2023/07/01

どこかにビューーン!で上越妙高へ(その1)

Category: 旅行・観光,鉄道 — Annexia @ 22:44

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 「どこかにビューーン!」を使った旅行第2弾に出かけてきました.
 今回の行き先候補として提示されたのは、
・二戸駅(東北新幹線、岩手県)
・大曲駅(秋田新幹線、秋田県)
・高畠駅(山形新幹線、山形県)
・上越妙高駅(北陸新幹線、新潟県)
で、そこから選ばれたのは上越妙高駅でした.
 4つの駅とも下車したことがないので、こうしてランダムで提示されてから行程を組むのは楽しいですね.
 今回の上越妙高駅の場合には冬場だとスキーなどでの需要が多そうですが、この時期はそれほど観光するところも見当たらず.なので、上越妙高駅を起点にして日本海側に足を伸ばすようなルートを組み立ててみました.

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 新幹線を下車して乗り換えるのは信越本線から第三セクターに移行した、えちごトキめき鉄道
 列車案内の電光掲示板や番線案内表記にJR東日本の名残りが見受けられます.

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 ここからは「えちごトキめき鉄道 妙高はねうまライン」に乗車します.新幹線の乗り換え駅で1両のディーゼル車がやってくるあたりにギャップを感じます.
 路線は電化されているのですが、JR東日本で設計されたローカル線向けの電車は2両単位なので、乗客数が少なくてワンマン1両で走らせたいような場合にはディーゼル車を用意する必要があるとかそんな理由だったかと思います.
 また、えちごトキめき鉄道に移管されたエリアには交流/直流の切り替えるセクションがあるので、交直両対応の電車を用意するのはコストがかかるという側面もあるとかなんとか.

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 2駅ほど乗車して高田駅にて下車.
 新幹線こそ停車しないものの、かつては高田藩として高田城もあった、この地域では中心となる街です.そのためか駅舎も立派な作りになっています.

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 この辺りは豪雪地帯ということもあって、「雁木造り」と呼ばれる、各商店などが軒先を歩道まで伸ばして通行客が濡れたりしないようなアーケードのはしりのようなものが昔から発展していました.いまでも古い建物では昔ながらのものを見ることができるのですが、駅前から伸びる商店街などは現代風のものになっており便利な反面、風情はやや薄れてしまったかなという印象でした.

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 東京駅を9時半くらいに出て、列車を乗り継いで高田に着いたのがちょうどお昼時なので昼食を.
 海鮮丼と、おすすめという「タナカゲンゲ」を唐揚げで.
 海鮮丼はカワハギやフグ、レンコダイ、チダイ、イシダイなど.日本海が近いだけあってさすがに美味しいです.
 タナカゲンゲは深海魚なので、日本海界隈だと富山湾あたりで獲れたものでしょうか.柔らかく脂っこくてこってりしていて美味しいのに、もたれるような感じはないという不思議な感じでした.

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 商店街からしばらく歩いて高田城址に.
 近年再建された建物ですが、訪れた時期はちょうど紫陽花が見頃で、いい雰囲気でした.桜の名所として有名だそうなので、春も訪れてみたいものです.

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 暑い中歩きっぱなしだったので、スタバにてフラペチーノを.
 スタバでは夏場でも温かい飲み物ばかり頼んでいるので、フラペチーノをいただくのも久しぶりです.

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 スタバでまったりしすぎて列車に乗り遅れそうになり慌てて駅に戻り、直江津駅に.列車の本数が少ないので、1本乗り遅れると次は1時間以上先だったりするので、旅行の行程上、乗り遅れはできません.
 直江津駅はJR、さらに国鉄時代から信越本線と北陸本線が合流する要衝なので駅の規模が大きいです.いまもJR東日本とえちごトキめき鉄道の両方が乗り入れる駅となっており、留置線など広々としています.

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 ホームには学生専用の自習室が用意されています.地元の高校生の利用が多いことからホームに2つある待合室のうちの1つを改築したそうです.

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 直江津駅から乗車するのは国鉄時代から運行されている455系.これを急行列車として運行しているのです.
 3両編成で1号車は日によっては指定席となるようですが、この日は全車自由席でした.

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 「妙高はねうまライン」から「日本海ひすいライン」にそのまま乗り換えたこともあって急行券を買っていたなかったの車内で車掌さんから購入.
 よくよく見ると、地紋(切符全面に薄く印刷されている模様のようなもの)が「こくてつ」「JNR」と、国鉄表記になっています.

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 切符だけでなく車内の広告もすべて国鉄当時の広告です.こういうディテールへのこだわりが鉄道好きとしてはたまりません.

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 この列車、急行列車とはいえ観光用、とくに鉄道好きな人にアピールした仕様だけあって、途中駅で10分程度の停車があります.
 その間に乗客は車両を降りて反対側のホームなどから列車を撮影するわけです.
 それだけではなく、途中にあるトンネル内の駅では通過駅であるものの速度を落として走行しつつ案内のアナウンスを流したり、さらにこれはイベントではないですが交流と直流の切り替えポイント(デッドセクション)を通過するので車内灯が一時的に一部照明のみ点灯となるなど、鉄道好きにはたまらない仕掛けがあれこれあります.

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 列車は終点の市振駅に到着.
 市振駅はターミナル的な駅ではないのですが、新潟県と富山県の境界になる駅で、第三セクターで新潟県内を走るえちごトキめき鉄道としては、観光列車はここで終了ということのようです.乗車してきた人たちのほとんどはそのまま折り返しの列車に乗車して去って行きました.

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 市振駅は無人駅で周囲は民家があるくらいでこれといったものはありません.
 が、この辺りの海辺は「ヒスイ海岸」などと呼ばれるように、浜にはヒスイなどの珍しい石が打ち上げられています.ということで浜に出ようとして歩き始めたのですが、線路がずっと行手を遮っており、なかなか海側に出ることができません.

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 1kmほど歩いたところでようやく線路の下を抜ける道路があり浜に出ることができました.
 様々な小石が打ち上げられており、海水に濡れて緑色っぽく見えるものもいくつかあって拾ってはみたのですが、乾くとそれほど緑でもなかったりして、素人判断でもヒスイかどうかは怪しい感じですね.
 1km歩いて浜に出たということはまた1km歩かないと駅には戻れないということですので、列車の時間を気にしつつ慌てて駅に戻ってきました.
 いつも旅行に出るたび思うのですが、自分の組んだ行程は徒歩移動が多い上に時間がタイトで、慌てることが多いですね.もう少し余裕のある予定を組みたいものです.

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 えちごトキめき鉄道 日本海ひすいラインで糸魚川まで移動し、ここから大糸線に乗車.1駅だけ乗って姫川駅で下車して宿泊.
 つづきます.

2023/05/05

銚子旅行

Category: 旅行・観光,鉄道 — Annexia @ 10:58

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 毎年出かけていた銚子旅行ですが、3年ほどブランクがあり、ようやくひさびさに出かけることができるようになりました.
 旅行を我慢していたのは他の方々も同様だったということで、東京駅から銚子駅へと向かう特急列車「さざなみ」も座席が埋まるのが早く、臨時列車も設定されていましたので今回はそちらを選びました.そのため、定期列車であれば255系が充当されるところをE257系の車両が使用されていました.もっとも、以前はこの時間帯の定期列車が運行されていたので、減便されていた列車が復活しただけという見方もできますが.

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 銚子駅に到着するとホームの降り口にはこのような大漁旗を模した歓迎がありました.

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 到着したのが11:20と、ちょうど昼食にはちょうどいい時間帯だったので、そのまま駅から歩いて5分くらいの距離にある寿司店「大久保」に.
 連休ということもあって混雑も予想されたので事前に予約を入れていたのですが、到着してみると順番待ちの方がおり、予約しておいて正解でした.

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RICOH GR III

 おまかせにぎりを注文.伊達巻を入れるか入れないかを尋ねられたので、もちろん入れてもらいました.
 銚子の伊達巻といえば、このようにプリンと見間違うかのような分厚く身の詰まったものになります.そしてここ「大久保」は銚子独特の伊達巻発祥の店とされています.
 寿司自体もさすが漁港の街だけあってどのネタも美味しいです.

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RICOH GR III

 寿司のあとで歩いてすぐ近くにある「銚子セレクト市場」にてしょうゆソフトクリームをいただきました.
 しょうゆ味のソフトクリームはほんのりあまじょっぱく、銚子を訪れた10年以上前に最初に食べたときには奇妙に感じられたものですが、いまとなっては訪れたら必ず食べています.
 しょうゆソフトクリームの食べられる店としては他にヤマサ醤油の工場があるのですが、そちらは現在も飲食は営業再開されていませんが、再開したらまた訪れたいと思っています.

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 銚子駅まで戻り各駅停車に乗って数駅、猿田駅にて下車します.

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 駅からしばらく歩いたところに猿田神社がありますので、そちらにて参拝してきました.

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 これは猿田神社の参道にある「先神橋」.下を川と総武本線の線路が通っています.
 橋の開通は明治30年となっており、あとで調べてみたらこの地に総武本線が開通したのが明治30年なので、開通当時に建てられたもののようです.

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 再び総武本線で銚子駅に戻り、銚子電鉄に乗り換えます.10年以上前、銚子を訪れるきっかけをくれたのが銚子電鉄なので、やはり銚子に来たら銚子電鉄に乗るという選択肢は外せません.
 連休中ということもあって乗客も多く、通常時よりもかなり増便されており、30分に1本くらいのペースで列車が運行されていました.このくらいの本数があると時刻表をそれほど気にせず気軽に利用できます.

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 犬吠駅で下車し、犬吠埼方面へ.灯台に登っている人も多く、磯に降りて磯遊びに興じる人も多くて賑わっていました.ここまで賑わっているのは以前にもあんまりなかったような気もします.

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 天気もよく、風もそれほど強くもないこともあって打ち付ける波も比較的穏やかでした.
 磯だまりには貝やらイソギンチャクがいました.

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 18時半くらいが最終の特急なので、それに乗って帰宅しました.これは定期運行の列車なので255系です.

 旅行需要が復活してきたこともあってか、犬吠埼をはじめとしてわりと混雑していました.
 年々と観光客が減っている感のあった銚子ですが、普段もこのくらい旅行客が来ているといいのですが.自分もまた訪れたいと思います.

2023/04/27

どこかにビューーン!で秋田へ

Category: 旅行・観光,鉄道 — Annexia @ 21:47

 年度が変わって業務もひと段落したタイミングで旅行に出かけてきました.
 今回の行き先は角館と田沢湖です.とはいえ、自分の意思で行き先を決めたというよりは、半ばおまかせのような形で行き先が決まりました.
 JR東日本の企画に「どこかにビューーン!」というものがあります.これはJREポイントなる、Suicaなどで電車に乗ったり買い物したりすると溜まるJR東日本のポイントサービスを6,000ポイント使うことで、ランダムにどこかの新幹線駅まで往復できるというものです.
 選び方も少々変わっており、まず出発日時と到着日時を指定して検索すると、4つの候補地が出てきます.この4つの候補地でよければ申し込みを行い、気にいらない場合には再検索すると別の候補が出てきます(ただし1日に候補地を検索する回数には上限あり).そして申し込みの翌日に4つの候補地のどれになったかがメールで通知されます.
 自分の場合は最初に検索した時の候補が、飯山(長野県)、かみのやま温泉(山形県)、田沢湖(秋田県)、いわて沼宮内(岩手県)でした.どこも下車したことのない駅なのでそのまま申し込みしたところ、田沢湖が選ばれたというわけです.
 田沢湖かー、行ったことないなー、楽しみだなーと思って観光地などを調べてみたものの、駅周辺には田沢湖以外はとくになく、しかも到着時刻(列車はおまかせで変更不可)は10時半.ついでに天気も良くなさそう、ということで自分で田沢湖から1つ先の角館までの切符を買い、足を伸ばすことにしました.

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 出発時刻は東京駅に7時半、ということで普段よりもかなり早起きして東京駅に.平日ということもあって新幹線のホームはそれほど混雑していませんでした.

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 「どこかにビューーン!」は田沢湖駅までですが、前述したように追加の切符を購入したので角館駅で下車しました.
 「どこかにビューーン!」も追加の切符もeチケットなので改札でスマホの画面を見せて事情を伝えたところ、スマホを駅事務所内に持って行かれてなにやら手続きをされることに.こういうところは紙のチケットに比べて不便なところではあります.

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 駅から1km弱ほど歩くと、武家屋敷エリアに到着します.このあたりは昔ながらの風情を残す建物が多いことに加えて春は枝垂れ桜、秋は紅葉と人気のある場所ですが、枝垂れ桜の見頃まであと1週間程度、しかも雨ということで観光客もまばらでした.

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 場所によっては満開一歩手前くらいまで咲いているところもあるのですが、なにぶん悪天候なので写真を撮るのも一苦労です.

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 角館の滞在時間を3時間くらいとっていたのですが、時間をやや持て余してしまい、しかも雨なので雨宿りついでくらいの気軽な気持ちで武家屋敷を訪れてみることにしました.

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 建物は立派だけど、ほかに見るものはないのでは…… くらいにみくびっていたのですが、展示物の凄さに圧倒されてしまいました.
 武家屋敷なので当たり前といえば当たり前なのですが、武器や鎧など大量のものが展示されていました.
 これは実際に手に取れるように柄の部分がケースから出ている刀.刀って実物を手にするのはこれが初めてなのですが、こんな重たいものを手に戦をするのは大変だっただろうと思いました.同様に槍もありましたがさらに重たかったです.

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 ここと明治神宮の2挺しかないという火縄式三回転銃(銃口が3つある)や鎧、「解体新書」の付図(描いたのが角館出身の武士だった)、さらに明治初期の写真や初期の筒状をしたレコードや蓄音機など、広々とした敷地に様々なものが展示されており、見入ってしまいました.

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 お昼は武家屋敷のエリア内にある店舗で比内地鶏の親子丼と稲庭うどんのセットをいただきました.
 比内地鶏の親子丼は噛みごたえが強く旨みが濃縮された鶏肉と濃厚な卵、稲庭うどんは細めの麺がツルッとした食感でどちらも美味しかったです.

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 角館駅から本来の「どこかにビューーン!」の目的地である田沢湖駅に戻り、バスに乗り換えて宿泊先に向かいます.

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 バスに揺られて山中を走ること45分.今日の宿に到着しました.
 乳頭温泉郷の「妙乃湯」です.乳頭温泉は秘境として自分も存在を知ってはいましたが、どこにあるかまでは知りませんでした.が、田沢湖から行ける温泉宿を探していたところ、乳頭温泉に向かうバスが出ていることを知ったので、すぐに予約を入れました.

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 宿のすぐそばを川が流れているのですが、雨が降っていたことに加えて雪解けの季節ということもあって、結構な勢いで水量が増しています.白黒で撮影したわけではないのですが、モノクロームの世界です.

 温泉の写真は撮影禁止ということもあり撮っていませんが、金の湯(濁り湯)と銀の湯(透明)の2種があり、内風呂と露天風呂、それに混浴と、いくつもの湯船が用意されており、また時間帯によって男女で入れる湯が入れ替わったりと堪能することができました.
 また乳頭温泉郷には7軒の温泉宿があり別の宿にはまた違うタイプの温泉が湧いているそうで、宿泊者はチケットを購入することで他の温泉宿にも入れるそうです.

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 温泉宿の楽しみといえば食事です.地のものをふんだんに生かした料理が出てきました.
 右にある黄色いものは「ひろっこの酢味噌和え」、中央のものは「蕨の醤油漬け」、その上の小皿に入っているものは「ばっけ味噌」.「ひろっこ」はあさつきの新芽、「ばっけ」はふきのとうのこと.
 今回の旅行まで「ふきのとう」というものはちょっと珍しいものという認識でいたのですが、新幹線に乗っている最中から沿線のあちこちにふきのとうがあるのを見かけ、さらには夕食のときには箸置きとして使われているのを見て、秋田ではこの時期には珍しくもないものなのだなと思い知りました.

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 そのふきのとうの天ぷら、そして丸いキノコの入った稲庭うどん.
 ふきのとうといえば天ぷらにしていただくものという知識はあったものの、こうして食べるのは初めてでした.

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 岩魚(イワナ)の山椒味噌、朴葉焼き.岩魚も食べるのはこれが初めて.川魚から連想されるような癖はなく、山椒味噌との相性もよく美味しくいただきました.

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 言わずと知れた、きりたんぽ.予約時にきりたんぽか牛肉鍋のいずれかを選べたのですが、迷うことなくきりたんぽを選びました.
 比内地鶏やキノコの出汁のきいたつゆを吸ったきりたんぽが美味しくないわけがなく、鍋で少しほろほろに崩れたところをいただくのは至福でした.

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 宿の名物というキノコ汁、ご飯(もちろん「あきたこまち」)、そしていぶりがっこ.
 個人的に漬物の中ではいぶりがっこが一番好きですね.そしてキノコ汁も美味しく、宿の方のお言葉に甘えておかわりしてしまいました.

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 翌日の朝食です.
 夕飯もかなりのボリュームだったことに加えて、普段は朝は軽めなのでこんなに出されても…… と思いつつも、不思議と食べられるものです.
 湯豆腐やベーコンと野菜を焼いたもの、温泉卵に梅干し、納豆などの朝食のお供が揃っています.

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 若竹煮がいい感じの浅炊き感でみずみずしさを感じる美味しさでした.

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 ハタハタと紅鮭の焼き物.
 今回の旅行では、稲庭うどん、比内地鶏、きりたんぽ、ハタハタ、ふきのとう、とんぶり(納豆の薬味)と、秋田の名物といえるものをほぼ食べることができました.残るはじゅんさいと熊肉くらいでしょうか.

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 宿の外には「ふきのとう」というよりすでに「ふき」になったものが.

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 田沢湖駅行きのバスに乗り、途中の田沢湖でバスを降りて田沢湖一周観光バスに乗り換えました.
 田沢湖一周バスは通常の路線バスとして運行されていますが、田沢湖駅を出発して田沢湖を一周し、途中の「たつこ像」などの観光地では10-20分ほど停車するなど、観光に特化したバス路線です.
 前日の田沢湖は対岸の山々も見れないくらい悪天候だったので、これでもまだ景色のいい方でした.前日の角館もそうですが、できれば天候のいい日を狙って再訪したいものだと思いました.

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 宿を出たのが10時くらいで、田沢湖を一周して田沢湖駅に戻ってきたのが12時すぎ.帰りの新幹線が14時過ぎなので2時間ほどぶらぶらと時間をつぶし、駅の売店で昼食の駅弁とお土産を買い込んで帰宅しました.
 余談ですが、駅の売店は店員さんが一人で切り盛りしてるらしく、13時少し前くらいから店を閉めて昼休みに入ってしまうので、買い物をしようとしたら閉まっていて焦ってしまいました.

 今回は「どこかにビューーン!」を利用し、行き先をおまかせにした旅行をしたわけですが、JREポイント6,000ポイント分(買い物をすると6,000円分)で往復33,440円分の旅行ができたというのはなかなかに破格のサービスだと思いました.
 おそらく売れ残りの発生するであろう座席を空席のまま走らせるよりは、ポイントとはいえ一定額をもらい、しかもランダム性で予期しない行き先に飛ばされるという楽しさを加味した、JR東日本にとっても自分のような旅行好きにも、そして旅先の観光業者にもメリットをもたらすいい企画なので、今後も続けてほしいですね.あと2回分は利用できるだけのポイントが溜まっているので、自分もまた利用したいと考えています.

2022/12/30

2022年を振り返る – 旅行篇

Category: 旅行・観光,日記・雑記,鉄道 — Annexia @ 14:59

 1年を振り返る、旅行篇です.
 今年も低調ではありましたが、後半には2回旅行に出ることができました.

9月:松本

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 遅い夏休みをとって、3泊4日でホテルに滞在しつつ、持参した自転車で周囲を旅行するという目論見だったのですが、残念ながら滞在中のほとんどが雨.自転車で出かけられたのはスーパーに買い物に行った程度という有様で旅行としては失敗に近いものがあったのですが、それはそれとして楽しめたので次回また挑戦してみようかと思いました.

11月:東海道

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FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander NOKTON 23mm F1.2

 東京から京都まで、あちこちに立ち寄って食べたいものや観光したいものを堪能するという旅行でした.
 立ち寄った先はどこもよかったのですが、甲賀のスターバックスに立ち寄って数年前から欲しかった信楽焼のマグカップをようやく買えたのが個人的には最大の満足でした.

 来年としては、銚子に鯖料理を食べに行こうかという話が出ているくらいで他には特に予定もないのですが、北陸新幹線が敦賀まで延伸する前に在来線特急に乗って金沢まで出かけたいなとか、いくつか思うところはあります.車での旅行も行きたいですね.

2022/12/06

東海道旅行(その2)

Category: 旅行・観光,鉄道 — Annexia @ 21:08

 東海道旅行、2日目です.

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 浜松駅を早朝に出発し、新幹線を米原で下車、米原から東海道線で近江八幡に向かい、ここから近江鉄道に乗車します.
 滋賀県は数年前に琵琶湖に旅行して一周して帰ってきたことくらいしかないので、滋賀県でも甲賀方面に行くのは初めてです.

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 近江鉄道を何度か乗り降りする予定を組んでいたので1日乗車券「スマイルチケット」を購入しました.
 近江鉄道は西武グループなので西武鉄道のお下がりの車両を使っていたりするのですが、「スマイルチケット」も西武鉄道の「スマイルトレイン」とかに通じるものがあるのでしょうか.

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 八日市駅で下車してタクシーに乗って「太郎坊宮」へ.
 太郎坊宮に近いのは「太郎坊宮前駅」なのですが、そこから歩くと階段を相当数登ることになるので、近辺の主要駅である八日市駅からタクシーに乗って山腹までショートカットしたというわけです.

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 山腹までタクシーで行けるとはいうものの、そこから本殿までは階段を昇らなくてはなりません.
 本殿近くから下界を眺めると、ややどんよりした雲行きも奏功してなんとも言えない神々しい雰囲気でした.

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 滋賀県の隠れた名物?ともいえるのが「飛び出し坊や」です.
 八日町駅から太郎坊宮までタクシーに乗っている間も車窓にたくさんの飛び出し坊やがいました.
 そして太郎坊宮にも天狗などに姿を変えた飛び出し坊やが.

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 再び八日市駅に戻り近江鉄道に乗って貴生川方面に.
 途中の水口城南駅で下車します.
 無人駅なのですが、年季の入った改札口が味わい深いです.

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 お昼時だったのでまずは昼食を.
 近江といえば近江牛ですが、さすがにいいお値段してしまうのでリーズナブル食べられるお店をということで「うし福」にてランチの「近江牛 ひつまぶし」をいただきました.
 お重に敷き詰められた牛肉がそのままでも十分おいしいのですが、お椀によそってだし汁をかけることで違う美味しさを味わえます.

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 この水口城南駅で下車した最大の目的は、このスターバックス.
 ふつうのスタバにしか見えませんが……

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 入り口にはエプロンを着け、カップを持った信楽焼のタヌキが.

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 このタヌキが手にしている信楽焼のマグカップを買えるのが、ここスターバックス甲賀水口店のみなのです.

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 このマグカップの存在を知ってから数年、ようやく買いに訪れることができました.
 ひとつひとつ手作りということもあり、店員さんから中を開けて気に入ったものを選んでくださいと言われたので、いくつか箱を開けて気に入ったものを選ばせてもらいました.
 各地の伝統工芸品とコラボして現地に行かなくては購入できない(通販はしていない)スタバのカップなどは全国にありますが、その中でも最も欲しかったものが買えたので感無量です.

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 イートインする場合にはこの信楽焼のマグカップで飲むこともできるそうなのですが、いかんせん近江鉄道が1時間に1本しかなく乗車時間が迫っていたので、テイクアウトにしました.ドリンクの受け取りカウンターにもタヌキがいました.

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 水口城南駅から貴生川駅まで移動し、ここから信楽高原鐵道に乗り換えると信楽焼の本拠地ともいえる信楽駅に行けるのですが、時間の都合でJR草津線に乗り換えて草津駅で東海道線に乗り換えて京都に向かいます.

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 京都駅に到着.
 とはいえ、京都で観光するわけでもなく、改札外にすら出ずに新幹線に乗り換えて東京に戻りました.近江鉄道で米原に戻ってもよかったのですが、やはり新幹線の本数は京都の方が多いので京都で乗り換えた方が便がいいのです.

 東京から下車しつつ京都まで向かった今回の旅行、いつもとはまた違った趣でこれはこれで楽しかったです.
 新幹線に4回、JR在来線に7回、私鉄に5回乗車するというのも、鉄道旅行としても楽しめたかなと思っています.