2024/04/28

出雲・松江旅行(その2)

Category: 旅行・観光 — Annexia @ 22:52

 出雲・松江旅行、その2です.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 前日は会社帰りにそのままサンライズに乗車したのでシャワーも入浴もしていません.なので、まずは風呂に入ってさっぱりとしたい、ということで駅近くにある日帰り温泉「出雲駅前温泉 らんぷの湯」に.
 岡山で分割したサンライズ瀬戸の終着駅である高松駅前には日帰り温泉がなく、電車移動して行ける温泉としては仏生山温泉があるのですが11時から営業なので、こうして朝10時から営業している温泉がすぐ近くにあるのはありがたいですね.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 出雲市駅の外観です.出雲大社を意識したようなデザインになっています.
 国鉄の時代には出雲大社近くまで向かう大社線という路線があって、終着駅の大社駅がさらに風格のある駅舎をしていましたが廃線になってしまいました.大社駅の駅舎は今も残されているので訪問したかったのですが、残念なことに修復工事中でしたので訪れることができませんでした.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 出雲大社までは「ばたでん」こと一畑電車で向かいます.ホームに上がると「しまねっこ」をあしらったデザインの車両が停車していました.
 塗装のせいか新しい車両にも見えたのですが、これは東急1000系の中間車を改造したものだそうです.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 出雲大社が縁結びの神様と言われていることもあってか、列車内の床には向かい合った乗客をあみだで結ぶようなイラストが入っていました.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 列車は途中の川跡駅でスイッチバックし、出雲大社前駅に向かいます.
 地方私鉄では見かけることの多い京王の旧5000系車両がここにもいました.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 飲食店や土産物店の連なる参道をしばらく歩き、出雲神社にやってきました.
 伊勢神宮には何度も訪れていますが、出雲大社に来たのはこれが初めてです.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 参道を進んだ先にあったしめ縄を見て、ああこれがあの有名な大きなしめ縄か、でも思ったよりも小さいな…… と思っていたら、それは別のところにありました.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 一般の参拝者が入れるのはここまで、しかも拝殿の向きは90度ずれているそうで、多くの参拝者は拝殿の周囲をぐるっと周り、本来の拝殿の向きでも参拝していました.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 タイミングを狙ったわけではないのですが、ちょうど桜が満開の時期でした.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 参拝もしたし、おみくじも引いたし、お守りも買ったし、さて帰るとしますか…… と思ったところで、しめ縄のことを思い出しました.
 さっき見たのは思っていたものより小さかったし、実は他にあるのではないかと検索したら、参道から外れたところにある神楽殿のしめ縄が巨大だというので行ってみたところ、本当に巨大でした.あやうくここまで来て見逃すところでした.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 巨大すぎて、どう伝えればいいのか難しいですね.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 お昼ごはんは名物の三段割子そば.注文したのは「琴弾割子」.三段割子そばのそれぞれに、舞茸天、とろろ、山菜おろしが入っています.
 割子そばの食べ方は、一番上の容器に薬味と蕎麦つゆを入れて食べ、食べ終えたらつゆを下の容器に入れて足りなければ蕎麦つゆを追加して食べ、さらにその下も…… というものだそうです.こうした食べ方は初めてです.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 再び一畑電車の出雲大社前駅まで戻り、ここから松江に向かいます.
 乗った列車は川跡駅でスイッチバックして出雲駅に向かうので「松江しんじ湖温泉駅」行きに乗り換えます.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 川跡駅で乗り換えた列車は途中の一畑口駅でスイッチバックします.これはかつて一畑口駅から伸びていた路線の名残りだそうです.
 途中からはずっと宍道湖のそばを走り続けます.出雲市駅まで乗車したサンライズ出雲が走行する山陰線は宍道湖の南を走行し、一畑電車は北を走行します.サンライズは自分の個室が反対側を向いていて宍道湖を見ることができなかったので、これが初めて見る宍道湖です.穏やかな水面にしじみ漁でしょうか、船が通っていく様子が旅情感を誘います.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 松江に行ったらやはり欠かせないのが松江城.
 お城に向かって進んでいくとなにやらスピーカーで喋っている声とともに火縄銃でしょうか発砲音が聞こえてきます.城内ではあちこちにこうした武者姿などに仮装した方々がおり、桜の開花時期に合わせて「お城まつり」が開催されていました.前知識なしにふらっと訪れたわりにはいいタイミングでした.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 松江城を出るときに、せっかくだから別の出口から出てみようと思い反対側に向かうと、満開の桜と鳥居、石灯籠と狐と狛犬という雰囲気溢れる稲荷神社が.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 ちょっと異界に引き込まれそうな雰囲気があるな…… と思いつつ参拝してきました.
 参道は途中で左に折れて小高い丘を登った先に神社がありました.

 予定としては宍道湖に沈む夕陽を見たかったのですが、曇ってしまい夕日は望めなさそうだったのでそのままホテルに向かいました.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 翌日は早めの列車で帰宅の途に.
 山陰線は単線区間が多いので、列車が来ない時間がしばらく続いたかと思ったら上下とも何本も一気にやってきます.ここで列車交換と時間調整をする感じですね.自分が乗る列車の少し前にもこうして鳥取行きのキハ187系特急「スーパーまつかぜ」、各駅停車の西出雲行きのキハ47、さらに木次線ラッピングのキハ120を見ることができました.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 早めの時間の列車に乗ったのは、翌日が平日で出社しなくてはならないというのももちろんあったのですが、この旧型車両の381系特急「やくも」に乗車したかったというのもあります.
 この前日に273系の新型車両がデビューしていたのでそっちの方が旬ではあるのですが、ここはやはりなくなる車両に乗っておきたいというもの.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 この381系やくも、リニューアル車両でシートピッチを広げて「ゆったりやくも」という愛称がつけられているのですが、別名「ぐったりはくも」と呼ばれています.岡山と出雲市という、山陽-山陰間の山間部を高速走行して結ぶ特急列車として当時の国鉄で開発されたばかりの新技術「自然振り子方式」を採用しているのですが、傾きを検知してから遅れて車体が傾き、さらにそれが戻るときにも揺り返し的な反動があるなど、とにかく揺れるのです.走行中に興味本位を兼ねてお手洗いに向かったのですが、とても用を足せる状況ではなく諦めて帰ってきたほどです.
 新型車両である273系はその問題点を克服して「車上型制御付自然振り子方式」という方式を採用し、傾きなどの走行情報と事前に登録されたデータをもとに傾きを制御するようになり、かなりの改善が見られるようです.まあ新型車両はまたいずれ乗ればよいこと.最後の国鉄型特急の生き残りと呼ばれる381系は今年の6月で定期運転から外れるそうなのでこちらに乗っておくべきでしょう.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 今回はグリーン車に乗車しましたが、厄介なのが座席の指定.「ゆったりやくも」になってシートピッチが広がった弊害として、座席と窓の位置がずれてしまいました.なので、適当に選ぶと真横に壁があるようなハズレをつかむこともあるわけです.その辺も考慮して選んだ結果、車窓を堪能できる座席を確保できました.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 とはいえそこは年季の入った車両、曇りガラスですかこれは、もしくは思い出映像でも見させられているのでは的な、ぼんやりとした車窓になってしまうのでした.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 岡山駅で「やくも」から新幹線「のぞみ」に乗り換え.
 乗り換え時間は15分もあれば駅弁も買えてスタバでコーヒーも買えるだろう…… と思っていたらそれほどの余裕もなく、スタバの場所も見つけられずとりあえず駅弁とお茶だけ確保しました.
 岡山らしい駅弁といえばやはりこれ、「桃太郎の祭ずし」.具材の多さが魅力ですが、個人的には「ままかり」が入っているのが嬉しいですね.
 行きのサンライズで東京から岡山まで8時間半くらいかかっていたのに、新幹線だとちょうど半分の4時間15分程度で着いてしまうというのがさすが新幹線速いなと思いました.とはいえ、あの寝台列車で過ごす時間というのはまた乗りたいと思わされる魅力があります.

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RICOH GR III

 島根は30年くらい前に仕事で一度行ったきりの場所で、その時も松江にしか行っておらず往復とも飛行機だったので観光もなにもなかったので初めて訪れたも同然の場所でした.いつもの悪い癖でタイトにスケジュールを詰め込んでいた関係で移動中に気になったものがあっても見送ってしまった部分が多々あり、再訪したいものだと思いました.
 余談ですが、会社土産をいくつか松江駅で購入したのですが、買ってから気づいたのですがどれも鳥取の土産物でした.今回鳥取は通過しただけなのだけどな…… と思って、追加でこのような「鷹の爪」の「吉田くん」のお菓子を購入することに.