2016/09/13

熊野三山・高野山旅行(その2)

Category: 旅行・観光 — Annexia @ 22:03

(その1はこちら

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 早めに宿泊先を出て、最初の目的地である熊野那智大社に.熊野那智大社といえば、すぐ近くにある那智滝が有名ですが、もう一つ、「大門坂」という熊野古道を通って参拝できるのも大きなポイントです.熊野古道自体は旅行中にも案内の看板を様々な場所で見ましたが、こうして参拝とからめて歩くことができるのは貴重です.
 大門坂から参拝する場合には無料の駐車場が利用できます.熊野那智大社近くの駐車場を使う場合には有料となりますが、お土産店などの駐車場も他にありました.


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 杉並木の石段を登っていきます.
 平日の朝8時過ぎだからでしょうか、誰とも会いませんでした.
 前日までの雨の湿気が残り蒸し暑かったせいもあって、全身汗だくです.とはいえ、昔から残る古道を歩くことなど滅多にないので貴重な体験でした.


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 熊野古道の石段を登りきり、これで到着かと思いきや、お土産店の並ぶ石段をさらに登り、そしてさらに石段を登らなくてはなりません.日頃の運動不足がこういうときに露呈されます.


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 ようやく境内に.手水が冷たくて気持ちよかったです.参拝を済ませ、隣の青岸渡寺に向かうと遠くに那智滝が見えました.足がガクガクしますが、ここまできたらと滝のほうに向かいます.


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 案内板に従って坂を下ると、飛瀧神社の入り口が.飛瀧神社は那智滝をご神体とする神社です.


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 鬱蒼とした石段を下りていくと、目の前に巨大な滝が現れて圧倒されます.
 写真では白とびして見えないですが、滝の上にはしめ縄があります.あんなところにどうやってかけたのかと、かける時のことを考えると寒気がします.
 ガクガクする足で雨に濡れた熊野古道の石段を降りるのはあまりにも危険そうだったので、うねうねとした車道を歩いて駐車場まで戻りました.


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 約50km、1時間ほどかけて熊野本宮大社に.


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 これまでに訪れた、熊野速玉大社、熊野那智大社、そしてこの熊野本宮大社をあわせて「熊野三山」と称します.


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 熊野本宮大社を出て高野山へ.
 実は今回の旅行を熊野と高野山に決めた理由の一つがこの移動でした.距離にして約100km、交通量の少ない追い越し可能なほどよく整備された山岳路.まさにロードスターで走るのにうってつけの道路です.登っていくにつれて気温も下がり、オープンにしても暑さを感じず最高の気分でドライブしていたのですが…… 途中から霧が立ち込めてきて、ついにはこんな状態に.もはやオープンで走るどころか、速度を落としておそるおそる様子を見ながら走るしかありません.


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 霧がようやく晴れてきて、坂を登りきったと思ったら、いきなり街が開けていたので驚きました.標高800mもの高さにあって、周囲は山道なのに、高野山一帯だけはほとんど坂らしい坂もない平野が開けています.
 こちらがお世話になった成福院(じょうふくいん).見てのとおりお寺ですが、こちらの宿坊にお世話になったというわけです.


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 部屋に荷物を置き、まだ夕飯や門限(18時には正面の門は閉まるので、その場合は横の小さな入り口からどうぞ、と言われましたが)まで時間もあったので、まずは西端にある高野山の表玄関ともいえる大門に.大門の先は麓に降りる山道が続いており、ここも霧が立ち込めていました.
 熊野では30度くらいあった気温も800m登って20度ほどまで下がっています.宿坊には冷房がなく、避暑地として使われていたというのも納得です.


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 壇上伽藍の金堂と大塔です.高野山には自分が泊まった成福院などたくさんのお寺がありますが、高野山のすべての土地は「高野山 金剛峰寺」というお寺の敷地ということになっています.その巨大なお寺の中心部と位置付けられているのが壇上伽藍です.
 金堂も大塔もあまりにも巨大すぎて、X100Tの35mm換算35mmのレンズでは全体が収まりきりません.いくつものカメラをぶら下げたり、レンズを交換するのを嫌って今回はX100Tのみ持って行きましたが、あまりの建物の巨大さにX70やX-T1に14mmをつけたものを持って行くべきだったかと後悔しました.
 大塔の前にいるのは高野山のマスコットキャラの「こうやくん」.このあと訪れた高野山の宝物を集めた「霊宝館」では、通常の説明の横にこうやくんのややくだけた説明があったりと、高野山や密教といった、とっつきにくいものをフレンドリーに紹介する存在のようです.


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 戻って少ししたら夕食の時刻.もちろん精進料理です.
 料理素材に肉や魚を使っていないのが精進料理の特徴ですが、調味料やだしも野菜由来のものを使っており、鍋の出汁も昆布からとっているそうです.
 どの料理も美味しかったのですが、なかでも胡麻豆腐は絶品でした.今まで食べたことのある胡麻豆腐はなめらかな中にざらっとしたゴマの外皮の食感が残っているものでしたが、外皮の存在がまったく感じられずクリーミーといっていい食感.
 また、デザートの生麩にこしあんが入ったものが気に入って、翌日店で買ったほどでした.

(その3につづく

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