2024/02/06

Garmin eTrex Solar

Category: 旅行・観光,物欲 — Annexia @ 23:08

 旅行の移動記録用に15年ほどGPSロガーを使い続けています.
 最初はHolux M-241を使用し、M-241がGPSロールオーバー問題で時刻情報が正常に記録されなくなってしまったので、その後はGarminのeTrex 20xを使用していました.eTrex 20xは並行輸入品をショップカスタマイズで日本語対応にして地図も表示可能にしたものですが、バッテリの消費が激しいのが難点でした.公称値は単3電池2本で25時間なので、1泊2日の旅行だと使用時間にもよりますが予備の電池が必要となります.そうした経緯もあってなにかいいものはないかなと探したところ、同じGarminの新製品で充電池に加えてソーラーパネルを搭載した新製品が発売になっていたので購入してみました.

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FUJIFILM X100V

 本体、付属品としてUSB-Cケーブル、あとは多言語対応の簡易的なマニュアルのみというパッケージです.

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FUJIFILM X100V

 eTrex 20xもそこそこのサイズ感がありましたが、多少薄くなったとはいえ、さらに大きくなっています.重さは同じくらい.

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FUJIFILM X100V

 eTrex 20xは背面の金具を引き起こして捻ることで電池交換をしていましたが、eTrex Solarは充電池のため裏蓋は開きません.
 同じ筐体を使用した電池使用モデルであるeTrex SE(日本未発売)があるので、裏蓋が外せそうにも見えます.
 上部にあるゴムパッキン部分にはUSB端子があります.eTrex 20xはminiUSBで、しかも本体付属のケーブル以外は認識がうまくいかない若干特殊なスペックでしたが、今回はUSB Type-Cになったので充電も通信もしやすくなりました.またBluetoothにも対応しています.

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FUJIFILM X100V

 背面のアクセサリ取り付け部がeTrex 20xもeTrex Solarも共通なので、鞄にぶら下げるためのカラビナを使い回しできました.

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FUJIFILM X100V

 今回はGarmin日本法人が販売する製品を購入したので、カスタマイズしなくても最初から日本語表示されます.
 が、この手のガジェットにありがちなことですが、ディスプレイの解像度が低いこともあって日本語フォントがあまり綺麗に表示されず、さらに半角カナが使われていたりするなど見栄えが良いものではありません.

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FUJIFILM X100V

 なので、初期設定が終わった段階で表示言語を英語に切り替えました.

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RICOH GRIII

 電源を切った状態でも日光に当てることで自動的にソーラーチャージャが機能し、充電中を示す液晶が表示されます.
 今回eTrex Solarを購入した理由が長時間利用可能なことなのですが、衛星補足をGPSのみに限定し、75,000ルクス以上の日光を受けることで無制限稼働を可能にしています.
 とはいえ、75,000ルクスを維持するのはなかなか難しいことで、晴天時の正午の日光で100,000ルクスくらいになるものの、その前後の時間帯で斜めに日差しが入れば75,000ルクスを下回ってしまうので、太陽光だけで使い続けるのも難しそうです.

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Apple iPhone13 mini

 実際に旅行に持ち出して使用してみました.衛星のつかみも早く、東海道新幹線で新丹那トンネルのような長距離(約8km)のトンネルでも出てから次のトンネルまでの5秒ほどの間に捕捉します.

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Apple iPhone13 mini

 GPSの捕捉状況です.GPSだけでも多くの衛星を捕捉していますが、マルチGNSSモードをオンにすることで、さらにこれに加えてGLONASSなど他の衛星も補助的に捕捉し安定性を高めています.ただし、多くの衛星を捕捉することで動作時間は200時間から100時間に半減します.

 新幹線「のぞみ」に乗車して東京から名古屋方面に移動したときの小田原から三島の移動ログです.これはeTrex 20x.

 こっちがeTrex Solar.この区間は大小いくつものトンネルが続きますが、小田原-熱海間の途中でカーブしているトンネルは当然ながら路線とずれているものの、トンネル間の短い時間でも衛星を拾ってかなり正確にログが残されています.

 衛星の捕捉時間の速さやGPS以外も補助的に捕捉して精度を高めていることや、3日程度の旅行でもバッテリを気にすることなく使用できるといったバッテリの持続時間の長さはeTrex 20xと比べて大きなメリットです.
 デメリットとしてはメインメモリが非常に少なく(約28MB)、microSDカードなどでの拡張もできません.広範囲の地図データを追加することができず、旅行中にディスプレイに地図を表示できません.もっとも自分の場合は移動ログを保存するのが目的であって、地図の表示などはおまけ的な要素でしかないので大きな問題にはなりませんが、本来の使用用途であるトラッキングナビとして使用するには、あらかじめ地図を切り出しておくというような準備が必要となるため、扱いづらそうです.
 昨今はスマホでも移動記録は可能ですが、正確に記録しようとするとスマホのバッテリ消費が激しくなり、かといってGoogla Mapsのようにバッテリ消費を考慮したログ保存を行うとディテールが失われるので、餅は餅屋とでもいうか、GPSロガーはまだまだ自分にとっては必要ですね.

2024/01/31

金沢旅行(その2)

Category: 旅行・観光 — Annexia @ 22:30

 金沢旅行、2日目です.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 近江町市場のすぐそばに宿泊しているので、朝食は市場内の朝から営業している「のどぐろ釜飯」専門店に.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 土曜日の朝8時ですと週末の観光客もまだ訪れていないので店内は3人程度で静かでした.
 注文から20分ほど待ち、釜飯が炊き上がりました.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 一杯目はそのまま茶碗によそっていただき、二杯目はいくらや薬味で味変していただきます.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 そして三杯目はのどぐろの出し汁をかけて茶漬けにしていただきます.
 観光地向けの市場で観光地向けの料理ではありますが、美味しいことに間違いはないわけで.冷え込んだ冬の北陸の朝にいただく釜飯と茶漬けで体も温まり、大満足でした.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 ホテルのチェックアウト時間が11時とまだ余裕があるので、そのまま歩いて兼六園に向かいました.
 まだ9時前ということもあって観光客もまばらで、有名な徽軫灯籠(ことじとうろう)もゆっくり眺めて写真に収めることができました.池の水が半分ほど凍っているあたりで寒さが伝わってきます.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 冬の兼六園といえばやはりこの雪吊り.いままでに何度か兼六園は訪れていますが冬に来たのは初めてなので、ようやくこの光景を目にすることができました.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 時期が時期なので咲いている花はほぼないのですが、蝋梅が咲いていました.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 園内には何軒かの茶屋など飲食できる場所がありますが、その中の一軒である時雨亭にてお抹茶とお菓子をいただくことにしました.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 入るまで知らなかったのですが時間を区切ってまとめて座敷に案内する方式で、ちょうど自分が入ってしばらくしてから案内されたのでタイミングが良かったです.
 用意されたお抹茶もお菓子も、この時雨亭にて出すために調製されたものとの説明がありました.お抹茶の名称は前田家の現在の当主の方が名付け、お菓子は昨日もいただいた森八で時雨亭専用に季節ごとに用意したものなのだとか.
 ふらっと入っただけなのにこのようなよいものをいただいていいものかと思ってしまいますが、こうしたところでも加賀藩から続く歴史の重みのようなものを感じます.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 かつての建物を復元したものだそうで、釘を一切使っていないとされ、天井などには生漆(きうるし)が何度も塗られた、手の込んだ建物です.ここから眺める庭が素晴らしいのはもちろんですが、こうして室内の様子も含めての眺めも格別です.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 ホテルに戻ってチェックアウトし、まずは尾山神社へ.
 前田利家公を祀った神社ですが、江戸時代には幕府の目もあって立派な神社を建てることもできず、明治時代になってから建てられました.明治期に建てられたものらしく、神門が和風洋風中華風の3つの要素が取り入れられているのが特徴です.なおここに取り付けられている避雷針は日本最古のものだとか.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 続けて武家屋敷に.
 金沢城や兼六園が他より高さのある場所に建てられているものの、近江町市場のある武蔵ヶ辻や近隣の香林坊などは平地なので金沢の街は比較的平坦だとばかり思っていたのですが、香林坊のメインの通りを北西方面に外れると高低差があって驚きます.
 地形図を確認すると金沢城や兼六園は標高40m以上の舌状台地の先端に位置し、武蔵ヶ辻や香林坊はそこから一段下がった標高20m台の台地、さらに武家屋敷のあるエリアは標高15mくらいです.武家屋敷のあたりにはいくつかの小川が流れていますが、形状的に堀の名残でしょうか.地形を生かした天然の守りのように見受けられます.
 そしてこのように道路がクランク上に曲がりくねっているあたりも、守りを重視した痕跡を感じさせられます.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 この日は土曜日ということもあって、さすがに昨日のような人気の少ない状態ではなかったので昼食どきになると店も混雑してしまっており、結局金沢駅近くのビルに入っている天丼店で「金沢天丼」なる、名物てんこ盛りの天丼をいただきました.具は、エビ2尾、ズワイガニ、のどぐろ大葉巻き、ガスエビたくさん、金時芋、原木椎茸、半熟卵.旅行の締めとして美味しくいただきました.
 お会計時に店員さんとも少し話をしたのですが、やはりお客さん減っちゃって大変でねー、とのことでした.

 残った時間は駅構内のお土産売り場で、持参した買い物袋の許容量限界まで会社への土産やら自分用の九谷焼の湯呑みやらあれこれ買い込みました.金沢駅の土産物売り場はかなり広く、しかもカジュアル寄りと高級寄りの2つに分かれ、さらに高級寄りのほうは出店形式をとっており、自分が観光で訪れた場所の中でも他に類を見ない洗練と充実ぶりです.お土産売り場としてみれば京都駅もボリュームはあるのですが、同じようなものを売っている店舗がいくつもあって混沌としていて買いづらいんですよね.
 買い物をしている客層を見ると、やや年齢層が高いようで若い女性客向けのチョコレートやバウムクーヘンのような洋菓子系の売り場が苦戦しているようにも見えました.また、ここにやってくると毎回購入するほどお気に入りの「豆餅すゞめ」も一部の米菓を「震災のため販売量が減ってしまったため賞味期限が近いものをお値引きします」として価格を下げて売っていました.こういうのを見ると事態の深刻さを感じます.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 帰りは大人しく、北陸新幹線で東京に.
 帰りの新幹線は普通席で予約していたのですが、あちこち歩きすぎてこの日だけですでに25,000歩くらい歩いていたので日和ってグリーン車に変えてしまいました.E7/W7系グリーン車のレッグレストが歩き疲れたふくらはぎにはありがたかったです.
 昨年2月に同じ土曜日で18時過ぎに富山から東京行きの北陸新幹線に乗車したときは満席だったのですが、この日はガラガラでした.お店の人の言葉や土産売り場の売れ行き、新幹線の空き状況など、あらゆる面で観光客が減っているのを痛感させられた旅行でした.
 3月くらいからでしたっけ、北陸割として旅行支援が始まりますが、その前にでもちょっと訪れてみてはいかがでしょうか.冬の日本海側は食べ物も旬ですし金沢は観光地もコンパクトにまとまっている上にバスの1日乗車券を買えば自由に移動もできます(自分も買えばよかったのかも……).

2024/01/30

金沢旅行(その1)

Category: 旅行・観光 — Annexia @ 22:16

 2024年は元旦から災害に見舞われる年となりました.
 自分は静岡の実家でTVで日本代表のサッカーを見ていて、試合終了後のインタビューの最中に緊急地震速報が流れて事態を知りました.能登は数年前に観光で訪れたことのある地であり、宿泊した和倉温泉や白米千枚田、そして輪島の朝市の変わり果てた姿には驚きを隠せません.
 被害の全容が徐々に明らかになると同時に表面化したのが、同じ石川県でも加賀地域への観光客が減少しているということでした.些少な金額を義援金にて支援させていただきましたが、それだけでは足りない、直接的な支援をする必要があるのではないか.そう考えて休暇をとって1泊2日で金沢を訪れてきました.
 ……とはいえ、個人にできることなどわずかなもの.観光客の減った観光地に行ってすることといえば、精一杯観光して美味しいものを食べ、土産物を買うことくらい.なので今回は財布の残額はとりあえず忘れ、いいものを食べましょう的観点で旅をすることにしました.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 早朝、6時過ぎの東京駅.金沢に行くのなら北陸新幹線に乗るのは当然ですが、今回は東海道新幹線にて出発.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 在来線への乗り換え時間を20分ほど見ていたのですが、数日前に関ヶ原近辺に降った大雪の影響がまだ続いており、この日も名古屋-京都間の所要時間が通常よりも20分ほど余計にかかるという発表があったため、当日朝になってさらに20分早い列車に振り替えました.
 名古屋までは時間通りで、20分余計にかかるとかいっても余裕を見ての数値でしょ…… と思っていたら、岐阜羽島駅を過ぎたあたりから線路端に残雪が見え始め、関ヶ原や米原近辺では線路に雪が付着しスプリンクラーが水を撒く状況に.この状況で通常と同じ速度を出すと雪の塊が当たって機器類が損傷するリスクがあるらしく、新幹線は65km/h程度まで減速して結局は京都に20分近く遅れて到着しました.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 京都で下車し、時間に余裕もあるのでスタバでカプチーノを買い、在来線の改札を入場したら、次に乗り換える列車が10分の遅延であるとのアナウンスがありました.まあ10分くらいなら、と思っていたらどんどん遅延がひどくなり、結局到着したのは30分後に.寒いホームで待っていたのでカプチーノは冷めてしまい、結果論ですがこれだったら新幹線を早めなくてもよかったようです.
 今回北陸新幹線に乗車せずにわざわざ東海道新幹線で京都経由にしたのは、この金沢行き「サンダーバード」に乗車したかったからです.2024年3月に北陸新幹線が金沢から敦賀まで延伸となり、関西から金沢に直行する列車がなくなり、特急列車はすべて敦賀止まりになります.その前に金沢まで乗り納めておこうと考えました.
 そしてわざわざ早朝の新幹線に乗ったのは、京都駅を9時過ぎに出るこの「サンダーバード9号」に乗車するためでした.サンダーバードは列車によって停車駅が異なるのですが、この列車を含む数本は速達タイプとして、京都-金沢間は福井にしか停車しません.特急列車の速さを示す基準として「表定速度(距離を所要時間で割ったもの)」がありますが、サンダーバードの一連の速達タイプは在来線で唯一100km/hを超えるので(秋田新幹線の在来線区間で92km/h程度、最高速度160km/hのスカイライナーでも90km/h程度)、どうせ乗るんだったらと選んだわけです.もっとも.この日は遅延もあってやや所要時間がかかっての金沢着となってしまいましたが.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 京都を出ると湖西線に入って琵琶湖を横目に通り過ぎ、やがて雪深い地域を走行します.鉄道の旅というのはどれもいいものですが、個人的には雪の中を走る特急列車というのはかなり好きですね.
 そして30分ちょっと遅れて昼少し前に金沢に到着しました.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8(トリミング)

 到着して最初の食事は回転寿司「もりもり寿司」に.財布の残額は忘れ、といったわりに回転寿司かよという気がしなくもないですが、ネタがいいかわりになかなかいいお値段します.これは「もりもり三点盛り」でボタンエビ、ウニ、大トロで1,980円です.つい勢いで注文してしまいましたが、よくよく考えたらとりあえず高いネタ選んどけ的な短絡思考っぽさがにじんでいます.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8(トリミング)

 こちらは白エビ.他にもノドグロ三点盛りやらブリトロ、ホタルイカ黒造り、ガスエビをいただきました.やはりせっかく日本海側にやってきたのですから、日本海ならではのものをいただきたいですからね.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 ほどよく食欲も満たされたところで、まだホテルのチェックインまでは時間があるので、駅からひがし茶屋街まで歩いて向かいました.それなりに距離もあるのでバスに乗るべきところですが、ひさびさに来た街なので歩いてみたかったのです.
 駅も含め街中も一目でわかるような地震の影響はありませんが、地下道のエレベータが使えなかったり、立ち入り規制をしているお寺や神社、「地震が起きたらここから離れてください」的な注意書きをしているところがいくつかありました.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 バス通りからひがし茶屋街に向かう路地を歩いていても人が少ないなーと感じましたが、茶屋街のメイン通りを見ると想像以上に人が少なくて驚きました.平日だからというのもあるのですが、翌日土曜日もこれよりマシとはいえ少ない印象でした.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 この日は時折雪のぱらつく天候で、ひがし茶屋街を歩いているときにも降ったりやんだりしていました.
 ちょうど降り始めたタイミングで店の前にいたのでとりあえず一服、ということで老舗和菓子店 森八の茶寮に.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 献上加賀棒茶とお菓子のセットを注文.お菓子は「割れ梅」とのことで、中は黄身餡とのことでした.
 寒い日にいただくほうじ茶は身体が温まりますし、お茶菓子との相性も抜群でした.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 今回の宿は食事や移動のしやすさを考慮して武蔵ヶ辻、というか近江町市場のほぼ向かいにあるホリデイインにしたのですが(以前に宿泊したときもここで、便利でした)、ひがし茶屋街から歩いて戻ってきてもチェックインの時間にまだ少しあったので、市場近くにある東出珈琲店にてもう一服しました.
 シングルオリジンの豆も揃っているのですが、店の名を冠した東出ブレンドとプリンをいただきました.バランス重視のスッキリした飲み味で、お会計時に一緒にコーヒー豆も購入しました.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8(トリミング)

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8(トリミング)

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8(トリミング)

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8(トリミング)

 チェックインして荷物を下ろし、さて夕飯はどうしようかと思ってあれこれと調べ始めたのですが見知らぬ土地でカウンタで寿司をいただくというのはなかなか難易度の高いことです.しかも自分はそういう場所にはほとんど行ったことがないのでなおさらです.
 個人経営の店でおまかせで食べられて、寿司以外も料理を出してくれてよさそうなところ…… というような感じで「鮨治」というお店を訪ねました.
 予約なしの1人客でしたが歓迎してくださり、美味しくいただいてきました.普段の生活圏が太平洋側の自分としては珍しい魚も多く、マハタや寒ぶりの握り、ナマコの酢の物、加賀料理の定番という蓮蒸しなどどれも絶品でした.
 大将は正月は実家の七尾にいてかつて体験したことのないほどの揺れだったそうです.そして震災後はお客さんも減って以前はふらっと入ってくる外国人観光客もいたものの、いまはいなくなってしまった、とのことでした.

 翌日に続きます.

2023/12/29

2023年を振り返る – 旅行篇

Category: 旅行・観光,日記・雑記 — Annexia @ 23:29

 1年を振り返る、旅行篇です.
 今年は積極的に出かけることを意識した1年でした.

2月:北陸旅行

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FUJIFILM X100V

 1泊2日で当初は計画を立てていたものの、諸般の事情により日帰りで北陸に.
 2024年春に北陸新幹線が敦賀まで延伸となり、在来線特急に乗って金沢まで行くことができなくなってしまうので、その前に乗っておこうということでわざわざ東京から米原まで新幹線で移動し、米原から特急「しらさぎ」で金沢に行くのが手段でもあり目的でもあるという旅行でした.
 日帰りのくせに予定を詰め込みまくった結果、金沢では駅構内でゴーゴーカレーを食べるにとどまり、三セクと氷見線を乗り継いで雨晴海岸まで行くも滞在時間が短く終点の氷見まで行けず、さらに富山まで向かい路面電車や富山地方私鉄を楽しんだら夕飯を食べる時間がなくなり…… という、中途半端な旅行になってしまったので、富山はまたいずれ再訪したいところです.

4月:どこかにビューーン!で秋田へ

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FUJIFILM X100V

 JR東日本のポイントサービス、JREポイントを6,000ポイント貯めることで使える「どこかにビューーン!」という企画ものサービスがあり、それを利用して出かけた旅行です.「どこかにビューーン!」は、日時を指定するとまず最初に4つの候補地が出てきて、その候補地で問題がなければ申し込みをすると翌日くらいにその4つのうちのどこに決まったかのメールが届くという、ランダム性のある旅行サービスです.
 行き先(新幹線の停車駅)として提示されたのは田沢湖駅.ただし10時過ぎに到着する便だったので、田沢湖から角館までも別途購入して角館の武家屋敷を見学し、14時くらいに田沢湖に戻り、そこからバスに45分ほど乗った先にある、乳頭温泉で1泊しました.
 4月とはいえ秋田の山中にはまだ雪が残っており、天候に恵まれなかったこともあって隔絶された感のある場所でした.とはいえ、食事も美味しく温泉もかなりよかったのでまた訪れたい場所ではあります.

5月:銚子旅行

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RICOH GR III

 毎年恒例ともいえる、銚子旅行に.
 銚子電鉄に乗車し、寿司やしょうゆソフトクリームを食い、犬吠埼を訪れて…… というような基本パターンにちょっとずつ変化を加えて旅行を楽しんでいる感じですね.
 10年以上毎年のように銚子に出かけていますが、残念なのは特急列車が徐々に減少していること.行きの銚子行きも11時少し前に着く便が廃止されてしまい、帰りも以前は最終便が18時過ぎの便が新宿行きで重宝していたものが行き先が東京になり、さらに出発時刻が早まり、そして2024年のダイヤ改正からは最終の東京行きが1時間も出発時間が早まってしまうなど、使い勝手が悪化してしまいます.外房行き特急列車も同様に減少傾向にあり、千葉方面の観光需要が減退している結果とはいえ、これでは悪循環になりそうです.

6月:どこかにビューーン!で上越妙高へ

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FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 VM

 4月の秋田旅行に続いて、2度目の「どこかにビューーン!」の利用です.
 行き先(新幹線の停車駅)は上越妙高駅.「どこかにビューーン!」はJR東日本の企画なので行き先はJR東日本のエリア内限定なのですが、北陸新幹線としては最遠の場所になります.
 上越妙高駅近辺の地理関係はまったく詳しくなく、悩んだ結果上越妙高近辺で栄えている城下町の高田駅と、そこから直江津を経由して糸魚川まで向かい、フォッサマグナを見てきました.
 実際に旅行に出かけてみると、高田の街は雁木作りなど古い城下町の面影を残しており見どころも多く、直江津も鉄道の街としてちょっとした観光施設もあるなど、糸魚川まで出かけなくとも見るところは多かったなという印象でした.

9月:遠野旅行

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 久々に車で遠出したいと思い、車で出かけたことのない旅先として遠野を選びました.
 片道1,200kmほどの距離なので、仕事終わりの夜に出発して佐野SAの宿泊施設で1泊、現地で2泊、さらに帰りに郡山でも1泊するという行程でした.
 遠野は以前に鉄道で訪れたことがあり、そのときもレンタカーを借りて少しだけ回ったことがあるのですが、今回は自由に動き回れることもあって山深いところまで行くことができました.場所によっては人気がなくて熊が出てもおかしくないようなところもあり、また天候に恵まれず目的の場所を全部回れなかったのですが、「遠野物語」として残された民話の世界がそこかしこに感じられ、距離はあるものの行ってよかったと思いました.

9月:長野旅行

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FUJIFILM X100V

 以前から食べてみたかった、小布施堂の栗菓子「朱雀」を食べるために計画した旅行です.
 「朱雀」は以前は当日朝から配布される整理券を入手しないと食べることができず、明け方から並ぶ必要があったのですが、コロナ禍による密を避ける慣習からネット予約に移行したので、遠隔地にいても予約ができるようになり、ようやく食べることができるようになりました.
 9月の長野県は栗だけでなく葡萄なども収穫期にあり、シャインマスカットや新作のクイーンルージュなども安く売られていましたので、次回はそちらも買ってみようと思いました

10月:熊野旅行

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RICOH GR III

 旅行に出たいという親の意向もあって、熊野まで家族旅行に出かけてきました.
 熊野三山は以前に一人旅で車で出かけたことがあり、今回も車なので道路事情は多少は知っているものの、運転したのが親の車なのでちょっと運転には苦労しました.
 宿を少しいいところにした結果、料理もかなり美味しく、温泉も洞窟風呂などバリエーション豊かでよかったですね.

11月:名古屋-長野旅行

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FUJIFILM X100V

 新型車両の計画が発表され引退も近いであろうJR東海の383系に乗っておこうという目的に加えて、美味しいものを食べて名産物を買い出ししよう、という目的で東京→名古屋→松本→長野→東京と、ぐるっと日帰りで一周する旅行でした.
 こういう地方の名産を食べ歩くような旅行だと、色が細くなったのを痛感しますね.普段はそれほど食べられなくてもいいけれど、旅行のときはあれこれ食べられる食欲をキープしたいものです.

 コロナ禍ということもあって、ここ数年は遠出するのに腰が引けていましたが、健康状態等に気を遣いつつも以前のような旅行ができる環境が戻りつつあることを感じた1年でした.
 来年の予定は現状決まってはいませんが、「どこかにビューーン!」のポイントはすでに出かけるのに十分なほど溜まってはいるので、冬の雪がある期間中にどこかに出かけるのもいいかなと思っています.

2023/12/25

名古屋-長野旅行

Category: 旅行・観光 — Annexia @ 22:46

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FUJIFILM X100V

 11月下旬に名古屋と松本、長野をぐるっと一周する日帰り旅行に出掛けてきました.
 今回は観光地はまったく行きませんでした.松本に行っても松本城にすら行かず、鉄道に乗って駅近くで食事をして土産物(自分用)を買うだけの、いうなれば気晴らしといって差し支えないような旅行でした.

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FUJIFILM X100V

 東海道新幹線の車内販売が10月末で終了するのにあわせて、ホームにちょっと高級なコーヒーの自販機が登場していました.
 同様のものは高速道路のサービスエリアなどでも見ることができますが、新幹線らしく「のぞみブレンド」や「ひかりブレンド」、「こだまブレンド」さらには「ドクターイエローブレンド」なんて名称がつけられています.さらにカフェラテやカプチーノ、コーヒー以外に紅茶も用意されています.
 難点なのは、1杯作るのに最大95秒かかるということ.発車時刻間際に注文すると時間との戦いになりそうですし、自分の前に注文待ちの方がいたらさらに時間がかかってしまいます.

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Apple iPhone 13mini

 今回はグリーン車に乗車したのでコーヒーとアイスクリームを持ってきてもらいました.
 グリーン車のポケットにメニューとQRコードが記載された紙が入っていますのでスマホで注文し、持ってきていただいた時にSuicaにて支払いました.
 コーヒーを注文した方に限定としてお菓子が付いてきました.また販売方法は変わってもアイスクリームはスゴクカタイなのは相変わらずなのでホットコーヒーとの合わせ技は健在ですね.

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FUJIFILM X100V

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FUJIFILM X100V

 10時くらいに名古屋に着いたので、地下街にあるコンパルにてコーヒーにモーニングセットを.
 モーニングセットはお好きな飲み物に150円追加でハムエッグトーストが付いてくるというものでした.名古屋のモーニングは無料でトーストやらゆで卵がついてくると聞きますが、150円でハムエッグトーストが付いてくるというのもお得感あります.

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FUJIFILM X100V

 追加として小倉トーストもいただきました.名古屋に来たからにはあんこものは外せないですからね.

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FUJIFILM X100V

 移動中に食べようと思い、あんまきも購入しました.
 ノーマル(あんこ)か、チーズ(あんこ入り)かカスタード(もちろんあんこ入り)か…… と迷ったのですが、限定のほうじ茶(白あんとほうじ茶クリーム入り)というのがあったのでそちらを選びました.
 さらに近くで赤福の売店を見つけたので、2個入りの銘々箱ほうじ茶を購入しました.

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FUJIFILM X100V

 次の列車まで少し時間があったので、アソシアホテルのフロント階に登ってみました.遠くには名古屋港まで見渡せます.
 ここしばらくは旅行に出ると悪天候に見舞われることが続いていましたが、この日は天候に恵まれました.

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FUJIFILM X100V

 大名古屋ビルヂングと「飛翔」の跡地.
 「飛翔」は個人的に形状が好みだったのでなくなってしまうのは残念です.

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FUJIFILM X100V

 名古屋からは特急「しなの」に乗車して長野県に向かいます.
 前々から思っていましたが、383系の先頭車ってうなぎっぽいですね.

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FUJIFILM X100V

 今回はグリーン車に.

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FUJIFILM X100V

 長野方面に向かって先頭はグリーン車で展望仕様になっています.

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FUJIFILM X100V

 今回はその先頭車両のさらに1列目を予約できたので、自席からの眺めはこんな感じ.
 この383系も運用開始から30年近くが経過しており、先日ついに新型車両385系の導入発表がありましたので、引退間近になって混雑する前に乗っておこうというのが今回の旅行の目的の1つでもあります.

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FUJIFILM X100V

 今年の夏は暑かったこともあって紅葉がいまひとつではありましたが、紅葉を眺めつつ、ひと足さきにデビューした315系とすれ違いながらの展望はなかなかですね.

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 長野県が近づくにつれて、遠くに間接した山々が見えてくるのも、遠くに来た感があっていいものです.

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 長野行きの「しなの」を松本駅で下車し、駅近くの「翁堂」にてグラタンスパゲティとソーダ水をいただきました.
 翁堂は前回松本を訪れた際にもお昼を食べに入り、結構なボリュームのナポリタンと、大人のたぬきケーキをいただきました.今回のグラタンスパゲティはそこまでのボリュームはないものの、ドリアのご飯がスパゲティになったようなもので、なかなかずっしりとした感じでした.ちなみに今回はケーキ系は売り切れてしまっていたようで注文できず.

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 再び特急「しなの」の展望グリーン車の先頭に座り、長野に.
 11月も下旬ということで17時近くともなると薄暗くなりかけてしまいます.それでも日本3大車窓の1つに数えられる、姨捨からの善光寺平の眺めはついつい見入ってしまいます.

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 予定では長野駅でソースカツ丼またはそばをいただく予定でしたが、空腹感がまったくなかったので、土産物などをもろもろ購入し、自宅で食べようとソースカツ弁当を買って帰りました.

■今回飲み食いしたもの
・新幹線:ホットコーヒー
・新幹線:バニラアイス
・名古屋:コーヒー(+モーニングセット)
・名古屋:小倉トースト
・名古屋:カプチーノ トール ダブルショット
・松本:グラタンスパゲティ
・松本:ソーダ水
・長野:りんごジュース

■今回買ったもの
・名古屋:大あんまき(ほうじ茶)
・名古屋:赤福 銘々箱
・名古屋:ほうじ茶
・名古屋:ゆかり(8枚入り)
・松本:真味糖
・松本:サンタンショコラ
・松本:ピジュトリー
・松本:木の葉の精
・松本:そば茶
・長野:みすゞ飴(いちご入り)
・長野:みすゞあられ
・長野:おさとうまぶし三宝柑ぴいる
・長野:栗かのこどら焼き
・長野:くりあんケーキ
・長野:ソースカツ丼

 まるで買い出しツアーのようですね.