2016/06/22

銚子旅行

Category: 旅行・観光 — Annexia @ 23:15

 毎年恒例の銚子旅行に今年も行ってきました.
 去年は9月に行きましたが、銚子といえばイワシ、イワシといえば「入梅イワシ」といわれる6月が旬.ということでベストシーズンともいえる時期に出かけることに.

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FUJIFILM X-T1 + XF35mm F1.4 R

 銚子行きの特急「しおさい」は昨年から減便されてしまい、お昼少し前に着く手頃な便がなくなってしまいました.昨年は昼過ぎに到着する便で出かけたのですがそうすると昼食が遅くなってしまい、結果として夕食が食べられなくなってしまいます.
 なので、今回は朝早いですが7時半すぎの便で銚子に.銚子までは2時間なので9時半くらいに到着します.


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FUJIFILM X-T1 + XF35mm F1.4 R

 終点の銚子駅で銚子電鉄に乗り換え.
 少し前に営団銀座線の旧型車両が引退してしまったため、現在の主力はこの旧京王の車両.全部で3編成あり、この日は2編成が稼働していました.
 今までは「弧廻手形」という一日乗車券(濡れせんべい1枚おまけ+各種割引券付き)を購入していたのですが、今回は新たに発売された「弧廻手形Deluxe」を購入.こちらは一日乗車券と濡れせんべい1枚に加えて、「地球が見える丘展望台」の入場料が無料、そして犬吠埼付近にある日帰り温泉が300円引き、犬吠駅にある中井精也ミュージアムの入場料が無料など特典が盛りだくさんなのです.それでいて「弧廻手形」の700円から200円アップの900円と、1日かけて銚子界隈を観光するには是非こちらをオススメします.


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FUJIFILM X-T1 + XF14mm F2.8 R

 車内はなぜかポップな感じにデコレーションされていました.


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FUJIFILM X-T1 + XF35mm F1.4 R

 まずは銚子の次の駅、仲ノ町駅で下車して徒歩5分ほどのところにあるヤマサ醤油の工場に.
 仲ノ町駅でドアが開いた途端に醤油、というより大豆の蒸されたような匂いが漂ってきます.


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FUJIFILM X-T1 + XF35mm F1.4 R

 ヤマサ醤油の工場でいただくといえばやはりこれ.しょうゆソフトクリーム.
 しょうゆの効いた甘じょっぱい味わいが何回も食べているうちに癖になります.


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FUJIFILM X-T1 + XF14mm F2.8 R

 以前は屋外に売店があって、その場で食べるようになっていたのですが、すぐ近くの建物に展示スペース兼イートインスペースが設けられていて、展示物を見ながら食べられるようになっていました.
 これは戦前から活躍していた蒸気式の消防車.火事があってから火を起こして現場に急行するまでに圧力が上がって放水できるような仕掛けになっていたとのことです.


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FUJIFILM X-T1 + XF35mm F1.4 R

 ヤマサ醤油の工場から歩いて銚子漁港まで移動.
 漁港からやや街よりのほうにある「丼屋 七兵衛」に.青魚の漬け丼を専門とする店だけあって(青魚じゃないものもあります)、一押しはイワシ.そしてサバやアジ.
 まだ11時くらいですが、店内はお客さんでいっぱいでした.


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FUJIFILM X-T1 + XF35mm F1.4 R

 アジのなめろう.なめろうはアジとイワシが選べます.
 一般的ななめろうと比べて、味噌が控えめになっています.アジのたたきに近い感じでしょうか.


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FUJIFILM X-T1 + XF35mm F1.4 R

 サバ握りずし.
 サバというと独特のクセがあるものですが鮮度がいいのでしょうか、サバならではの旨味を感じつつも美味しくいただけました.


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FUJIFILM X-T1 + XF35mm F1.4 R

 イワシの漬け丼.
 漬け丼というとマグロやカツオが一般的でしょうか.イワシの漬け丼は初めて食べました.
 イワシは足が速いというか鮮度が落ちやすい魚なので生で食べるのであればさばいて刺身が一般的でしょうし、漬けにしている間に鮮度が落ちてしまいそうなものです.でありながらこうして漬け丼として出しているのは店が鮮度に自信を持っているということなのでしょう.
 この漬け丼が絶品で、温かめのご飯とよくあいます.定食にしたところつみれ汁がついてきたのですが、つみれ汁もふわっとしていて旨味たっぷり.
 銚子漁港界隈は定食などを出す店がいくつもあり、それぞれ特色のあるメニューを用意していたりするのでどこも魅力なのですが、ここも再訪したい店です.


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 観音駅から再び銚子電鉄に乗り、犬吠駅でバスに乗り換えて地球が丸く見える丘展望館に.銚子界隈ではもっとも標高のある場所に建てられており、周囲を一望できます.とはいえ、標高としては100mもなく銚子が平坦な土地であることを物語っています.
 下の写真は犬吠埼の灯台方面を向いたもの.西のほうには「東洋のドーバー」と称される屏風ヶ浦も見ることができ、いくつもの風力発電機(ものによっては海中に建てられているものも)を見ることができます.


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 帰りのバスの時刻が合わなかったので、タクシーを呼んでそのまま犬吠埼ホテルに.ここで日帰り温泉に入ります.
 犬吠界隈には幾つかのホテルや日帰り温泉があるのですが、ここは露天風呂から浜辺や灯台を見ることができ、それでいて昼間は貸切に近いほど入浴客が少ないのでちょっとした穴場です.
 温泉にカメラは持ち込めないので、写真はホテルの駐車場から露天風呂から眺められる景色を.


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FUJIFILM X-T1 + XF35mm F1.4 R

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 犬吠駅に戻って中井精也ギャラリーを眺め、そして「ぬれ煎餅抹茶アイス」を.小さく刻んだぬれ煎餅が入っているアイスなのですが、抹茶よりもバニラのほうがあうように感じました.


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 銚子電鉄に乗って一駅、終点の外川駅に.ホームの先には廃車になった電車内に「昭和ノスタルジー館」という、昔のおもちゃなどが展示されているのですが、16時で営業終了なので見ることができず.
 木造の歴史を感じさせる駅舎と役目を終えた車両がなんともいえない味わいを感じさせます.


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 外川駅の先は民家が立ち並び、その先には漁港があり土地が終わっています.
 その銚子のさらに先端である「長崎鼻」を目指してみます.


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 沿道にはなぜかサボテンが群生していたり、最果ての地というか奇妙さすら感じます.


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 長崎鼻にぽつんと建てられている灯台.犬吠埼のものと比べるとかなり小さいです.他に建築物はありません.


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 灯台のその先は岩場.岩の隙間からカニがいるのが見えましたが、ちょっと磯遊びするには危険かも.


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 外川駅近くまで戻り、治ろうや鮨処に.ここで銚子名物のアレをいただきます.


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FUJIFILM X-T1 + XF35mm F1.4 R

 おまかせ握り「大漁」を注文.
 どれも美味しいのですが金目鯛の炙り寿司が絶品です.そして最上部にいる黄色いのが銚子名物の伊達巻.伊達巻にしては表面がつやつやとしていますが、実際に食べてみてもこれはほぼプリンです.


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FUJIFILM X-T1 + XF35mm F1.4 R

 外川駅から銚子まで戻ります.
 年季の入ったマスコンがこの電車が紆余曲折を経て銚子の地にやってきたことを物語っているかのようです.


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FUJIFILM X-T1 + XF35mm F1.4 R

 再び特急「しおさい」に乗って東京駅に.
 観光する場所も多く、食べ物も美味しく、温泉もあって、そして夏場でも気温は控えめというメリットの多い土地だというのに銚子は徐々に寂れつつあるようにも感じられます.あまり混雑するのも困りものではありますが、銚子電鉄も含め末長く繁盛し、毎年訪れたくなるような魅力的な街であり続けてほしいなと感じました.