2019/12/30

2019年を振り返る – 物欲篇

 今年1年の振り返り、最後は物欲篇です.
 カメラ、コンピュータ関係、電化製品などジャンルごとにまとめました.

■カメラ関連
6月:FUJIFILM XF23mm F2 R WR

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 屋外で天候の悪化が予想される環境で撮影をする必要があり、カメラ自体は防塵防滴構造なものの、対応するレンズがないため購入しました.結局そのときは使わなかったのですが、AFの速さと使いなれた35mm換算35mmの焦点距離ということもあってAF撮影時のメインレンズたる存在になりました.

8月:Voigtlander VM-X クローズフォーカスアダプター

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 Mマウントレンズを複数所有していることもあっって、X-Mマウントアダプタも実用性の高いものを求めて複数のものを購入しました.富士純正のものは信頼性は随一で機能を割り当てるボタンが搭載されていていいのですが、Mマウントの弱点である寄れなさをカバーするヘリコイドが搭載されていません.焦点工房のものはヘリコイドを搭載しているものの、無限遠でのロック機構がなく、また無限遠にセットするときのヘリコイドが非常に固いということもあってやや使いにくい状態でした.Voigtlander(コシナ)製のマウントアダプタはレンズ側から見た純正品のアダプタといえる製品で、使いやすさと性能のバランスのとれた製品です.

11月:FUJIFILM X-Pro3

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 今年はレンズやアクセサリは買ったけどカメラの購入はなしかな…… と思っていた頃に発表・発売されたX-Pro3.いろいろと賛否両論のあるカメラで、当初は発売されてから様子を見つつ判断しようと思っていたのに、どういうわけか予約して発売日に購入.なんていうか、賛否両論(こういう場合は実際はさておき「否」の声のほうが大きくて目立つんですよね)を見ているうちに、いやこれはアリだろと手を出してしまった感じですね.
 20万円を超えるお値段ということもあって、資金調達のために先代のX-Pro2だけでなく、趣向の変化もあって使用頻度の減ったXF14mm F2.8や、絞りリングがないのと寄れないのが個人的ネックであったXF27mm F2.8、それに焦点距離的にやや苦手であるXF35mm F1.4を下取りに出しました.
 店から出てすぐ撮影に入ったときにはモニタが隠されているのに慣れずに使いこなせるのかなこれ…… とやや不安だったのですが、意外とあっさり慣れるものですね.ただ、MFレンズを使った場合には撮影後にピントチェックをしないとやはりピンボケ写真を量産しがちです.

11月:FUJIFILM XF16mm F2.8 R WR

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 XF14mm F2.8を手放したけど、もうちょっと標準寄りのコンパクトなレンズが欲しいなということで、XF23mm F2 R WRと組んで使うのを目的に購入したレンズ.スペック的にはさして特筆すべきところもないのですが、防塵防滴でコンパクトなサイズはいいですね.あと、個人的にはやや角ばった花形フードが好みです.

■コンピュータ関連
3月:Apple iPad mini(第5世代)

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 もう出ないんじゃないかと言われていたiPad miniの後継機が出たので予約して購入.メインとしてiPad Pro 11インチを使用していてそちらはau回線での契約をしているのでこちらはIIJmioで契約して使用しています.これにより室内ではiPad Pro 11を、出先ではiPad mini 5をという棲み分けができるようになりました.
 純正のApple Pencil(第1世代)は好みではないのでロジクールのCRAYONを使っているのですが、筆圧検知以外はApple Pencilと同等ということもあって結構重宝しています.

11月:EPSON EW-M752T

 自宅のプリンタとしてEPSONのEP-807ABを使用していたのですが、インクの消費が激しく使用頻度の割にインク代ばかりがかさむ印象があるので、タンク式のEW-M752Tにしました.使用頻度が低いとインクヘッドの目詰まり防止の清掃によってインクが消費されがちで、まだ購入から日数が経っていないのでそうした部分のインクの減りについては未知数ですが、コストが抑えられるのを期待しています.

■その他オーディオ・電化製品
2月:Shure SE425+BT2

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 2月に海外に出かけるにあたり、防音性の高いイヤホンがほしいなと思って当初はノイズキャンセリングイヤホンを検討していたのですが、同じ値段を出すのであればノイズキャンセリング機構がないほうがイヤホン自体の音質が良いのでは、と思ってイヤホン自体の遮音性の高いShureのイヤホンと純正のBluetoothレシーバを購入しました.
 音質的には非常に満足しています.遮音性はノイズキャンセリングの製品にはさすがにかないませんが、不満はありません.

3月:Apple AirPods

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 いただきもののイヤホン.遮音性はまったく期待できないのと、やはりちょっとしたときに耳から落ちそうな気がして(実際にはそう簡単には落ちなそうですが)、自宅でのみ使っています.音質は悪くはないですが、さしていいわけでもないですね.
 特筆すべきは使い勝手のよさ.ケースにセットすると自動的に充電されること、それにケース自体も無線充電に対応しているので、ワイヤレスイヤホンを使う上でネックとなりがちな充電周りが楽にできるのはいいですね.またApple製品との親和性が高く、再生する媒体の切り替えが楽なのも気に入っています.

4月:Amazon Kindle Paperwhite 32GB

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 電子書籍を読むときはiPadを使っていたのですが、ついついネットを見てしまったりTwitterを見てしまうなど気が散ってしまいがち.それに読書という行為に対してiPad miniといえども重量が気になります.そこで読書専用端末としてAmazonのセール時にKindle Paperwhiteを購入しました.文書のみのものはKindle Paperwhite、漫画やカラーの画像が重視されるものはiPad Proと棲み分けがされるようになりました.
 自分が購入したものは初期不良で、充電が80%くらいから急激に落ちてしまうという問題があったのですが、サポートに連絡したところ、すぐに交換していただき2台目は問題なく使用できています.

6月:コロナ 除湿機 CD-S6319

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 以前から除湿機は所有していたのですが、デシカント式でヒーターを使用するので夏場の蒸し暑い時期には向いていませんでした.そのため、もう一つの除湿方式であるコンプレッサ式のものを購入しました.
 コンプレッサ式特有の問題である振動はあるものの、温度上昇(コンプレッサ式も少しだけ上昇します)が抑えられるのはいいですね.

7月:GARMIN eTrex 20x

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 長いこと使用していたHOLUXのM-241がGPS固有の問題である「週数ロールオーバー」により日付データの正常な取得ができなくなってしまい、代替機としてeTrex 20xを購入しました.
 M-241は純粋なGPSロガーでしたが、eTrex 20xはトレッキング用のナビというのが本来の使い方ということもあって、山歩き時のナビゲーションなど多彩な機能を搭載しています.いささかオーバースペックなものを買ってしまった感はあるのですが、測距の正確さや測位速度などはさすがに高性能です.

■時計
4月:セイコー プレザージュ SARX041

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 機械式時計を追加で購入しようと思ったときに迷った2台のうちの1台.正確には2つ目の候補だったモデルです.
 購入に至ったポイントは、クラシカルなアラビア文字と文字盤のヘリンボーン模様の美しさ.アラビア文字についてはセイコー初の腕時計であるローレルのデザインを踏襲したものだそうです.

10月:セイコー アルピニストSARB017

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 春先に機械式時計を追加で購入しようと思ったときに迷った2台のうちのもう1台.こちらが本命の候補でしたが、迷っているうちに量販店からも消えてしまって買いそびれてしまいました.しかしながら秋になってダメ元でAmazonのサイトをチェックするとどこかから在庫をかき集めたのかマーケットプレイスではなくAmazon自体の出品で新品が出ていたので購入しました.やってきた時計は保護のフィルムがないなど、どこかの店頭在庫だったのかなという雰囲気はありましたが、まあフィルムをつけたまま使うわけじゃないですしね.
 「アルピニスト」の名のついた時計はかなり昔から販売され続けており、セイコーの中でも人気のあるシリーズのようです.そのため、自分が購入したモデルが販売終了になってもいずれは新型がまたデビューするのだろうなということは想像できていたのですが、その新型が必ずしも自分の期待に沿ったものであるという保証はないわけで、だったら新品が手に入るうちに買ってしまえと相成ったわけです.2020年1月に新型がリリースされることが発表されましたが、時期モデルは「プロスペックス」と呼ばれるセイコーのスポーツモデルのグループに含まれることになり、プロスペックスのロゴが入るようになってしまいました.個人的にはデザイン文字で「Alpinist」と入れてほしかったのですが(自分が買ったモデルの一つ前までは文字盤に入っていたのです).

 そのほか、衣類や鞄なども購入をしており、今年はわりと高額な買い物が多かったような気がします.
 来年はどうでしょうね.車検があるのでその点を踏まえないといけないのが残念なところです.
 車といえば、レトロフィットによるApple CarPlay対応キットが発売されたのですが、ディーラーに相談しているのですがパーツの選定が難しいようで保留となっています.これは取り付けしたいところです.
 カメラ関連としてはX100Fの後継が出るという噂は流れているので、X-Pro3と同様のHidden LCDやフィルムシミュレーションが搭載されていたら手を出してしまいそうです.X100F後継には防塵防滴構造も期待したいものです.昨年の予測通り、XF16-80mm F4 R WR OISが登場したのですが、使う機会がいまのところないこともあってXF18-55mmからの買い替えはせずにいます.GR IIIは発売されたものの、X70が相変わらず自分の中での不動の普段使い機として位置していることもあって手を出さずにいます.いいカメラだとは思うのですが.
 時計関連も打ち止めでしょうか.気になる時計はあるものの、どうせならいいものをと思うと泥沼にはまるのが時計といいうものですし.

2019/12/28

2019年を振り返る – 旅行篇

Category: 旅行・観光 — Annexia @ 20:13

 2018年を振り返る、旅行篇です.
 月に1度は宿泊のある旅行に出るというのが今年の目標でしたが、なかなか難しいものです.

 こうしてみると、相変わらず九州方面に行けてないですね.

1月:松本
2月:青森・秋田
3月:香港・マカオ(社員旅行)
4月:小樽
5月:長野
7月:伊勢
7月:銚子
9月:金沢・能登
9月:松本・小布施・八ッ場ダム
12月:大津港・いわき

1月:松本

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FUJIFILM X-Pro2 + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical II VM

 松本は個人的に気に入っている街で、東京からのアクセスの良さ(新幹線はないですが特急で1本で行けるのは便利です)、落ち着いた街並み、食べ物の美味しさ、松本城などの観光地などが気に入っています.
 このときは松本城近くのホテルに宿泊し、2日目は南小谷まで出かけて雪深い様子を見物してきました.

2月:青森・秋田

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FUJIFILM X100F

 寒いところには寒い時期に、というわけで3連休を利用して青森と秋田に.1日目は青森市内に宿泊し、2日目は日本海側にある不老ふ死温泉に宿泊しました.以前から行きたかった弘前城近くの登録有形文化財の建物を使用したスターバックスにも行くことができました.

3月:香港・マカオ(社員旅行)

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FUJIFILM X-Pro2 + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical II VM

 社員旅行で訪れた香港とマカオ.3泊4日で2ヶ所を回るというスケジュールでやや慌ただしかった記憶があります.
 その後香港は中国本土の影響によってデモなど混乱に巻き込まれてしまったのですが、また行ってみたいと思います.

4月:小樽

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FUJIFILM X100F

 お値打ちの旅行プランが出ていたので初めて行ってみた小樽.明治の頃は北海道の玄関口だったというだけあって、歴史を感じさせる建造物がそこかしこにあって素晴らしかったです.また港につながる廃線跡もそのまま残して観光スポットにするなど、鉄道好きとしても見るところの多い街でした.

5月:長野

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FUJIFILM X100F

 出張のついでに長野電鉄に乗車し、湯田中温泉に入り小布施を観光してきました.
 小布施は人気の観光地で栗のシーズンともなるとかなり混雑するのですが、このときはゴールデンウィーク明けの土曜日だったということもあって落ち着いて観光できました.

7月:伊勢

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FUJIFILM X-Pro2 + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical II VM

 仕事帰りに新幹線に乗って名古屋で宿泊し、翌日伊勢に向かうという変則的なスケジュールで旅行に行きました.名古屋では以前から気になっていた円筒状の建築物であるチサンイン名古屋に宿泊し、一風変わったホテルを体験しました.
 伊勢は何度も行っているのですが、何回行ってもいいところです.できれば1年に1度は参拝したいものです.

7月:銚子

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FUJIFILM X-Pro2 + XF23mm F2 R WR

 毎年恒例の銚子旅行.「入梅イワシ」と呼ばれる、7月前後のイワシが美味しくなるシーズンに訪れています.
 イワシに限らず、どの魚も美味しいのですが、年々寂れてきているように感じられるのが残念なところです.

9月:金沢・能登

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FUJIFILM X-Pro2 + CarlZeiss C Biogon T* 4,5/21 ZM

 金沢と能登半島に車で出かけてきました.
 金沢市内はバスの交通網が発達していることと、戦災を免れた昔ながらの街並みがあることから、金沢市内に宿泊中は車を駐車場に置きっぱなしでバス移動していました.
 逆に能登半島は廃線になった鉄道路線もあるなど、車でないと行きづらい場所が多いです.また以前から行きたかった、能登半島には日本で唯一、車で入ることのできる砂浜がありようやく行くことができました.

9月:松本・小布施・八ッ場ダム

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FUJIFILM X-Pro2 + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical II VM

 ドライブ目的の旅行として、諏訪からビーナスラインを走って松本に入り、小布施を通って完成間近の八ッ場ダムを見物するというぐるっと回る旅行をしてきました.
 9月の小布施は栗のシーズンということもあって大混雑でした.この時期しか食べられない料理とかもあるのですが、もちろんそうしたものは食べられず.
 八ッ場ダムは自分が見物した少しあとで試験貯水が始まり、そしてすぐにやってきた台風で実戦に入るなど大活躍でした.

12月:大津港・いわき

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FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR

 毎年恒例のあんこう鍋を食べに行く旅行.行き先はいわきや大洗など変化していますが、今年は初めて大津港を訪れました.大津港は茨城と福島の境界の茨城よりの街です.あんこう鍋フルコースをお願いしたところ、あんこうの刺身や唐揚げ、あん肝などたっぷりの料理にあんこう鍋そして雑炊と、この年齢には厳しいほどのボリュームでした.
 例年は日帰りで行っていたのですが、やはり慌ただしいのでいわきで一泊してややゆったりとした行程を組んで出かけました.
 またこのときは、少し前に購入したX-Pro3の旅行への初投入でした.癖のあるカメラなので当初は戸惑うこともありましたが、意外と慣れるものです.

 毎月1回は旅行に出る、という目標は果たせませんでしたが、それでも昨年よりは出かけることができました.
 来年はどうなるかわかりませんが、九州方面にも足を伸ばしたいものです.

2019/12/27

2019年を振り返る – 音楽や映画など篇

Category: 映画,音楽 — Annexia @ 21:13

 今年1年を振り返る、恒例の記事.
 音楽や映画などについて.

■音楽
 ここ数年の傾向として新しいアーティストの曲を聴こうという意欲が減退しつつあり、歳をとるってこういうことなのかなというのを痛感しています.
 今年購入したアルバムでよかったのは、The Chemical Brothersの「No Geography」ですね.以前に比べて作品発表のペースは落ちてきているとはいえ、毎回期待を裏切らないアルバムをリリースし続けているのはさすがです.

■映画
 今年観に行った映画は、
 『アリータ:バトル・エンジェル』
 『ガールズ&パンツァー 最終章』第2話
 『時計じかけのオレンジ』
 『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』
 『NO SMOKING』
 『銀河鉄道の夜』

 これに加えて、『ガールズ&パンツァー 最終章』第1話&第2話の4D版も観に行ってきました.

 11月に3週続けて映画館に行っていたので今年は多めに映画を観たつもりになっていましたが、たいして行ってないですね.ものすごくよかった、というものはなかった感じでしょうか.本来であればこれに加えて年末に『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』を観に行くつもりだったのですが、行きそびれてしまったので年明けに行くことにします.

 『アリータ:バトル・エンジェル』は『銃夢』が原作ですが、原作とは内容がアレンジされており、なおかつ話の途中で終わっています.いかにも続編ができそうな終わり方ではあったのですが、いまのところ続編が作られるというニュースはないようです.

 『時計仕掛けのオレンジ』は1971年の作品です.スタンリー・キューブリック監督の作品を映画館で見る機会は没後20年を迎えた現在としてはそれほどないかと思うのですが、昨年の『2001年宇宙の旅』に引き続き見ることができたのはラッキーでした.キューブリックの作品はジャンルは多岐にわたりますが人間の精神的なものをえぐるような内容が多くて、観たあとで色々と考えさせられます.

 『NO SMOKING』は細野晴臣の音楽活動50周年を記念して作られたドキュメンタリー.テクノやアンビエントなど、その時々に応じて様々な楽曲を発表し続けてきた細野さんの生き方に少しだけ触れることができるような気がしました.

2019/12/24

GARMIN eTrex 20x

Category: 旅行・観光,物欲 — Annexia @ 00:01

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FUJIFILM X70

 旅行時の履歴の記録や撮影した写真にGPSタグをつけるために、GARMINのeTrex 20xを購入しました.

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Apple iPhone 8

 旅行に行くときは必ずGPSロガーを持参しています.
 かれこれ10年以上、HOLUXのM-241を使い続けてきたのですが(途中、調子が悪くなったり紛失したりで3台購入しました)、2019年4月にGPSの「週数ロールオーバー」が発生し、GPS内部で処理している週番号が0にリセットされた関係で時刻を正常に受信できなくなってしまいました.

参考:「GPSの“19.6年問題”、4月7日に「週数ロールオーバー」が発生、古いGPS機器では不具合の可能性も」

 時刻が受信できないだけでGPSログは受信し記録できているようですが、M-241からmacOSにGPSデータを取り込むソフトが32bitアプリで、このままだと次期macOSでは動作しないといった気がかりな点もあって、新たなるGPSロガーを購入したというわけです.

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FUJIFILM X70

 正規輸入された日本語対応モデル「eTrex 20xJ」という製品もあるのですが約5万円くらいします.日本語化されていない素の並行輸入品は約2万円(amazon.comだと$137.98ですね).なかなかの価格差です.
 この並行輸入品に日本語対応を行い、詳細な日本地図データ入りのmicroUSBメモリを追加した、カスタマイズモデルがAmazonにて約35,000円で販売されていたのでそれを購入しました.

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FUJIFILM X70

 日本語の詳細なマニュアルも付属されています.
 Amazonのレビューを読むと、正規輸入品の日本語版マニュアルは翻訳がこなれていなくて読みづらいようなのですが、こちらはとてもわかりやすいです.

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FUJIFILM X70

 今回購入した20xのシリーズには画面をモノクロにしてメモリを減らした10と気圧高度計と電子コンパスを内蔵した30x、さらにタッチパネル対応モデルなど様々なバリエーションがあります.単純にログだけ取れればいいので当初は安価なモノクロ液晶の10を購入する予定だったのですが、メモリ容量が少なくデータの管理方法についての情報が調べても不明なこともあって、複数日程の旅行に出たときにすべて記録できるのか不安だったので見送りました.30xに搭載の気圧高度計と電子コンパスは位置情報を記録するだけであれば必要のない機能ですが、GPSログに高度情報も記録されるので30xを選んでおけばよかったかなとも思っています.

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FUJIFILM X70

 本体と一緒に購入した純正のカラビナクリップ.背面にがっしりとつくので外れることはなさそうです.
 ただし電池を交換するときにはいったんこのカラビナクリップを取り外し、金属パーツをひねってパッキンのついた蓋を外して、という流れになるのでちょっと面倒です.もっとも、アウトドアで使うことを考慮した製品なので水の侵入への対策や頑丈な作りは信頼性に直結するところなので安心して使うことができます.

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FUJIFILM X-Pro2 + XF23mm F2 R WR

 画面表示はかなり細かなカスタマイズが可能で、表示する内容も自由に設定できます.自分は地図に加えて進行方向、速度、時刻、バッテリ残量を表示させています.
 バッテリは単三電池2本で約25時間稼働します.設定からアルカリ乾電池やニッケル水素電池を選ぶ項目が用意されています.電池の種類ごとに電圧降下の特性が違うことに対応しているのでしょうか.
 また、トレッキング用のナビとして開発されている製品なので、あらかじめルート設定をしておけばナビゲーションとしても使えます.自分は携帯電話の電波の届く街中での移動しかしないのでiPhoneがあれば必要のない機能ですが、山地など携帯電話の電波が不安定な場所でも地図と自分の位置情報が表示されてナビゲーションされるのは心強いことでしょう.

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 画面を切り替えると日の出日の入りまでの時間や積算の移動時間、最高速度など様々な状況を見ることができます.このあたりは山歩きを考慮したデータ表示といえます.使用用途が違うとはいえ、ログを取ることに徹していたM-241と比べると非常に多機能です.
 肝心のGPS捕捉についてはM-241よりも正確かつ受信開始までの時間も短めです.このあたりはGPSに強いGARMINならではといったところでしょうか.
 難点は、BluetoothやWi-Fiは搭載していないので、ログを転送するのにUSBケーブルでMacBookに接続しないといけないこと(マスストレージなので専用ソフトは不要)、それからUSB端子がいまどきminiBであること.さらにいうとケーブルの相性が激しいようで付属の純正ケーブル推奨なこと.やや設計の古い製品のようなので仕方のないところでしょうか.

2019/12/23

Voigtlander VM-X Close Focus Adapter

Category: カメラ・写真,物欲 — Annexia @ 22:37

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FUJIFILM X70

 しばらく前のことですが、コシナ(Voigtlanderブランド)製の富士フイルムXマウント用Mマウントアダプタを購入しました.
 X-Mマウント変換アダプタは、すでに富士フイルム純正のもの(よくよく考えると富士フイルムが純正で他社用アダプタを出しているのもおかしな話ではあるのですが)と、焦点工房製のものの2つを所有しています.それぞれ特徴があって、富士フイルム製のものはマウントアダプタ自体にボタンが1つあって、使用しているMマウントレンズの焦点域などを切り替える機能を割り当てることができるようになっています.焦点工房のものは繰り出し量6mmのヘリコイドを搭載しており、これによりレンズの最短撮影距離よりもさらに近接して撮影できるようになります.ライカMシリーズはレンジファインダカメラということもあってMマウントレンズは近接には弱く、最短撮影距離70cmくらいのレンズが多いためテーブルフォト等には向いていません.しかしヘリコイドが搭載されていると近接域でも使えるようになるので必須の機能といえます.


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FUJIFILM X70

 VoigtlanderのVM-X Close Focus Adapterもヘリコイドを搭載していますが、繰り出し量は4mmと焦点工房のものより控えめです.
 なので焦点工房のものがあれば買う必要がないようにも思えるのですが、個体差なのか手元にある焦点工房のものはヘリコイドの繰り出しを戻そうとすると非常に固く、しかもしっかり締めないと無限遠にピントが来なくなってしまいます.しかもロックなどはできないのでいつの間にか回転していて近接域にしかピントが合わない、なんてことも発生してしまいます.
 Voigtlanderのものはヘリコイドの繰り出し量0mmまで戻しても固くはならず、しかも底面にロック用の爪が用意されているので不用意に動くこともありません.

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FUJIFILM X70

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FUJIFILM X70

 左からVoigtlander、富士フイルム、焦点工房のMマウントアダプタ.下の写真はヘリコイドを最大まで繰り出したもの.

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FUJIFILM X70

 さすがMマウントレンズを数多く作っているコシナ製だけあって、不具合は一切ありません.

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FUJIFILM X-Pro2 + CarlZeiss C Biogon T* 4.5/21 ZM

 焦点工房のものより繰り出し量が減っているとはいえ、目の前の料理の写真を撮るような場合でも寄れずに困ることはありません.