2010/11/29

GR DIGITAL III
週刊東洋経済がカメラ特集を組んでいたので読んでみました.
自分の興味をひいた事項をまとめると、
・コンデジ市場は競争激化で薄利状態になっている
・日本市場はもはや伸び悩み
・一眼レフはロシア中国で伸び始めており、今後はインドやアフリカでも伸びが期待できる
・キヤノン、ニコンはミラーレスをライバルと見ていない
・ニコン一眼レフのライバルはキヤノンだけ
・ミラーレスが売れているのは日本、韓国などアジアの一部だけ.アメリカなど多くの国ではシェア1割程度
・キヤノン、パナソニック以外の会社はコンデジの外注が増えている
・コンデジの外注先は中国・台湾系がメイン.昔はOEMでシェアトップだった三洋電機は今や見る影なし
・携帯電話やスマートフォンのカメラ機能によってコンデジ今後はさらに厳しい市場に
・2010年度のコンデジ出荷予定で、オリンパスは1,200万台出荷予定を900万台に下方修正←一眼レフも死に体だし、ミラーレスが売れててもちょっとやばくないですか?
まあすごく驚くような記事はなかったのですが、一眼レフにおいてキヤノンとニコンは別格の存在であって、残りは「その他」でくくられちゃうというのは微妙というか寂しい気もしますね.とはいえ、この2社だけはハイエンドからローエンドまできっちりと機種をそろえていて、オリンピックなんかのスポーツ報道ではこの2社の製品しか見ないし、ブランドイメージもそれだけ強大なのでしょう.
一眼レフでは歯が立たないから自前の土俵で勝負、というのがミラーレス機なのでしょうけど、全世界的に見たらマイナーな存在というのは少し意外でした.もうちょっと海外でも売れているのかと思っていたので.
記事中でも指摘されていましたが、コンデジやミラーレス機は可動パーツが少ないぶんOEMなんかでも作らせやすく、結果としてそうした下請けメーカーが将来的にライバルになることも十分考えられます.たとえばノートPCに対するネットブックのような存在で、性能がそこそこでお値段は数分の一、なんていう製品がどっと出てきたときに市場が崩壊したりしないのか、興味深いものがあります.
2010/11/25

GR DIGITAL III
フジモトマサル氏の3年ぶりの新刊である「終電車ならとっくに行ってしまった」が発売されたので、昼休みに会社を抜け出して青山ブックセンターにて購入してきました.新刊本のなかでもひときわ高く積まれていたのは、発売日だからか、店員のイチオシだからでしょうか.
氏の著作物はどれも装丁のすばらしさに魅了されるのですが、今回もなかなかです.ブルーグレイの重厚な下地に明朝体で落ち着いた感じでの書名.その重厚な下地の部分に漫画があしらわれているあたりが内容を上手に伝えています.カバーを外したハードカバーの上質な手触りもいいですね.普段は電子書籍がもっと普及すればいいのにと思っている自分ですが、本当に気に入った書籍はこうした丁寧な装丁のハードカバーで物理的に所有したいものです.
内容は4ページのエッセイとそれにまつわる2ページの漫画で1話.漫画の主人公は人間ではなくナマケモノ.エッセイと漫画は話が繋がっているわけではなく、ひとつの話題を別の視点から捉えて描かれているような感じですね.エッセイを読んだ後に漫画を見て、そうきたかと思わせられることしばし.オススメです.
2010/11/21

AppStoreを眺めていたら、「Bagnole」なる自動車のアイコンをしたアプリがあったのでチェックしてみたところ、NAVI最後の編集長であるところのシオミ氏が立ち上げたiPad専用月刊自動車雑誌とのことなので購入してみました(→プレスリリース).
アプリ自体の価格は無料で、月ごとの購入価格が700円だそうです.創刊号の11月号のみ創刊記念価格で450円でした.
「Bagnole」は「バニョール」と読み、「創刊の挨拶」によると「下駄」とか「ポンコツ」に相当する言葉だそうです.

目次はこんな感じ.試乗レポートが8つあり、対談やコラムなどを含めると約20の記事が掲載されています.編集長はもちろんシオミ氏.「創刊に寄せて」としてNAVI初代編集長である大川氏が寄稿しているなど、NAVI色が強いですね.徳大寺氏との対談記事も載ってます.イラストもNAVI時代のままです.

試乗記事は時間の都合かコストの都合かシオミ氏がすべて書いています.また写真も対談記事なども含めてすべて一人のカメラマンが撮っているなど、コストを切り詰めている感じがうかがえます.ボリュームはiPadの画面にして2-5ページ.車種はマーチからポロGTI、カングー・ビボップなどのコンパクトカーからジャガーXJ、ガヤルド・スーパーレッジェーラまでバリエーションいろいろ.
450円だとまあまあ、700円だと割高かなというのが正直な感想でしょうか.NAVIらしさを感じさせるような社会派の記事もわずかながら載っていますが、少ないですね.しかし、ボリューム以上に大きな問題は認知度が低いことと、購読者がiPadを持っていなくてはいけないという条件でしょうか.
私が数年続けてきたNAVIの購読をやめたのは休刊直前まで編集長をやっていたK氏が首都高でタクシーのクラッシュを誘発させた記事を自慢げに書いていたのに嫌気がさしたからなので、シオミ氏ががんばっているBagnoleは応援していきたいと思います.新しい媒体に積極的に取り組む姿勢も応援したいですし.ただ現状で700円は高いので、もうちょっとボリュームを増やしてほしいですね.
2010/11/14

紅葉を見に京都に行きたいなと思い、iPad用のガイドブック「じゃらん京都」を購入してみました.11月28日まで期間限定で230円です(通常価格は450円).ちなみに通常の書籍版は780円、それを電子書籍したものは350円です.通常の書籍版と今回購入したものでは若干内容が異なるようです.
電子書籍版がすでにあるのにわざわざこうして単独アプリの形式でiPad専用に販売されたのにはもちろん理由があります.

このようにして、画面を2分割して上にガイドブックを、下に地図を表示させることができるのです.もちろんガイドブックと地図は連動しており、ページをめくるたびに地図が切り替わるのはもちろん、ガイドブックの写真や店をタップするとその場所が地図上にポップアップされます.iPadの地図機能と連動して現在地からその場所へのナビにも対応しています.
2画面表示自体はiPhoneやiPod touchでも技術的に対応可能ですが、画面のサイズという物理的な問題からiPadでないと現実的ではない機能でしょう.
残念なところもあります.ガイドブックのページ送りがぎこちないのです.地図との連動などの処理が入るからなのかもしれませんが引っかかるようなページ送りでスムースさに欠ける印象です.
また、拡大した後に全体表示に戻そうとしてピンチアウトするとなぜか次のページに飛ばされることがあります.それから全体表示のときに見開き右側のページをタップすると前のページに移動するのに左側のページをタップしても無反応だったりと、操作に統一性がありません.
iPadのような電子デバイスの特色をうまく活かし、ガイドブックとして斬新なことに取り組んでいるだけに、ページ送りなどの基本的な部分の操作性が余計に残念な感じです.バージョンアップで改善されることを期待します.
とりあえず12月くらいに京都に出かけるときにはiPadともども活用したいと思います.
2010/10/06

GR DIGITAL III
現在発売中の雑誌「東京人」11月号は特集が「工場見学に行こう!」です.
羽田のANA整備場(小学校の修学旅行で行きました.ロッキードL-1011トライスターがあったのを覚えています)やサントリー武蔵野ビール工場(大学生の時にどういうわけか授業の一環で見に行きました)、崎陽軒横浜工場(これはいつか絶対に行きたい)などが紹介されています.
東京近郊で工場見学を受け付けてくれるところや申し込み方法などが紹介されていますので、工場見学などに興味のある方はぜひ.
それから、大山さんによる工業地帯の紹介もあるので工業地帯好きにもオススメです.