2020/03/01
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映画『ミッドサマー』を観に行ってきました.
アメリカの大学生5人が、そのうちの一人の故郷であるスウェーデンの村で開催される90年に1度の夏至祭に参加し…… という話です.
ホラー映画だというのは知っていたのですが、前知識がほとんどない状態で観に行ったら自分にはかなりハードすぎる作品でした.精神的にくるホラーはまだよいのですが(あとあとまで引きずる可能性はありますが)、今回のは精神的だけでなく物理的(グロ描写)が効いていて、ホラー映画初心者の自分には敷居が高かった印象です.レーティングがR15+だったのでまあ大丈夫かなと思っていたのですが甘かったです.
とはいえ、単に描写が恐ろしいだけではなく、世界観の構築が見事で人の交流があまりない奥地の村で代々受け継がれてきた風習としてこういうものがあったといわれても信じてしまいそうではありました.北欧の文化にはまったく詳しくないので、なにかの民話とか風習を下敷きにしているのかどうかもわかりませんが、リアリティの高さが恐怖につながっている感じでもありました.
2020/02/23
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『1917 命をかけた伝令』(原題:『1917』)を観に行ってきました.
あらすじはシンプル.第一次世界大戦中のイギリス軍対ドイツ軍の前線.ドイツ軍が退却したことが罠であることに気づいた司令官は前線の部隊に進軍をやめるように命令を出す必要がある.しかし通信するための電話線は切られているため伝令を送ることになった.というもの.
この作品を大きく特徴づけるのは、なんといっても長回しの収録映像.よく見れば、ここのところでいったんカットを入れていそうだなと思うシーンはあるのですが、映像がずっと続いていく様子は没入感があります.と同時に、カメラワークがここまでは前から撮り続けて、ここでいったん脇にそれて、ここからは後ろから撮っているのかとか、鉄条網をかいくぐって進んでいるけど、並行してなにもない場所がこっちにあるのは変だよね的な撮影者側の視点も感じてしまうのが不思議な感じでした.
ストーリーはシンプルだからか、なおさら戦争の怖さというか非道さのようなものを感じさせられます(英米合作映画なのでイギリス軍は基本的にいい人として、対するドイツ軍兵士は徹底的に悪者として描かれています).
2020/01/26
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『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』 (原題:The Man Who Killed Don Quixote)を観に行ってきました.
「構想30年、挫折9回」と銘打たれているように、以前から企画や制作がされているという話を断片的に入ってきつつも、頓挫したというニュースも入るなど、もはや完成はされないのではないか、テリー・ギリアムが天寿を全うするのが先なのではないかと思っていたのですが、なんとかこうして無事に完成できました(当初構想していたものとは違うものに仕上がったようですが).
上映する前からカルトな映画であることは明らかであり、上映館も東京都内でさえ4館(日比谷、新宿、池袋、立川)と少なく、最寄である新宿はミニシアター系なので混雑するかなと思って(カルト映画はコアなファンが多いですし)、海老名のTOHOシネマズに出かけてきました.150人ほど入るところで3-4割は入っていたので、思っていたよりも多いかなという印象でした.
—(ここからネタバレ的な要素を含む文章が入ります)—
主人公は映画監督(この時点でぐちゃぐちゃな展開が予想されます)で、スペインで撮影を行うもまったくうまくいかず、頭を抱えていたところに物売りから以前に自分が制作した「ドン・キホーテ」のDVDを入手します.自分が滞在しているところがかつての撮影をした場所にほど近いことに気づき村に向かってみると、自分が映画を撮った影響で村の人たちの生活は一変していた…… というのが基本的なストーリーです.
ドン・キホーテ役に起用した靴職人の老人は自分がドン・キホーテ本人であるという妄想に取り憑かれ、ヒロインとして起用した食堂の娘は映画監督の言葉を鵜呑みにして俳優で生計を立てるべくバルセロナに行くも落ちぶれて悲惨な生活を送り、そしてそれらに映画監督自身も巻き込まれていくという、テリー・ギリアムらしい現実と二重三重の妄想が入り乱れた作品です.現在と過去、妄想や幻覚、複数の宗教観、さらにはロシアンマネーがからみあい、観ていてももはやどれが現実なのかすらわからなくなるほどの混乱ぶりでした.
混乱した世界を理解すべくもう一度観てみたいような気もしますが、観たら観たで余計に混乱しそうな気もします.
一般的なかたにおすすめできるかといえば首を横に振らざるを得ないですが、テリー・ギリアムの撮った過去の映画やモンティ・パイソンが好きなのであればたぶん楽しめるでしょう.