2018/04/28

『パシフィック・リム:アップライジング』

Category: 映画 — Annexia @ 23:56

 映画『パシフィック・リム:アップライジング』を観てきました.
 前作はIMAX 3Dで観ましたが、今回は4DX 3Dです.どちらも吹き替え版です.

 海底の裂け目が異世界につながっていて、そこからKAIJU(怪獣)が出現するのをイェーガー(巨大ロボット)にてやっつける、そしてその裂け目を塞いでKAIJUの出現を防いだところで前作は終了しました.
 それから10年後、世界は復興途上でありながらも、次の襲撃に備えて新型のイェーガーの開発やパイロットの訓練を行っている、というのが今回の舞台です.

 監督が前作のギレルモ・デル・トロから変わりましたが、世界観はしっかり受け継がれています.余計なラブシーンとかもなく、KAIJUなどとの戦闘シーンたっぷりなストレートな作りです.
 ただ、制作側で変化があったのが製作会社のレジェンダリー・ピクチャーズが中国資本となったせいか、巨大中国企業がイェーガーの作成に台頭してくる、というような内容にもなっています.もっとも、製作会社が中国資本になってもならなくても、中国の存在感の高まりは他のハリウッド映画にも感じられますが.

 最終決戦の場が日本なのですが、再現性がイマイチなところが残念です.確かに街並みは日本っぽいのですが、文字表記が変だったり、とりあえずビルをいっぱい建てておけばいいや的な感じで、どこの街を想定して作っているのかがよくわかりませんでした.

 それはともかくとして、今作も期待を裏切らない出来でした.ナードな感じの科学者が前作以上に存在感があるところもよかったです.

2018/03/10

『シェイプ・オブ・ウォーター』

Category: 映画 — Annexia @ 16:44

 映画『シェイプ・オブ・ウォーター』を観てきました.

 時代は1962年の冷戦下のアメリカ、政府の特殊研究所で清掃員として働く言葉の話せない主人公と、南米から極秘に運び込まれた半魚人の、言葉を使わないコミュニケーションを中心とした物語です.そこに冷戦下の米ソの互いに相手を出し抜こうとする思惑や争いが入り込んで、物語がもつれていきます.
 ふだん、言葉を主としてコミュニケーションをとっている自分を含めた大多数の人間からは想像のできない意思の疎通(相手はそもそも人間ではないですし)を軸として描かれたストーリー展開が斬新でした.

 また、ミッドセンチュリーが時代背景ということもあり、家具や建築物、自動車の装飾にも目を惹かれます.それに加えて特殊研究所のよくわからない機械類やらにも、ギレルモ・デル・トロ監督らしさというか、こだわりを感じます.

 そしてもう一つ、素晴らしいのが音楽.ゆらゆらと水面が動くようなゆったりとした音楽が映画の映像、そして世界観に馴染んでいます.映画を観た帰りに車の中でApple Musicでサントラを聴きましたが、改めていい音楽でいい映画だったなと思いました.とても気に入ったので、Apple Musicで聴き続けるのではなく、サントラを購入しました.

2018/03/02

『15時17分、パリ行き』

Category: 映画 — Annexia @ 23:59

 映画『15時17分、パリ行き』(注意:音が出ます)を観てきました.

 実際に起きた事件「タリス銃乱射事件」を扱ったもので、自分もあとから知ったのですが、実際にこの事件に立ち向かった3人が本人役として出演しています.つまり俳優ではなく素人を主役として起用しており、クリント・イーストウッドもなかなか大胆なことをするものだと思いました.

 主人公3人が子供の頃からストーリーが始まり、他の生徒や学校に馴染めず、でも人の役に立ちたいと思い軍隊に入隊するも障害が原因で希望する部隊に配属されず…… という、やや挫折感を含んだ話が展開されます.そして実際に事件に直面する前までの、いうなればグダグダの旅行が昼行灯的な印象を与えることで、その後の対テロリストの戦いを鮮明なものとして描き出しています.

 クリント・イーストウッドの実話を元にした映画というと、以前にも『ハドソン川の奇跡』を観たことがありますが、どちらも事件に直面した主人公たちの人間性や生き様をきちんと描いており、見ごたえのあるものになっています.

2018/01/07

『キングスマン ゴールデン・サークル』

Category: 映画 — Annexia @ 22:15

 映画『キングスマン ゴールデン・サークル』を観てきました.公開から3日目の日曜午後の上映とあってか、満席とのアナウンスがありました.
(ここから先はネタバレ要素を含みます)
(more…)

2017/12/28

2017年を振り返る – 音楽や映画など篇

Category: 日記・雑記,映画,音楽 — Annexia @ 21:00

 今年1年を振り返る、恒例の記事.
 まずは音楽や映画など.

■音楽
 徐々に新しい音楽を聴かなくなったと昨年も書きましたが、今年もその傾向は変わらず.
 新譜として購入したものも少ないのですが、その中でよかったのは、
・Vu Ja De / 細野晴臣
 ですね.iTunes Storeの配信で購入したのですが、CDですと2枚組.けれども2枚分合わせても54分なので本来ならCD1枚に収まる分量.なのにこうして分かれているのは1枚目がカバー曲集、2枚目がオリジナルとなっているため.カバー曲は知っている曲もあれば知らない曲もあるものの、どちらにしても細野さんらしさに満ちていて素晴らしいです.

■映画
 今年、映画館に観に行った映画は次の7本(リンク先は自身のレビュー記事).
『マッドマックス 怒りのデス・ロード ブラック&クロームエディション』
『ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜』
『ダンケルク』
『ドリーム』
『ブレードランナー2049』
『マイティ・ソー バトルロイヤル』
『ガールズ&パンツァー 最終章』第1話

 よかったのは『ブレードランナー2049』ですね.『ブレードランナー』の続編ということで期待と不安の両方があった作品ですが、期待を裏切らない作品でした.近未来ものSFとして、テクノロジーの進化による自分自身という存在に揺らぎが生じるというのは王道パターンですが、人間とレプリカントというブレードランナーならではのテーマを深掘りしていて秀逸でした.
 他は『ダンケルク』『ドリーム』がよかったですね.『ガールズ&パンツァー 最終章』は全6話のうちの1話目ということでまだまだ序盤ですのでこれからの展開に期待です.というか早く次が観たいです.
 新年は早々に『キングスマン:ゴールデン・サークル』が公開となるので、さっそく観に行こうと思っています.