2010/11/29

週刊東洋経済 カメラ新世紀

Category: カメラ・写真,書籍 — Annexia @ 23:53

週刊東洋経済

GR DIGITAL III

 週刊東洋経済がカメラ特集を組んでいたので読んでみました.

 自分の興味をひいた事項をまとめると、
 ・コンデジ市場は競争激化で薄利状態になっている
 ・日本市場はもはや伸び悩み
 ・一眼レフはロシア中国で伸び始めており、今後はインドやアフリカでも伸びが期待できる
 ・キヤノン、ニコンはミラーレスをライバルと見ていない
 ・ニコン一眼レフのライバルはキヤノンだけ
 ・ミラーレスが売れているのは日本、韓国などアジアの一部だけ.アメリカなど多くの国ではシェア1割程度
 ・キヤノン、パナソニック以外の会社はコンデジの外注が増えている
 ・コンデジの外注先は中国・台湾系がメイン.昔はOEMでシェアトップだった三洋電機は今や見る影なし
 ・携帯電話やスマートフォンのカメラ機能によってコンデジ今後はさらに厳しい市場に
 ・2010年度のコンデジ出荷予定で、オリンパスは1,200万台出荷予定を900万台に下方修正←一眼レフも死に体だし、ミラーレスが売れててもちょっとやばくないですか?

 まあすごく驚くような記事はなかったのですが、一眼レフにおいてキヤノンとニコンは別格の存在であって、残りは「その他」でくくられちゃうというのは微妙というか寂しい気もしますね.とはいえ、この2社だけはハイエンドからローエンドまできっちりと機種をそろえていて、オリンピックなんかのスポーツ報道ではこの2社の製品しか見ないし、ブランドイメージもそれだけ強大なのでしょう.
 一眼レフでは歯が立たないから自前の土俵で勝負、というのがミラーレス機なのでしょうけど、全世界的に見たらマイナーな存在というのは少し意外でした.もうちょっと海外でも売れているのかと思っていたので.
 記事中でも指摘されていましたが、コンデジやミラーレス機は可動パーツが少ないぶんOEMなんかでも作らせやすく、結果としてそうした下請けメーカーが将来的にライバルになることも十分考えられます.たとえばノートPCに対するネットブックのような存在で、性能がそこそこでお値段は数分の一、なんていう製品がどっと出てきたときに市場が崩壊したりしないのか、興味深いものがあります.