
GR DIGITAL III
変な飲み物が売られているとつい手を出してしまう癖があります.どうやら親や親類縁者にも知られてしまっているようで、先日帰省したときにも醤油そっくりのパッケージをした「なんちゃってコーラ」(醤油味)をプレゼントされました.
そうした変な飲み物の大半は1回飲んだら二度と手を付けなかったりするのですが、この「豆乳飲料 おしるこ」はたまに飲んでしまいます.そんなに豆乳は好きではないのですが、この飲み物からは豆乳らしさはみじんも感じられません.同じ豆類として違和感なく仕上がっているのか、それとも豆乳自体が少なめなのでしょうか.

GR DIGITAL III
今週発売の週刊ダイヤモンドを買ってきました.特集は「新聞・テレビ 勝者なき消耗戦」.
自分は新聞も購読していませんし、地上波のテレビ番組もほとんど見ません.たまに実家に帰省したときなどに両親につきあってテレビを見ることもありますが、お笑い芸人などのタレントがひな壇に座り、YouTubeで拾ってきたとおぼしき「びっくり映像」をネタに騒いでいたりするのを見るたびに「テレビっていつの間にこんなにくだらなくてつまらないものになってしまったのだろう」と思います.
また、ネットではある種の流行であるかのようにマスコミを叩く風潮があります.そうした主張の多くが「マスゴミ」の劣化、つまりテレビや新聞の質の低下を指摘しています.
ネットであれだけやり玉にあげられているとはいえ、実際のところはどうなのだろうかと思って週刊ダイヤモンドを買ってきたというわけです.
特集記事をざっと読んだ印象としては、想像以上に酷い状態になっているなと感じました、新聞もテレビも.
まずは新聞から.朝日、読売、日経は現状はまだ安泰.とはいえ朝日は発行部数も低下し、かといって日経のような速報性からくるプレミアムもないのでデジタル化も厳しく弱体化の傾向.逆に強気なのは読売.印刷数ベースで1,000万部と他を突き放し、デジタル化は興味ないそぶりを見せつつも裏でコッソリと時期を伺っていると.
ピンチなのは毎日、産経、そして時事通信.いずれもジリ貧だが特に酷いのは時事通信.10年以上赤字続きで黒字化の見込み無しということで、記事中では潰れたところでおいしいところだけ読売がかっさらうのではないかとの予測.
続いてテレビ.フジが優勢、続いて日テレ.テレ朝とTBSは現状の営業利益ベースで行くと5年後には赤字に.そして本来はこれらキー局が支えていくべき地方局はぼろぼろ.
個人的に気になっていた「質の低下」については、制作費を抑えるためベテランディレクターが起用されずADが番組を仕切り、そのスキルの低さをお笑い芸人がトークで時間配分してしのぐというパターンが確立.また、低予算で番組を作るためにスポンサーの宣伝を兼ねたようなランキング番組が台頭との指摘もありました.なるほど、どうしてあれだけお笑い芸人が幅をきかせているのかが理解できました.
新聞・テレビともにどうしてこんな状態になっているのでしょうか.
その理由としては少子高齢化や景気の悪化、そしてもちろんネットの台頭が指摘されています.とくに広告は無差別に宣伝する従来のマスメディアよりもターゲットが絞れてフィードバックも得られやすいネットのほうがマーケティング効果もあげられやすいということでシフトが進んでいるとのことでした.ネットの広告費は今年じゅうには新聞を上回るそうです.さすがにテレビにはまだ及びませんが.
広告費、つまり売り上げが減ったから番組の質を落とすというのは、飲食店でいえば客が減ったので料理の質を落とすということにたとえることができます.しかしこれではさらに客が減るという悪循環に陥るのは当然のことです.料理の質を落としたので客の来なくなったラーメン屋、みたいなことをネタにした番組を放送しているわりには自分たちのこととなると気がつかないのでしょうか.