2014/03/29

富士フイルム X-T1(カメラボディについて)

Category: カメラ・写真,物欲 — Annexia @ 23:59

 先日購入した、富士フイルムX-T1.デジカメらしからぬ、ダイアルを多用した操作系が特徴です.

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RICOH GR

 正面右側.ペンタプリズムが入っているっぽい形状をしていますが、ミラーレス機なので内部にはEVFなどと一般に呼ばれている電子式のファインダが内蔵されています.この部分の角張ったデザインはかつて使用していたCONTAXの一眼レフを彷彿とさせます.
 「X-T1」のロゴの下にはシンクロターミナル、そしてボディ下部にはフォーカスのモード選択ダイアル.14mmや23mmのようなピントリングを手前に引くとMFに切り替わるレンズの場合は、このダイアルを操作する必要はありません.

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RICOH GR

 正面左側.マウントの左下にレンズ取り外しボタン.回転方向がニコンと逆なので未だに戸惑います.慣れで解決できるとは思いますが.
 グリップ右にあるボタンはFn1ボタン.デフォルトではブラケティング撮影時の設定に割り当てられています.

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RICOH GR

 特徴的ともいえる上部.大きめのダイアルが3つあり、左から順にISO感度、シャッター速度、露出補正.ISO感度とシャッター速度ダイアルは2段になっており、それぞれドライブモードと測光方式のダイアルを兼ねています.
 電源スイッチはシャッターレリーズ同軸.ダイアルの突起が小さいこともあって、やや固い印象.シャッターレリーズははっきりとした感触のあるタイプ.D700の半押しと全押しの境界のないレリーズが好みだったので、あんまり好きなタイプではありません.
 シャッター速度ダイアルと露出補正ダイアルに挟まれるようにしてFn2ボタン.Wi-Fiとあるように、デフォルトではWi-Fiによる写真転送やリモートコントロールに割り当てられています.
 フラッシュは内蔵されていません.アクセサリシューに取り付ける小型のものが同梱されていましたが、使うことはないかもしれません.

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RICOH GR

 背面.X-T1の大きな売りであるファインダは接眼部も大きめ.その左側には消去ボタンと再生ボタン.撮っていて厄介だなと感じるのがこの消去ボタンの扱い.撮影後に拡大表示してブレていたりするとその場で消去する癖があるのですが、いちど再生モードにしてからでないと削除できないのです.それでいて、削除モードになるとOKボタン連打でどんどん画像が削除されてしまうので操作には気を使います.
 ファインダ右にはAEロックボタン、背面ダイアル、AFロックボタン.位置的にAFロックボタンが押しづらいです.
 液晶モニタ横には、フォーカスアシストボタンと、Qボタン、カーソルとMENU/OKボタン、そしてDISP/BACKボタン.
 フォーカスアシストボタンは撮影時に押すことで中央部を拡大表示してくれるボタン.撮影後に押すことで撮影画像が拡大されるのでピントチェックなどに有効です.
 Qボタンはアスペクト比や画質など、撮影時の設定をまとめて行えるようにするための設定画面を呼び出すボタン.
 カーソルキーは4方向ともすべてFnボタン、つまり自由に機能を割り振れるようになっています.デフォルトでは上がマクロモード、左がフィルムシミュレーション、右がホワイトバランス.下がフォーカスエリアの選択.自分はデフォルトのまま使用しています.マクロモードは押すとON/OFFの選択画面が表示されますが、押すたびにON/OFFが切り替わってくれるほうが手間がかからなくていいなと思います.
 液晶画面はチルト式でローアングルで撮影するときに便利そうですが、今のところはまだ活用しきれていません.

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RICOH GR

 ファインダ内映像.数値のフォントがFuturaなのが個人的には非常に嬉しいところです.
 大きめの画像にできるだけかぶらないようにして各種数値が表示されています.ヒストグラムも表示可能ですが、自分はオフにしています.
 中央部分に表示されている青と白の線は傾き検知センサー.GRのように前後の傾きは検知してくれません.また使ってみた感じ、わりとざっくりとした判定なのかなという気がしました.
 ファインダ内の映像が大きいことを利用して、MF時には二分割して右側に拡大画像を表示するなんてことも可能です.また、縦位置で撮影すると各種パラメータ表示も回転して縦位置に合わせた表記に切り替わります.このあたりはEVFとしての特性を生かした設計だといえます.

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RICOH GR

 底面.三脚穴左にある蓋のようなものは、縦位置グリップを取り付けるときに使用する端子.三脚穴はレンズの光軸と揃っていませんが、縦位置グリップを取り付けることで揃うそうです.三脚穴右にはバッテリ収納部.縦位置グリップの使用を考慮してか、SDメモリカードスロットは右側面のグリップ部にあります.


 このX-T1、富士フイルム創業80周年を記念してのモデルということもあって、手の込んだ作りになっています.ソニーのDSC-RX1のようにほぼすべてのダイアルや文字が彫り込み文字で墨入れされているわけではありませんが、3つのダイアルなどは文字が刻まれています.
 X-T1の「T」はTrust=信頼とTough=タフ、頑丈さの意味が込められているそうで、耐久性を高めるためにパーツにシーリングが施され-10度まで使用可能になっているそうです.