2024/01/31

金沢旅行(その2)

Category: 旅行・観光 — Annexia @ 22:30

 金沢旅行、2日目です.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 近江町市場のすぐそばに宿泊しているので、朝食は市場内の朝から営業している「のどぐろ釜飯」専門店に.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 土曜日の朝8時ですと週末の観光客もまだ訪れていないので店内は3人程度で静かでした.
 注文から20分ほど待ち、釜飯が炊き上がりました.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 一杯目はそのまま茶碗によそっていただき、二杯目はいくらや薬味で味変していただきます.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 そして三杯目はのどぐろの出し汁をかけて茶漬けにしていただきます.
 観光地向けの市場で観光地向けの料理ではありますが、美味しいことに間違いはないわけで.冷え込んだ冬の北陸の朝にいただく釜飯と茶漬けで体も温まり、大満足でした.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 ホテルのチェックアウト時間が11時とまだ余裕があるので、そのまま歩いて兼六園に向かいました.
 まだ9時前ということもあって観光客もまばらで、有名な徽軫灯籠(ことじとうろう)もゆっくり眺めて写真に収めることができました.池の水が半分ほど凍っているあたりで寒さが伝わってきます.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 冬の兼六園といえばやはりこの雪吊り.いままでに何度か兼六園は訪れていますが冬に来たのは初めてなので、ようやくこの光景を目にすることができました.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 時期が時期なので咲いている花はほぼないのですが、蝋梅が咲いていました.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 園内には何軒かの茶屋など飲食できる場所がありますが、その中の一軒である時雨亭にてお抹茶とお菓子をいただくことにしました.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 入るまで知らなかったのですが時間を区切ってまとめて座敷に案内する方式で、ちょうど自分が入ってしばらくしてから案内されたのでタイミングが良かったです.
 用意されたお抹茶もお菓子も、この時雨亭にて出すために調製されたものとの説明がありました.お抹茶の名称は前田家の現在の当主の方が名付け、お菓子は昨日もいただいた森八で時雨亭専用に季節ごとに用意したものなのだとか.
 ふらっと入っただけなのにこのようなよいものをいただいていいものかと思ってしまいますが、こうしたところでも加賀藩から続く歴史の重みのようなものを感じます.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 かつての建物を復元したものだそうで、釘を一切使っていないとされ、天井などには生漆(きうるし)が何度も塗られた、手の込んだ建物です.ここから眺める庭が素晴らしいのはもちろんですが、こうして室内の様子も含めての眺めも格別です.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 ホテルに戻ってチェックアウトし、まずは尾山神社へ.
 前田利家公を祀った神社ですが、江戸時代には幕府の目もあって立派な神社を建てることもできず、明治時代になってから建てられました.明治期に建てられたものらしく、神門が和風洋風中華風の3つの要素が取り入れられているのが特徴です.なおここに取り付けられている避雷針は日本最古のものだとか.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 続けて武家屋敷に.
 金沢城や兼六園が他より高さのある場所に建てられているものの、近江町市場のある武蔵ヶ辻や近隣の香林坊などは平地なので金沢の街は比較的平坦だとばかり思っていたのですが、香林坊のメインの通りを北西方面に外れると高低差があって驚きます.
 地形図を確認すると金沢城や兼六園は標高40m以上の舌状台地の先端に位置し、武蔵ヶ辻や香林坊はそこから一段下がった標高20m台の台地、さらに武家屋敷のあるエリアは標高15mくらいです.武家屋敷のあたりにはいくつかの小川が流れていますが、形状的に堀の名残でしょうか.地形を生かした天然の守りのように見受けられます.
 そしてこのように道路がクランク上に曲がりくねっているあたりも、守りを重視した痕跡を感じさせられます.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 この日は土曜日ということもあって、さすがに昨日のような人気の少ない状態ではなかったので昼食どきになると店も混雑してしまっており、結局金沢駅近くのビルに入っている天丼店で「金沢天丼」なる、名物てんこ盛りの天丼をいただきました.具は、エビ2尾、ズワイガニ、のどぐろ大葉巻き、ガスエビたくさん、金時芋、原木椎茸、半熟卵.旅行の締めとして美味しくいただきました.
 お会計時に店員さんとも少し話をしたのですが、やはりお客さん減っちゃって大変でねー、とのことでした.

 残った時間は駅構内のお土産売り場で、持参した買い物袋の許容量限界まで会社への土産やら自分用の九谷焼の湯呑みやらあれこれ買い込みました.金沢駅の土産物売り場はかなり広く、しかもカジュアル寄りと高級寄りの2つに分かれ、さらに高級寄りのほうは出店形式をとっており、自分が観光で訪れた場所の中でも他に類を見ない洗練と充実ぶりです.お土産売り場としてみれば京都駅もボリュームはあるのですが、同じようなものを売っている店舗がいくつもあって混沌としていて買いづらいんですよね.
 買い物をしている客層を見ると、やや年齢層が高いようで若い女性客向けのチョコレートやバウムクーヘンのような洋菓子系の売り場が苦戦しているようにも見えました.また、ここにやってくると毎回購入するほどお気に入りの「豆餅すゞめ」も一部の米菓を「震災のため販売量が減ってしまったため賞味期限が近いものをお値引きします」として価格を下げて売っていました.こういうのを見ると事態の深刻さを感じます.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 帰りは大人しく、北陸新幹線で東京に.
 帰りの新幹線は普通席で予約していたのですが、あちこち歩きすぎてこの日だけですでに25,000歩くらい歩いていたので日和ってグリーン車に変えてしまいました.E7/W7系グリーン車のレッグレストが歩き疲れたふくらはぎにはありがたかったです.
 昨年2月に同じ土曜日で18時過ぎに富山から東京行きの北陸新幹線に乗車したときは満席だったのですが、この日はガラガラでした.お店の人の言葉や土産売り場の売れ行き、新幹線の空き状況など、あらゆる面で観光客が減っているのを痛感させられた旅行でした.
 3月くらいからでしたっけ、北陸割として旅行支援が始まりますが、その前にでもちょっと訪れてみてはいかがでしょうか.冬の日本海側は食べ物も旬ですし金沢は観光地もコンパクトにまとまっている上にバスの1日乗車券を買えば自由に移動もできます(自分も買えばよかったのかも……).

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