2015/02/25

X100T(撮影した印象など)

Category: カメラ・写真,物欲 — Annexia @ 23:29

 X100Tを購入してから約1週間.まだ本格的な撮影には持ち出せていないですが、感覚をつかむためにもろもろ撮影をしての印象など.

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FUJIFILM X100T
F5.6 1/60秒 ISO2500 ASTIA

 新宿でX100Tを購入し、とりあえず夕飯でもと入った「ボンベイ」で撮影.
 X-T1で富士フイルムのカメラには慣れているとはいえ、フィルムシミュレーションの切替や色調の調整を簡単に行っただけで撮ったものですが、モニタを見てその色調の良さにさすが富士フイルムのカメラだと思いました.

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FUJIFILM X100T
F4 1/60秒 ISO1000 ASTIA

 カメラを購入した、マップカメラの1Fは時計売り場となっており、そのショーウィンドウを撮影.ガラス越しですが雰囲気良く撮れています.ショーウィンドウと背後の店内など、異なる光源のある状況でも期待通りの色合いになってくれます.

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FUJIFILM X100T
F2 1/60秒 ISO2500 ASTIA

 F2絞り開放で撮影.F4でも撮りましたが、比べるとF2のゆるさが際立ちます.建築物だときりっとシャープに撮れているほうがやはりいいのですが、この柔らかな照明にはF2のややふんわりとした雰囲気がよくあっているように感じました.

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FUJIFILM X100T
F2 1/40秒 ISO6400 ASTIA

 これもF2絞り開放で撮影.被写体的にはふんわりとした雰囲気はいらないの少し絞って撮りたかったのですが、F2開放でもISO6400で1/40秒なので手持ちでは限界でした.
 NRとシャープネスをそれぞれ-1設定にして弱めにしかかけていないので、等倍で見ると煙や金属の光沢部分にノイズがのっていますが、許容範囲です.

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FUJIFILM X100T
F4 1/56秒 ISO6400 ASTIA

 歪み補正などを後処理で行っているかどうかはわかりませんが、建物を撮るのにも困らない程度には歪曲を感じません.

100T0114

FUJIFILM X100T
F2 1/100秒 ISO320 ASTIA

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FUJIFILM X100T
F2.8 1/100秒 ISO640 ASTIA

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FUJIFILM X100T
F4 1/100秒 ISO1250 ASTIA

 上から順にF2、F2.8、F4.近接域では絞り開放で「ふんわり」というレベルではないほどの収差が出ます.こうした印刷物のようなはっきりしたものを撮るとなおさら強調されます.

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FUJIFILM X100T
F4 1/100秒 ISO1000 ASTIA

 近接域で安定した画質を得るにはF4まで絞るのがよさそうです.
 しかしながら、食べ物のような柔らかさを感じさせるものを撮るには1段絞ってF2.8くらいのほうが暖かさや雰囲気が出て好みです.

100T0158

FUJIFILM X100T
F2 1/105秒 ISO400 ASTIA

 F2で撮ることで苺の種の凹凸も感じられないほどにふわっと仕上がるのが、濃厚なタルトにあっている感じがしました.

100T0345

FUJIFILM X100T
F5.6 1/4秒 ISO400 Velvia NDフィルタ

 16:9モードで撮影.
 人の流れをぶらしたいので1/4秒の低速シャッターで撮影しつつも、絞りはF5.6のままで.通常であれば露出オーバーですが、X100Tには3段のNDフィルタが内蔵されているので、手軽に低速シャッターが使えます.
 また、絞りとシャッター速度を手動設定したのでマニュアル露出扱いではあるのですが、ISO感度をオートに設定してある場合にはISO感度を自動調節して適正露出にセットしてくれます.自分は大半の撮影は絞り優先オートで撮影しますが、今回のような動感を出したくてなおかつ絞りも手動で調節したい場合には重宝する機能です.

 まとめます.
 35mmという扱いやすい画角、F2という明るいレンズという組み合わせはオールマイティといえますが、そこに加えて絞り開放の癖のある画質が難しくもあり、面白くもある特性を感じます.同じ35mm F2(こちらはフルサイズですが)であるRX1の場合は絞り開放から画質のゆるさはほとんど感じられず、絞りはピントの合っている領域やボケ量を調節するもの、という感じです.初代のX100のころからレンズの基本的な設定は変わっていないようですが、ここまで癖のあるレンズを使い続けているのは設計者の意図やポリシーのようなものを感じます.
 センサーはX-T1と同じX-Trans CMOS IIの1,600万画素で、高感度特性なども同じように感じました.どちらもISO6400を上限にセットして使っています.
 画質面ではまったく不満がないのですが、ちょっと気になったのが操作や画面周りなどのユーザインターフェース.X-T1とX100Tでは開発部門が異なるのか、結構な違いを感じます.例えばフィルムシミュレーションではX-T1では単にシミュレーションのフィルム名が表示されるだけですが、X100Tの場合は「ASTIA/ソフト 落ち着いた発色とソフトな階調でしっとりとした表現に適します」などと説明文まで表示されます.このあたりの操作性はレンズ固定式/交換式を問わずに統一してもらいたいものです.

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