2015/12/14

SFまで10000光年/SFまで10万光年以上

Category: 書籍 — Annexia @ 23:47

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FUJIFILM X100T

 1年前、2014年12月13日に急逝した水玉螢之丞氏.
 最初にその絵柄を知ったのはアスキー系の雑誌「EYE-COM」でした.水玉氏の描くイラストや文章は、コンピュータ雑誌にありがちなコンピュータとかよく知らないイラストレータの描く「とりあえずよくわからないけどそれっぽいイラスト」ではなく、明らかにその筋の人の絵で斬新でした.ポップな絵柄なのにそこからはマニアの匂いがぷんぷんとしてくる、稀有なイラストレータでした.
 Twitterでフォローしていたのですが、毎日のようにアップされるイラストの間に入退院を繰り返している旨のツイートが徐々に多くなり、ツイートやイラストが徐々に減っていき、そして1年前、身内からの代理ツイートにて死去が告げられ、非常に寂しい思いをしたものです.

 亡くなられてから約7ヶ月ほど経ち、SFマガジン誌に掲載されていた「SFまで10000光年」が単行本化され、そして一周忌に間に合うようにとイラストなどをまとめた「SFまで10万光年以上」が刊行されました.電子書籍版を待っていたのですが、「SFまで10万光年」が刊行されるのを知って、もはや電子書籍化を待ちきれずに両方とも一緒に購入しました.

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FUJIFILM X-T1 + XF35mm F1.4 R

 内容が極めて濃いです.1ページ読むのにこれほど時間のかかる本も珍しいかもしれません.そしてディープなSFファンではない自分には理解できない内容も多々あります.しかしそれを差し引いても面白さは十分伝わってきます.

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FUJIFILM X-T1 + XF35mm F1.4 R

 カバーをめくってもイラストが.
 ゆっくりと1ページ1ページをかみしめるように読みたいと思います.

2015/12/06

無印良品 ミトンにもなる半指手袋

Category: 日記・雑記 — Annexia @ 21:46

 だんだんと寒くなってきて、今年も手袋を使う時期になりました.
 昨年使っていた、無印良品のスマートフォン対応手袋を引っ張り出してきて使い始めたのですが、肝心のタッチパネルに反応する導電性の部分が劣化しているのか反応が悪いので新しい手袋を買うことにしました.

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FUJIFILM X100T

 昨年と同様に指先に導電性のある素材を使った手袋を選んでもよいのですが、そうするとiPhoneやiPadの指紋認証が使えません.昨年まではiPad mini 2を使っていたのでさほど気にならなかったのですが、iPad mini 4に買い換えたのでやはりここは指紋認証を積極的に使っていきたいところ.
 ということで、無印良品の「ミトンにもなる半指手袋」を購入しました.サイズはS・M・Lの3種類あり、自分はLサイズを購入しました.

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FUJIFILM X100T

 半指タイプは指紋認証も使えるし指先の操作も快適に使えるのですが、当然ながら指先が冷えます.
 しかしこの「ミトンにもなる半指手袋」は手の甲の部分にミトンタイプのカバーが付いており、ボタンを外してひっくり返せば指先まで覆うことができます.

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FUJIFILM X100T

 半指状態.後述しますが親指も半指になります.

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FUJIFILM X100T

 ミトンにした状態.暖かいのですが、指先の自由度がかなり落ちるので荷物を持ったりするのにも不自由さを感じます.

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FUJIFILM X100T

 親指もこのように半指にすることができます.編んである部分が少ないため耐久性の面でやや心配なところではありますが、1シーズンくらいは持つでしょうか.

2015/11/05

小布施

Category: 旅行・観光, — Annexia @ 23:32

 11月3日、文化の日.1ヶ月ほど前に四国・中国地方まで出かけてから遠出もしていないのでちょっと出かけようかと思い、長野県は小布施まで日帰りで出かけてきました.
 目的は温泉、そして栗.栗は旬を少し過ぎているのですが、それでも栗を使ったお菓子などを期待できそうです.
 都内から小布施までは関越自動車道と上信越道で約3時間ほど.しかしながらこの日は途中で事故渋滞があってさらに1時間ほど余計にかかってしまいました.

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FUJIFILM X100T

 まずは以前から行ってみたかった、おぶせ温泉穴観音の湯に.隣町の中野市にあるぽんぽこの湯には何度か行っているのですが、こちらは初めて.
 驚いたのが湯の質.ぽんぽこの湯はそれほど癖のないお湯であるのに対して、こちらは硫黄臭が結構します.風呂上がりにシャワーを浴びてもあとで腕の匂いを嗅ぐとかすかに硫黄臭が残っているほど.
 昼どきに入ったこともあってか、祝日ながらそれほど混雑しておらず、露天風呂はほとんど貸切状態でした.やや高台にあることもあって、果樹園の広がる、いかにも長野らしい風景が広がっているのですが、お湯に浸かっていると柵が邪魔で見渡せないのがちょっと残念なところでした.

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FUJIFILM X100T

 温泉を出たところで時間はすでに1時半くらいに.
 今回はあんまり下調べをせずに出かけたので、とりあえず市街地に行ってみるかと思ってナビに街中の駐車場を設定して出発.町営の駐車場が2つあるのですが、中心部に近いほうのは満車.なのでちょっと遠くにある駐車場に駐めて数分ほど歩いて街中に.

 驚いたのは菓子店の多さ.特産である栗を使った店舗がそこかしこにあります.そして自分も初めて知ったのですが、ここ小布施は葛飾北斎ゆかりの地だそうで、北斎の美術館もありました.入りはしませんでしたが.
 しばらく歩き回り、小布施堂で昼食をとることに.

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FUJIFILM X100T

 昼食にはやや遅い時間でしたが、軽食を求めるかたも多いようで、店内はまだ少し混雑していました.
 待っている間に壁を見たら、黒と朱の漆塗りと思われる和風な物体が飾られていました.ぱっと見はなにかわからなかったのですが、これスノーボードですよね.さすが長野.

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FUJIFILM X100T

 昼食のメニューはコースのみ.食後の抹茶と和菓子の有無のみ選べます.当然追加しました.

 まずは柿なます.細切りにした柿が重ねられ、下には薄切りの林檎、最下部にはペースト状のゴマが.柿に林檎という、小布施の作物は栗だけではないということを思わせる一品.
 なますというので酢でしめたものを想像したのですが、酢の存在はそれほど感じられませんでした.

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FUJIFILM X100T

 野沢菜と牡蠣の葛仕立て.運ばれてきた時に腕の中を見て牡蠣にしてはモコっとしたものが入っていると思ったら、蕎麦がきですといわれました.海はないのでさすがに牡蠣は採れませんが、野沢菜や蕎麦がきはいかにも長野らしいです.

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FUJIFILM X100T

 湯葉蒸し.湯葉の下には牛肉、大ぶりの銀杏、きのこ、ユリ根が.柔らかく、ホクホクとした具が美味しく、湯葉好きとしては満足な一品です.

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FUJIFILM X100T

 忘れてはならない栗おこわ.
 おこわは食感があんまり好きではないので積極的には食べないのですが、これは美味しかった.絶妙な塩加減で栗の甘みが引き立ちます.

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FUJIFILM X100T

 デザート.紅玉のワイン煮.写真では林檎の塊のようにも見えますが、薄切りにした林檎を丸く盛り付けてありました.
 ワインの風味はそれほど強くはないのですが、林檎に染み込んでいるようで食べ終える頃には少しアルコールを感じました.

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FUJIFILM X100T

 抹茶と和菓子「初雪」.Webの説明によると、紅葉した葉の上に雪が積もっている情景に見立てたものだそうです.中には栗餡が.

 すっかり昼食に満足し、お会計を済ませてさらに併設の店舗で栗蒸し羊羹やら会社土産用の栗入りの一口羊羹を購入しました.

 店を出たらもう15時を回っていたので帰宅の途に.帰りも渋滞に巻き込まれて、帰宅したのは19時過ぎ.

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Apple iPhone 5s

 夕飯には横川サービスエリアに立ち寄って購入した峠の釜飯を.

2015/10/28

RX-VISION

Category: — Annexia @ 23:18

「ロータリー復活の狼煙「Mazda RX-VISION」を展示したマツダ ブース」

 東京モーターショーのプレスデー初日、マツダから「RX-VISION」が発表されました.
 RXの二文字が示すように、エンジンは詳細は非公開ながらロータリーエンジンを搭載した、コンセプトカーです.

 東京モーターショーのような展示会に出展されるコンセプトカーといえば、あくまでショーモデルであって現実味の薄いデザインをしたモデルが多いですが、マツダはしばらく前から「デザイナの自己満足で終わるようなコンセプトカーは作らない」という方針を掲げており、このRX-VISIONもタイヤやシートなどにコンセプトカーらしさを感じるものの、荒唐無稽なイメージはそれほど感じられません.

 FRクーペならではのデザインにこだわったというデザインはNDロードスター同様、ロングノーズであり伸びやかなデザインをしています.一目見て気づいたのはリアのテールランプ.丸目4灯のランプやその形状はRX-7(FD3S)を思い起こさせます.たぶん仔細に見ていけば他にも過去のマツダの車のデザインを彷彿とさせる意匠が仕込まれていそうです.逆にちょっと残念に感じられたのはリアウィンドウ.サイドにまで回り込んだリアウィンドウがコスモスポーツからRX-8まで続く、ロータリースポーツモデルの特徴でしたが、今回はその意匠は受け継がれていません.

 朝の8:30から発表会が行われ、その模様はUSTREAMで中継されていたので通勤電車の中で見ましたが、マツダらしいといえる、走りにこだわったメッセージは今後に期待が持てるものでした.
 今すぐに製品化するという雰囲気ではありませんが、2017年がコスモスポーツ発売から50周年、そして2020年はマツダ創業100周年ということもあるので、その辺りを一つの目標として今後に詰めてくるのではないでしょうか.
 とても楽しみです.

2015/10/16

RX1R II

Category: カメラ・写真 — Annexia @ 20:05

「ソニー、裏面照射4,240万画素「RX1R II」海外発表」

 日本ではまだですが、DSC-RX1の後継機、というか上位機である「RX1R II」ことDSC-RX1RM2が海外で発表されました.

 RX1との違いは以下のような感じです(カッコ内がRX1).
・画素数4,240万画素(2,430万画素)
・裏面照射型フルサイズCMOSセンサー(通常型CMOSセンサー)
・ローパスフィルタ効果可変機能を搭載(RX1はローパスフィルタ搭載、RX1Rは非搭載)
・ファストファイブリッドAF搭載、399点位相差AF(25点コントラストAF)
・236万ドット有機EL式EVF搭載(非搭載)
・フラッシュ非搭載(搭載)
・背面チルト液晶(固定式)
・Wi-Fi/NFC搭載(非搭載)
・コンティニュアスAF搭載(非搭載)

 レンズ自体はRX1同様にZeissのSonnar 35mm F2を使用し、鏡筒や軍艦部の操作性はほぼ同じです.
 RX1の発売から3年が経ち、その間にあった技術をアップデートして作られた、望みうる理想的な機能を詰め込んだカメラであるといえます.
 自分は以前にRX1を使用しており、現在はX100Tを使用しているのですが、買い換えた最大の理由はファインダの有無でした.RX1はオプション扱いで外付けの電子式(EVF)もしくは光学式(OVF)のファインダを取り付けるようになっていたのですが、電子式は見栄えがイマイチで電子接点の関係でサムレストとの併用ができず、光学式はパララックスがあるためフレーミングに難があり、ファインダを覗いて撮影したい自分としては非常にストレスでした.それが今回のRX1R IIではポップアップ式のEVFを搭載しており、待ち望んでいたアップデートです.
 その他にもスマートフォンとの連携を考えるとWi-Fiの搭載も必須といえる機能ですし(RX1のときはFlashAirなどのWi-Fi内蔵SDカードを使っていました)、位相差AF搭載によるAF性能の高速化も魅力的です(位相差AFを搭載したわりに30%しか高速化されていないのは、おそらくAFで重たいレンズを動かしていることによる物理的限界のような気がします).

 価格は3,500ユーロ(約47万円).RX1の約2倍です.同じセンサーを積むα7R IIが同じ価格帯なので、フルフレームの裏面照射型4,240万画素センサーが非常に高価なのだと思われます.個人的には4,000万画素オーバーの撮像素子はオーバースペックなので従来と同じ2,430万画素(これでも多いくらいですが)センサーを載せて他の部分をRX1R IIと同等のスペックで価格のこなれた製品があるといいなと思いましたが、昨今のソニーの販売戦略から推測するに、RX1/RX1Rを併売して上位モデルとして今回のRX1R IIを販売するでしょうから、そのような製品は出てこないことでしょう.

 「望みうる理想的な機能を詰め込んだカメラ」と上で書きましたが、買うかと問われれば「要検討」といったところでしょうか.
 価格面もさることながら、現在使用中のX100Tが画質や操作性、ファインダなどで非常に気に入っていることが大きいですね.とくに画質についてはRX1も素晴らしかったのですが、X100Tというか富士フイルムのカメラのJPEG画質は他の追随を許さぬクオリティなので、一度この画質を見たら他に乗り換えるのはためらってしまいます.
 あとは新規搭載されたEVFの画質も気になるところで、こればかりは実機をチェックしないと判断がつきませんし.