2019/12/30

2019年を振り返る – 物欲篇

 今年1年の振り返り、最後は物欲篇です.
 カメラ、コンピュータ関係、電化製品などジャンルごとにまとめました.

■カメラ関連
6月:FUJIFILM XF23mm F2 R WR

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 屋外で天候の悪化が予想される環境で撮影をする必要があり、カメラ自体は防塵防滴構造なものの、対応するレンズがないため購入しました.結局そのときは使わなかったのですが、AFの速さと使いなれた35mm換算35mmの焦点距離ということもあってAF撮影時のメインレンズたる存在になりました.

8月:Voigtlander VM-X クローズフォーカスアダプター

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 Mマウントレンズを複数所有していることもあっって、X-Mマウントアダプタも実用性の高いものを求めて複数のものを購入しました.富士純正のものは信頼性は随一で機能を割り当てるボタンが搭載されていていいのですが、Mマウントの弱点である寄れなさをカバーするヘリコイドが搭載されていません.焦点工房のものはヘリコイドを搭載しているものの、無限遠でのロック機構がなく、また無限遠にセットするときのヘリコイドが非常に固いということもあってやや使いにくい状態でした.Voigtlander(コシナ)製のマウントアダプタはレンズ側から見た純正品のアダプタといえる製品で、使いやすさと性能のバランスのとれた製品です.

11月:FUJIFILM X-Pro3

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 今年はレンズやアクセサリは買ったけどカメラの購入はなしかな…… と思っていた頃に発表・発売されたX-Pro3.いろいろと賛否両論のあるカメラで、当初は発売されてから様子を見つつ判断しようと思っていたのに、どういうわけか予約して発売日に購入.なんていうか、賛否両論(こういう場合は実際はさておき「否」の声のほうが大きくて目立つんですよね)を見ているうちに、いやこれはアリだろと手を出してしまった感じですね.
 20万円を超えるお値段ということもあって、資金調達のために先代のX-Pro2だけでなく、趣向の変化もあって使用頻度の減ったXF14mm F2.8や、絞りリングがないのと寄れないのが個人的ネックであったXF27mm F2.8、それに焦点距離的にやや苦手であるXF35mm F1.4を下取りに出しました.
 店から出てすぐ撮影に入ったときにはモニタが隠されているのに慣れずに使いこなせるのかなこれ…… とやや不安だったのですが、意外とあっさり慣れるものですね.ただ、MFレンズを使った場合には撮影後にピントチェックをしないとやはりピンボケ写真を量産しがちです.

11月:FUJIFILM XF16mm F2.8 R WR

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 XF14mm F2.8を手放したけど、もうちょっと標準寄りのコンパクトなレンズが欲しいなということで、XF23mm F2 R WRと組んで使うのを目的に購入したレンズ.スペック的にはさして特筆すべきところもないのですが、防塵防滴でコンパクトなサイズはいいですね.あと、個人的にはやや角ばった花形フードが好みです.

■コンピュータ関連
3月:Apple iPad mini(第5世代)

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 もう出ないんじゃないかと言われていたiPad miniの後継機が出たので予約して購入.メインとしてiPad Pro 11インチを使用していてそちらはau回線での契約をしているのでこちらはIIJmioで契約して使用しています.これにより室内ではiPad Pro 11を、出先ではiPad mini 5をという棲み分けができるようになりました.
 純正のApple Pencil(第1世代)は好みではないのでロジクールのCRAYONを使っているのですが、筆圧検知以外はApple Pencilと同等ということもあって結構重宝しています.

11月:EPSON EW-M752T

 自宅のプリンタとしてEPSONのEP-807ABを使用していたのですが、インクの消費が激しく使用頻度の割にインク代ばかりがかさむ印象があるので、タンク式のEW-M752Tにしました.使用頻度が低いとインクヘッドの目詰まり防止の清掃によってインクが消費されがちで、まだ購入から日数が経っていないのでそうした部分のインクの減りについては未知数ですが、コストが抑えられるのを期待しています.

■その他オーディオ・電化製品
2月:Shure SE425+BT2

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 2月に海外に出かけるにあたり、防音性の高いイヤホンがほしいなと思って当初はノイズキャンセリングイヤホンを検討していたのですが、同じ値段を出すのであればノイズキャンセリング機構がないほうがイヤホン自体の音質が良いのでは、と思ってイヤホン自体の遮音性の高いShureのイヤホンと純正のBluetoothレシーバを購入しました.
 音質的には非常に満足しています.遮音性はノイズキャンセリングの製品にはさすがにかないませんが、不満はありません.

3月:Apple AirPods

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 いただきもののイヤホン.遮音性はまったく期待できないのと、やはりちょっとしたときに耳から落ちそうな気がして(実際にはそう簡単には落ちなそうですが)、自宅でのみ使っています.音質は悪くはないですが、さしていいわけでもないですね.
 特筆すべきは使い勝手のよさ.ケースにセットすると自動的に充電されること、それにケース自体も無線充電に対応しているので、ワイヤレスイヤホンを使う上でネックとなりがちな充電周りが楽にできるのはいいですね.またApple製品との親和性が高く、再生する媒体の切り替えが楽なのも気に入っています.

4月:Amazon Kindle Paperwhite 32GB

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 電子書籍を読むときはiPadを使っていたのですが、ついついネットを見てしまったりTwitterを見てしまうなど気が散ってしまいがち.それに読書という行為に対してiPad miniといえども重量が気になります.そこで読書専用端末としてAmazonのセール時にKindle Paperwhiteを購入しました.文書のみのものはKindle Paperwhite、漫画やカラーの画像が重視されるものはiPad Proと棲み分けがされるようになりました.
 自分が購入したものは初期不良で、充電が80%くらいから急激に落ちてしまうという問題があったのですが、サポートに連絡したところ、すぐに交換していただき2台目は問題なく使用できています.

6月:コロナ 除湿機 CD-S6319

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 以前から除湿機は所有していたのですが、デシカント式でヒーターを使用するので夏場の蒸し暑い時期には向いていませんでした.そのため、もう一つの除湿方式であるコンプレッサ式のものを購入しました.
 コンプレッサ式特有の問題である振動はあるものの、温度上昇(コンプレッサ式も少しだけ上昇します)が抑えられるのはいいですね.

7月:GARMIN eTrex 20x

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 長いこと使用していたHOLUXのM-241がGPS固有の問題である「週数ロールオーバー」により日付データの正常な取得ができなくなってしまい、代替機としてeTrex 20xを購入しました.
 M-241は純粋なGPSロガーでしたが、eTrex 20xはトレッキング用のナビというのが本来の使い方ということもあって、山歩き時のナビゲーションなど多彩な機能を搭載しています.いささかオーバースペックなものを買ってしまった感はあるのですが、測距の正確さや測位速度などはさすがに高性能です.

■時計
4月:セイコー プレザージュ SARX041

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 機械式時計を追加で購入しようと思ったときに迷った2台のうちの1台.正確には2つ目の候補だったモデルです.
 購入に至ったポイントは、クラシカルなアラビア文字と文字盤のヘリンボーン模様の美しさ.アラビア文字についてはセイコー初の腕時計であるローレルのデザインを踏襲したものだそうです.

10月:セイコー アルピニストSARB017

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 春先に機械式時計を追加で購入しようと思ったときに迷った2台のうちのもう1台.こちらが本命の候補でしたが、迷っているうちに量販店からも消えてしまって買いそびれてしまいました.しかしながら秋になってダメ元でAmazonのサイトをチェックするとどこかから在庫をかき集めたのかマーケットプレイスではなくAmazon自体の出品で新品が出ていたので購入しました.やってきた時計は保護のフィルムがないなど、どこかの店頭在庫だったのかなという雰囲気はありましたが、まあフィルムをつけたまま使うわけじゃないですしね.
 「アルピニスト」の名のついた時計はかなり昔から販売され続けており、セイコーの中でも人気のあるシリーズのようです.そのため、自分が購入したモデルが販売終了になってもいずれは新型がまたデビューするのだろうなということは想像できていたのですが、その新型が必ずしも自分の期待に沿ったものであるという保証はないわけで、だったら新品が手に入るうちに買ってしまえと相成ったわけです.2020年1月に新型がリリースされることが発表されましたが、時期モデルは「プロスペックス」と呼ばれるセイコーのスポーツモデルのグループに含まれることになり、プロスペックスのロゴが入るようになってしまいました.個人的にはデザイン文字で「Alpinist」と入れてほしかったのですが(自分が買ったモデルの一つ前までは文字盤に入っていたのです).

 そのほか、衣類や鞄なども購入をしており、今年はわりと高額な買い物が多かったような気がします.
 来年はどうでしょうね.車検があるのでその点を踏まえないといけないのが残念なところです.
 車といえば、レトロフィットによるApple CarPlay対応キットが発売されたのですが、ディーラーに相談しているのですがパーツの選定が難しいようで保留となっています.これは取り付けしたいところです.
 カメラ関連としてはX100Fの後継が出るという噂は流れているので、X-Pro3と同様のHidden LCDやフィルムシミュレーションが搭載されていたら手を出してしまいそうです.X100F後継には防塵防滴構造も期待したいものです.昨年の予測通り、XF16-80mm F4 R WR OISが登場したのですが、使う機会がいまのところないこともあってXF18-55mmからの買い替えはせずにいます.GR IIIは発売されたものの、X70が相変わらず自分の中での不動の普段使い機として位置していることもあって手を出さずにいます.いいカメラだとは思うのですが.
 時計関連も打ち止めでしょうか.気になる時計はあるものの、どうせならいいものをと思うと泥沼にはまるのが時計といいうものですし.

2019/12/23

Voigtlander VM-X Close Focus Adapter

Category: カメラ・写真,物欲 — Annexia @ 22:37

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FUJIFILM X70

 しばらく前のことですが、コシナ(Voigtlanderブランド)製の富士フイルムXマウント用Mマウントアダプタを購入しました.
 X-Mマウント変換アダプタは、すでに富士フイルム純正のもの(よくよく考えると富士フイルムが純正で他社用アダプタを出しているのもおかしな話ではあるのですが)と、焦点工房製のものの2つを所有しています.それぞれ特徴があって、富士フイルム製のものはマウントアダプタ自体にボタンが1つあって、使用しているMマウントレンズの焦点域などを切り替える機能を割り当てることができるようになっています.焦点工房のものは繰り出し量6mmのヘリコイドを搭載しており、これによりレンズの最短撮影距離よりもさらに近接して撮影できるようになります.ライカMシリーズはレンジファインダカメラということもあってMマウントレンズは近接には弱く、最短撮影距離70cmくらいのレンズが多いためテーブルフォト等には向いていません.しかしヘリコイドが搭載されていると近接域でも使えるようになるので必須の機能といえます.


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FUJIFILM X70

 VoigtlanderのVM-X Close Focus Adapterもヘリコイドを搭載していますが、繰り出し量は4mmと焦点工房のものより控えめです.
 なので焦点工房のものがあれば買う必要がないようにも思えるのですが、個体差なのか手元にある焦点工房のものはヘリコイドの繰り出しを戻そうとすると非常に固く、しかもしっかり締めないと無限遠にピントが来なくなってしまいます.しかもロックなどはできないのでいつの間にか回転していて近接域にしかピントが合わない、なんてことも発生してしまいます.
 Voigtlanderのものはヘリコイドの繰り出し量0mmまで戻しても固くはならず、しかも底面にロック用の爪が用意されているので不用意に動くこともありません.

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FUJIFILM X70

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FUJIFILM X70

 左からVoigtlander、富士フイルム、焦点工房のMマウントアダプタ.下の写真はヘリコイドを最大まで繰り出したもの.

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FUJIFILM X70

 さすがMマウントレンズを数多く作っているコシナ製だけあって、不具合は一切ありません.

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FUJIFILM X-Pro2 + CarlZeiss C Biogon T* 4.5/21 ZM

 焦点工房のものより繰り出し量が減っているとはいえ、目の前の料理の写真を撮るような場合でも寄れずに困ることはありません.

FUJIFILM XF16mm F2.8 R WR

Category: カメラ・写真,物欲 — Annexia @ 00:01

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FUJIFILM X100F

 X-Pro3購入と同時にXF16mm F2.8 R WRを購入しました.

 X-Pro3とこの16mmレンズを買うにあたって、購入資金源とするためにX-Pro2と各種レンズ、XF14mm F2.8 RとXF27mm F2.8、XF35mm F1.4 Rを下取りに出しました.XF14mmは気に入っていたレンズで超広角レンズとしてこれでないと撮れないシチュエーションのあるレンズではあるのですが、以前ほど超広角域の撮影をしなくなったこともあって手放しました.XF27mmはパンケーキタイプのレンズでコンパクトなのはよいのですが、絞りリングがないことと最短撮影距離34cmと寄れないのがネックでした.XF35mm F1.4はXマウントユーザなら一度は使うべきといわれる名レンズですが、35mm換算53mmという焦点域が自分には望遠寄りすぎて使用頻度が低かったのでいったん手放してしまおうと思った次第です.

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FUJIFILM X100F

 フードは標準装備、プラスティック製です.富士フイルムの花形フードは角がラウンドしたものが多いのですがこれはエッジが立っていて格好いいですね.金属製フードなどの別売オプションは用意されていません.逆付け対応ですが、全長にそれほどの変化もないので自分はこのまま持ち運んでいます.

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FUJIFILM X-Pro3 + XF16mm F2.8 R WR

 歪みは抑えられているように見えますが、実際にはRAWで確認すると盛大なタル型になっているそうです.デジタルで補正することを前提にデジタルで補正しやすいような歪みになるよう光学設計されているのでしょうか.
 富士フイルムの小型防塵防滴レンズシリーズは明るさF2で統一されて23/35/50mmとリリースされていましたが、この製品は開放値F2.8であることや、後補正で歪みを取るようになっている(他のレンズでも同様の処理をしているものはあるようですが)あたりからコンパクトにするために設計に苦労した様子が伺えます.

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FUJIFILM X-Pro3 + XF16mm F2.8 R WR

 歪曲をデジタル補正している影響か、それとも光学的な特性によるものかはわかりませんが、四隅にいくに従って枝の描写が太くなってきています.文字通り重箱の隅をつつくようなもので、気にする必要はないレベルですが.

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FUJIFILM X-Pro3 + XF16mm F2.8 R WR

 さすがに直射日光を入れるとゴーストが出ますが、抑えられているほうではないかと思われます.

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FUJIFILM X-Pro3 + XF16mm F2.8 R WR

 同じ「コンパクトプライム」シリーズのレンズであるXF23mm F2 R WRにもいえることですが、癖のあまり感じられないレンズです.

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FUJIFILM X-Pro3 + XF16mm F2.8 R WR

 焦点距離16mmなので、手放した14mmほどではないにせよ遠近感が強調されます.

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FUJIFILM X-Pro3 + XF16mm F2.8 R WR

 最短撮影距離は17cm.寄れるレンズではあるのですが、遠近感による歪みが目立ちやすいですね.この写真でもドーナツがやや引っ張られて楕円のように見えます.

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FUJIFILM X-Pro3 + XF16mm F2.8 R WR

 狭い場所でも広く写しこめるのが広角レンズのメリットですが、14mm(35mm換算21mm)ほどの誇張感もなく、ほどよく使いやすい感じがします.
 MFレンズでVoigtlanderの15mm F4.5も持っているのですが、あちらは周辺減光も大きく癖の強いレンズなので、より汎用性のあるのはこちらでしょうか.

 XF23mm F2 R WR同様に防塵防滴、耐低温マイナス10度の設計になっていますので、天候をさほど気にせず気軽に持ち出せるレンズです.
 レンズの問題ではないのですがX-Pro3のOVFが16mmでは対応範囲外でEVFでしか使えないのがちょっと残念なところです.

2019/12/22

FUJIFILM XF23mm F2 R WR

Category: カメラ・写真,物欲 — Annexia @ 12:23

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FUJIFILM X100F

 数ヶ月前ですが富士フイルムのXF23mm F2 R WRを購入しました.
 23mm F2というスペックは手持ちのX100Fと同じスペックなので購入の必要性を感じていなかったのですが、とある用事で屋外で悪天候が予想されるなかで撮影をする必要があり、カメラ(当時はX-Pro2でした)は防塵防滴構造であるものの、防塵防滴のレンズが手元になかったので、比較的安価で汎用性のある焦点域であるこのレンズを急遽買ったというわけです.余談ですが、そのときは結局天気は崩れなかったので、このレンズは使わずにXF18-55mmを使って撮影をしました.
 そんな感じで買ったものの使用頻度も高くなく、程度のいいうちに売ってしまおうかとも思っていたのですが、ためしに旅行に持ち出してみたところ、慣れた画角でX100Fとはまた違う画質など使いでのあるレンズであることを認識したので、今ではAFで撮影するときの主力レンズのひとつになっています.

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FUJIFILM X100F

 コンパクトですが細長く、かつ先細りのレンズです.個人的には先細りのレンズってデザインが好みではないですね.標準でプラスティック製のフジツボ型フードが付属しているのですが、それもまた好みではないのでオプションの金属製フードを付けています.ただしオプションのフードは35mmレンズと共用なので23mmで使ったときの効用は限定的になりそうです.

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FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR

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FUJIFILM X-Pro2 + XF23mm F2 R WR

 RAWで撮影して確認しても歪みがほとんどなくデジタルで後補正の必要がないといわれている、光学的に優れた設計のレンズだそうです.まっすぐのものがきちんとまっすぐに撮れるのはいいですね.

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FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR

 絞り開放で撮影.焦点域23mmのレンズで開放値F2ですと背景をぼかすのにも限度があります.あまり癖のないボケのように見えます.

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FUJIFILM X-Pro2 + XF23mm F2 R WR

 レンズの型番に「WR」とつくのは「Water Resist」「Weather Resistant」の略で、富士フイルムのレンズで防塵防滴、耐低温マイナス10度の製品を意味します.
 雨の中でも多少濡れても撮影できるというのは安心できます.

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FUJIFILM X-Pro2 + XF23mm F2 R WR

 最短撮影距離はセンサー面から22cm.テーブルフォトにも困りません.以前にXF23mm F1.4 Rも使っていましたが、こちらは最短撮影距離28cmで料理の写真などを撮るときにもうちょっと寄れれば…… と思うことが多くて手放してしまいました.

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FUJIFILM X-Pro2 + XF23mm F2 R WR

 ほぼ最短撮影距離で絞り開放で撮影.X100シリーズのレンズほど収差によるゆるい描写にはなりませんが、それでも同じメーカーのレンズらしく若干ふわっとした描写になります.レンズの絞りをボケの強弱のみで使いたい人と、描写に変化をつけるのに用いたい人では評価が分かれそうなところですが、自分は後者なので面白いなと思いつつ使っています.もうちょっと収差の癖があっても面白いかもですが、一般受けを考えたらこのくらいで抑えておくべきなのでしょう.

 レンズの外見が好みではなく、X100Fともスペックがかぶるので敬遠していたレンズですが、画質や性能的にはかなり満足のいくものです.AFもステッピングモータ駆動で無音かつ高速で文句のない性能です.
 荷物を抑えたいときはX100Fを使いますが、AFメインで別のレンズと交換する可能性があるときなどはX-Pro3にこのレンズを付けていくのが主流となりそうです.

2019/12/21

FUJIFILM X-Pro3(その3)

Category: カメラ・写真,物欲 — Annexia @ 13:51

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FUJIFILM X100F

 X-Pro2を下取りに出してX-Pro3に買い替えたわけなのですが、両者の違いというかX-Pro3になって改善・改悪されたものを、X-Pro2の記憶が残っているうちにまとめてみました.

■X-Pro3の(X-Pro2より)いいところ
・AF性能の向上
 -6EVからAFが作動し、日が落ちてかなり薄暗いような状況でもすんなりとピントが合います.また精度自体も上がっている感じがします.

・画質の向上
 画素数は200万画素増えた程度なのでその点では-Pro2とは大差ないです.
 X-Pro2との違いとしては「カラークロームエフェクト」「カラークロームブルー」「明瞭度」といった新たな色味をコントロールする技術が導入されていることもあって色つぶれなどが抑えられている印象です.ただし「明瞭度」については撮影後の後処理が重いようで、撮影後に数秒処理に待たされるので現状では実用に耐えられないと判断して使用していません.

・新しいフィルムシミュレーション『クラシックネガ』
 コントラストがややはっきりとしており、白とびしやすいなどクセの強いフィルムシミュレーションですが、銀塩フィルムに近い雰囲気があり、アンダー目の露出で金属や人工物を撮ったときの色合いが好みです.

・スマホとの連携
 X-Pro2のときはカメラ側でWi-Fiを起動してからiPhoneやiPadを操作して接続していましたが、X-Pro3ではカメラ側は電源さえ入っていれば手を触れることなくiPhone/iPadからBluetooth接続でWi-Fiを自動起動させて通信できるようになり手間が省けました.ただし、通信速度の改善は求めたいところです.

・電池蓋/メモリカード蓋
 蓋の構造が変わり、どこかに引っ掛けただけで不用意に開いてしまうようなことがなくなりました.閉じるときは蓋を押さえるだけでロックされるので安心かつ使いやすくなっています.

・MFレンズの名称登録機能
 Mマウントレンズをマウントアダプタで使っているのですが、X-Pro2までは焦点距離のみ登録可能でした(EXIFに残すためというよりOVFでの枠表示のために必要なので).X-Pro3からはレンズ名称まで登録できるので、同じ焦点域のレンズを複数持っていてもEXIFにレンズ名が記録されるので判別がつくようになりました.これは便利.ただし、文字数の制限があるので、「Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical II VM」みたいな長い表記をそのまま登録はできません.

・EVFの画質向上
 有機ELになったのと画素数の向上でかなり見やすくなりました.リフレッシュレートが上がっているのとそれに加えて映像と映像の間に黒画像を挟むことで残像も抑えられています.
また「イマイチなところ」で書きましたがOVFの対応範囲が縮小されたこともあってX-Pro3ではEVFメインで使用しています.

・小型液晶によるフィルムシミュレーションの表示
 実用性がそれほどあるわけでもない『お遊び機能』といってもいいようなものですが、意外と楽しいですね.
 フィルムパッケージ風のフィルムシミュレーションの表示以外に、シャッター速度や絞りなどのパラメータを表示される設定も用意されてはいますが、富士フイルムのカメラはその大半をダイヤルで設定するので、画面を見なくても本体のダイヤルを見ればどのような設定になっているかわかることもあって、こちらも必要性はさして感じません.
 フィルムパッケージ風の表示でもホワイトバランスとISO感度が表示されていますが、ここにもうひとつ撮影可能枚数も表示してもらえたらなおよかったです.

■X-Pro3の(X-Pro2より)イマイチなところ
・OVFが対応可能な焦点領域の縮小
 X-Pro2では16mm(35mm換算24mm)からOVFのフレームが表示可能だったのですが、X-Pro3からはEVFの表示を優先してOVFの2段階表示を廃止したため、23mm(35mm換算35mm)から対応するようになってしまいました.なんでもX-Pro2ユーザにアンケートを取ったところ、大多数がOVFよりもEVFで撮影しているそうでEVF優先の設計となったそうです.自分は大半をOVFで撮って、晴天下などOVFのフレームが見づらいときだけEVFに切り替えていたのですが、自分のような撮影スタイルの人は少数派だったようです.機構の簡略化によってOVFの見やすさも改善されているようですが、使用できる範囲が狭められているようでは元も子もない気がします.
 このカメラの性格を考慮すると、スナップで多用される18mm(35mm換算27mm)レンズあたりからOVF対応してもらいたかったです.

・天板の仕上げのクオリティ
 天板と床板に硬い反面、加工の難しいチタンを採用したため、加工に起因するシワ状の歪みがあります.また天板左上の機種名表記がX-Pro2までは刻印にホワイトの墨流しで高級感のある仕上がりだったのですが、それが凹凸のないプリントになってしまいました.趣味性の高いカメラですので、仕上げの部分には手を抜かないでほしかったです.

・旧型バッテリNP-W126への対応
 X-Pro3の標準バッテリはNP-W126Sです.旧型のNP-W126とは形状等も含めて同じなのでどちらも使用可能ですが、NP-W126使用時にバッテリ寿命が短くなるという警告が電源を入れるたびに表示されて煩わしいです.写真を撮ることに専念するように設計されたカメラだというのにいささか本末転倒な気がします.

・充電器が別売
 X-Pro3からは本体充電できるようになりました.そのせいもあってか充電器が付属しません.自分は本体充電は非常時しかしないので充電器が付属しないのは困りものです.

・十字ボタンの廃止
 十字ボタン自体は廃止になってもメニュー移動などはフォーカスレバーで代用できるのですが、十字ボタンの上下左右に機能を割り当てていたものが使えなくなったのがマイナスです.割り当て可能なボタンが用意されているので代用は可能ですが、十字ボタンのすべてをフォローしきれるほどのボタンは用意されてないのが困りものです.

・なんとなくスイッチなどの感触がゆるい気がする
 X-Pro2に比べてフロント側にあるレバーのがたつきを感じます.個体差でしょうか.

・水準器について
 水平だけでなく奥行きの傾きも検出する三軸の電子水準器が搭載されているのですが、標準では水平方向のみの二軸水準器しか表示されません.メニューまたはキー割り当てから水準器を呼び出した場合のみ三軸水準器が表示されます.モニタやOVF/EVFに表示する項目を選ぶ設定で単なる水準器表示のON/OFFではなく二軸か三軸かを選ばせてくれればいいのですが.


■その他
・Hidden LCD
 賛否両論渦巻く、格納されたモニタ.カメラ系ライターの記事などを見ても意見が分かれているようで、かなり否定的な見解の人も見受けられます.わざわざ蓋をして不便にするのはいかがなものか、ファインダを半強制的に使わせるのはどうだとかって.
 言いたいことはわかるのですが、多様性というか様々な撮影スタイルがあることは悪いことではないと思うのです.X-Proシリーズは富士フイルムのカメラの中でもクラシックな作りやデザイン、操作性を意図したカメラです.機能や効率性を追い求めたカメラであればX-TシリーズやX-Hシリーズがあります.同一メーカーの中で複数の製品があって(いいことなのか悪いことなのかわかりませんが、富士フイルムの開発リソースの制約上、センサーや画像処理エンジンは世代間で同じものを使っているので性能は大体似たようなものです)、様々な撮影スタイルに対応するうえでこのようなカメラが出てくること自体、面白いことです.それを利便性という枠に押し込めて否定的な見解をすること自体、カメラ趣味の多様性の芽を摘むことになりかねないのではないかと思うのです.
 自分も撮影していて、この蓋のあるモニタが今後の主流になるとは思えませんが、「撮影する→モニタで確認する→撮影する」ではなく「撮影する→撮影する→撮影する(必要だったらEVFで確認する)」という撮影の流れはテンポよく撮影できて悪くないとは思います.
 ここでOVFの機能を簡略化してEVFのスペックを上げてきた話につながるのですが、EVFメインで撮影をして、撮影時にきちんとフレーミングをしてピントも合わせて、フィルムシミュレーションの色味や露出も確認できるのだからそのあとでいちいちモニタで確認する必要もなかろうと(どうしても必要だったらEVFで確認できるし)考えると開発者側も意向もなんとなく見えてくる気がします.それを「押しつけ」とみるかどうかでこのカメラへの評価も変わってくるような気がしますね.

 長所短所などいろいろと書き連ねましたが、ひとことでまとめるのならばニッチでマニアックなカメラということなのでしょう.X-Proシリーズは他のカメラと比べても販売期間が約4年と長めなので特徴のある仕様で長く支持されるカメラを作ったという見方もできるかと思います.
 購入当初は戸惑うところも多くて使いこなせるか心配でしたが、購入から約1ヶ月、使うたびに馴染んでくるのを実感しています.