2023/10/09
遠野旅行、続きです.
RICOH GR III
翌日、ホテルからの眺め.山々を覆うかのように雲が立ち込め、道路は濡れています.
まだこの段階では小雨レベルでしたが、昼くらいから本降りになるという予報でした.
FUJIFILM X100V
気になっていて見に行きたかったスポット、茅葺き屋根のバス停待合所.
遠野にはこうして一般の建物でも茅葺き屋根の建物があったりします.茅葺き屋根の技術や素材を残すという目的もあるようです.
田んぼの真ん中に茅葺き屋根の小屋があるところもあってそちらも見たかったのですが、悪天候なこともあって今回は見送りました.
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田んぼは借り入れの時期で晴れたいたら日差しに映える黄金色の稲穂を見ることができたのでしょうけど、この天候なので仕方ありません.
とはいえ、これはこれで風情があると思いました.
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続いて訪れたのは「遠野ふるさと村」.
古民家などを移築した施設で、遠野のかつての姿を残しています.
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遠野の古民家の特徴は、「曲がり家」と呼ばれる建物がL字型をした構造にあります.
この写真の左側が馬を飼う厩舎、右側が人が住む母屋となっています.
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いくつかの建物ではこうして実際に馬が飼われていました.
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内陸から釜石や宮古などに荷物を運ぶときに馬が利用されており、遠野の人たちはその運搬で稼いでいたそうです.
母屋からもこうして馬の姿を見ることができ、かつての遠野が馬を大事にしていたことを感じさせられます.
また現在もJRAなどによる「遠野 馬の里」という施設があり、馬市場として馬の競りも行われています.
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建物の中は自由に入れるようになっています.
かまどでは火が起こされています.これは煙で茅葺き屋根を燻して防虫対策をしているのだと以前に聞いたことがあります.
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奥座敷には「オシラサマ」が飾られていました.
オシラサマは、自分の娘と飼っていた馬が結ばれたことに怒った父親が馬を殺してしまい、泣く娘の前で馬の首を切り落としてしまったところ、その馬の首と一緒に娘が天に昇ってしまったという言い伝えの像です.なのでよく見ると左の夫の頭が馬になっています.
「遠野物語」にはこうした言い伝えがたくさん残されています.おそらくそうした民話のたぐいは昔はどの地域にもあったのではないかと思いますが、明治末期という絶妙な時期に口承にて記録されたことで遠野の街が民話の里として有名になったのだと思われます.
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見ているうちに雨はどんどん本降りになってきてしまいました.
平日の悪天候ということもあって、自分の他は観光客や海外から来たと思われる2人組以外はおらず、ほぼ貸切状態でした.
入り口で「全部見て回るにのに40分くらいかかります」という説明を受けたのですが、じっくり見て回っていたら2時間ほどが経過していました.
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午後になり、昼食を食べた後も相変わらず雨が降り続けているのでホテルの駐車場に車を停めて、ホテル横にある遠野市立博物館に.日本初の民俗専門博物館だそうです.
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展示内容は遠野の歴史や人々の生活、そしてやはり遠野物語の世界を中心に展示されています.
これは遊びに来ていた天狗の遺品とされるもの.現実と空想というか伝説的なものとの境界線ともいえるような展示というのは、見ていてあれこれ想像を掻き立てられます
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遠野の民家で祀られていたオシラサマやオシメサマなどと呼ばれるもの.
祭日には1枚服を着せるとか、火事になっても焼けずに残ったとか身体の悪いところを撫でると治るとか言い伝えがあれこれあるそうです.
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特別展「遠野物語と呪術」.
当初旅行の計画を立てていたときには開催は知らなかったのですが、ちょうど自分が滞在する期間が会期末期ということもあって、タイミングよく見ることができました.
呪術、といっても呪うものだけに限らず、玄関に貼るお札のようなものやおまじないなど多岐にわたる展示です.
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展示は撮影可能、ただし撮影することで『写り込んでしまった不可解な”何か”についての責任は、当館では一切負いません』とのこと.
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民家などに貼られた、魔除けのお札.
なんか西洋の悪魔っぽい雰囲気も感じられますが、これは鬼.高名なお坊さんが邪悪なものを祓うために自らが鬼となった姿を弟子に描かせたものなのだとか.
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いろいろなものが描かれたお札.
疫病よけ、作物を猪や鹿から守る、火事を防ぐなどいろいろ.こうしてみると、昔も今も怖いもの、忌避したいものは変わらないという感じがします.
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熊の掌.熊のお産は軽いことにあやかって、妊婦をこれでさすったり、削って飲むことで陣痛促進の効能を期待したのだとか.
これを削って飲むのはなかなか勇気がいるものだと思いました.
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呪術といえば真っ先に連想されるであろう、藁人形も展示されていました.
藁人形のように相手の髪などを入れて呪術を行うのは「感染呪術」と呼ばれるものの一種とされ、同様の手法として鹿の足跡に矢を射ることで鹿の動きを鈍くさせたりもするそうです.
相手を呪うだけでなく、人の形をした紙で人間の患部などを撫でることで、紙に災いを移して回復する、というような行為もあるのだとか.
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会場ではアンケートも行われていたのですが、そのアンケート回収箱がいかにもなアレでしたので、なんだかアンケートに答えないと災が降りかかりそうな気がして、自分も回答しておきました.
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この遠野市立博物館、遊び心があってこの呪術展に関連してなのかわかりませんが、展示会場とかとはまったく関係のない場所に唐突にこのようなものが貼られていたりします.自分は2ヶ所見つけましたが、もしかしたら他にもあるのかもしれません.
「遠野物語と呪術」の図録を購入して博物館をあとにしました.この図録、かなりの人気なようで博物館でも通販をやっているのですが売り切れてしまっては再販して、また売り切れて…… の繰り返しのようでした.自分が訪れたタイミングでは再販がなされて在庫があったので購入することができましたが、自分が見ている間にも2,3冊ほどが売れるほどの人気ぶりでした.数日後、会期終了後に通販が再開されましたが即座に完売となってしまい、これにて増刷もせず販売終了となったので購入できなかった人も多そうです.
つづきます.
2023/10/07
夏休みを利用して遠野に出かけてきました.
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東北方面へ旅行に行くときによく使う方法ですが、前日のうちに自宅を出発して東北道佐野SAにある旅籠屋に宿泊しました.
前日にここで宿泊するメリットはいくつかあって、
・朝の都内の渋滞を回避できる
・約100kmといえども前日に移動できるので行程に余裕が生まれる
・高速道路内で夜間を過ごすことになるので深夜割引(30%引き)が適用される
というものがあります.
そのほかにも、サービスエリアという非日常空間で宿泊するというちょっとしたわくわく感もありますね.
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翌日は7時過ぎにチェックアウトし、サービスエリアで朝食を取ったのちにひたすら北上します.
400km以上進んで北上江釣子ICで降りて、近くのショッピングセンターのドムドムバーガーで限定の「まるごとかにバーガー」をいただきました.ソフトシェルクラブをバーガーにするとは斬新ですがビジュアルも味もいいですね.
秋田方面にも岩手沿岸方面へもアクセスがしやすいので北上江釣子ICは過去にも何度か利用していますが、そのたびにドムドムバーガーに行っているような気がします.またこの近辺にはスターバックスもあるのも重宝します.
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今回の予定では遠野に2泊し、1日かけて観光する予定なのですが、残念なことに終日滞在日が雨との予報.
なので到着日のうちに屋外の行きづらい場所に行っておこうということで、チェックインする前にいくつか回ることにしました.
遠野の街から少し外れたところにある奇岩、続石です.山道を10-15分ほど登った山中にあるのですが、今年は熊の出現が多いとのことなので怖いなーと思いつつ登りました.気休めとしてiPhoneで大きめに音楽をかけていたのですが、そのおかげか熊との遭遇は避けることができました.
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岩の上にさらに大きな岩が乗っています.権力者の墓であるという説や、弁慶がやったものだという言い伝えなどが残されていますが、真相はわからないようです.
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2つの岩の上に乗っているようにも見えますが、よく見ると左側の岩とは接していません.
岩と岩の間は通り抜けるくらいのスペースが空いています.
熊が怖いので早々に下山しました.
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続いて訪れたのは早池峯神社.遠野の街からかなり山奥にあります.
車移動していて思ったのですが、かなり山奥まできてもセンターラインのある片側1車線の道路が整備されているので、離合に苦しむような機会はありませんでした.アスファルトの荒れたところはあるものの、運転していて気持ちのいい道路が多かったです.
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参道も手入れされていて、地元の信仰も篤い神社という雰囲気です.
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周りは全て森.参拝の方がほかに数名いらしていましたが、ひっそりとした雰囲気の神社です.
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さらに進むと本殿が.無事に帰れるよう祈願しました.
街に戻ろうと思いカーナビを使おうとしたら圏外でした.
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途中、脇道に入ったところにクラシックな佇まいの橋があったので立ち寄って撮影.
この先にも紅葉が綺麗な場所があるようでしたが、まだ紅葉の季節ではないのでそのまま元の道に戻りました.
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遠野の知名度を高めた作品として「遠野物語」があります.
その中でもいくつかの話に登場するのがカッパ.遠野市のイメージキャラクタに起用されたりしていますが、「カッパ淵」と呼ばれる観光名所もあります.
いかにもカッパが出てきそうな場所に、釣竿にきゅうりをくくりつけたものが置かれています.観光案内所で「カッパ捕獲許可証」を発行してもらうと実際に釣竿をレンタルしてもらえるそうで、自分が訪れた時も釣竿を垂らしている方を見かけました.
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日も暮れかけている時間帯ということもあって、余計に雰囲気があります.
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宿でチェックインを済ませ、夕飯に出かけることに.
遠野の食べ物として有名なのがジンギスカン.「遠野」という言葉の語源がアイヌの言葉からきているという説もあるくらいで、北海道にも通じるものがありそうな土地ではありますが、ジンギスカン自体は戦後のものなのでとくに北海道とのつながりはないようです.
RICOH GR III
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上ラム(肩ロース)とラムチョップを注文.ジンギスカンを食べるのはこれが初めてなので調理方法を簡単に説明してもらいました.
ああ、これは美味しい.ということで翌日もジンギスカンを食べに行こうと決めたのでした.
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ホテルに戻る前に買い物をして行こうと思いスーパーに.店の前の駐車場に「落雪注意」と書かれているのが遠くに来たなと感じさせられます.
旅行に来るとその土地の珍しいものを探しにスーパーに立ち寄ることが多いのですが、地元の野菜が売られていたり三陸産の秋刀魚のフライがあるくらいでそれほど珍しいものは見当たりませんでした.
続きます.
2021/12/31
2021年を振り返る、物欲篇.
遠出をしなかったのが物欲にも出ているような気がします.
■自転車(BROMPTON)関連
4月 BROMPTON S2L
10年以上遠ざかっていた自転車に再び乗ることにしました.
理由は、COVID-19対策で公共交通機関を避けたいことや運動不足解消などもありますが、折りたたみ自転車が輪行やパーツとかのカスタマイズ含めて楽しそう、と思ったのが大きいですね.
折りたたみ自転車ということで自転車本来の機能面で妥協すべきところが多いのかなと思っていましたが、案外乗りやすく、改善の余地はあれど、しっかり走れる製品だなと思いました.
輪行は一度試しただけですが、疲れたときに畳んで袋に入れれば電車で運べるのはやはり便利です.
自転車本体の値段も20万円ちょっとしましたが、あとからカスタマイズでサドルやグリップ、BBなどをパーツ交換するなどして、もろもろ追加出費がかさんでいます.
■オーディオ関連
9月 Shure RMCE-TW2
昨年購入した、MMCX規格対応の左右独立Bluetoothレシーバ RMCE-TW1のモデルチェンジ版です.TW1は充電不良などの不具合が多発して回収になるなど失敗作でしたが、TW2では不具合や使い勝手の悪さが改善され、操作系も曲送り/戻しやボリューム変更ができるようになりました.Shureは左右ケーブル接続タイプのBluetoothレシーバでも1作目のRMCE-BT1がやはり不評でBT2で改善されたので、Shureの初物は手を出さないほうがいいのかもしれません.
Shure AONIC4と接続して使用していますが、音質や通信の安定性、操作性など満足のいく製品に仕上がっていると思います.
12月 final ZE3000
評判のよさにつられて深く考えずに購入したイヤホンですが、大当たりでした.
音質のよさもさることながら音の広がりが素晴らしく、イヤホンで聴いているとは思えないほどの感覚です.
■コンピュータ関連
4月 NEC Aterm WX3000HP
長年使っていた有線LANルータの調子が悪くなったので、Wi-Fiアクセスポイント含めリプレースしました.
自宅でのWi-Fi環境はAppleのAirMac系を使っていたのですが、AppleがWi-Fi製品から手を引いてしまったので他のメーカーから選ぶ必要が出てきました.NECを選んだのは仕事がらみで導入したものが安定していたからです.
欠点としてはDHCPサーバのリース数が少ないのでそこだけ要注意ですね.速度的にもWi-Fi6対応ということもあり従来のものより高速化され、安定性の面でも不満のない動作をしています.
9月 Apple iPad mini 6
iPad mini 6が出るという噂が出たときに、iPad Airのような側面の指紋認証が搭載され、Lightning端子のかわりにUSB-Cが搭載されたら買おうと思っていました.実際に出た製品がその2つを搭載して、なおかつ最新のiPhone 13と同じプロセッサを搭載しているということで、即決で注文を入れました.
速度、サイズ感などあらゆる面で非常に満足のいく製品です.やはり持ち歩くにはぴったりのサイズですね.コンパクトなので鞄を選ばないのもポイントです.
■その他
2月 CO2濃度測定器
COVID-19関連で換気が重視されていることもあり、CO2濃度測定器が1万円程度で販売されるようになったので自宅用に買ってみました.一般的にCO2濃度が1000ppmを超えると判断能力が鈍ってくるなどといわれていますが、自宅環境でも寒いからと窓を閉めているとあっさり1000ppmを超えてしまいますね.
2月 パナソニック 電子レンジ
使っていた電子レンジが動かなくなってしまったので、必要にかられて購入しました.カメラやコンピュータ、イヤホンとかそうしたものは必要にかられなくてもポンと買ってしまうのですが、白物家電的なものはさして興味がないこともあって、壊れるまで使い続ける傾向にあります.
昨今の電子レンジはオーブン機能やスチーム調理などの付加価値がついたものが主流なのですが、シンプルに温めだけできればOKという観点からローエンドでデザインがまともそうなものを購入しました.機能的にできることは「温め(冷凍ごはんを食べる)」「飲み物(甘酒やホットココアを作る)」「レンジ(惣菜を温める)」「解凍(これは使わない)」と、ほぼ必要十分な感じですね.
5月 BALMUDA The Lantern
就寝時にぼんやりとつけておくランプとして購入しました.バッテリを内蔵しているので、屋外での使用(IP54の防塵防滴)や停電時の照明としての用途も考慮しています.
電源スイッチがダイヤル式になっていて、明るさの調整ができるのがいいですね.しかも暗めにしたときはランプのゆらゆらとした揺らぎを再現しているのも気に入っています.
7月 DUNLOP LE MANS V
新車購入から6年が経過し、タイヤ自体が硬くなってきているのとひび割れもしてきているのでやや早いかなと思いつつNDロードスターのタイヤを交換しました.新車装着のタイヤはヨコハマのADVAN Sport V105でスポーツ寄りのものでしたが、ややコンフォート寄りで音の静かなタイヤがいいということでダンロップのLE MANS Vを選びました.
6年使用してすり減ってきているタイヤとの比較になってしまいますが、タイヤのノイズはかなり静かですね.逆に幌をクローズにした状態でも風切り音のほうが気になるくらいです.
10月 パナソニック 電動歯ブラシ
10年以上使用したブラウンの電動歯ブラシが動かなくなったので買い替えました.やはり白物家電は壊れるか調子が悪くなるまで使い続ける傾向にあります.
電動歯ブラシでメジャーなものというとブラウン(オーラルB)、フィリップス(ソニッケアー)、パナソニック(ドルツ)あたりでしょうか.性能面で評判がいいこと、日本のメーカー(なおかつ日本製)であることと、交換ブラシが安価であること、さらに型落ち(性能的には新型も同じ)の製品が安く出ていたことが機種選定の理由です.
ブラシの動きというか磨き方はメーカーによっても違いがあるわけですが、古いオーラルBと比べても明らかに磨いた後の歯の表面がツルツルしていて、しっかり磨けている感じがします.携帯用ケースは付属していませんが本体サイズが上位機と同じなので、部品取り寄せで携帯用ケースを入手して旅行用にも使えるようにしました.
このほか、衣類関連として自転車用コートや普段使い用コートを購入しました.
旅行に出かけることがなく使用機会が減ったこともあって、カメラ関連の出費はほとんどない1年でした.ここ数年では珍しいことです.
来年はどうでしょうか.旅行に出かけられるような環境が整ってきたら輪行もしたいのですが、なんとも状況が読めない感じではあります.
2021/07/26
Apple iPhone SE2
購入から6年が経過したロードスター.そろそろタイヤも寿命ということで交換することにしました.
購入時に装着されていたのはヨコハマのADVAN Sport V105.ADVANブランドなのでスポーツ系のタイヤで、ややプレミアム寄りの製品のようです.
Apple iPhone SE2
スリップサインは出ていませんが、ゴムの剥がれやひび割れがあります.
RX-8は標準装着タイヤがブリヂストンのポテンザRE040でしたが、それに比べるとひび割れは少ないように感じられます.
Apple iPhone SE2
交換したのはダンロップのLE MANS V.スポーツ系ではなく、コンフォート系に位置付けられている製品です.
ロードスターはスポーツカー的な位置付けの車ではありますが、自分はサーキットを走るわけではないし、快適にオープンでドライブしたいという点を考えると静かなタイヤの方が合うのかなと思い判断しました.
製品名の下に「SILENT CORE」という文字がありますが、これはダンロップ独自の特殊吸音スポンジというものがタイヤ内部に使用されていることを意味しています.
Apple iPhone SE2
「2521」という文字から製造されたのは2021年の25週、つまり6月下旬です.1ヶ月ほど前に製造されたものなので新しいものですね.
実際に走らせてみた印象です.比較対象が6年間乗ったタイヤなのでフェアな比較ではないですが.
幌を閉じた状態では音は静かになったものの、ややこもったような音が聞こえてきます.ADVAN Sport V105だとガーとかゴーといった音がしていましたが、それに比べるとボリュームが下がり、なおかつ角の取れた音になった印象です.
幌を開けた状態で走ると、いままではモロにタイヤのノイズが入ってきましたが、かなり軽減された印象です.幌を閉じた状態で感じたこもったようなノイズも音が抜けるのか気にならない感じでした.
グリップ感やステアリングを切った時の追従性といったものはあんまり違いはわからないですね.タイヤが新しいこともあってかなり柔らかいので若干のレスポンス低下を感じるような感じないような気がしないでもないですが、先入観かもしれません.
夜間の道路が空いている時間帯にドライブした時の燃費としては19km/lを少し超えるくらいでした.V105では17km/h前後だったのでかなり燃費がよくなったような印象ですが、道路の混雑具合(かなり空いてました)によって左右されるので、もう少し走らせてみないとわからないですね.燃費が良いとブレーキング性能の低下が不安ですが、新しいだけあってまったく問題なしです.
ロードスターという車種的には、車高下げて吸排気変えてスポーティーな走行を、という方が多いと思われるのでやや異例な選択かもしれませんが、オープンにしてドライブするのが好きな方にはノイズ軽減という観点からいいのではないかと思います.
2020/12/31
2020年を振り返る、最後は物欲篇です.
■カメラ
1月 Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
正直いうと、あんまり深く考えずに買ったレンズです.程度のいい中古がネットで出ていたのでつい食いついてしまったとでもいうか.
APS-Cフォーマットのカメラで使用すると42mm程度になるので自分が好みとする28-35mmくらいの画角よりやや狭く、その点でも微妙かなと思っていたレンズではあるのですが、使ってみると画質が好みで画角的にも操作性的にもすんなり馴染み、お気に入りレンズになりました.そこそこ明るいので絞りで撮りかたに変化をつけられるのはいいですね.
あんまりレンズの性能云々とか詳しくないのですが、非球面レンズを使用していないので、特有の切削痕とおぼしき玉葱ボケなどと呼ばれる同心円状のボケが出ないのが気に入っています.非球面レンズを使用していないということは画質面でのマイナスがありそうな気もしますが、とくに不満もないですね.
2月 FUJIFILM X100V
X100T、X100Fに続いて購入した、X100シリーズの最新型.
近接域でソフトフォーカスレンズかと見間違うような描写を改めた新型レンズを搭載し、背面液晶がチルト対応になるなど、単焦点レンズであることを許容するならば欠点らしい欠点のないカメラに仕上がっています.あとはしいていえば手ぶれ補正機能が非搭載なことくらいですが、レンズシャッターでレリーズショックも皆無なので自分はそれほど大きな欠点だとは思ってないです.
X100シリーズは国内だけでなく世界中にファンがいるからかアクセサリも豊富で、専用のフードやサムレスト、ボディカバーなどを装着しています.
6月 FUJIFILM XF16-80mm F4 R WR OIS
個人的にはズームレンズは好んで使わないのですが、頼まれごとなどで撮影する際に単焦点では難しい面もあるので、汎用性の高いズームレンズを1本持っておこうということで購入しました.
XF18-55mm F2.8-4 R OISを下取りに出しての購入となります.XF18-55mmはX-T1のキットレンズとして購入したものでそこそこ古いのですが、描写は悪くなく信頼のおけるレンズでした.ただ、防塵防滴構造になっていないことと、広角端/望遠端ともにもう少し余裕がほしいという印象がありましたので買い換えたというわけです.XF18-55mmに比べると大きくて重たいレンズですが、悪天候でも多少の水濡れにも気を使わなくていいのは助かります.
■オーディオ
4月 SHURE AONIC 215
SHURE初の左右独立ワイヤレスイヤホン.SHUREのイヤホンはMMCXと呼ばれる規格によりケーブル部とイヤホン部が分離できる構造になっており、この「AONIC 215」もAONIC TW1と呼ばれるワイヤレス部分とSE215と呼ばれるイヤホン(ただし有線ケーブルは付属せず)のセットのような製品になっています.
販売開始直後に充電できない、通信がおかしいなどのクレームが頻発し、不具合のおきたモデルについては回収する旨の告知が出されましたが、自分のものはほぼ問題なく使えているので(たまに充電部分が接触不良になるものの端子を擦れば解決する)、返品せずそのまま使用しています.結局、いったん販売中止になって再発売されるの半年くらいかかったので、返品して新しいものを待ち続けるよりよかったかなと思っています.
当初はSE425を接続して使用し、途中からAONIC 4にて使用しています.左右独立のBluetoothイヤホンは音の途切れなどが起きやすいのが難点ですが、ほとんど気にならないレベルで使用できています.また、外部の音を取り込むモードも付いており、かなり実用的なので重宝しています.難点としては、ワイヤレス部分にボリュームも曲送りもスイッチがついていないことでしょうか.できるのは電源のON/OFFと再生/一時停止、外部音取り込みのON/OFFのみです.まあその辺は次のモデルに期待でしょう.
6月 SHURE AONIC 4
SHURE SE425を気に入って使用していましたが、もうちょっと低音がほしいかなと思っていたところに発売された後継機.
SE425は2基のBAを搭載したモデルですが、AONIC 4は低音部をダイナミック型に置き換えた、1DD+1BAモデルです.SE425のモニタリング寄りの音質に比べてリスニング寄りになったという評判でしたが、購入してみると低音に力強さがあるものの過度の味付けはなくバランスのよい音で気に入りました.電車の騒音などで低音が失われがちな通勤用としてAONIC TW1との組み合わせで使用し、SE425は有線接続で自宅用に使うことにしました.
11月 SHURE AONIC 50
COVID-19の影響で自宅にこもることが多くなり、周囲の騒音から隔絶されたいときなどのために購入しました.
当初の価格が5万円近くして、ちょっとその値段では様子見だなと思っていたところ、11月に新色のホワイトが発売され、そのタイミングで期間限定の値下げがあり、さらにヨドバシで限定特価的な値付けで販売されたので35,000円ほどで購入できました.
音質はSHUREらしい上から下まで綺麗に出るモニタリング寄りの音質で聴き疲れしない音です.重量はあるもののバランスがいいのか長時間つけていても痛みなどはないのも美点です.
Bluetoothの音質がかなりいいことに加えて、USB-Cケーブルで有線接続するとさらに高音質になり、アナログオーディオケーブルも使える(ただしヘッドホン側は2.5mm端子)など、汎用性も高く、バッテリの問題さえなんとかなれば長く使えそうです.
■そのほか
5月 Apple iPhone SE2
iPhone 8からの買い替えです.8もSE2も『PRODUCT RED』ですが、赤の色味が結構違います.個人的には深みのある8の赤のほうが好みです.
8の使用開始から2年たち、そろそろバッテリが心配になってくる頃かなと思ったのと、当時発売されていた11より小型のものがほしいと思ったこと、あとはCOVID-19の影響で顔認証よりも指紋認証のほうがよかろうという判断でSE2を選びました.
マスク必須の状況ではやはり顔認証よりも指紋認証のほうが便利というか、店舗でパスコードを打ったり、マスクを外さなくてはならないことを考えるとスマートです.マスクが必要ない世の中になったら顔認証の使える12 miniなどを検討したいと思います.
6月 ロードスター車検+CarPlay取り付け
純正ナビの地図更新が終了し、また地図データを更新するためだけに5万円(3年分、しかも年に1回だけ更新)支払うのももったいないなと思い、だったらもうちょっと費用がかかってもいいからということでCarPlayを接続するためのレトロフィットキットを申し込んで取り付けてもらいました.
取り付け後、Apple MapsやGoogle Mapsを使ってナビをテストしてみましたが、これを常用するのは無理というレベルのナビしかしてくれないことがわかり、結局は有料のカーナビタイムを使用することに.
取り付け後、iOS13からiOS14になり、カーナビタイム側の性能も上がって手放せない存在になりました.
7月 犬印鞄 スクエアトートA4(仕事用鞄)
荷物がちょっと多くなってきたこともあって、悪天候のときに使用する帆布製の鞄を新調しました.天気がよいときは革製の鞄を使うのですが、濡れるとシミや汚れなどの原因になってしまいますし.
帆布製で口の部分がジッパーで開閉できることもあって天候を気にせずMacBookなどを持ち運べるのは便利です.
8月 SEIKO PRESAGE SRRY039
限定モデルの腕時計です.文字盤のハニカム模様が気に入ったのと、レディスサイズで34mmのものが用意されており、デザイン的にそちらのほうがバランスが取れているのが魅力で購入しました.昔の腕時計とか見ていると、男性向けでも35mm近辺のものが多いのですよね.あまり腕の太くない自分としては昨今の40mmを超えるサイズは持て余し気味なのであえてレディスサイズを選びましたが、しっくりきます.バンドだけ男性が使うには細すぎだったのでDバックルともども交換しました.
12月 Amazon Kindle Oasis
年末も近くなり、外出もままならない状況が続いていることをふまえ、読書環境を充実させようと思って購入しました.Kindleの読書端末はすでにPaperwhiteを所有していますが、夜間など薄暗いところで読むとバックライトの青味が目に厳しいのでバックライトの色味が調節でき、なおかつページ送り/戻しのハードウェアボタンがついたOasisを選んでみたというわけです.Paperwhiteと比べて同じスペック(容量、4G回線や広告の有無)で2倍くらいしますので買うのをしばらく悩んでいましたが、実際に買ってみると価格差ほどの違いはないものの「いいもの」感が伝わってくる製品でした.目に優しいのも魅力ですが、画面をタッチせずともページ送り/戻しができるのは地味ながら便利です.
去年の物欲まとめを振り返ると、
・車検があるのでお金がかかる、CarPlayは取り付けたい→取り付けた
・X100Fの後継が出るらしい、防塵防滴に期待→条件付きで防塵防滴になったX100Vが出たので買った
・XF16-80mmの買い替えはまだしていない→買い換えた
・GR IIIを買うか迷っている→いまだに迷っている
・時計は打ち止め→1個買っちゃった
というような感じで、順当な出費をしている感じでしょうか.
残念なのは、カメラ関連としてボディ1台とレンズ2本を買っているのに、外出機会がほとんどなかったことです.ちょこっと散歩に出たりして撮影すればいいのですが、なんかそういう気分にならない1年だったんですよね.
来年はどうでしょうか.2020年は自分としても(そして世間一般でも似たようなものかもしれませんが)なんか無為に過ごして棒に振った1年だったような気がします.早いところ、気兼ねなく旅行に出られるようになることを願っております.
財政面では今年の影響が時間差で来そうで、あんまり派手な出費は望めないかもしれないですが.