2012/05/16

宮古・浄土ヶ浜・三陸鉄道の旅(後編)

Category: 旅行・観光 — Annexia @ 20:00

 「宮古・浄土ヶ浜・三陸鉄道の旅(前編)」の続きです.
 10時前にホテルをチェックアウトしましたが、昼少し前の列車に乗ればよいので駅までの約4kmほどの道のりを歩くことにしました.

Nikon D700 + Voigtlander COLOR-SKOPAR 20mm F3.5

Nikon D700 + Voigtlander COLOR-SKOPAR 20mm F3.5

Nikon D700 + Voigtlander COLOR-SKOPAR 20mm F3.5

 宮古港周辺です.日曜だからか人影もまばらなのですが、仮設住宅やかつて家が建っていたであろうと思われる土台、「解体OK」とスプレーで書かれた建築物が津波の爪痕を物語っています.

 海抜の低い土地に住居を作るのをやめて、高台に住もうという動きが出ているのは知っていますが、実際に現地を見るとちょっと考えてしまいました.高台がそこそこ高さがあるんですよね.高さがあってこその高台なのですが、これを毎日上り下りするのは大変なことです.ましてや高齢化が進んでいたりするとさらに厳しいでしょう.必然的に車移動が前提となるのでしょうけど、いろいろと制約が出てきそうです.
 かといって、今までどおり海抜ゼロメートルのところに住むのも危険ですし、悩ましい問題だと感じました.

Apple iPhone 4S + Hipstamatic

 市街地に近いようなところでも、こんな状態のガソリンスタンドが残されていたりします.市役所や駅に近づくと再建が進んだりして街としての機能は回復してきているので、このガソリンスタンドはこのまま廃墟化してしまうのかもしれません.

Apple iPhone 4S

 前回も訪れた、山田線の橋脚に行ってみました.橋の残骸は宮古駅に放置されたままになっており、状況はまったく変わっていませんでした.

Nikon D700 + Voigtlander COLOR-SKOPAR 20mm F3.5

 かつては釜石まで伸びていた線路は橋脚の手前で寸断されていました.この線路が再び釜石まで届くようになったら、再訪したいです.

Nikon D700 + Voigtlander COLOR-SKOPAR 20mm F3.5

 宮古駅から三陸鉄道に乗って、久慈、そして八戸を目指します.
 三陸鉄道は宮古から久慈までの「北リアス線」と釜石から盛までの「南リアス線」の2本があります.南リアス線は全線運休中のままですが、北リアス線は一部代行バスの部分はあるものの復旧が進んできています.

 途中の小本から田野畑の間が不通のため、宮古から小本に向かい、そこで代行バスに乗り換えて田野畑に向かい、また乗り換えます.

Nikon D700 + Voigtlander COLOR-SKOPAR 20mm F3.5

 田野畑からはJR東日本八戸線から直接乗り入れている「リゾートうみねこ」に乗ります.

Nikon D700 + Voigtlander COLOR-SKOPAR 20mm F3.5

 3両編成で1両目と3両目はこんな感じで海を向いています.

Apple iPhone 4S

 ツアー客もいたためか、車内アナウンスで名所や震災時の状況などの説明をしてくれました.
 ここはがれきの集積所.中央に小さな箱状のものが集められていますが、冷蔵庫です.どの地域から集められたものかはわかりませんが、結構な量がありました.冷蔵庫の数、つまりこれだけの世帯が家を失うほどの被害を受けたわけです.

Apple iPhone 4S

 なにもない空き地に見えますが、かつてはここに松林が広がっており、車窓から海は見えなかったそうです.

Apple iPhone 4S

 自分の乗っていた車両が久慈から指定席になるというので、別の車両に移動しました.
 畳敷きに座布団という、なかなかまったりとした空間です.
 代行バスや、乗り継ぎの関係、そして走行速度がゆっくりとしているため宮古から八戸まで5時間近く掛かってしまいましたが、ゆったりとした時間を過ごすことができました.
 八戸からは新幹線で東京に.

 土日を利用した旅行でちょっと慌ただしかったですが、浄土ヶ浜の景色のよさ、地元の食材のおいしさ、そして三陸鉄道に乗ることができたのはよかったです.
 ボランティアとかだとちょっと尻込みしてしまいますが、こうして旅行で現地を訪れることでの支援はこれからも継続していきたいと思います.

2012/05/15

宮古・浄土ヶ浜・三陸鉄道の旅(前編)

Category: 旅行・観光 — Annexia @ 23:59

 土日を利用して、東北に出かけてきました.
 今回は宮古に向かい、浄土ヶ浜で1泊、翌日三陸鉄道と八戸線を経由して八戸から新幹線で戻るルートです.

Nikon D700 + Voigtlander COLOR-SKOPAR 20mm F3.5

 宮古には昨年の12月も行きましたが、そのときと同様に「はやぶさ1号」で盛岡に向かいます.盛岡から宮古までの列車本数が限られてしまうため、行程がどうしても限定されてしまいます.

Nikon D700 + Voigtlander COLOR-SKOPAR 20mm F3.5

 盛岡から宮古に向かう途中で、なんかヘンな列車が停まっているなと思って見たら、「アンパンマントロッコ列車」でした.

Apple iPhone 4S

 三陸鉄道の宮古駅ではちょっとしたお祭りが開催されていました.地元の吹奏楽部の演奏がされていたり、ミニSLが走っていたりとなかなかの賑わいぶりです.
 昨年12月に来たときには天候に恵まれず、暴風雨で人気が少なかったので、なおさら華やいだ雰囲気を感じます.

Apple iPhone 4S + Hipstamatic

 屋台の焼きうどんなんかを食べたりしてぶらぶらしている間に、駅が騒がしくなってきたので行ってみると、さっき見かけたアンパンマントロッコ列車が到着するところでした.
 折り返し出発するようで慌ただしく家族連れが乗り降りしていたのですが、どの子供もものすごく嬉しそうでした.さすが人気キャラはすごいなと感じました.
 こちらによると、JR四国、JR東日本、JR貨物の共同事業で被災地の子供を無料招待しているそうです.そもそもこのトロッコ車両はJR四国が作ったものなのですが、それを被災地の子供達を励まそうということでJR貨物が東北まで運び、こうして被災地を回っているとのことで、なんだかすごくいいものを見せてもらった感じがしました.

Nikon D700 + Voigtlander COLOR-SKOPAR 20mm F3.5

 宮古駅からは送迎バスでホテルへ.宿泊地は「浄土ヶ浜パークホテル」です.
 浄土ヶ浜という景勝地の高台に立つホテルで、景観のよさが売りです.
 チェックインしようとしてロビーに足を踏み入れたところで、思わず声が出てしまいました.眼下に見える景色が素晴らしいのです.

Apple iPhone 4S

 客室からの眺めです.海側と山側で値段が違うのも納得です.
 窓を開ければ波の音と鶯の鳴く声が聞こえてきて、最高の気分です.

Nikon D700 + Voigtlander NOKTON 58mm F1.4

 ホテルから10分ほど歩くと浜に出ることができるので、荷物を下ろしてすぐに出かけました.
 震災の爪痕はここにも残っており、立ち入り禁止の場所があったり、海沿いの柵がなくなって応急処置的なものが使われていたりしました.
 また、あとからホテルのエレベータ内に貼られていた写真を見て気付いたのですが、浜辺の形状も変わっているような気がしました.

Nikon D700 + Voigtlander COLOR-SKOPAR 20mm F3.5

Nikon D700 + Voigtlander NOKTON 58mm F1.4

 この日は雨は降っていませんでしたが、どんよりとした雲行きで海も荒れ気味でした.
 予定では遊覧船に乗るつもりだったのですが、ホテルに聞いても出港するかわからないとの返答で、そもそもこの波では乗らないほうがよいだろうと思い諦めました.浜にいるときに遊覧船が出航しているのが見えたのですが、あの波の揺られ方では乗っていたら夕飯を美味しく食べることはできなかっただろうなというレベルでした.

 そろそろ帰ろうかと元来た道を戻ろうとしたところでパトカーがやってきました.
 ちらっと見ると車体に書かれた文字が「愛媛県警」.ちょっとビックリしました.応援なのでしょうか.ナンバーだけはしっかり「岩手」になっていたのは警察らしい律儀さを感じました.

RICOH GR DIGITAL III

Apple iPhone 4S

 夕食、朝食ともにバイキング形式でした.
 素晴らしいのは、地元でとれた食材をふんだんに使用していること.ヒラメの刺身は宮古港で仕入れたもので、山菜や牛乳、お米なども地元でとれたものと表記がありました.
 こうして地元の食材が出てくることで、一歩一歩復興に向かっているのがわかります.

(後編に続きます)

2012/05/04

浜岡原子力舘

Category: 旅行・観光,社会・政治・世情一般 — Annexia @ 23:16

Apple iPhone 4S + Hipstamatic

 連休に実家に帰省したので「浜岡原子力舘」に出かけてきました.
 ちなみに実家は浜岡原子力発電所から30km圏内にあります.

RICOH GR DIGITAL III

 建物は2つにわかれており、駐車場の近くには新エネルギーホールがあります.
 こちらは風力発電をはじめとした、いわゆる再生可能エネルギーが紹介されています.が、こちらはどうも力が入っていないというか、パネル展示が主体で見るところがあんまりない印象でした.

RICOH GR DIGITAL III

 こちらがメインともいえる、原子力舘です.展望タワーが見えます.

RICOH GR DIGITAL III

 建物のメインともいえる、原子炉の実物大模型です.3号機のものと同じだそうで、これで出力110万kWになります.模型とはいえ、ちょっと恐怖感というか寒気がしました.

Apple iPhone 4S

 デモが始まるとこんな感じで電飾ばりばりに表示され、制御棒が下にスライドすると背後にモニタが表れるなど、力の入れようにはすごいものがあります.
 展示施設自体が子供をターゲットにしたもののようで、説明なども子供向けっぽい感じでした.

RICOH GR DIGITAL III

 建物には展望施設が併設されており、原子力発電所全景を見ることができます.1-5号機すべてが見えました.

 福島第一原発事故をうけて、様々な対策工事が行われている浜岡原子力発電所ですが、東海地震で直撃を受けることが想定され、そもそもの問題として真下に活断層が通っているのではないかという話があるなど、立地そのものがハイリスクです.冷温停止状態になってからそろそろ1年が経過しようとしていますが、このまま運転終了となって無事に燃料が処分されることを願ってやみません.