2011/10/02
「三脚(その1)」のつづきです.

Nikon D40 + CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2 ZF
amazonに注文してから1日半、三脚が到着しました.
箱自体が大きいせいか、梱包はされずに製品の入っている箱にそのまま送付ラベルが貼られていました.いつも自宅で荷物を受け取るときには、日中不在のため近所のコンビニ宛受け取りにしているのですが、今回はコンビニ受け取り不可でした.サイズの制限かなにかに引っかかったのかもしれません.

Nikon D40 + CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2 ZF
購入したのは、マンフロットの190CX3に自由雲台496のセットです.

Nikon D40 + CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2 ZF
製品名「190」の後ろに「CX」がつくのはカーボンファイバー製、「3」がつくのは脚が3段であることを示します.脚の固定はレバー式です.締め付けが緩くなったときのために、脚の1本にネジを締めるためのプラスティック製の工具が取り付けられています.
収納はあんまりスムースではないですね.レバーを緩めたときにほんの少し回転します.脚が丸形でガイドレールのようなものがないからでしょうか.もちろんロックすればきちんと固定されます.

Nikon D40 + CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2 ZF
カーボンファイバーであることを物語る、独特の模様です.カーボンファイバーの採用により、アルミ製よりも500gほど軽量化されています.ただし、自分の購入したモデルはセンターポールはアルミ製です.

Nikon D40 + CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2 ZF
D700+CarlZeiss Distagon 25mm F2.8を装着してみました.メーカーによると耐荷重5kgだそうなので、1.5kg程度のこの組み合わせではまったく問題はありません.

Nikon D40 + CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2 ZF
センターポール下部はこのような形状になっています.この部分を取り外し、センターポールの代わりに使うことでセンターポールレスに近い状態で使うことができます.軽量化と安定性にはプラスになりそうです.しかしセンターポールを伸ばさないと少し低いので自分はそのような使い方はしないかもしれません.鉄道旅行などで少しでも軽量化したいときにはよいかもしれませんが.

Nikon D40 + CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2 ZF
中心部分です.各脚にあるシルバーのレバーは、押しながら開くことで角度の調節ができます.角度は25°、46°、66°、89°の4段階.89°だとほぼ地面に三脚全体がついてしまいそうです.ローアングル向けなのでしょうけど、それを活かすためにはセンターポールを短いものに替えておかないと意味がなさそうです.

Nikon D40 + CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2 ZF
自由雲台496です.自由雲台というのはレバーが1個なのが相場ですが、2個ついているのは締め付け強度調節のためです.
しかしこの自由雲台、非常に使いにくい!クイックシューより取り付けしづらいのは当然としても、カメラ取り付けネジやパーツのたぐいがありません.また、不思議なことにカメラをパンさせようとしてロックレバーを緩めても雲台本体は回転してもカメラを固定しているボールヘッド部分は回転しません.梅本製作所の雲台のような動きをするのが本来だと思うのですが、これでは真逆です.三脚とセットで安かったのであんまり確認せずに購入してしまいましたが、この雲台は失敗です.雲台は再検討ですね.前述の梅本製作所の雲台は評判が非常によいのですが、値段もそこそこしてしまうのが悩ましいところです.
【補足】
自由雲台496の使いづらさですが、試し撮りをしているうちに徐々に慣れてきました.締め付け強度を調節するフリクションダイアルの使い方がポイントなのでしょうか.
・取り付け:フリクションダイアルをかなりゆるくしてボールヘッド部分を回転させてカメラにねじ込む
・雲台本体のパン:フリクションダイアルをきつめにセットしてロックレバーをゆるめて雲台本体を回転させ、その後カメラ(=ボールヘッド部分)を回す
多少慣れたものの、梅本製作所のように1つのダイアルでパンとロックが調整できた方がやはり数段優れているという印象にはかわりありません.
2011/09/30
工業地帯の夜景とかを撮るのを趣味としているわりには、今まで三脚を持っていませんでした(なぜか一脚は持ってます).
先日の伊勢旅行で四日市工業地帯の素晴らしさに触発され、もうちょっと工業地帯撮影に力を入れてみるか、ということで三脚を購入することにしました.
三脚の購入については以前から何度も検討を重ねてはいるのですが、結論が出ずに先送りになっていました.
というのも、予算と重量の面で折り合いがつかなかったからです.
自分にとっての三脚の購入にあたっての条件は、
・D700+単焦点レンズ(広角から標準)、計1.5kg程度のものをきちんと支えることができるもの
・持ち運びを考慮して軽量なもの
・予算は2万円くらい
という3つなのですが、2番目の条件の「軽量なもの」というのが難しいところなのです.持ち運ぶときには軽量コンパクトであるにこしたことはないのですが、実際に使うときに軽すぎると少しの風でブレてしまったり、カメラ本体のミラーショックでもブレが発生していまいます.なので、たとえば車移動しかしないのであれば重量のある三脚を選ぶ方が画質には有利です.しかしながら今回は鉄道での旅行に持って行くことを考慮して、軽量性を重視することにしました.
カメラメーカーはほぼ日本が大半を占めていますが、三脚メーカーはいろいろな国にあります.日本ではスリックやベルボン、アメリカではクイックセット、フランスではジッツォ、ドイツではリンホフなど.
そんななかから選んだのはイタリアのマンフロットです.スリックやベルボンでもコストパフォーマンスに優れた製品はいくつもあるのですが、デザインのよさに惹かれました.
マンフロットの三脚で上記の3つの条件を満たせるのは190シリーズと055シリーズの2つです.190シリーズと055シリーズの違いは大きさです.さらにその両者のシリーズ内で脚の素材がアルミ製かカーボン製か、収納段数が3段か4段か、プロスペックの高機能モデルかどうかといったようにいくつかに分かれています.
また、一般にはあんまり認知されていませんが、「三脚」と通常いわれているものは、脚の部分の「三脚」とその上に乗っかる「雲台」に分かれています.雲台はカメラを乗せて、向きや角度を調節する部分です.雲台は大きく2つあって「パン棒」というカメラの動きを操作する棒がある「3way」と、ロックを解除して好きな方向にカメラを動かすことのできる「自由雲台」があります.もちろんこちらもサイズや機能性で細かなバリエーションがあります.
・・・というように、選択肢が多くて機種選定が大変なのです.軽量さ(アルミ製とカーボン製)と小型・可搬性(収納段数が3段か4段か)、さらに価格も絡んでくるので、ここで行き詰まって購入を先送りしてきたのです(その2につづく).
2011/09/21
「ニコン、ミラーレス上位モデル「Nikon 1 V1」」
「ニコン、位相差AF搭載のミラーレスカメラ「Nikon 1 J1」」
以前から噂になっていた、ニコンのレンズ交換式デジカメが発表されました.
カメラボディは2種類「ニコン 1 V1」「ニコン 1 J1」.「ニコン 1」マウントのデジカメのため、このような製品名になっているのですが、なんだかわかりづらい製品名です.
V1とJ1の共通事項は
・撮像素子サイズ13.2×8.8mm、CMOS
・画素数約1,000万画素、アスペクト比3:2
・シャッター速度はAF追従時で10コマ/秒、AF固定で60コマ/秒
V1とJ1の違いは、
・液晶ファインダの有無(V1:あり、J1:なし)
・液晶モニタの画素数(V1:92万画素、J1:46万画素)
・フラッシュの有無(V1:なし、J1:あり)
・アクセサリシューの有無(V1:あり、J1:なし)
・ゴミ取り機能(V1:あり、J1:なし)
といったところでしょうか.
センサーサイズでいうと、GRD3のようなコンパクトデジカメの上級機よりは上、フォーサーズよりは下という位置づけになります.一眼レフの市場を共食いしないようなマーケティング的なものを感じます.
女性を意識した製品とのことで、ニコンの製品にしては珍しくもカラーバリエーションが豊かです.V1で2色、J1では限定カラーも含めると5色にもなります.が、ボディ裏面はすべて黒なのが残念です.
他社のミラーレスカメラは「一眼」(一眼レフではない)というビミョウな言葉を使って宣伝していますが、用語の使い方には厳密さを求めるニコンらしく、「レンズ交換式アドバンストカメラ」なる呼び名を使っています.個人的に一眼レフではないのに「一眼」と宣伝するのはおかしいんじゃないかと思っていたので、ニコンの姿勢には共感できるものがあります.アドバンスカメラってのも、なんだかよくわからない呼び名ではありますが.
デザイン的にはスッキリとしているJ1がいいですね.J1のホワイトに10mmのレンズというのがよさそうです.10mmといっても35mm換算で27mmなので、焦点距離ではGR DIGITAL IIIと似たような感じになります.撮像素子のサイズの違いがあるとはいえ、持ち運びの便利さを考えたらGRD3の代わりにはなりませんし、かといってD700/D40とGRD3に追加して買うほどでもありません.28mmでコンパクトで撮像サイズの大きさを求めるのであればGXRという選択肢もありますし、今のところ購入候補に含まれることはなさそうです.
2011/09/15
『リコー、手ブレ補正を搭載した「GR DIGITAL IV」』
以前から噂になっていた、GR DIGITAL IVが正式発表になりました.GR DIGITALは2年おきに新型になるのが従来の流れだったので、まあ予想どおりです.
GRD3との主な違いは
・手ぶれ補正が装備された
・補助AFとしてパッシブAFセンサーを搭載
・光学フィルタなどの改善により解像度が改善
・画像処理エンジン「GR ENGINE IV」の搭載
といったところです.外観はほとんど同じです.初代からずっとキープコンセプトなのは素晴らしいなと思います.
GRD3ユーザとして、買い換えるかと問われれば「No」でしょうか.手ぶれ補正はあればあったでよいですが、必須だとは思いません.パッシブAF装備によってAF速度が高速化されたのも魅力ですが、GRD3でもさして不満を感じていません.
GRD4にはオプションサービスとしてグリップ交換サービスがあり、木目調、カーボン調、レザー調(どれもプラスティック製)が選べますが、自分のGRD3は自分で採寸してスエードを貼ってしまったので、そこも魅力的には感じません.
それよりも気になるのが同時に発表された、GRD3の機能拡張ファームウェアサービスのほうです.GRD4の機能をすべて取り入れられるわけではありませんが、5つほど機能追加がなされます.
なかでもISO感度自動調整機能が強化されて、ISO感度の上限と感度が上がるシャッター速度を手動で指定できるなど、ニコンの一眼レフカメラ同等の機能が装備されるようで期待できそうです.
2011/08/01

RICOH GR DIGITAL III
ニコンのオンラインショップ「ニコンダイレクト」のクーポンがもうすぐ有効期限が切れるのを口実に、ストラップを購入してみました.
購入したのは「Nikon x PORTER ダイアゴナルストラップ(ブロック)」.ニコンとポーターのダブルネームというヤツです.

RICOH GR DIGITAL III
今までもニコンとポーターのダブルネームの別の製品(Nikon x PORTER ダイアゴナルストラップ(ナイコ))を使っていて、たすき掛けできる十分な長さと手頃な幅、そこそこの質感が気に入っていたので追加購入したという次第です.
今回購入したストラップのほうが光沢感がある仕上がりです.
余談ですが、今回ネットで注文するにあたって、クーポンコードの使用をミスしてしまい、コードを使用せずに発注してしまいました.その辺の確認のためにニコンダイレクトにメールで問い合わせをしたのですが、返信の帰ってくる時間、応対内容ともに素晴らしいものでした.ネットの問い合わせなどではたまに不快感を催すような対応のところもあったりしますが、ちょっと感銘を受けました.
さらに余談.

RICOH GR DIGITAL III
付属の説明書きのストラップの取り付け例が「ニコン巻き」になってませんね.ストラップを通すパーツはニコン巻きに対応したタイプのものがついているので、きっちり説明書きもあわせてほしいところです.