2011/09/26

WiMAX対応スマートフォン

Category: コンピュータ,物欲 — Annexia @ 23:04

「auの2011年秋冬モデル、WiMAX対応スマートフォンが勢揃い」

 連休中になぜかauのサイトに情報が一時的に漏れていた、WiMAX対応のスマートフォンが正式に発表されました.WiMAX対応のAndroidスマートフォンは4機種あり、そのなかでガラケー的なる機能(おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線など)をサポートしているのは富士通東芝製と京セラ製の2機種です.

「WiMAX対応の防水Android端末「ARROWS Z ISW11F」」
「薄型・有機EL搭載の京セラ製Android端末「DIGNO ISW11K」」

 現在、自分は通信回線を2契約しており、auでiida G9(いわゆるガラケー)と、WiMAXのWiFiルータを使っています.今回発表されたWiMAX対応のスマートフォンを使うことで、この2つの契約を一本化して通信費を削減できるようになります.INFOBARを契約せずにじっと待っていたかいがあったというものです.

 性能をチェックしてみると、富士通東芝製のほうがデュアルコアCPUやHD液晶、1,300万画素カメラを内蔵するなど、ハイエンド指向の製品になっており、京セラ製のほうは性能はそこそこで(とはいえ十分すぎるほどですが)薄さをアピールしています.とはいえ、両方とも重量は約130g程度と似たようなものです.
 通信機器をモバイル環境で使う上で重要なのがバッテリの持続時間です.今使っているWiMAXルータ(NEC Aterm W3300R)のバッテリが1,800mAhで持続時間約3時間なので、これを基準にして考えると富士通東芝製の1460mAh、京セラ製の1200mAhはどうにも心許ない数値に感じます.自宅と勤務先の両方で充電したりとか、外付けの予備バッテリが必須になりそうです.
 両機種とも発売は11月から12月にかけてのようなので、性能や価格などを調べながら様子を見たいと思います.

 それにしても、デザインはダメですね.どうしようもないです.iPhoneに負けているとかそういうレベルではなく、比べること自体が間違っています.

 auからはiPhone 5の噂も流れていますが、おサイフケータイやWiMAXルータという機能は望めませんので自分は購入しないでしょう.今回の製品を足回りとして、iPod touchやiPad、場合によってはMacBookなどを無線LAN経由でネットに接続した方が使い出がありますから.

2011/09/22

auからiPhone 5が発売に?

Category: コンピュータ,ニュース — Annexia @ 18:33

 昨晩あたりから「iPhone 5がauで発売になるらしい」というような噂が流れています.
 ニュースソースは日経BPの記事でしたが、今日になって日経新聞のWebにも同様のニュースが流れました.

 でも、ニュースソースが書かれてないんですよね.流出元を明かすことができないようなスクープ記事なのかもしれませんが、ちょっとこの記事だけでは信憑性に欠けるところがある感じです.

 そして気になるのは、過去にも同様にして日経が先走って出した記事が原因となって破談になったりうまくいかない話があったこと.少し前の日立と三菱重工の話も日経が記事にしたせいで話がこじれているように見えます.
 さらに問題なのは、Appleという会社がそうやってニュースをすっぱ抜かれるのを嫌うことです.スティーブ・ジョブズが一線から退いた今となっては状況も多少は異なるかも知れませんが、NTTドコモが「iPhone出す」と先に発表したものの結局その後音沙汰なし、ということもありました.ソフトバンクの妨害工作もあるでしょうし、auからの発売は微妙なところではないかと個人的には思っています.

2011/09/15

ガラパゴス・メディアタブレット終了

Category: コンピュータ — Annexia @ 22:07

『シャープ、「GALAPAGOS」メディアタブレットを9月30日で販売終了』

 昨年12月に発売開始されたシャープのガラパゴス・メディアタブレットですが、後継機も出ることなく1年もたたずに販売終了となることが発表されました.
 昨年の記事では2011年の早い時期に100万台の出荷を目指すということになっていましたが、そもそも直販メインで店頭でのデモも限られたものであり、実際の販売台数は目標に遠く及ばなかったのではないでしょうか.

 失敗の要因はいくつも考えられますが、製品自体がiPadの後追いであることに加えて製品に魅力がなかったのが最大の敗因であるように感じられます.それに加えて、まだ日本の電子書籍市場が未成熟だったのもあげられることでしょう.

 ツタヤとの協業である、ガラパゴスの名を冠した電子書籍販売は継続され、アンドロイドOS系の製品にサービスされるようです.なので今回の発表は専用ハードからの撤退になるのですが、この状況でシャープがサービスを継続する理由というのは正直いってあんまりないような気もします.

2011/09/06

「自炊」の代行は著作権侵害?

Category: コンピュータ,ニュース,書籍 — Annexia @ 23:59

「書籍の“自炊”代行は複製権侵害」出版社7社と作家122人が業者に質問状

 買ってきた書籍を裁断してページごとに分割し、ドキュメントスキャナに取り込んでPDFなどのデジタルデータに変換する行為を「自炊」といいます.デジタルデータにするときにOCR機能を使ってテキストをきちんと文字として認識することで検索が容易になったり、iPadなどのデバイスに大量のデータを取り込むことができるなど、メリットが多いため徐々に普及しているようです.
 ただし、導入にあたってはいくつかの障壁があります.書籍の裁断を行う裁断機やドキュメントスキャナは価格もそれなりに高価で(両方あわせて5万円くらいでしょうか)、なおかつ場所をとるなどの難点もあり、気軽に自炊を行える環境にないのも事実です.そこで、書籍を送ると裁断からデジタルデータ化までの自炊作業を代行して行ってくれる業者が登場しています.

 ところが、こうした代行自炊業者に対して作家や出版社などが「複製権」の侵害であるとして、各業者に質問状を送ったそうです.買ってきた書籍を個人が自炊するのはOKだけれど、委託されて自炊するのは「使用する者が複製できる」という著作権法の範囲を超えてしまっているというのが理由だそうです.
 また、裁断した書籍がオークションに流れるなど、自炊行為自体を「「紙の本が消えてデータに変わるだけ」と言うことはできないなどと苦言を呈している」といったように、快く思っていないようです.

 どうして個人が、わざわざお金を出して買ってきたまっさらの書籍をさらにコストをかけて裁断してスキャナにかけるような面倒なことをしているのか、考えたことはないのでしょうか.タブレットや読書端末が登場していることで読書スタイルそのものが変わってきているのに、それに出版社が応えるということがまず最初にすべきことでしょう.
 「もうすでにいくつかの書籍は電子化されて売られている」というかもしれませんが、残念ながら現状はとても満足できるものではありません.電子書籍化されている数そのものが少ないことに加えて、さらに面倒な障壁があるのです.自分はiPadユーザですが、電子書籍を買おうと思ったら、まず「どのアプリで売られているのか」を調べることから始めなくてはなりません.現状は出版社、取次、広告代理店など各社が独自の電子書籍アプリをリリースしており、その中でコンテンツを囲い込んでいます.iPadに最初から用意されている「iBooks」には未だに一冊も日本語タイトルの書籍はありません.Appleの対応や縦書き処理など日本語独自の細かな問題もあるようですが、はたしてそれらがクリアされたときにiBooksに書籍が並ぶのか、また今までに各アプリで購入した電子書籍が無料でiBooksにデータ移行できるようになるのか、不安要素でいっぱいです.

 自炊するために裁断した書籍がオークションに流れて違法コピーの温床になっているということを危惧しているのであれば「自炊なんて面倒なことをしなくてもいいや」と思えるような仕組みを構築すべきでしょう.それこそ、図書館が無料貸本屋になっている現状を駆逐し、読書家がヴァーチャルながら眺めて納得できるような、蔵書感に満ちあふれるシステムを作ってほしいものです.
 自炊が発生した理由や経緯を考えずに、押さえ込むという方向に動いてしまったことは出版業界においては今後に響いてくる失策のように思います.

2011/09/03

Mac mini(2010)のHD交換

Category: コンピュータ — Annexia @ 18:48

 数日前ですが、社内で使われているMac mini(2010)が、ファイルの書き込みでエラーが発生したりシステムの起動や終了がうまくいかなくなるなど、動作が怪しくなってきたのでHDを交換することにしました.
 ※急いで交換作業を行う必要があったので写真は撮っていません.

 元々入っていたHDはSeagate製の320GB、5400rpmの製品でした.新たに導入したのは日立製の320GB、7200rpmの製品です.手持ちの320GBがなかったので秋葉原に出かけてドスパラで買い求めたところ5400rpmは在庫が切れていたので7200rpmにしました.事務作業など、速さを求めない用途であれば発熱の少ない5400rpmでも十分ではないかと個人的には思っていますが、まあ在庫がないのでは仕方がありません.

 初期のMac miniは開けるのを拒むようなデザインで、お好み焼きのヘラのようなパーツを隙間に突っ込んでこじって開けるしか方法がなく、どうしても傷が付いてしまったりと厄介な代物でした.が、2010年モデルは裏面の黒い大きなフタが回転するようにできており、これを開けることで内部にアクセスできるようになっています.
 とはいえ、簡単に交換できるのはメモリくらいのもの.HDについては無線LANのアンテナや冷却ファンを外さないとアクセスすることができません.

 外装が凝りに凝っているのがApple製品の特徴ですが、内部も作り込まれているのには驚かされます.Windowsマシンなんかは統一性のない色とりどりで雑多なケーブルがだらんと内部を這っていたりしますが、黒のきちんと長さが調整された細身のケーブルが配線されている様子はデザインが行き届いていることを思い知らされます.
 基本的にネジでパーツを外してコネクタの抜き差しでHD交換できてしまうので迷うところはないのですが、1ヶ所だけ考え込むところがありました.HDのコネクタとは反対側のなにもないところにケーブルが伸びて小さなパーツが取り付けられているのです.ネットで調べた限りではおそらくは温度センサーかなにかのたぐいのようで、両面テープで固定されているだけなのではがして新しいHDに張り直せばOKのようでした.

 部品の交換作業自体は30分もあれば完了します.ただし、複数のトルクスレンチなどが必要なので要注意です.HD交換後はOSをインストールし、TimeMachineから書き戻せばほぼ作業完了です.