2013/06/22

風疹の予防接種

Category: 社会・政治・世情一般 — Annexia @ 17:39

 今年、凄まじい勢いで感染者が広がっている風疹.
 NHKの「ストップ風疹」によると、6月9日の時点で今年の感染者が1万人を超え、例年の4倍の感染者が出ています.

 今年の風疹感染が非常に多いことはかなり前からネット上などでは話題となっており、自分も4月頃に会社に対して注意喚起と会社負担で予防接種を受けるようにするべきだという提案をしたのですが受け入れられませんでした.それがようやく感染者の急拡大とともに話題が広がってきたのか、会社負担で接種できる旨の通達が出たのです.
 言い出しっぺとしてさっそく駅前の小児科医院で接種してきました.

 風疹は成人が感染しても発疹や熱が出る程度で死に至るような大きな病気ではありません.しかし、妊婦に感染した場合には高確率で生まれてくる子供が「先天性風疹症候群」という病気に感染し、目や耳、心臓などに障害が発生します.また、妊娠後にワクチンの接種はできないため、周囲の人たちが対策を取る必要があります.
 通勤電車でも妊婦である旨のタグをつけた方には毎日のように会いますし、空気感染する病気である以上は誰もが感染源となり得るのです.

 また、風疹は予防接種をすることで高確率で防げる病気でありますが、
 ・1962年4月2日から1979年年4月1日生まれの男性
 ・1979年4月2日から1987年10月1日生まれの男女
 は予防接種がされておらず、また
 ・1987年10月2日から1990年4月1日生まれの男女
 も全員が接種したわけではないので、これらの年代の該当する人は要注意です.

 今回接種したのはMRワクチンと呼ばれる、麻疹(はしか)・風疹混合ワクチンです.風疹単体のワクチンもあり、病院によっては片方しか取り扱ってなかったり、価格もまちまちだったりと、混乱の要因となっています.
 こうした混乱を生んでいるのは、国の政策が後手後手で追いついていないためです.つい最近も感染者の急拡大によって夏にはワクチンが足りなくなるかも、なんていう発表をしていたあたりからもそれがうかがえます.

 電話で接種したい旨を伝えて予約を取り、無事に接種完了しました.
 接種を受けることで、7-12日後に38度前後の発熱や発疹が出ることはあるがすぐに下がり、とくに生活する上で制限は必要ないとのことでした.

Apple iPhone 5(トリミング)

 自分の接種した小児科医院は風疹対策にも力を入れているところで、ビルの壁面にはこんな垂れ幕がかかっていました.
 「もやしもん」の作者である石川雅之さんが啓蒙のために描かれたものです(オリジナルはこちら).