2025/07/27

会津若松、燕三条 鉄道旅行(その2)

Category: 旅行・観光,鉄道 — Annexia @ 21:20

 ちょっと豪華な鉄道旅行、つづきです(その1はこちら).

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 3時間ほど会津若松を観光し、再び駅に戻ってきました.
 ホームでしばらく待っていると、次に乗車する列車が入線してきました.
 会津若松駅は1番線と2番線ホームが頭端式で行き止まりになっているので、慎重に後退しながらの入線です.

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 次に乗車するのは蒸気機関車牽引による列車「SLばんえつ物語」です.
 停車位置より手前でいったん停車し、慎重に下がっていきます.

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 JR東日本のロゴの入った制帽をかぶっていなければ、服装含めてJR車両には見えない雰囲気です.
 とはいえ、ATS-P/ATS-Ps搭載を意味する「P」「Ps」表記があるところがポイント.列車自動停止装置が搭載されているあたりが現代を走る車両らしいところです.

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 SLが現役で走っているのを見ている世代ではないのですが、それでもノスタルジー的な感覚があるのはこの煙やボイラーの湯気などによるところなのかなという気がします.
 観光用としてSLを走らせているところはいくつかありますが、この「SLばんえつ物語」は100km以上(正確には111km)という比較的長距離を走る列車として珍しい存在です.

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 今回の旅行でいちばん予約が難しいのが、この「SLばんえつ物語号」のグリーン車指定席です.
 ゆったりした座席レイアウトに加えて展望室もあるため、30席しか座席がなく争奪戦です.1ヶ月前10時の予約でなんとか押さえることができました.この席を押さえられなかったら旅行自体を取りやめていたでしょう.
 ちなみに旅行に出たのは7月12日の土曜で、1週間前だと「大人の休日倶楽部」の期間中、1週間後だと夏休みかつ3連休初日で混雑するので、そのどちらでもない12日だったら行けるだろうと思い、ピンポイントで狙っていました.

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 グリーン車は1+2列の落ち着いた空間になっています.
 普通車(全席指定)もクラシカルな雰囲気のボックスシートですが、1人旅だと相席になってしまう可能性もあります.

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 今回は展望室寄りの2列目の席を予約できたので、走行中も座席からこのようにして蒸気機関車の後ろ姿を見ることができます.
 以前に「SLばんえつ物語」に乗車(その時もグリーン車)したときは、新潟(当時)から会津若松行きに乗車したので展望室は最後端でした.それはそれでいいのですが、やはり蒸気機関車のすぐ近くの車両に乗ってみたいこと、そして間近で汽笛を聞きたいと思って逆方向にも乗ることにしたのです.

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 展望室からの眺めはこんな感じ.グリーン車の展望室なので、グリーン券を持っていないと立ち入ることはできません.とはいえ反対側の車両端部にも展望スペースが用意されています.
 蒸気機関車を間近に見ることのできる特等席って感じです…… が、磐越西線は山中を走る路線ということもあってトンネルも多く、締切の窓なのに排煙がどこからともなく入ってきて、展望室だけでなく座席も煙たくなります.ある意味、マニアのための砂かぶり席のようなものといえるかもしれません.

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 客車7両編成のうち、グリーン車と反対側の1号車は「オコジョスペース」として子供用の遊べるフリースペースになっています.
 また途中にもこのようなラウンジスペースや売店などが用意されており、全体的にゆったりとした構成になっています.

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 列車は会津若松から新津までの111kmを3時間以上かけて走行しますが、途中2回の点検(うち1回は給水も行います)のため10分ほど停車します.戦後まもない1946年製造の機関車で、生態保存の期間をはさんで80年近くが経過した車両なので、念入りに点検もされるのでしょう.
 このC57 180は生態保存時には新津市内の小学校に保存されており、また新津は鉄道の街といわれるだけあって、新津駅が近づくと沿線から手を振る人が急増します.ディーゼル機関車などとは比べ物にならない排煙があり、沿線は洗濯物などで大変な面も多そうですが、それでもこうして手を振ってくれる人が多いのはそれだけ地元からも愛されている車両ということなのでしょう.

 この日は他路線でダイヤ乱れがあった影響で発車が10分ほど遅れ、新津での乗り換えがギリギリということもあって下車後の写真撮影が叶わなかったのが残念なところです.
 新津から信越本線に乗り換え、途中でさらに弥彦線に乗り換えて燕三条にて宿泊しました.

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 翌日です.ここは道の駅「燕三条地場産センター」です.燕三条駅からも近く、駅周辺にあるビジネスホテルからもアクセスのしやすい立地にあります.
 燕三条に宿を取ったのはここを訪れたかったからです.

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 一般的な道の駅といえば地元で採れた野菜や名物の料理などが並んでいるものですが、ここにはそのようなものはありません.「地元で採れた」ではなく、「地元で作られた」金属加工品を中心とした製品が大量に並んでいます.

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 切れ味の鋭そうな刃物や工具、農機具も魅力ですが自分のお目当ては食器や調理器具、カトラリです.

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 チタンを二層構造にしたタンブラーのカットモデルとか見入ってしまいます.

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 今回、買うつもりでいたものが2つあって、1つはカレー専用スプーンです.
 が、残念ながら道の駅「燕三条地場産センター」には左右対称のものと右利き用は売り切れており、左利き用しかありませんでした.
 右利き用、左利き用という言葉から想像されるようにスプーンの形状が左右で違っており、右利き用の場合には右手で持ったときに口に運びやすい形状をしており、同時にじゃがいもや肉などの具材をカットしやすい加工がされているそうです.

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 もしかしてこっちにはあるのでは…… と思い、道の駅「燕三条地場産センター」から5分足らずのところにある燕三条駅構内の燕三条Wingにやってきました.道の駅「燕三条地場産センター」と同じところが運営している、新幹線利用客向けの店舗です.
 道の駅「燕三条地場産センター」ほど広くないこともあって品揃えは限定されますが、新幹線利用者をターゲットとしたカジュアル寄り、カトラリなどを中心に販売されています.

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 右利き用は売り切れでしたが、左右対称のカレースプーンは在庫がありました.

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 新潟でカレーといえばこれ、万代シティバスセンターのレトルトカレーも売られていたので、こちらも購入.
 で、さっそくこの日は夕飯にカレーをいただきました.自分が普段使っているスプーンや、カレー店で置いてあるスプーンと比べても皿(すくう部分)が深いです.具材、ルー、ライスが絶妙なバランスになるように設計されたそうですが、慣れもあるのか自分の食べ方では皿部分にライスが残ってしまう感じでした.

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 もう1つ買うつもりでいたのがコーヒーミルだったのですが、事前に調べていたお目当ての品がなかったのでこちらは見送ることに.
 そのほか、店頭で惹かれて買おうかどうしようか迷ったのがアルミ製の箸.箸だけであればそれほど気にならなかったと思いますが、セットで使うように作られている箸置きに惹かれました.まるで紙を丸めたかのような柔らかそうな外見をしていますが、もちろん曲がりません.
 食べる前は丸くなった部分に箸の先端を入れて箸袋として使い、食事中はもちろん箸置きとして使えるというのも魅力でした.
 とはいえ、箸置き使わないしなと思って見送りましたが、次回来たときに買ってしまいそうな心残りがあります.

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 燕三条から東京に向かう新幹線が最後の贅沢、グランクラスです.
 7月中は通常の半分のJREポイントでグリーン車やグランクラスに乗車できるというキャンペーンをやっており、1度くらいは乗っておくかと思って予約しました.

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 東北新幹線はアテンダントがおり軽食や飲み放題のサービスがありますが、上越新幹線はそのようなサービスはありません.
 豪華なのはいいのですが過剰というか浮ついた雰囲気にも感じられたので、自分にはグリーン車くらいがちょっとした贅沢という趣があっていいかなと感じました.

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 ホットコーヒーとアイスクリームを注文し、前回の新潟旅行で入手した燕三条謹製のアルミスプーンでいただきました.
 車内アナウンスで「シンカンセンスゴイカタイアイス」と自ら名乗って販売している割には柔らかめでした.本当に硬い「シンカンセンスゴイカタイアイス」を食べるには、東海道新幹線(「のぞみ」「ひかり」限定)のグリーン車に乗って、モバイルオーダーでアテンダントに運んできてもらうしかないのかもしれません.

 今回の旅行ではやはり「SLばんえつ物語」に乗れたのが良かったですね.とくに蒸気機関車直後の車両に乗ることができたので機関車を間近に見つつ、汽笛を聴くことができたのは格別です.

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