2016/05/04
腕時計には無頓着というか興味があんまりないこともあって、長いことつけていませんでした.1年くらい前から再びつけるようになったものの、7,000円くらいのセイコー5を色違いで2つ買ったりとそれほどお金をかけていませんでした.
とはいえ、上司にも「年相応のものを持ったら」と言われたり、自分でもちょっといいものを持ちたいという思いもあってしばらく前から機種選定をしていました.
購入にあたっての条件は、
・機械式であること(クオーツは電池が切れた時の電池交換が面倒なため)
・重量感のあるものはイヤ
・金属ベルトより革ベルト
・クロノグラフのような多機能な製品はいらない
・できればパワーリザーブはほしい
・裏面がスケルトンなのがいいな
というあたり.予算は特には決めていませんでした.
ブランドに関してもそれほどこだわりはないのですが、ハミルトンやセイコーあたりかなという感じで.
最初に考えたのはハミルトンのJAZZMASTER OPEN HEART AUTO.前面が部分的にスケルトンになっているあたりが魅力なのですが、周囲に相談しても評判が芳しくないというか、いい大人が持つには子供っぽすぎるんじゃないかと.えー、好きなのだけどなこういうの.とはいえ、きちんとしたいいものを1本持つという目的からすればちょっと冒険しすぎじゃないかという点は自分でも感じたので、とりあえず見送りに.
次に…… と考えたときにふと思い出したのが、何年か前に店頭で見かけた、セイコーのブライツの文字盤が琺瑯(ホーロー)のモデル.琺瑯ならではのややこってりと立体感のある文字盤が魅力的に見えたので調べてみたところ、現行のブライツには琺瑯のモデルはない模様.
他の製品を調べたところ、プレザージュにいくつか琺瑯のモデルがあることを発見しました.
最初にいいなと思ったのはSARX027というモデル.非常にシンプルなデザインで、文字盤にあしらわれている数字は自分も以前に所有していた渡辺力デザインによるものというのも魅力でした.が、あれこれと見ていくうちに最終的に目が止まるようになったのはSARW011というモデル.細身のローマ数字とパワーリザーブ、そして青く反射する針が魅力でした.
ところが機種も決まったことだし注文するか、と思ったら大きな問題が.琺瑯モデルは生産数が限られており、在庫を持っている店が非常に少ないのです.ヨドバシカメラで見てもすべての店舗で在庫はなし.セイコーのサイトの説明では琺瑯の文字盤を作れる職人は1人しかいないとのこと.
ダメもとでとりあえず買いに行ってみるかと新宿のヨドバシカメラに向かい、店員さんに尋ねると「プレザージュの琺瑯モデル」と言った時点で「ないです.取り寄せすれば運が良ければ1ヶ月くらいできます」と即答される始末.待っていてもこのままでは手に入らないので取り寄せ注文して納期を翌日教えてもらうことにして帰宅しました.
そして翌日.かかってきた電話によると、セイコーに1本だけ在庫があってとりあえず押さえたけどどうする?と言われたので、もちろん注文することに.それから1週間後、思っていたよりも早く入手することができました.
FUJIFILM X-T1 + XF60mm F2.4 MACRO
正面から見ると、琺瑯独特の立体的な感じはわからないです.それから針も黒く見えて、大人しい印象がします.
6時の位置には日付がありますがあんまり見やすくはないですね.しかしながら、一周で1ヶ月なので月半ばとかいう感じでイメージを掴みやすいのは利点です.
FUJIFILM X-T1 + XF60mm F2.4 MACRO
少し文字盤を傾けると、琺瑯ならではの立体感と文字の青さが見えてきます.
FUJIFILM X-T1 + XF60mm F2.4 MACRO
光の加減ではここまで青く見えます.
FUJIFILM X-T1 + XF60mm F2.4 MACRO
裏面はスケルトンです.よくいえば実用的、悪くいえば面白みのないムーブメントです.
落ち着いたデザインながら琺瑯の文字盤や青い針など、仕掛けがなされていて非常に気に入りました.
バンドはクロコダイルなのですが、これからの季節、暑くなって革バンドには厳しいので、なにか代替になるようなものを探そうかなと考えています.
2016/04/26
「「マツダ ロードスター」が累計生産100万台を達成しました」
1989年4月の生産開始以来、約27年かかってロードスターの生産台数が100万台に到達したことが発表されました.
NA-NB-NC-NDと4世代のうち、自分が乗ったこと(所有していた)モデルはNA(中古)、NC(新車)、ND(新車、現行)の3台.
NAロードスターが発売された頃はまだ高校生で、グリーンに塗装された車体にタン内装のV Specialの新聞広告の写真がとても格好良くて、切り抜いて学習机のマットに挟み込んでいたものです.憧れの車であったとはいえ、その後まさかこうして代々乗り続けることとなって、しかもこうして100万台を祝うことができるようになるとは当時は思いもしませんでした.
生産台数100万台、さらに日本カーオブザイヤー、さらにさらに世界カーオブザイヤー(ついでに世界デザインオブザイヤーも)というめでたいことがこれだけ重なりつつも、いまのところは記念車を出すという話は流れてきていません.自分は買い換えることはないでしょうけど、とびきりのスペシャルな記念車を見てみたい気もします.
2016/04/25
かなり前に、勤務先の代表が「MIRAIを買った」ということを聞いていたのですが、ようやく納車されたそうなのでじっくり見させてもらいました.
デザインはいまどきのトヨタデザインらしいもので、好みが分かれそうです.ただし、燃料電池車という最先端の技術を投入して作られた車であることを考えると、尖ったインパクトのあるデザインはアリなのではないかと思いました.
サイズは大きいですね.巨大、といっても言い過ぎではないかも.4代目プリウスとデザインが近いことからサイズも同じようなものかと勝手に予想していたのですが、全長は5m近くありますし、高さも結構あって、デザインはセダンなのにSUVに近いくらいの高さがありました.
エンジンルーム、といってもエンジンはないのですが、ボンネットの中は案外とエンジンに近い外見をしているかなという印象でした.オレンジ色のチューブが何本か見えたのですが、あれはハイブリッド車同様に高圧配線かなにかでしょうか.
トランクは車体から考えると小さく、ゴルフバッグが2個ギリギリで入るかどうかというくらいです.
運転席周りのデザインは既存の自動車とはかなり異なった印象を受けました.車名が示すように未来感がありました.ステアリング以外は自分の乗っているロードスターとは共通点がないのではないかと思うほどです.車内を覗き込んでいた他の人からは「ゲーム機みたい」という声もありました.
すごいなぁと思う反面、欲しいかと問われれば口ごもるところでもあったりして.
やはり自分は、足でクラッチを操作して、左手でシフトノブを手繰りギアの噛み合う感触を確かめながら操作する、今となってはオールドスタイルとも言われかねない、操作が好きなのです.そしてこうした一連の操作とともに気持ちよく走ることのできるロードスターという車が好きなのです.
2016/03/31
先日予約をした、iPhone SEですが、発売日前日に製品が確保できたとの連絡を受けましたので、発売日の3月31日に受け取ってきました.
予約時にはすんなりと予約できたのでそれほど注目も浴びてないのかなと思っていたのですが、自分の購入したauのiPhone SE 64GB シルバーでいうと、初回入荷分は3月24日予約の16:03まで.つまり予約受付開始から2分間の人のぶんしか入荷していません.人気があるのかないのか、それとも初回入荷分が少なかったのか、その辺の実態はよくわかりません.
購入と同時に今まで使っていたiPhone 5sはお役御免ということで下取りに出しました.また、auから1万円引きクーポンももらっていたので、一括払いの金額は3万円ちょっと.iPhone 6sなどに比べるとリーズナブルです.
FUJIFILM X70
サイズはiPhone 5sとまったく同じ.重量は1gほど重たくなったようですが、その差を判別できる人はまずいないでしょう.外見上の違いは、背面の「SE」の文字とエッジの仕上げくらい.なので、手にしても新しいiPhoneという実感はほとんどありません.これを新しさがないとみるか、使い慣れて手になじむとみるかは人それぞれでしょうけど、自分は使い慣れた文具のような感覚で後者のように感じました.
外見はiPhone 5sゆずりとはいえ、中身はiPhone 6や6sの技術が投入されているのでtouch IDの指紋認証速度からあらゆる操作の反応速度まで、iPhone 5sとはまったく違います.個人的にiPhone 6系のサイズは指が届かないこともあって使いづらく感じていたので、iPhone 5系の4インチディスプレイで中身が新しくなった製品が出てくれたのはとても重宝します.
FUJIFILM X70
外見がまったく同じ、ということはiPhone 5s用のケースがそのまま使えることを意味しています.
iPhone 4の時からHacoaの木製ケースを愛用していましたが、もちろんiPhone 5s用のウォールナット製ケースも使うことができました.
が、さすがに2年くらい使って年季も入っているので、それ以前に使っていて落下し部分的に割れてしまったローズウッドのものを出してきて接着剤で補修して使うことに.また割れてしまったら新しいものに買い換えようと思います.
2016/03/27
X70は28mm単焦点のレンズを搭載しています.単焦点レンズはズームレンズに比べて高画質が望めますが、ズームできないゆえに画角に不自由さがあります.それを補う機能として35mmと50mm相当のデジタルズームを行うデジタルテレコンバータが搭載されています.
しかしながら、個人的にこの手の機能は画質を低下させる「胡散臭い」機能であると長いこと思っており、所詮はトリミングして拡大処理しただけのものと、それほど期待していませんでした.が、実際にX70を手にして試しにこの機能を使ってみたところ「意外と使えるじゃないか」と感じて認識を改めました.
FUJIFILM X70
28mm F2.8 1/60秒 ISO800
まずは28mmで普通に撮ったもの.
FUJIFILM X70
28mm F2.8(デジタルテレコン50mm相当) 1/60秒 ISO800
こちらがデジタルテレコンで50mm相当にしたもの.
まずは背景に注目.単なるトリミングではなく、50mmレンズらしく圧縮効果が確認できます.トリミングと望遠による圧縮効果の関係は自分にもよくわかりませんが、背景を整理する効果も期待できます.
実寸切り出しで.
左:28mm、右:50mmデジタルテレコン
実寸で見るとさすがに画像の甘さを感じますが、わざわざこうして重箱の隅をつつくようにしてディテールを見るようなことをしなければ十分満足できる画質であるといえます.