2016/12/03
FUJIFILM X70
富士フイルムのレンズはどれも素晴らしい.けれど、たまにはちょっと変わったレンズも使ってみたい…… とは、以前にINDASTAR-69のときに書いた文章ですが、もうちょっと別の世界のレンズを使ってみようということで、ライカMマウントアダプタを購入し、同時にVoigtlanderのCOLOR-SKOPAR 25mm F4Pを購入しました.
COLOR-SKOPAR 25mm F4Pはすでに販売終了になったレンズなので、今回は中古品を購入しました.型番の末尾につく「P」はパンケーキのPで薄型レンズであることを示しています.
FUJIFILM X70
Xシリーズには富士フイルム純正のMマウントアダプタが用意されています.Xシリーズが登場し始めた頃に、まだXマウントレンズのバリエーションを補うためにリリースしたのではないかと言われているこのマウントアダプタ.とはいえ未だに発売されていますし、サードパーティのマウントアダプタではできない特殊な機能が搭載されています.
まず、マウントアダプタ自体に電子接点が付いており、カメラ側が自動的に「レンズなしレリーズ」モードがオンになり、そして上面から見て左側にあるボタンを押すことでカメラのメニューを遡らなくても使用するレンズの焦点域を設定する画面を表示させることができます.
さらに、専用の機能として、歪みや周辺減光の補正、さらに画面の四隅それぞれに色ズレなどを補正する機能も搭載されています.
FUJIFILM X-Pro2 + COLOR-SKOPAR 25mm F4P
このような被写体だとどうしても歪みが気になります.
そのままで撮るとタル型の歪みの傾向があるのでカメラ側設定の歪み補正を使って補正をかけ、周辺減光についてはあえて強調する方向に設定をしました.
FUJIFILM X-Pro2 + COLOR-SKOPAR 25mm F4P
1段絞ってF5.6で撮影.バイクや自動車のヘッドライトに強めの光芒が出ています.
光芒については好みが分かれるところですが、自分は好きですね.ただ、その後でクリスマスのイルミネーションを撮影したりもしたのですが、出るときと出ないときがあって、どうもまだ癖がつかめていません.
FUJIFILM X-Pro2 + COLOR-SKOPAR 25mm F4P
(レンズ設定ミスによりEXIFは28mmになっています)
最短撮影距離は50cm.このカメラが寄れないのではなく、Mマウントの特性として近距離撮影が苦手なのでレンズ側も近接撮影に対応した設計がされていないのです.なのでテーブルフォトなどには向いていません.
散歩の途中でたい焼きを買ったのですが、手をいっぱいに伸ばしてようやく撮影できる感じです.
FUJIFILM X-Pro2 + COLOR-SKOPAR 25mm F4P
(レンズ設定ミスによりEXIFは28mmになっています)
フィルムシミュレーションACROSで撮影.
たい焼きの写真もそうですが、絞り開放値がF4なので被写体によっても背景を大きくぼかすのは苦手です.
FUJIFILM X-Pro2 + COLOR-SKOPAR 25mm F4P
(レンズ設定ミスによりEXIFは28mmになっています)
豪徳寺にやってきました.招き猫発祥の地(のひとつ)と呼ばれているだけあって、招き猫が大量に奉納されています.
フルフレーム対応のレンズをAPS-Cフォーマットで使っているので四隅の像の流れなども気になりません.下側のほうにいる招き猫が緑っぽくなっているのは色ズレなどではなく、古くなって汚れや苔のようなものが付着しているものです.
FUJIFILM X-Pro2 + COLOR-SKOPAR 25mm F4P
撮影途中でレンズ設定が28mmになっているのに気付いたので25mmに変更.その関係もあって、これだけ周辺減光が強めに出ています.
薄曇りで紅葉も終わりかけなのでフィルムシミュレーションをVelviaにして色合いを派手めに.
このような空をバックにした撮影で明暗差が大きい状態で絞り開放で撮影すると、エッジ部分にパープルフリンジが少し出ます.1段絞るとほぼ解消します.
街歩きでスナップするには良さそうなレンズですね.絞り開放値がF4ということもあって被写界深度があるので、被写体を見つけたらレンズの深度目盛りを見ながら目測スナップするような撮り方にも向いていそうです.
次にMマウントレンズを買うとしたら、これとは性格の異なる、背景をぼかせられそうな絞り開放値がF1.4などのレンズを使うと使い分けができて楽しそうです.こうしてレンズ沼というものにはまっていくのですね.
2016/11/07
X-Pro2購入から約10日.日帰り旅行などで撮影してみた感想など.
FUJIFILM X-Pro2 + XF35mm F1.4 R
F1.4 1/6400秒 ISO400
塩尻駅のホームにあるブドウの木.特急「スーパーあずさ」の車窓から撮影.
ガラス越しで絞り開放の撮影ながらブドウの葉の立体感が素晴らしいです.従来のX-Trans CMOS IIの1,600万画素からX-Trans CMOS IIIになって2,400万画素に画素数が増えて画素ピッチの低下による画質低下も懸念されましたが、その心配は必要なさそうで、むしろ画素数の増加による描写の立体感というメリットが大きいです.
FUJIFILM X-Pro2 + XF35mm F1.4 R
F4 1/60秒 ISO1600
X-Pro2から導入された新しいフィルムシミュレーション、ACROS.
どのメーカーのほとんどの機種にモノクロモードはありますが、それらが単純にカラーセンサーからカラー情報を除去したような画質であるのに対して、ACROSからは独特の質感を感じます.
FUJIFILM X-Pro2 + XF35mm F1.4 R
F5.6 1/100秒 ISO200
FUJIFILM X-Pro2 + XF35mm F1.4 R
F5.6 1/105秒 ISO200
こうしてカラーの画像と比べても単純にカラー情報を落としたのではなく、モノクロならではの階調を重視した表現をしているように思えます.
X-Pro2に搭載されている、通常のモノクロとACROSを比べた記事によると、最大の違いはノイズの量.ACROSの方がノイズが多く、それが画質を特徴付けているようです.X-Pro2には「グレイン・エフェクト」と呼ばれる、フィルムならではのノイズの乗り方をシミュレートした機能も搭載されていますが、ACROSにはグレイン・エフェクトをかけない方がオススメだという開発者のインタビュー記事もありました.
FUJIFILM X-Pro2 + XF35mm F1.4 R
F1.4 1/15000秒 ISO400
手前の照明をぼかそうと思って絞り開放で撮影したら1/15000秒というシャッター速度に.
X-Pro2のシャッターは通常の機械式シャッターと電子シャッターの両方を搭載しており、機械式は1/8000秒まで、電子シャッターは1/32000秒まで対応しています.両方を自動で切り替えることもできるようにもなっています.
シャッターといえば、X-Pro2の機械式シャッターは柔らかい音がしてとても好みです.こもった音ともまた違う、それでいて攻撃的な甲高い音でもなく、撮っていて気持ちのよい音なのです.
FUJIFILM X-Pro2 + XF27mm F2.8
F5.6 1/34秒 ISO12800
ISO感度の常用域は200から12800.拡張として100と25600、51200が使えます.
ISOオート感度の上限値は設定可能ですが、上限値である12800でも十分使えます.ノイズ・リダクションの設定を標準の0にしておくとノイズ除去処理が入ってディテールが甘くなるようなので自分は-2で使用しています.これだとノイズは残りますがディテールの消失も気になりません.
FUJIFILM X-Pro2 + XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS
F5.6 1/500秒 ISO200
朝7時ごろの箱根.日が昇り始めてからそれほど時間も経っていなく、斜めに射している日の光による陰影が立体感を生んでいます.
自分が富士フイルムのカメラを使っているのはいくつもの理由がありますが、最大の理由はやはりこの画質です.
自社のフィルムの銘柄を冠したフィルムシミュレーション機能を搭載し、まるでフィルムを交換するかのように画質を好みに合わせて変えていく.この魅力にはまり込むと、他のメーカーの製品に移行する気にならなくなります.
新たに追加されたACROS(フィルタ無し、Rフィルタ、Yeフィルタ、Gフィルタの計4種)により、以前はまったくといっていいほど使わなかったモノクロで撮るようになりました.そうすると今度は光の射し方や加減、露出などにも気を使うようになり、写真の撮り方にも今までとは違うことを考えるようになりました.
X-Pro2は従来の高速AFや速射性能というスペック重視ではなく、カメラ趣味というまさに「道楽」といってもいいような楽しさを感じさせてくれるカメラです.
2016/11/04
FUJIFILM X70
X-Pro2にあわせてサムレストとボディケースを購入しました.
FUJIFILM X70
サムレストは、レンズメイト製のLM-XP2です.
FUJIFILM X70
FUJIFILM X70
ダイヤル操作時に邪魔にならないように、中央部で折れるようになっています.サムレストは親指でカメラを支えるものなので、このようなぐらつきの原因になるようなギミックにやや不安だったのですが、ぐらつくことなく親指でしっかりホールドでき、まったく問題なしです.
FUJIFILM X70
ボディケースはユリシーズのX-Pro2用ボディスーツ.色はネイビーを選択しました.
暗めのネイビー色なので、ちょっとミリタリーっぽくもあります.ストラップが同じユリシーズのクラシコ・ドリットのオリーブなのですが、違和感なく馴染んでいます.
FUJIFILM X70
背面は大きく開いています.保護性を考えたら覆われているほうがいいのでしょうけど、デジタルカメラはどうしてもボタンの数が多くてカバーするのが難しいのでしょう.
FUJIFILM X70
底面の三脚穴でカメラに固定します.固定用のネジにも三脚穴がありますが、三脚を使って撮るときには安定性が求められるのでカバーを外すほうが確実でしょう.
カバーを装着したままでもバッテリが交換できるように作られているのは嬉しいポイントです.