2024/07/09
どこかにビューーン!で上田に行ってきました.
どこかにビューーン!を使うのはこれで3回目.1回目は田沢湖、2回目は上越妙高ときて、3回目は上田です.ちなみに他の候補地は、新青森、米沢、福島でした.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
どこかにビューーン!は出発時間帯と到着時間帯を選べるのですが、出発時間帯を6時から9時59分までの時間帯で指定したところ、6時28分発の列車が割り当てられました.こんな早い時間の新幹線は乗ったことがありません.しかもこの時間だと東京駅構内の店舗も営業しているところは限られており、旅行に出るとき東京駅近辺で立ち寄るスターバックスも営業前でした.
しかもこんなに早く出発しつつも行き先は上田なので、1時間半ほどしかかかりません.なので8時前には到着してしまい、こちらもまだそれほど店が空いていない状況です.どこかにビューーン!は余剰座席の有効活用的な側面があるので、今回のように土曜出発で余裕のある列車となると早朝になってしまうのは仕方のないところでしょうか.
とりあえず駅のコインロッカーに荷物を突っ込んで身軽になり、駅構内にあるタリーズで朝食とコーヒーをいただいて人心地つきました.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
上田といえば、以前から乗ってみたかったのが上田電鉄.でも乗車はあとにして、駅から歩いてすぐのところにある千曲川の鉄橋で撮影をしました.ここは5年前の台風被害で鉄橋が崩落した場所なのですが、護岸工事がしっかりとなされているように見えました.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
上田駅を発着するもう1つの私鉄、というか第3セクターのしなの鉄道に乗って小諸に向かいます.
やってきたのは旧国鉄の115系.最近では見かけることもめっきり減ってしまい、しなの鉄道でも新型に置き換わりつつあるので徐々に数を減らしています.久々にうなりを上げるMT54モータの音を堪能しました.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
まずは小諸駅から少し歩いたところにある、北国街道の宿場町を散策します.
素人目には昔ながらの建物なのか、古い建物を模して新たに作られたものかの判断は難しいのですが、落ち着いた雰囲気の通りでした.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
こんどは駅の反対側にある懐古園を訪れました.ここは以前は小諸城だった場所で、いまは公園や動物園、神社などがあります.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
往時の建物は門などを除いてほぼ残っていないものの、石垣は残されています.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
朝のうちはどんよりとした天候だったのですが、懐古園を見学しているうちに徐々に晴れ間が見えてきて、急激に気温も上昇してきました.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
お昼は草笛にて藤村そばをいただきました.
草笛は以前に長野駅の店は利用したことがあり、くるみそばが有名です.藤村そばは小諸にゆかりのある詩人、島崎藤村にちなんだもので、小諸本店のみの限定メニューとのことです.冷やしそばの上に、くるみ、かき揚げ、りんごの天ぷら、煮りんご、とろろなど具沢山です.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
列車の時間までまだ少し余裕があったので、駅前にある「停車場ガーデン」を散策しました.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
庭園の片隅は油庫がありました.油庫、またはランプ小屋と呼ばれるこの建物は、鉄道の運行に必要なランプ、そしてその燃料などの危険物を保管するための小屋であり主要路線の各所に設置され、その多くがレンガ造りとなっています.駅の改札外からアクセスできることからも、もはや駅の施設扱いではないようですが、倉庫かなにかとして使われてるようです.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
小諸から上田に戻ります.今度は新型車両のSR1系電車でした.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
上田に戻ってきた頃にはさらに日差しは厳しくなり、外を歩くのもままならないほどでした.温度計は29度を示していましたが、実際にはもっと暑く感じられました.街中を散策しようと思っていたのですが、もはやそんな余裕もなく、駅近くの喫茶店でアイスコーヒーを飲みつつ休憩.
しばらく休んでようやく落ち着いてきたところで、駅に戻ってコインロッカーから荷物を取り出し、上田電鉄の改札に向かいます.
つづきます.
2024/05/04
以前にND2ロードスターを試乗した時にも書きましたが、試乗後にND2ロードスターを購入しました.
購入手続きをしたのが2月上旬、生産が3月上旬、それから約1ヶ月半ほど経過し納車の運びとなりました.
地震の影響やら海外からの部品入荷の遅れなど、さまざまな理由に精算の遅延が言われており、当初の予定としては5月の連休明けに納車される予定ですが、早まった格好です.ただ、そのあとも納車は遅れており、5月現在での納車予定は3ヶ月後となっていますので、タイミングがちょうどよかったのかもしれません.
NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
ディーラーに出向いてしばらく経ってから別室に案内されると、引き渡しスペース?には新旧のロードスターが並べられていました.NCロードスターからND1ロードスターへの乗り換えのときは、もっと狭めの荷物置き場然とした場所でした.
NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
ホイールはデザインが変更と(とはいえ以前のデザインに近いもの)なると同時に、自分の購入したS レザーパッケージ Vセレクションの場合には高輝度シルバー塗装になって雰囲気が異なっています.
ND1のブラック塗装のホイールも車体カラーに合っていてよかったのですが、ソウルレッドのボディカラーにスポーツタンの幌と内装にはシルバーが似合っている印象ですね.
NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
外装デザインはND1からND2でほぼ変化がありません.変更になったのは前後のライトなどごくわずか.テールライトは立体的な造形となり、ジェットエンジンの排気口をイメージしたものになっています.またフロントグリル右寄りのところにマツダレーダークルズコントロール(MRCC)のセンサーが取り付けられたくらいで、ほかは違いがありません.
NDロードスターが発売開始になってから9年経過しましたが、いまだに古びた印象がないのはすごいことです.
NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
納車前の一種の儀式のようなものでしょうか、シートにかかっていたビニールやら内装のあちこちに貼られていた保護フィルムを剥がしました.訪問前に剥がしておいてくれていいのですが、こういうのを自分で剥がしたいor剥がさずしばらくそのままにするという方もおられるのでしょう.
このスポーツタン色の内装が気に入ったのが最大の買い替え理由といっても過言ではないので、こうして現物を目の前にすると気分も上がるというものです.
NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
引き渡し手続きや説明を受けるテーブルには納車式の式次第と鍵が置かれていました.なんていうか結婚式っぽい仕立てです.
式次第にはひとしきり説明などの項目が並び、最後に「店長挨拶」「お見送り」とありましたが、自分が訪問したタイミングでは店長は会議に出ているとかで外出しているそうなのでその辺はカット.というか、その手の演出はいらないというのをわかっている営業さんの計らいで外出している形になっているのかもしれませんが.
引き渡し前の最終チェックとサイン、そしてコネクテッドサービスの登録、ついでにETCカードのマイレージ登録の変更手続きなどを行なって納車完了です.
コネクテッドサービス、とあるようにロードスターのような軽量化重視で装備を削りがちの車でも「SOS」ボタンが搭載されて緊急通報ができるようになっていたり、降車後もスマホからドアロックなどの状況をチェックできるようになりました.もっとも、こうした電装品周りやサイバーセキュリティ対策のアップデートをするために今回のマイナーチェンジが行われているわけなのですが.
RICOH GR III
毎度のことながら、納車されたら慣らし運転を兼ねてドライブに出かけます.半分弱ほど燃料が入っていましたが、行き先はガソリン代が高いことで知られる長野県なので、高速道路に乗る前にガソリンスタンドにて給油.
メーター類はND1ロードスターと比べてシンプルな配色になりました.そして自分の乗っていたND1初期型ロードスターと比べると左のメーターがフルカラーモニタになっています.
「9km」と表示されているのが走行距離です.走行距離ともなんとも表示されていないので、どうやったら走行距離が表示されるのかしばらく悩みました.
試乗のときにも感じましたが、いままでと同じサイズで同じ着座位置の車ながら、ステアリングの切った感触や動きなどに細かなところで変化(改善)があると同時に、新車ゆえに動きの渋いシフトの入り具合に気を使う必要があるなど様子を見つつの出発となりました.
新機能として搭載された、マツダレーダークルズコントロール(MRCC)も高速道路走行中に試してみました.従来のオートクルーズは例えば時速100kmでセットすると前車との距離が詰まった状態でも100km/hで走り続けます.MRCC搭載により、100km/hで走行していて距離が詰まった場合には自動的に速度が低下し、また距離が空いた場合には100km/hまで自動復帰します.
自分の感覚では高速道路は運転を楽しむ場所ではなく、目的地まで比較的安全かつ短距離に移動するための手段という認識なので、高速道路走行時は積極的に活用したいと思いました.ただし、自分の運転する感覚とはやはり違うもので、加減速がやや急というか荒っぽくも感じられました.
RICOH GR III
RICOH GR III
納車手続きを行ったのが15時過ぎで、都内を出たのが17時くらい.中央道と長野道を走行し、20時近くに松本に到着しました.この日はここで一泊.松本で宿泊するときにはお城近くのホテルをよく利用しているのですが、今回は駅近くの専用駐車場完備の宿を選択し、できるだけ駐車時に接触事故とかされないような場所を選んで駐車しました.さすがに納車日初日に車をぶつけられるのはイヤですからね.
夕飯は駅近くの「盛よし」にてチーズハンバーグとエビフライ、カニコロッケをいただきました.
以前から気になっていた店で、初訪問だったのですが、20時過ぎに行っても順番待ちができていました.昔から人気のある店らしく、美味しくいただきました.
NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
翌日.松本を出て大町経由で仁科三湖方面に向かいます.
どこか適当なところで写真でも撮ろうと思っていたら、道路沿いに桜の咲いている場所があったのでそこで撮影.
長野県の道路事情は詳しくないのでナビ任せで、高速道路を使わないという条件で仁科三湖近辺から小布施に向かうルートを検索したところ、小川村を経由するルートを提示されました.この道路が非常に快適で、天候のよさと相まって気分よくドライブできました.
NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
小布施に到着.小布施堂にてお昼ごはんをいただきます.
NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
月替わりで季節の料理が供されるのですが、これが美味しいのです.
4月ということもあり、料理には筍や鰆などの旬の素材が使われています.
NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
小布施の近辺も桜が綺麗でした.
観光地の開花予報では長野県各地はすでに葉桜の予報となっていましたが、品種や標高によっては開花時期も異なりますので楽しむことができました.
このあと、軽井沢方面を経由して碓氷峠を下って群馬県に向かい、帰宅しました.
走行距離は約570km.買い替え前と同じ車でありつつもちょっとずつ様々なところが異なり、また新しいこともあって回転を抑えつつの運転でしたがやはりロードスターは楽しい車です.
FUJIFILM X100V
FUJIFILM X100V
ND1ロードスター初期型からND2ロードスターに変わり、キーの大きさも変わったのでキーケースも新しいものを購入しました.
Organの縦型ファスナーキーケース GS-31です.こうしたちょうどよいサイズのキーケースを探し出してくるのも楽しいものですね.
2024/04/28
出雲・松江旅行、その2です.
Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
前日は会社帰りにそのままサンライズに乗車したのでシャワーも入浴もしていません.なので、まずは風呂に入ってさっぱりとしたい、ということで駅近くにある日帰り温泉「出雲駅前温泉 らんぷの湯」に.
岡山で分割したサンライズ瀬戸の終着駅である高松駅前には日帰り温泉がなく、電車移動して行ける温泉としては仏生山温泉があるのですが11時から営業なので、こうして朝10時から営業している温泉がすぐ近くにあるのはありがたいですね.
Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
出雲市駅の外観です.出雲大社を意識したようなデザインになっています.
国鉄の時代には出雲大社近くまで向かう大社線という路線があって、終着駅の大社駅がさらに風格のある駅舎をしていましたが廃線になってしまいました.大社駅の駅舎は今も残されているので訪問したかったのですが、残念なことに修復工事中でしたので訪れることができませんでした.
Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
出雲大社までは「ばたでん」こと一畑電車で向かいます.ホームに上がると「しまねっこ」をあしらったデザインの車両が停車していました.
塗装のせいか新しい車両にも見えたのですが、これは東急1000系の中間車を改造したものだそうです.
Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
出雲大社が縁結びの神様と言われていることもあってか、列車内の床には向かい合った乗客をあみだで結ぶようなイラストが入っていました.
Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
列車は途中の川跡駅でスイッチバックし、出雲大社前駅に向かいます.
地方私鉄では見かけることの多い京王の旧5000系車両がここにもいました.
Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
飲食店や土産物店の連なる参道をしばらく歩き、出雲神社にやってきました.
伊勢神宮には何度も訪れていますが、出雲大社に来たのはこれが初めてです.
Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
参道を進んだ先にあったしめ縄を見て、ああこれがあの有名な大きなしめ縄か、でも思ったよりも小さいな…… と思っていたら、それは別のところにありました.
Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
一般の参拝者が入れるのはここまで、しかも拝殿の向きは90度ずれているそうで、多くの参拝者は拝殿の周囲をぐるっと周り、本来の拝殿の向きでも参拝していました.
Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
タイミングを狙ったわけではないのですが、ちょうど桜が満開の時期でした.
Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
参拝もしたし、おみくじも引いたし、お守りも買ったし、さて帰るとしますか…… と思ったところで、しめ縄のことを思い出しました.
さっき見たのは思っていたものより小さかったし、実は他にあるのではないかと検索したら、参道から外れたところにある神楽殿のしめ縄が巨大だというので行ってみたところ、本当に巨大でした.あやうくここまで来て見逃すところでした.
Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
巨大すぎて、どう伝えればいいのか難しいですね.
Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
お昼ごはんは名物の三段割子そば.注文したのは「琴弾割子」.三段割子そばのそれぞれに、舞茸天、とろろ、山菜おろしが入っています.
割子そばの食べ方は、一番上の容器に薬味と蕎麦つゆを入れて食べ、食べ終えたらつゆを下の容器に入れて足りなければ蕎麦つゆを追加して食べ、さらにその下も…… というものだそうです.こうした食べ方は初めてです.
Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
再び一畑電車の出雲大社前駅まで戻り、ここから松江に向かいます.
乗った列車は川跡駅でスイッチバックして出雲駅に向かうので「松江しんじ湖温泉駅」行きに乗り換えます.
Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
川跡駅で乗り換えた列車は途中の一畑口駅でスイッチバックします.これはかつて一畑口駅から伸びていた路線の名残りだそうです.
途中からはずっと宍道湖のそばを走り続けます.出雲市駅まで乗車したサンライズ出雲が走行する山陰線は宍道湖の南を走行し、一畑電車は北を走行します.サンライズは自分の個室が反対側を向いていて宍道湖を見ることができなかったので、これが初めて見る宍道湖です.穏やかな水面にしじみ漁でしょうか、船が通っていく様子が旅情感を誘います.
Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
松江に行ったらやはり欠かせないのが松江城.
お城に向かって進んでいくとなにやらスピーカーで喋っている声とともに火縄銃でしょうか発砲音が聞こえてきます.城内ではあちこちにこうした武者姿などに仮装した方々がおり、桜の開花時期に合わせて「お城まつり」が開催されていました.前知識なしにふらっと訪れたわりにはいいタイミングでした.
Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
松江城を出るときに、せっかくだから別の出口から出てみようと思い反対側に向かうと、満開の桜と鳥居、石灯籠と狐と狛犬という雰囲気溢れる稲荷神社が.
Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
ちょっと異界に引き込まれそうな雰囲気があるな…… と思いつつ参拝してきました.
参道は途中で左に折れて小高い丘を登った先に神社がありました.
予定としては宍道湖に沈む夕陽を見たかったのですが、曇ってしまい夕日は望めなさそうだったのでそのままホテルに向かいました.
Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8
翌日は早めの列車で帰宅の途に.
山陰線は単線区間が多いので、列車が来ない時間がしばらく続いたかと思ったら上下とも何本も一気にやってきます.ここで列車交換と時間調整をする感じですね.自分が乗る列車の少し前にもこうして鳥取行きのキハ187系特急「スーパーまつかぜ」、各駅停車の西出雲行きのキハ47、さらに木次線ラッピングのキハ120を見ることができました.
Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8
早めの時間の列車に乗ったのは、翌日が平日で出社しなくてはならないというのももちろんあったのですが、この旧型車両の381系特急「やくも」に乗車したかったというのもあります.
この前日に273系の新型車両がデビューしていたのでそっちの方が旬ではあるのですが、ここはやはりなくなる車両に乗っておきたいというもの.
Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8
この381系やくも、リニューアル車両でシートピッチを広げて「ゆったりやくも」という愛称がつけられているのですが、別名「ぐったりはくも」と呼ばれています.岡山と出雲市という、山陽-山陰間の山間部を高速走行して結ぶ特急列車として当時の国鉄で開発されたばかりの新技術「自然振り子方式」を採用しているのですが、傾きを検知してから遅れて車体が傾き、さらにそれが戻るときにも揺り返し的な反動があるなど、とにかく揺れるのです.走行中に興味本位を兼ねてお手洗いに向かったのですが、とても用を足せる状況ではなく諦めて帰ってきたほどです.
新型車両である273系はその問題点を克服して「車上型制御付自然振り子方式」という方式を採用し、傾きなどの走行情報と事前に登録されたデータをもとに傾きを制御するようになり、かなりの改善が見られるようです.まあ新型車両はまたいずれ乗ればよいこと.最後の国鉄型特急の生き残りと呼ばれる381系は今年の6月で定期運転から外れるそうなのでこちらに乗っておくべきでしょう.
Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8
今回はグリーン車に乗車しましたが、厄介なのが座席の指定.「ゆったりやくも」になってシートピッチが広がった弊害として、座席と窓の位置がずれてしまいました.なので、適当に選ぶと真横に壁があるようなハズレをつかむこともあるわけです.その辺も考慮して選んだ結果、車窓を堪能できる座席を確保できました.
Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8
とはいえそこは年季の入った車両、曇りガラスですかこれは、もしくは思い出映像でも見させられているのでは的な、ぼんやりとした車窓になってしまうのでした.
Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8
Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8
岡山駅で「やくも」から新幹線「のぞみ」に乗り換え.
乗り換え時間は15分もあれば駅弁も買えてスタバでコーヒーも買えるだろう…… と思っていたらそれほどの余裕もなく、スタバの場所も見つけられずとりあえず駅弁とお茶だけ確保しました.
岡山らしい駅弁といえばやはりこれ、「桃太郎の祭ずし」.具材の多さが魅力ですが、個人的には「ままかり」が入っているのが嬉しいですね.
行きのサンライズで東京から岡山まで8時間半くらいかかっていたのに、新幹線だとちょうど半分の4時間15分程度で着いてしまうというのがさすが新幹線速いなと思いました.とはいえ、あの寝台列車で過ごす時間というのはまた乗りたいと思わされる魅力があります.
RICOH GR III
島根は30年くらい前に仕事で一度行ったきりの場所で、その時も松江にしか行っておらず往復とも飛行機だったので観光もなにもなかったので初めて訪れたも同然の場所でした.いつもの悪い癖でタイトにスケジュールを詰め込んでいた関係で移動中に気になったものがあっても見送ってしまった部分が多々あり、再訪したいものだと思いました.
余談ですが、会社土産をいくつか松江駅で購入したのですが、買ってから気づいたのですがどれも鳥取の土産物でした.今回鳥取は通過しただけなのだけどな…… と思って、追加でこのような「鷹の爪」の「吉田くん」のお菓子を購入することに.
2024/04/23
Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
旅に出たいな、サンライズのキャンセルとか出ないかな…… と思ってJR西日本の予約サイトをチェックしていたところ、週末のサンライズ出雲の空きが出ているのを見つけたので、すぐさま予約を入れてしまいました.
Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
サンライズに乗るのはこれで3回目.以前の2回はサンライズ瀬戸で高松に向かったので出雲は初めてです.
「回送」の表示で入線してきた方向幕がスクロールしているとつい見てしまいますね.最近ではLED化が進行して方向幕自体がレアな存在になっていることもありますし、このような長距離列車だと思いもよらない行き先が出たりするのでなおさらです.この日は金曜ということもあって、岡山まで併結する「サンライズ瀬戸」の行き先は高松ではなく延長されて琴平行きになっていました.
ところで「伯備線経由 出雲市」とわざわざ表記されているのは、東京方面から出雲市に向かうのにいくつかのルートがあるためでしょうか.以前のブルートレイン時代の「出雲」は京都から山陰本線経由だったのでそれと区別するためなのかもしれません.
Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
ここが本日のねぐら.上下に窓がありますがメゾネット?のためこれで一室です.
サンライズにはA寝台、B寝台、寝台料金のいらないノビノビ座席と種類があり、さらにB寝台にも「ソロ」「シングル」「シングルツイン」「サンライズツイン」と種類がありますが、今回取れたのは「シングルツイン」です.「ソロ」が20室、「シングル」が80室あるのに対して「シングルツイン」は8室しかないのでレアですね.シングルツインがあるのは車端部で、台車がある関係で上下に個室を作ることができず、そのためにこのような作りになっているそうです.台車が近いので他の座席に比べて走行時の音が響くのがマイナスと言われていますが、もちろんそんなものはまったく気にならないどころかむしろウェルカムですね.
また「シングルツイン」なる奇妙な名前の由来は、一応ベッドが2つあるのでツイン、つまり2人用としても使えるけど上段ベッドは補助ベッド扱いで1人使用が基本、というようことらしいです.
Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
車内通路から見るとこんな感じ.上段ベッドは狭いし、寝相が悪いと落下リスクもあるので下段が推奨のようですが、個人的には上段の眺めが好きなのですよね.それに下段はシーツを剥がしてベッドを分割することで座席にすることもできるので、就寝時以外は座席仕様の下段で過ごし、上段で就寝することにしました.
Apple iPhone 13mini
下段ベッドを座席にした様子です.ハンガー横にある収納棚のようなものは、上段に登るための階段でもあります.狭い個室内を有効活用するための工夫が随所にあり、ちょっとした秘密基地みたいで好きですね.
Apple iPhone 13mini
こちらが上段.補助ベッド扱いですが屋根裏部屋のような趣があり好みです.
余談ですが、21時50分に東京駅を出て22時14分に横浜に停車すると、下段はくつろいでいる様子が通勤帰りの東海道線利用者に丸見えになってしまいますが、上段だとその心配がありません.
Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
東京駅で早々に下段ベッドを分解して座席に変更し、窓際に飲み物やお菓子類を並べて準備完了.
駅弁などと一緒にビールや酒類を購入してカウンター状態で使われているのをよく見かけますが、今回は出発前に夕飯を済ませており、アルコールも一人では摂取しないのでコーヒーと水、お菓子類のみです.
Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
以前にサンライズに乗車したときは興奮のあまりなかなか寝付けず、夜中も何度か起きてしまいましたが、今回は大井川を渡ったあたりで就寝しました.
列車は1時過ぎの浜松を最後に翌朝5時過ぎの姫路までは停車しません(途中で乗務員の交代などでの運転停車はありますが乗客の乗り降りはできません).そして6時半くらいに岡山でしばらく停車し、サンライズ瀬戸と出雲の切り離しを行います.切り離し作業はちょっとした人気イベントなので人だかりがすごく、自分も様子を見に行きましたが連結器を見ることはできませんでした.
岡山を出るとサンライズ瀬戸が1時間程度で終点の高松に到着するのに対し、サンライズ出雲はさらに3時間半くらいかけて山陽から山陰に入り、終点の出雲市を目指します.
Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
10時ちょうどに出雲市駅に到着.前日21時50分に東京駅を出発したので、12時間以上を列車の中で過ごしたことになります.
あとで気づいたのですが、この日は特急「やくも」の新型車両のデビュー日で、沿線にもカメラを構えた人があちこちにいました.この雲の形をした駅名標も新型やくもデビューを記念したものだそうです.
Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
先頭車両で撮影をしている人が何人もいたので自分も撮影をしていたところ、運転士や車掌など乗務員の方々も集まってきていました.こうした光景が見られるのも終着駅ならではですね.
つづきます.
2024/02/06
旅行の移動記録用に15年ほどGPSロガーを使い続けています.
最初はHolux M-241を使用し、M-241がGPSロールオーバー問題で時刻情報が正常に記録されなくなってしまったので、その後はGarminのeTrex 20xを使用していました.eTrex 20xは並行輸入品をショップカスタマイズで日本語対応にして地図も表示可能にしたものですが、バッテリの消費が激しいのが難点でした.公称値は単3電池2本で25時間なので、1泊2日の旅行だと使用時間にもよりますが予備の電池が必要となります.そうした経緯もあってなにかいいものはないかなと探したところ、同じGarminの新製品で充電池に加えてソーラーパネルを搭載した新製品が発売になっていたので購入してみました.
FUJIFILM X100V
本体、付属品としてUSB-Cケーブル、あとは多言語対応の簡易的なマニュアルのみというパッケージです.
FUJIFILM X100V
eTrex 20xもそこそこのサイズ感がありましたが、多少薄くなったとはいえ、さらに大きくなっています.重さは同じくらい.
FUJIFILM X100V
eTrex 20xは背面の金具を引き起こして捻ることで電池交換をしていましたが、eTrex Solarは充電池のため裏蓋は開きません.
同じ筐体を使用した電池使用モデルであるeTrex SE(日本未発売)があるので、裏蓋が外せそうにも見えます.
上部にあるゴムパッキン部分にはUSB端子があります.eTrex 20xはminiUSBで、しかも本体付属のケーブル以外は認識がうまくいかない若干特殊なスペックでしたが、今回はUSB Type-Cになったので充電も通信もしやすくなりました.またBluetoothにも対応しています.
FUJIFILM X100V
背面のアクセサリ取り付け部がeTrex 20xもeTrex Solarも共通なので、鞄にぶら下げるためのカラビナを使い回しできました.
FUJIFILM X100V
今回はGarmin日本法人が販売する製品を購入したので、カスタマイズしなくても最初から日本語表示されます.
が、この手のガジェットにありがちなことですが、ディスプレイの解像度が低いこともあって日本語フォントがあまり綺麗に表示されず、さらに半角カナが使われていたりするなど見栄えが良いものではありません.
FUJIFILM X100V
なので、初期設定が終わった段階で表示言語を英語に切り替えました.
RICOH GRIII
電源を切った状態でも日光に当てることで自動的にソーラーチャージャが機能し、充電中を示す液晶が表示されます.
今回eTrex Solarを購入した理由が長時間利用可能なことなのですが、衛星補足をGPSのみに限定し、75,000ルクス以上の日光を受けることで無制限稼働を可能にしています.
とはいえ、75,000ルクスを維持するのはなかなか難しいことで、晴天時の正午の日光で100,000ルクスくらいになるものの、その前後の時間帯で斜めに日差しが入れば75,000ルクスを下回ってしまうので、太陽光だけで使い続けるのも難しそうです.
Apple iPhone13 mini
実際に旅行に持ち出して使用してみました.衛星のつかみも早く、東海道新幹線で新丹那トンネルのような長距離(約8km)のトンネルでも出てから次のトンネルまでの5秒ほどの間に捕捉します.
Apple iPhone13 mini
GPSの捕捉状況です.GPSだけでも多くの衛星を捕捉していますが、マルチGNSSモードをオンにすることで、さらにこれに加えてGLONASSなど他の衛星も補助的に捕捉し安定性を高めています.ただし、多くの衛星を捕捉することで動作時間は200時間から100時間に半減します.
新幹線「のぞみ」に乗車して東京から名古屋方面に移動したときの小田原から三島の移動ログです.これはeTrex 20x.
こっちがeTrex Solar.この区間は大小いくつものトンネルが続きますが、小田原-熱海間の途中でカーブしているトンネルは当然ながら路線とずれているものの、トンネル間の短い時間でも衛星を拾ってかなり正確にログが残されています.
衛星の捕捉時間の速さやGPS以外も補助的に捕捉して精度を高めていることや、3日程度の旅行でもバッテリを気にすることなく使用できるといったバッテリの持続時間の長さはeTrex 20xと比べて大きなメリットです.
デメリットとしてはメインメモリが非常に少なく(約28MB)、microSDカードなどでの拡張もできません.広範囲の地図データを追加することができず、旅行中にディスプレイに地図を表示できません.もっとも自分の場合は移動ログを保存するのが目的であって、地図の表示などはおまけ的な要素でしかないので大きな問題にはなりませんが、本来の使用用途であるトラッキングナビとして使用するには、あらかじめ地図を切り出しておくというような準備が必要となるため、扱いづらそうです.
昨今はスマホでも移動記録は可能ですが、正確に記録しようとするとスマホのバッテリ消費が激しくなり、かといってGoogla Mapsのようにバッテリ消費を考慮したログ保存を行うとディテールが失われるので、餅は餅屋とでもいうか、GPSロガーはまだまだ自分にとっては必要ですね.