映画『マッドマックス フュリオサ』を観てきました.
作品としては『マッドマックス 怒りのデスロード』の前日譚となり、登場人物のフュリオサの幼少期から『怒りのデスロード』につながっていく話となります.
(以下、ネタバレを含みます)
様々な問題により混乱し無秩序化し、暴力がすべてとなった世界.そんな中でもオーストラリアの「緑の地」で平和に暮らしていたフュリオサがならず者にさらわれ、救おうとした母親を目の前で殺されてしまう.その後も悲惨な生活を送ることになったフュリオサが全力で復讐を果たしていく、というのがおおまかなストーリーで、イモータン・ジョーとの出会いや関係なども描かれています.
大半の登場人物がイカれており、その中でもフュリオサをさらった集団のボスであるディメンタスは相当なもので、相対的にイモータン・ジョーがまともに見えるから不思議なものです.
暴力的な描写は『怒りのデスロード』と同様ですが、復讐劇であるということ、それに加えてディメンタスがなぶり殺し的な行動を好むあたりが、どろっとした嫌悪感があって好きではありませんでした.『怒りのデスロード』がこれから少しはまともそうな未来が控えていそうな雰囲気で終わったのに対して、今作はその状況が見えないところで終わっているのも一因かもしれません.