2016/10/22
立川シネマシティに『スター・トレック BEYOND』(注意:音が出ます)を観に行ってきました.立川に行ったのはもちろん極上爆音上映狙いです.
スター・トレックは今年で50周年を迎える長期シリーズ作品で、いくつものシリーズに分かれています.今回上映されたのは初期の日本語名「宇宙大作戦」を再構成したシリーズの3作目にあたります.
TVシリーズの1時間ものは科学的知見や人間ドラマなどやや考えさせられる内容のものが多いのですが、映画版は予算も潤沢なせいか派手な映像など娯楽的傾向が強いですね.今回も派手なアクションシーンが多く、スター・トレック自体に詳しくない方でも楽しめるように作られていると感じました.
ところで、初代シリーズである「宇宙大作戦」でスポック役を演じたレナード・ニモイが2015年2月に亡くなり、今作では敬意を表すシーンがありました.また、劇中でも主要クルーの一人であるチェコフ役のアントン・イェルチンが事故で亡くなっており、今回が遺作となったこともあってクレジットの最後に両名に捧げられています.
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シネマシティにはカフェが併設されているのですが、ピザ窯があって美味しいピザをいただくことができます.劇場内に持ち込みはできませんが、早めに行っていただいてきました.
2016/09/26
映画『ハドソン川の奇跡』を見てきました.
実際に2009年に発生したUSエアウェイズ1549便不時着水事故をもとに作られた映画であり、できるだけ現実に近づけて作られたそうです.
離陸から間もない時間帯にバードストライク(飛行機に鳥が衝突すること)により両エンジンが破損してしまい、動かなくなってから着水までわずか3分ほどの出来事であり、これをどのようにして映画としてみせるのかが興味深いところであったのですが、不時着水するまでの機長や副機長、クルーの奮闘、着水後のフェリーによる救援、そして事故が起きたことによる機長や家族に対する環境の変化、NTSB(国家運輸安全委員会)による追求など、心理的な描写を中心によく描かれていました.
IMAX上映で観たこともあって、飛行機のエンジン音や着水時の衝撃音などは大迫力で、なおかつコクピットからの映像などで若干の酔いを感じてしまうほどに引き込まれてしまいました.
いつもは刺激の強い、過激な映像の映画ばかりを見ているので、映画を見た後の車の運転が乱暴になりがちだったりするのですが、今回ばかりは丁寧に、安全運転に心がげようという気分にさせられました.
2016/09/20
映画『エクス・マキナ』を観に行ってきました.
海外での公開は2015年1月からなのですが、なぜか日本ではなかなか公開されず、そのうち存在を忘れてしまっていました.しかし、今朝電車に乗っていて下高井戸駅のホームにある「下高井戸シネマ」の広告欄に「エクス・マキナ」のポスターが貼ってあったのを見て、さっそく観に行ったというわけです.あとで調べたら6月から各地の映画館で公開が始まっていたようです.チェックが甘いですね.
世界最大の検索サイト会社に勤務する主人公、ケイレブ.社内の抽選に当選し、社長であるネイサンの別荘に1週間滞在する権利を得る.しかし、そこは単なる別荘ではなく、研究施設でありAIの研究が行われており、女性型ロボット、エヴァが開発されていた.ケイレブにはエヴァが人間と同様の知能や感情を有するかのテストが任され…… というのが大まかなあらすじ.
舞台が自然に囲まれた別荘であり、別荘での登場人数(ロボット含む)はわずか4人.エンディングのスタッフロールを見てもキャストに名前が挙がっているのは10人だけと、ここまで登場人物の少ない映画は初めて見ました.
別荘はカード認証システムによって立ち入りが厳重に管理されており、人数の少なさも相まって密室的な要素もあります.
ケイレブとネイサンという人間同士、ケイレブとエヴァ、ネイサンとエヴァという人間とAIの対立、なにが正しいのか、そして主人公すらも自分がもしかして人間ではないのではないかと苛まれて変調をきたし始める、というような話は非常に好きなので楽しんで見ることができました.
高度にハイテクな技術がテーマとして扱われているわりには、各部屋のアクセス管理がカードキーのみで顔認証すらなかったりと(もちろんそこが要因となって話が展開するのですが)、ちぐはぐな部分がやや気になる面もありました.あと、あんまり書くとネタバレになりかねないですが、ロボット三原則はここには存在しないようです.
ところで、この映画のようなAIや機械、ロボットと人間との関係を扱った話になると、日本と欧米など諸外国では180度正反対ともいえるような展開になることが多いということが以前からよく指摘されていたりします.
日本ではわざわざ例を挙げるまでもないほど誰もが知っている鉄腕アトムやドラえもん、大型のものではマジンガーZやらガンダムなど、アニメや漫画で人間のパートナーとして描かれるキャラクタが非常に多いです.結果として、大学などの研究施設ではアトムを作りたい、というようなモチベーションで研究をする人が多いと聞いたことがあります.
翻って外国では侵略者や破壊者、もしくは仕事など自分たちの居場所を奪うもの、としてロボットが描かれることが多いです.「新スタートレック」にはアンドロイドとしてデータ少佐が登場しますが、ストーリーの最初のほうやゲストとして登場するキャラクタからは冷淡な扱いを受けているところが何度も出てきます(途中からは欠かせないパートナーとしてクルーの大切な一員として扱われますが).
こうした彼我のAIやロボットに対する見解の差異がこの映画でも感じられます.
別荘での登場人物の一人であるキョウコですが、ソノヤ・ミズノという日系イギリス人が演じており、ケミカル・ブラザーズのPVにも出演しています.その映像はモロにエクス・マキナの影響を受けているように見えます.
2016/08/11
Apple iPhone SE
立川で「シン・ゴジラ」の極爆こと、極上爆音上映を観てきました.
これでシン・ゴジラを観るのは4回目になります(過去3回はすべてIMAX).
極爆の名に恥じない重低音で、ゴジラが歩くたび、そして尻尾が地面に叩きつけられるたびに振動といっていいほどの低音が響き渡ります.逆にそれが影響しているのか、IMAX上映のものに比べてややセリフが聞きづらいようにも感じられました.
今日は祝日、なおかつお盆休みシーズンということもあり、極爆上映回は売り切れ.その爆音を、そして映画の舞台(のひとつ)でもある立川という場所柄か、熱心なファンが来ているようで上映終了後には拍手が起きました.自分も拍手しました.
(ここから下はネタバレを含む感想です)
(more…)
2016/07/30
映画『シン・ゴジラ』を見てきました.
昨日7月29日が封切り日で、見た人たちがTwitterで絶賛しているのを目にして、興味を持って見に行ってきたというわけです.
土曜日の21時近くの上映という時間でしたが、かなりの席が埋まっているように見えました.
ストーリーは、海から上陸して襲ってくるゴジラに人類がどう立ち向かうか、という初代や1984年版と同じ流れです.
しかしながら、今回は総監督が庵野秀明であり、随所にエヴァンゲリオンらしさが散りばめられ(曲もエヴァンゲリオンと同じ鷺巣詩郎)、凝った構図と極限までのリアリティの追求により映像と世界観に引きずり込まれます.
人によって興味を引く点はそれぞれでしょうし、マニアックに作り込まれた映像には見るたびに新たな発見がありそうですが、花形ともいえる戦闘シーンと同じく目を引いたのが会議シーン.面倒な手続きの多さとそれによる決断の遅さ、そして各省庁の縄張り争いと不利になると手のひらを返すように押し付けあう.見終えた後で、果たして我が国の政府は実際のところどうなのだろうかと少し考えてしまうほどに、良くも悪くもリアルです.
自分はあんまり映画は行かないほうですが、上映後に拍手が起きたのは初めてです.自分も拍手しました.よくぞここまで作ったものだと感嘆します.オススメです.