2011/06/04
「朝日新聞デジタル」「日経新聞電子版」に続く、電子新聞として「毎日RT」をチェックしてみました.
毎日RTの特徴は、
・通常の毎日新聞とは異なる「毎日RT」という新聞が週6回発行されている(首都圏のみ発売)
・電子書籍版のみの購読だと月額900円とリーズナブル(1号単位の購読は115円)
・iPad用アプリが用意されている
・誌面が毎日新聞のWebのアクセスランキングを主体に構成されており、Twitterの読者コメントが掲載されている
というあたりでしょうか.
iPad版がお試しで5回まで購読できるので読んでみました.誌面構成は縦書きで書体も紙媒体の新聞に近くて読みやすいです.字のサイズは変更できませんが、横画面表示だとちょうど読みやすい感じです.朝日新聞デジタルのiPadアプリのように続きを読むときはタップして別画面に切り替える必要もありません.Twitterのコメントは個人的にはいらないように思えました.そのぶん誌面を充実してくれた方がよいですね.それから、朝日新聞デジタルのように広告が出ないのは美点です.
毎日新聞のニュースサイトのアクセスランキングを主体に誌面が構成されていることからもわかるように、デジタルならではの速報性というのはあまり重視されていないようです.夜21時から23時くらいに更新されているような感じなので(→購読申し込みをしたところ、18時前に配信の通知メールが届くようになりました)、今日1日を振り返ってニュースのおさらいをするような感じとしてはアリかなとも思います.
まとめます.大手で新聞の有料サービスを行っているのは、日経、朝日、産経、毎日の4誌です.
日経:月額4,000円.ニュースサイトのコンテンツ自体を有料化.アプリはiPhone用.
朝日:月額3,800円.通常の朝日新聞サイトよりも記事の内容を充実.アプリはiPad、アンドロイド用.
産経:月額iPad用は1,500円.iPhone用は無料.誌面そのものを配信.
毎日:月額900円.アプリはiPhone、iPadに対応.
日経と朝日は速報性を重視、産経と毎日は新聞誌面の体裁を重視といった感じでしょうか.とりあえず各紙の思想や立ち位置を無視して考えると、多少値段が張ってもニュースの速報性などネットの利便性を最大に活かすのであれば日経や朝日になります.産経や毎日はニュースをまとめて読みたい向きにはよいでしょう.産経はiPod touchとiPadの両方をずっと前に試しましたが、ダウンロードに非常に時間がかかるのが難点でした.
まだまだ過渡期で試行錯誤の段階なので、各紙とも変化があることでしょうし、静観している読売新聞が参入する可能性もあることでしょう.個人的結論としては、iPadでの読みやすさや値段を考慮して毎日RTを購読してみようかと思います.
2011/06/01
このブログはWordPressで運用しています.
WordPressはソフトウェアの自動アップデート機能が装備されていて、お手軽にバージョンを上げることができるのですが、レンタルサーバ会社のMySQLのバージョンが4.0で止まっていたため、WordPressのバージョンも2.8.6で止まっていました.
機能的に不足はないのですが、セキュリティ的にちょっと不安だなと思っていたところ、久々にレンタルサーバの設定画面を確認したらMySQLのバージョンが5.xに上がっていました.ところが、よく見たらMySQL 4.xとMySQL 5.xでデータベースサーバが違っていました.どちらでもお好きな方を使ってくださいということなのかもしれませんが、これではデータベースの中身を移し替えなくてはMySQL 5.xに移行できません.
とりあえず、以下の方法で移行できました.
1. MySQL 4.xのPHPMyAdminからエクスポートを行う
・WordPressのデータの入ったデータベースを選択
・「エクスポート」をクリックして「全選択」をクリックして「構造」の「DROP TABLEを追加」にチェック
・「ファイルで保存する」にチェックを入れて「実行」
2. MySQL 5.xのPHPMyAdminでインポートをする
・データベースを選択
・「インポート」をクリックしてエクスポートした書類を選択
難儀したのはインポート側の制限が2MBまでとなっていたこと.エクスポートした書類が17MB程度もあったのでどうしようかと思いましたが、gzip圧縮ファイルにも対応しているとのことだったのでgzip圧縮したところぎりぎり2MBに収まったのでなんとかなりました.
あとは、wp-config.phpのDBサーバ名やパスワードなどを書き換えて完了.とりあえずすべてうまく動いているようでなによりです.
2011/05/28

RICOH GR DIGITAL III
NHKの技研公開に行ってきました.
毎年5月末になると、世田谷区砧にあるNHK放送技術研究所では「技研公開」という、研究発表が行われます.

RICOH GR DIGITAL III
悪天候ながらも会場内は結構混雑しています.今年は節電のため16時までとなっているため、混雑の度合いが高いのかもしれません.
一般向けの発表会ではありますが、内容はかなり高度です.とはいえ、専門用語で突っ込んだ質問をする人もいました.実際に研究されているかたが説明員としており、試作品の機材なども展示されているため、興味のある人にはたまらない展示なのでしょう.
今年のNHK技研公開の発表でも大きく扱われていたのは、TV放送とネットとの連携です.Hybridcastなどと呼ばれており、コンテンツ配信やSNSを使った双方向通信的なものなどを推進していくようです.
まだ研究段階のようですが、「感動」を数値化して番組制作に活かす技術など、どこまで現実に運用できるのかわからないようなものも展示されていました.

RICOH GR DIGITAL III
テレビのニュースで気になっていた福島原発の映像です.「30km以上離れて撮影」「映像を鮮明化しています」というテロップが入っているこの映像ですが、
1. 42倍レンズを搭載した防振機能付きカメラでヘリから撮影
2. 転送した映像のブレを補正
3. 鮮明化処理をかける
4. さらに2倍に拡大
というステップを踏んでいるそうです.まったくブレを感じさせない映像なので、てっきりどこかに据え付けて撮影しているものだとばかり思っていました.

RICOH GR DIGITAL III
スーパーハイビジョンの研究も進んでいました.スーパーハイビジョンとは7680×4320ドットいう、フルハイビジョンの16倍もの解像度をもつ技術です.NHKとしては2020年の試験放送を目標としているそうです.
今年の目玉はシャープと共同開発した85インチの液晶スーパーハイビジョンテレビです.85インチというサイズにも関わらず、至近距離で見ても映像が細かいです.が、撮影したカメラが開発途中ということもあってか、若干のノイズを感じました.実際に撮影していたスーパーハイビジョンカメラを見ると大量のライトを使っていたので、光量不足に弱いのかもしれません.また、カメラの小型化も課題だそうです.
スーパーハイビジョンの映像を見ていて思ったことなのですが、非常に解像度が高く精細な映像だと3Dとかの加工をしなくても立体的に感じました.これは他のかたもそう思ったらしく、3Dカメラで撮影しているのかと質問をしている人を見かけました.
別の展示施設でメガネを使った3D映像を見ましたが、そちらのほうが書き割りっぽくて不自然に感じました.

RICOH GR DIGITAL III
単板式スーパーハイビジョンカメラのレンズですが、どこかで見た覚えのあるレンズがついていました.CarlZeiss Distagon 25mm F2.8 ZFです.自分の愛用するレンズがこのようなところで使用されているのもなんか不思議な感じです.
マウントアダプタを介して接続されています.別のスーパーハイビジョンカメラの説明ですが、撮像素子サイズは2.5型とのことで、35mmフルサイズセンサーより少し小さなものが使用されているそうです.解像度的にはこのレンズであっても十分とのことでした.
研究途中ということもあってか撮影NGの箇所も多々ありましたが、興味深い展示が他にもいろいろとありました.
毎年行われているので、来年も時間が許せば行ってみたいです.

RICOH GR DIGITAL III
出口付近にあった、物販コーナーでi-MiEVの中継車のトミカが売られていたので買ってしまいました.995円はちょっと高い気もしましたが.ちなみに実車も研究の一部として展示されていました.
2011/05/20
昨日の朝日新聞デジタルに引き続き、日経新聞電子版もユーザ登録をしてみました.
日経新聞電子版についてざっくりまとめると、
・サービスは朝日新聞デジタルよりも早く2010年3月から
・朝日新聞デジタルは従来のWeb版とは異なるサービスとして開始したが、日経は同一サービス内で非会員にはニュースを絞って表示(100文字程度で文章が切れてしまう)
・機能は制限されるが無料会員もあり
・有料会員は月額4,000円.紙媒体の購読者は+1,000円で電子版の登録が可能
・無料会員は会員限定記事を1ヶ月に20件まで読める(有料会員は制限なし)
・有料会員は過去5年の記事の検索と本文表示が可能(無料会員は過去半年の記事の見出しのみ)
・iPhone用アプリも用意されるが有料会員のみ使用可能
・携帯電話での閲覧は有料会員のみ可能
・メールによるニュース配信もあり(無料会員は一部制限あり)
無料会員で登録してみました.無料会員なので登録時にクレジットカード番号を要求するような行為はありませんでしたが、強制的にお知らせメールなどのメールサービスがオンになってしまいます.確認画面でその手のメールを受信するようになっていたので画面を戻してオフにしようとしたのですがどこにも見つけられず、どうやらあとから設定画面で手動でオフにするしかないようです.ちょっとあこぎな仕様です.
自分の場合は過去記事の検索などもしないので、無料で十分な気がしました.
朝日新聞デジタルもそうですが、日経も電子版の料金が高すぎるような気がします.紙媒体のビジネスを圧迫しないようにという配慮(もしくは社内からの圧力)からこうした値付けになっていると思われますが、ビジネスとしてはなかなか成立しないのではないでしょうか.
朝日新聞デジタルのほうは「電子新聞「朝日新聞デジタル」、創刊3日目で購読申込者1万人達成」なんていうニュースが出ていましたが、私のように無料期間だけ試してやめてしまう人もそこそこいるような気がします.
2011/05/19
昨日から「朝日新聞デジタル」なる新サービスがスタートしました.
これは、月額3,800円(紙媒体の朝日新聞の購読者は購読料+1,000円)の有料サービスで、コンピュータおよびiPad/iPhone、そしてAndroidで朝日新聞の記事が読めるというものです.
Web上での新聞記事の有料化は日経新聞がすでに開始しており、こちらは月額4,000円です(iPadやスマートフォン向けのアプリは用意されていません).
7月末まで無料ということなのでiPad用アプリをインストールしてみることにしました.
驚いたのは「無料」だというのに会員登録時にクレジットカード番号の登録を求められること.いちおう名の知れた新聞社なので不正行為には用いられないだろうと思って登録しましたが、気分がよいものではありません.もちろん住所や電話番号も入力必須です.無料期間でお試しで使うにはあまりにもハードルが高すぎます.おそらくこの登録画面を前にして試すのをやめた人も多いのではないでしょうか.
メールによる認証手続きなど、さらに登録作業が続いてようやく誌面を見ることができました.
最初に驚いたのは、画面下に広告が出ていること.月額3,800円支払っていても広告を出すというのはちょっとどうかなと思います.さらにページをめくっていくと、今度は画面いっぱいに使った広告が出てきました.たしかに紙媒体の新聞には全面広告がありますが、電子書籍でそれをやられると違和感が大きいです.
画面レイアウトは横組み、フォントはサイズ可変ですが見出しはゴシック、本文は明朝固定です.新聞っぽく多段組のレイアウト構成になっているのですが、横組みなので違和感ありまくりです.また画面サイズとの兼ね合いもあって本文はすべては表示されていません.なので全文を読むには記事をタップするのですが、そうするとやけに緩慢なスクロールとともに記事本文が表示されます.ページ移動も非常に待たされますし、アプリの出来がイマイチなのかたまに画面が白いままなにも表示されないなんてこともありました.
それから、細かいことで気になったのはiPadの画面いっぱいにレイアウトするように設計されていながら、どういうわけか1行ほど見切れていてスクロールさせないと文章が読めません.
Macからも見てみました.こちらもログインしないとトップページしか見れません.しかもログインしてしばらくたってから再びアクセスするとまたログインを要求してきます.新聞を読むのにいちいちログインしなくてはいけないなんて面倒なことこの上ありません.
結論からいうと、現状でこのクオリティで3,800円の価値はありません.1,000円でも悩むかもしれません.そもそも紙媒体のものが朝夕刊あわせて4,000円弱なのに、紙代、印刷費、輸送コストなどがかからない電子書籍のほうがほぼ同じ価格ということがおかしいです.少し前にアメリカで創刊された、ニューズコーポレーションのiPad向け電子新聞は1週間で99セント、1年間で39.99ドルです.誌面のクオリティやボリュームはわかりませんが、価格で比べると朝日新聞デジタル1ヶ月分の価格で1年分購読できてしまいます.
あと2ヶ月半ほど無料期間がありますので、その間に改善されるかどうかを見たいと思いますが、こんな状態では間違いなく8月の有料サービスが始まる前に解約手続きをとることでしょう.