「ニコン、有効3,630万画素のフルサイズデジタル一眼レフ「D800」」
D700の後継として、D800/D800Eが発表されました.
変更点はざっくり以下の通り(括弧内はD700)
・画素数3,630万画素(1,200万画素)
・視野率約100%のファインダー(97%)
・光学ローパスフィルタの効果を失わせたD800Eを用意
・画像処理エンジンEXPEED3(EXPEED2)
・フルHD動画撮影対応(非対応)
・ISO感度100-6400(200-6400)
個人的には3,630万画素は多過ぎですね.D700と比べて一気に3倍の画素数は「後継機」にしてはずいぶんと画素が増えすぎたなという印象です.D700のRAWデータ(12bit 圧縮RAW)で画像1枚あたり10MB程度はありますので、D800は単純計算で30MBにもなります.処理を行うコンピュータ側の処理能力、メモリ、高解像度ディスプレイなどへの要求水準がさらに上がるので、コンピュータへの投資も必要になるかもしれません.
画像処理エンジンがD700比較で22倍にも高速化されたそうですが、画素数3倍ということもあってか、連写速度は秒5枚から秒4枚に低下しています(縦位置グリップを追加しても変わらず).
光学ローパスフィルタ効果なし、視野率約100%、ISO100スタートあたりは魅力的ですが、それだけのためにD800Eに買い換えるほどではないですね.
D700の撮像素子を搭載した、コンパクトなモデルとか登場しないでしょうか.連写速度とかは求めないので、お手軽なフルサイズ機がほしいです.
・・・しかし、撮影サンプルのD800Eのシャープさはたまらないものがありますね.ローパスフィルタごしの映像をシャープ処理するのでは得られないクオリティです.