2013/10/08

Argus vs 歩数計

Category: コンピュータ — Annexia @ 23:59

 iPhone 5sには「M7」というモーションセンサーチップが搭載されています.
 M7で処理されるのは加速度やジャイロ、コンパスなどの動きを検知する機能.この機能を使ってiPhone 5sでは現在の移動状態を検知し、iPhone 5s(=持っている人)が歩いているのか車で移動しているのかといった状態を判断し、またしばらく動いていない場合はネットワークへの通信頻度を減らしてバッテリの消費を抑える機能も備えています.

 そのM7の機能を使った歩数計アプリとして「Argus」があります.正確には歩数計だけでなく、カロリーの消費量や、他の睡眠管理アプリとの連動、体重管理など多岐にわたる機能を備えています.

Apple iPhone 5s

 自分は以前から歩数計を使って歩数チェックをしています.自分が使っているのはシチズンの製品で、3Dセンサーを搭載した製品なので、どのような角度で持ち歩いても動きを検知してカウントすることが可能です

 この両者を比べてみると、興味深い違いがあることに気づきました.
 ここ1週間ほどの歩数を比べてみると、
・10/1  7,862 / 7,363 (Argus / 歩数計)
・10/2  6,293 / 5,693
・10/3  9,458 / 9,394
・10/4  7,259 / 6,832
・10/5  13,284 / 19,487
・10/6  0 / 0
・10/7  7,744 / 7,396
・10/8  7,567 / 7,188
 となります.
 Argusのほうが数百歩程度多いのは、iPhoneは基本的に常に持ち歩いているのに対して、歩数計は鞄のポケットに入れているのでカウントされる回数がそもそも違うことが要因かと思われます.
 が、10/5だけ大幅に歩数計のカウント数が多くなっています.この日は松本と黒部ダムに旅行に行った日で、鉄道とレンタカーの移動が多い日でした.鉄道は普段も乗っているので、鉄道で誤検知すれば全ての日に数値の違いが出るはずです.なので車移動の振動を誤検知しているものと思われます.Argusが誤検知しないのは、前述したとおりM7が加速度センサーなどからiPhoneの移動状態をを検知しているからでしょう.

 NikeのFuelbandのような、1日の行動を記録して健康管理などに役立てる製品が徐々に出つつありますが、iPhoneもまたそうした機能に対抗する性能を装備してきているようです.