2024/09/19

とうもろこしを食べに東北旅行(その2)

Category: 旅行・観光, — Annexia @ 20:42

 東北旅行、つづきです.

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 ホテルの朝食バイキングですが、青森らしさを感じさせるメニューが豊富でした.
 左奥にある汁物はせんべい汁、その右にある丸いものはイカメンチ、リンゴゼリーを挟んで右側は「スタミナ源たれ」を使った豚肉と野菜の炒め物.手前左はホッキ貝、右のご飯はホタテの炊き込みご飯です.ジュースはもちろんリンゴジュース.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount

 朝食のあとは弘前城近くにあるスタバまで出かけてコーヒーを買ってきました.
 ここのスタバは登録有形文化財の建物をリノベーションした店舗で、旧第八師団長官舎(弘前市長公舎)だったそうです.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount

 岩木山に向かう途中で岩木山神社に参拝します.
 比較的天気のよい日でしたが、このように雲が出ており、おかげで麓から岩木山を拝むことができませんでした.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount

 1200年以上もの歴史のある神社で、古来より岩木山信仰が篤かったのが伺えます.
 岩木山信仰なので、この鳥居の先に御神体たる岩木山が見えるはずなのですが、雲で見えません.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount

 参拝して旅の無事を祈り、御朱印をいただいて岩木山を目指します.

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 岩木山は標高1,624mで、津軽富士などとも呼ばれる裾野が美しく広がる山です.
 車で8合目までは行けるのですが、その道路、津軽岩木スカイラインがこのポスターのように曲がりくねっているのです.合計69ものカーブがあって…… というのは事前知識でもちろん知っていたのですが、実際に走ってみると思っていた以上に直線部分が短くてひたすらヘアピンカーブを曲がり続ける感じでした.これはこれで楽しいのですが、残念ながら道路が結構荒れており、ところどころ穴があるうえにカーブの先の見通しはよくないので神経を使います.
 平日の観光用有料道路ということもあってかそれほど交通量も多くなく、すれ違ったのは路線バスくらい(地元の温泉から運行されてるらしい)でした.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount

 岩木山8合目にて.雲の位置で高い場所に来ているのがわかります.
 ここから9合目までは後ろに見えるリフトで登れるのですが、山頂を目指すには本格的な山装備がないと無理だそうです.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount

 しばらくしたら徐々に雲が取れてきましたが、それでも見晴らしはさほど改善されず、そして標高が高く肌寒いので早々に下山しました.

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 下山したところで道路沿いに何軒もあるとうもろこし農家の店で「嶽きみ」をいただきます.甘みが強くて美味しかったです.
 この辺りの地域を「嶽(だけ)地区」と呼び、そこで採れるとうもろこしなので「嶽きみ(きび)」と呼ぶそうです.鮮度が落ちるのが早いそうで、首都圏などには出荷されているのを見たことがないですが、地方発送は可能のようでした.
 これにて今回の旅の目標が果たされました.よってここからは帰路になります.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount

 岩木山を弘前と反対側に降りることで日本海側の街、鯵ヶ沢に出ます.行きは郡山から東北中心部を走って弘前までやってきましたので、帰りは日本海側、白神山地の日本海に面した道路(現地の呼び名では西海岸)を南下することにしました.
 西海岸沿岸は白神山地が海まで迫っており平地が少ないこともあって、道路(国道101号線)と五能線と並走する区間が多いです.
 走っていると、以前に「リゾートしらかみ」に乗車した際に観光したことのある千畳敷にやってきたのでしばらく休憩しました.
 鉄道の車窓で眺めていた道路を今度は自分が車で運転するというのも、旅行冥利に尽きるものだなと感じました.今回の旅行はそれを感じる部分がいくつかあり、山形市からさくらんぼ東根駅あたりの、以前に山形新幹線の車窓で眺めた、街路樹が等間隔で植えられている一直線の道路も走行できたりして、懐かしく感じました.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount

 昼食の計画はまったく立てておらず、やや遅くなった時間に道の駅が見えたのでそこでいただきました.
 マグロ丼がおすすめと張り紙があったので注文しようとしたところすでに売り切れており、パッと目に入った鉄板ナポリタンを注文したらこれが当たりで、道の駅らしく地元野菜を使っており美味しくいただきました.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount

 この日は酒田にて宿泊です.酒田か鶴岡か迷ったのですが、鶴岡は以前に泊まったことがあるので酒田を選びました.
 初めて訪れる街で、時刻表を見ると特急停車駅として地域の代表駅的な扱いに見えたので大きい街なのかなと思ったら、駅と街中はやや離れているようで駅前は寂れ気味でした.そんな状況を打開しようとするためか、駅前に公共施設(図書館と観光施設)とホテルを併設した建物が新規に建てられていましたので、今回はそちらに宿泊しました.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount

 ホテルの部屋からの眺めですが、こんな感じでトレインビューというかステーションビューです.しかも背景には鳥海山も見れ…… るはずなのですが、宿泊中はあいにくの天候で雲に遮られて見ることができませんでした.今回の旅行は雨に降られることはあんまりなかったのですが、雲が多くて期待していた景色を望めない部分が多々あったのが残念でした.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount

 駅周辺は居酒屋のような店は何軒かあったのですが、自分は飲めないのでホテルのレストランでいただくことにしました.
 注文したのは季節のお刺身御膳.マグロはやや水っぽくて残念でしたが、他の刺身は美味しくいただきました.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount

 翌日は鶴岡市の海沿いにある加茂水族館に.7年ぶり2度目の訪問です.前回は逆回りで新潟から北上して鶴岡にやってきたのでした.
 夏休みシーズンも終わった9月とはいえ、土曜日ですので子供連れも多くそこそこの混雑ぶりでした.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount

 加茂水族館といえばやはりクラゲ.クラゲの飼育で経営を持ち直したといっても過言ではない水族館なので、展示される種類の多さや展示内容の濃さなど圧倒されます.他にも近辺の魚やアシカやアザラシといった海獣類の展示なども充実しています.近辺の魚、特に海水魚は説明書きで刺身や鍋、煮付けについて言及されており食べることと繋がっているのがいいですね.もちろんクラゲについても調理法の説明書きがありました.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount

 そして加茂水族館の看板ともいえる展示がこのクラゲドリームシアターです.直径5mもの水槽に約1万匹ものミズクラゲが漂う姿は見入ってしまいます.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount

 予定していた観光地はこれで見尽くしたので、あとは帰るだけ…… ですが、ここから新潟を経由して名物のタレカツをいただくことにしました.カツ丼といえば、だし汁と卵でとじたものや、千切りキャベツを敷いてソースをくぐらせたソースカツ丼がありますが、新潟の名物は醤油系のつゆにくぐらせたタレカツ丼なのです.少し前まで、会社の近くに新潟の物産館があってそこでタレカツ丼が食べられたのですが、移転してしまったためにすっかりご無沙汰になってしまっており、久々にいただきました.美味しかったです.

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 新潟からはずっと高速道路にて帰宅しました.
 今回の旅行の隠れた目的として、道の駅や高速道路のサービスエリアで新米の自主流通米を買ってこようと思っていたのですが、まだ時期が早すぎたようで実った田んぼはたくさん見たのですが刈り取りをしている様子は新潟の一部くらいでしか見ることができず、販売もされていませんでした.

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 今回のルートです.距離にして1,570kmほどなので、いままでの東北旅行の中でも最長距離となりました.GPSログをeTrex Solarで記録していたのですが、どうも動作が不安定な部分があって、今回の旅行のハイライトといえる、弘前から岩木山を登るあたりのログがごっそりと記録されていませんでした.津軽岩木スカイラインは次にいつ行けるかわからないようなところなので、そこはやや残念です.