2023/12/27

Voigtlander ULTRON 27mm F2 X-mount

Category: カメラ・写真,物欲 — Annexia @ 22:02

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RICOH GR III

 6月に買ったレンズですが、記事にするのをすっかり忘れていました.

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RICOH GR III

 Voigtlanderブランドの富士Xマウント用レンズ、ULTRON 27mm F2を購入しました.
 最初にこのレンズが発表になったのは、2023年2月のCP+に参考出品されたとき.小型軽量で寄れるレンズが欲しい自分としては出たらすぐに買おうと決めていました.
 それから4ヶ月ほどが経過し、予約受付開始と同時に予約を入れ、発売日に入手しました.
 ボディカラーはブラックとシルバーが用意されており、個人的にブラックボディにシルバーレンズの組み合わせが好みなのでシルバーを選択しました.

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RICOH GR III

 マウント面から23.5mmという「パンケーキレンズ」などと称される薄型レンズで、絞り開放F2という明るさが魅力です.
 27mmという焦点距離はフルフレーム換算で約40mmなので、昨今の40mmブームに乗っかったレンズともいえます.
 個人的にはもう少し広角寄りの、28-35mmくらいの焦点距離が好みというか慣れているので、被写体との距離からフレームに収まるのはこのくらい…… と想定してからファインダを覗くと狭くて見切れてしまう部分があり、さらに数歩下がるようなことが多々発生してしまいます.この辺りは慣れでしょうか.

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RICOH GR III

 ドーム型フードが付属しています.
 フードの先端にはねじ込み式のキャップが用意され、どちらも金属製で凝った作りです.

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RICOH GR III

 シルバーボディでもフードはブラックです.ボディ、レンズ本体、フードがブラックの方が統一感がありそうですが、ブラックの中にシルバーが混ざるデザインが自分は好きなのです.
 レンズの薄さをスポイルしないよう、薄型設計なのがいいですね.

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RICOH GR III

 難点はこのフード用キャップ、とても小さいので落としたりして無くしてしまいそうです.
 またねじ込み式で頻繁な着脱には向いていないので、外したら鞄の奥にでもしまうような運用が良さそうです.

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RICOH GR III

 そのため自分はフードは使わずにレンズキャップをつけて使用することにしました.

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FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 27mm F2 X-Mount
絞りF4 1/350秒 ISO感度640

 同じ焦点距離で富士フイルム純正の27mm F2.8を以前に所有していたことがあります.
 今回のレンズと同様に富士純正も小型軽量なのはよかったのですが、最短撮影距離34cmともうひとつ寄れないのが難点でした.
 寄れないことによる最大のストレスを感じるのが、旅行帰りです.帰りの列車に乗る前に大きなレンズをリュックなどに片付け、小型の27mmレンズをカメラにつけて車窓や弁当などを撮影することが多々あるのですが、最短撮影距離34cmだと新幹線や特急列車のテーブルに乗せたものが寄れなくて撮りづらいのです.地味な問題ではありますがこれがストレスなのと、自分が持っていた純正27mmレンズは絞りリングのついていないモデルだったので、撮影していてあんまり楽しくないこともあって売ってしまいました.
 その点、このULTRON 27mm F2は最短撮影距離25cmと寄れるので、目の前にあるものを撮れないというストレスから解放されます.

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FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 27mm F2 X-Mount
絞りF4 1/60秒 ISO感度1600

 寄れるということで、こうした旅先での食べ物の撮影にも困りません.

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FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 27mm F2 X-Mount
絞りF2 1/60秒 ISO感度800

 絞り開放で寄った場合には収差でふんわりとした描写になります.

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FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 27mm F2 X-Mount
絞りF4 1/60秒 ISO感度3200

 F2.8でも若干収差が残るので、キリッとした画像が好みであれば2段絞ってF4にする必要があります.
 まあこうした描写は好みが分かれるところではありますね.
 昨今のレンズにしては珍しく非球面レンズを使っていないので、絞り値の違いによる描写の変化というのは設計者の狙ったものなのかもしれません.

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FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 27mm F2 X-Mount
絞りF4 1/750秒 ISO感度640

 年季の入った車両で窓ガラスが曇り気味ということもあってか、いい感じの車窓のボケ感が出た気がします.
 拡大すると切符の地紋(下地に印刷してある小さな文字)もクリアに読み取れるシャープさと、そこからのなだらかなボケがレンズサイズからは想像できない画質の良さを感じさせます.

FXP32748

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 27mm F2 X-Mount
絞りF5.6 1/400秒 ISO感度640

 フードをつけた状態で撮影.モロに逆光のシチュエーションですがフレアなどは見当たりませんね.

FXP32754

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 27mm F2 X-Mount
絞りF5.6 1/1100秒 ISO感度640

 日本海に沈む夕陽.不得意なシチュエーションも見当たらず、なんにでも使えそうなレンズです.

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FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 27mm F2 X-Mount
絞りF5.6 1/240秒 ISO感度640

 旅先で建築物なども撮影しますが気になるような歪みもなく、パンケーキレンズだからなのを画質低下の言い訳にするような要素はないですね.

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Apple iPhone 13mini

 Voigtlanderブランドということで非純正のレンズではありますが、富士フイルムから情報開示を得て作られたレンズということもあって、Exif情報の記録やX-Pro3のハイブリッドファインダの光学パララックス補正にも対応するなど、純正と同等に使いやすいレンズです.
 VoigtlanderブランドのXマウント対応レンズはNOKTON 23mm F1.2も所有していますが、どちらも使い勝手のよい魅力的なレンズですね.

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