夏休みの旅行、つづきです.

Nikon Zf + NIKKOR 24-120mm f/4 S
この日は車を駐車場に停めて、直江津から鉄道で移動します.

Nikon Zf + NIKKOR 24-120mm f/4 S
えちごトキめき鉄道の旧北陸本線区間はすべて電化されていますが、一部の旧国鉄車両を除いてこの区間を走行する車両はディーゼル車が使用されています.
これは、直江津から先の富山県境までの間に交直流切り替え区間があり、電車だと交直両用車両が必要になりコストを抑えるためにディーゼル車を運用しているそうです.
では電化設備はもう必要ないのでは?という話にもなりそうですが、この区間は日本海縦貫線として貨物列車が多数運用されており、電気機関車で牽引されているので非電化にはできません.

Nikon Zf + NIKKOR 24-120mm f/4 S
下車したのはトンネルの中の駅、筒石駅です.

Nikon Zf + NIKKOR 24-120mm f/4 S
トンネル内の駅といえば上越線の土合駅が有名ですが、土合駅が下りのみ地下ホームなのに対して筒石駅は上下とも地下ホームです.ただし上下の位置がずれて配置されています.

Nikon Zf + NIKKOR 24-120mm f/4 S
ホームに続く扉は地下シェルターのような雰囲気を感じさせられます.
ドアを開けたままにしない、列車通過時はホームに出ない、と注意書きがされています.通過列車、とくに貨物列車の風圧がすごいのが理由ですが、ちょうど自分が地上に向かっている途中で背後から大きな音とともに空気の押し出される圧のようなものを感じました.おそらくこれが貨物列車通過の風圧なのでしょう.

Nikon Zf + NIKKOR 24-120mm f/4 S
地上に向かう階段です.
土合駅よりも小さめですが雰囲気は似ています.手すりの左側に空間が空いているのはエスカレータ設置用スペースでしょうか.スペースだけ用意したものの設置されなかったところも含めて土合駅に似ています.

Nikon Zf + NIKKOR 24-120mm f/4 S
地上に出ました.駅周辺には民家も少なく、筒石の集落までは坂を下って10分以上かかります.

Nikon Zf + NIKKOR 24-120mm f/4 S
海と山の間にわずかな土地しかないためか、住宅が密集しています.土地が限られるためか3階建ての家が多いのも特徴でしょうか.
北陸本線の旧線(単線)はこの集落の近くを通っており、いまは遊歩道と自転車道として整備されています.

Nikon Zf + NIKKOR 24-120mm f/4 S
筒石駅が目的地のひとつでもあったのですが、この集落の先の海沿いにもうひとつ見たいものがあったので海までやってきました.

Nikon Zf + NIKKOR 24-120mm f/4 S
この辺りにはかつての筒石漁港があり(いまは移転)、廃墟じみた舟屋があるなどどことなく最果て感があります.

Nikon Zf + NIKKOR 24-120mm f/4 S
見たかったのはこれ.通称『電柱島』と呼ばれるものです.どこに繋がっているのでもない、電柱が一本だけ立っています.
この日は朝から天気が良くなく、筒石駅から集落に向かう途中で雨が降り始め、海沿いにいるときは結構な量の雨に降られてしまいました.とはいえ悪天候ゆえに雰囲気のある写真が撮れたので、これはこれでよかったのかなと、
また悪天候を想定したわけではないのですが、今回の旅行では24-120mmという防塵防滴対応レンズを用意していたので、Zfとの組み合わせで、濡れつつも安心して撮影できました.

Nikon Zf + NIKKOR 24-120mm f/4 S
昼過ぎに車の置いてある直江津駅に戻り、海沿いに道路を進んで弥彦神社に向かいました.
このあたりの土地には詳しくないこともあって、漁村などの続く道路を進むのかと思っていたところ、意外性に富んだ道路でした.当初は国道8号線を進むも内陸に進む8号線をそれて海に向かうと、夏場は賑わっていそうな鯨波海岸の海の家近辺を通過し、こんどは何重にも鉄条網が張られた柏崎刈羽原発のすぐ横を通過し、さらには寺泊の水族館や港、海水浴場そばのカニを売る店が連なる通りを走行するなど、走っていて変化に富んで飽きませんでした.

Nikon Zf + NIKKOR 24-120mm f/4 S
この日は弥彦神社近くの旅館に宿泊しました.宿で一休みしたのちに参拝に出かけました.霧が出ており、御神体である背後の弥彦山は拝めませんでした.
宿のかたの話では参拝自体はいつでもできるとのことでしたが、社務所などは自分が参拝中に閉まってしまいましたので、御朱印は翌日にいただくことにしました.

Nikon Zf + Voigtlander NOKTON 40mm F1.2

Nikon Zf + Voigtlander NOKTON 40mm F1.2

Nikon Zf + Voigtlander NOKTON 40mm F1.2
宿に戻り、温泉に浸かり、そして夕飯というのはやはりいいものです.
以前より多少はましになったものの、一人旅で旅館に泊まるのはなかなかに厳しくて、まずは一人での宿泊を受け付けていないところが多く、予約できても素泊まりのみというところもあったりします.予約可能であっても夕飯は特別プラン(えてしてちょっと豪華な料理が追加されていたりする)で単価が上がっていたりします.今回もそのパターンで、もともとの料理もかなりのボリュームではあったのですが、さらに新潟牛ステーキとカニが並びました.
予約時に夕飯のメニューはある程度わかっていたので昼食はとらなかったのですが、それでも食べ切るのに苦労するほどでした.とはいえどれも美味しく大満足でした.
つづきます.