GR DIGITAL III(以下すべて)
先日のファームウェアアップデートで機能が追加されたハイコントラスト白黒モードとクロスプロセスで試し撮りしてみました.
画像はすべてリサイズのみで無加工です.
■ハイコントラスト白黒
ふだん自分はモノクロで撮影はしないので、モノクロならではの表現手法とか光の捉え方とかはまったくわからなく、どう撮ればよいのか迷いました.ISO感度が64でも高感度フィルムで撮ったかのようなざらつき感がシミュレートされており、それを踏まえてどう撮影するかが肝でしょうか.
撮影しながらプレビューを見て感じたのは、きちんと構図を決めて撮影するよりもわざと乱雑に撮影するほうがなんとなくそれっぽい写真が撮れるような気がしました.被写体もその辺に放置されている自転車とかアスファルトの凹凸とかのほうがいかにも感が出るような・・・とかいうと真剣にやっている方に叱られそうですね.
GR DIGITAL IIIの設定で、コントラストの強さが3段階選べますが、いずれもMAXで撮影しています.
■クロスプロセス
「クロスプロセス」とはネガフィルムをポジフィルム用の現像液で現像したり、逆にポジフィルムをネガフィルム用の現像液で現像する(クロス)ことで意図しない色合いの写真を作り出す、フィルム撮影時の表現手法です.しばらく前から一部のカメラメーカーでエフェクトの一種として取り入れられて、徐々に人気が出てきているようです.
うーん、どうもつかみようがないというか、どう使えばよいのかがイマイチ自分にはわからないエフェクトです.意図しない色調に仕上がるのがウリのエフェクトなのでそういうものだと言われればそれまでなのですが、自分の狙ったような画像にはなかなか仕上がりませんね.
GR DIGITAL IIIの設定で色調(ベーシック、マゼンタ、イエロー)、コントラスト(+2/+1/普通)、周辺減光(OFF/弱/強)が選べます.最後の写真以外は色調はベーシック、コントラストはすべて+2、周辺減光は強で撮影しています.周辺減光を強くすると、トイカメラっぽい仕上がりになりますね.