2024/07/15
どこかにビューーン!で上田に出かけた話の続きです.

Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
上田駅から宿を取ってある別所温泉に向かいます.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
上田駅の上田電鉄の切符売り場にて「別所温泉 外湯入浴券つききっぷ」を購入しました.
上田駅と別所温泉の往復乗車券(途中下車不可)と外湯の入浴券2枚がセットになったものです.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
車窓には青々とした山々と田んぼ、青空に浮かぶ雲と、まさに上田を舞台にしたアニメ『サマーウォーズ』を彷彿とさせる光景が広がっています.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
上田駅から30分弱で終点の別所温泉に到着します.
年季の入った駅舎ながら、丁寧に使われているのが見ていてもわかります.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
駅の手前には、かつて上田電鉄で使用されており、上田電鉄の顔とも言える存在だった「丸窓電車」ことモハ5250形が生態保存されています.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
駅には温泉までの送迎バスが待っていましたが、それには乗らずに歩いて向かいました.
地図では気づかなかったのですが、温泉街まではずっと上り坂になっており、暑い日でしたのでバスに乗ればよかったかなと後悔しました.
途中、北向観音に参拝します.南を向いた善光寺と、北を向いた北向観音で対になるとのことで両方を参拝するのがおすすめなのだとか.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
ひとり旅で難関となるのが旅館への宿泊です.都市部に宿泊するのであればホテルで問題ないのですが、温泉宿に泊まるのであればやはり旅館に泊まりたいもの.しかしながら予約しようとすると、検索条件で人数を1人とした途端に「条件に合うプランはありません」と断られるパターンがとても多いです.しかしながら、今回宿泊の『上松や』は、一人旅歓迎の宿と銘打っていますので、これは助かると思い予約しました.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
部屋で一休みし、とりあえず外湯にでもと思い、宿の近くにある「石湯」に.
夕方だからか、地元の方で賑わっていました.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
旅館で楽しみなのはやはり料理.今回は「プレミアム会席プラン」にオプションとして馬刺しを追加しましたので、かなり豪勢な晩御飯となりました.部屋食とのことでしたので、まとめて運んできてもらい、自分のペースでいただきました.
料理はどれも美味しく、多くの料理が長野県産の食材を使用しており、お刺身も信州サーモンと岩魚だったり、ご飯も地元で取れたコシヒカリでこれもまた美味しくおかわりしていただいてしまいました.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
朝食は会場にていただきましたが、部屋ごとにスペースを分けて用意されており、さらにサラダや具沢山の味噌汁、ご飯などをバイキングでいただく形でした.
ふだん、朝食は軽く済ませる方なのですが、どれも美味しくて馬肉そばまで用意されており完食しました.
Nikon Zf + NIKKOR Z 26mm f/2.8
チェックアウト11時とゆったりできましたので、朝食後も部屋でゆっくりと過ごし、上田電鉄の電車の時刻に合わせて(1時間に1本しかないので要注意です)宿を出ました.
再び上田駅に戻るも、この日は昨日と打って変わって、ときおり雨のぱらつくどんよりとした天候.14時過ぎの新幹線の時刻まで3時間ほどあるも遠出はできないので、駅から歩いて行ける範囲にある上田城址に向かいました.
Nikon Zf + NIKKOR Z 26mm f/2.8
上田城址には真田神社があり、ちょうど夏越の大祓の日でしたので茅の輪くぐりをさせていただきました.
Nikon Zf + NIKKOR Z 26mm f/2.8
眼下に新幹線が見えることからも、上田城が高台に築かれていたことがわかります.
Nikon Zf + NIKKOR Z 26mm f/2.8
Nikon Zf + NIKKOR Z 26mm f/2.8
昨日に続いてお昼は「草笛」に.昨日は小諸にて「藤村そば」をいただきましたが、やはり名物のくるみそばとくるみおはぎは食べておきたいもの.ということで上田お城前店にて、くるみそばと追加でくるみおはぎをいただきました.甘みのあるくるみペーストを蕎麦つゆで溶いていただくくるみそばは甘じょっぱさが絶妙かつ、蕎麦つゆの量や混ぜ具合で好みに合わせられるのが魅力です.
Nikon Zf + NIKKOR Z 26mm f/2.8
帰りの新幹線の時刻も近づいてきたので、駅前にある飯島商店にて「みすず飴」を購入しました.登録有形文化財にも指定されている重厚な作りの建物で、しかもここで販売しているみすず飴は作りたてとのことでした.
Nikon Zf + NIKKOR Z 26mm f/2.8
『どこかにビューーン!』を使っての旅行はこれで3回目ですが、多少の選択はできるとはいえ、行き先も行き/帰りの便も自分では選ばないようなものだったりするので、言うなれば「お題」を与えられているようなもので、限られた条件の中でどう行程を立てるかという楽しみがあります.
ポイントはかなりたまっているので、また時期を見て出かけたいと思います.
2024/07/09
どこかにビューーン!で上田に行ってきました.
どこかにビューーン!を使うのはこれで3回目.1回目は田沢湖、2回目は上越妙高ときて、3回目は上田です.ちなみに他の候補地は、新青森、米沢、福島でした.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
どこかにビューーン!は出発時間帯と到着時間帯を選べるのですが、出発時間帯を6時から9時59分までの時間帯で指定したところ、6時28分発の列車が割り当てられました.こんな早い時間の新幹線は乗ったことがありません.しかもこの時間だと東京駅構内の店舗も営業しているところは限られており、旅行に出るとき東京駅近辺で立ち寄るスターバックスも営業前でした.
しかもこんなに早く出発しつつも行き先は上田なので、1時間半ほどしかかかりません.なので8時前には到着してしまい、こちらもまだそれほど店が空いていない状況です.どこかにビューーン!は余剰座席の有効活用的な側面があるので、今回のように土曜出発で余裕のある列車となると早朝になってしまうのは仕方のないところでしょうか.
とりあえず駅のコインロッカーに荷物を突っ込んで身軽になり、駅構内にあるタリーズで朝食とコーヒーをいただいて人心地つきました.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
上田といえば、以前から乗ってみたかったのが上田電鉄.でも乗車はあとにして、駅から歩いてすぐのところにある千曲川の鉄橋で撮影をしました.ここは5年前の台風被害で鉄橋が崩落した場所なのですが、護岸工事がしっかりとなされているように見えました.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
上田駅を発着するもう1つの私鉄、というか第3セクターのしなの鉄道に乗って小諸に向かいます.
やってきたのは旧国鉄の115系.最近では見かけることもめっきり減ってしまい、しなの鉄道でも新型に置き換わりつつあるので徐々に数を減らしています.久々にうなりを上げるMT54モータの音を堪能しました.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
まずは小諸駅から少し歩いたところにある、北国街道の宿場町を散策します.
素人目には昔ながらの建物なのか、古い建物を模して新たに作られたものかの判断は難しいのですが、落ち着いた雰囲気の通りでした.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
こんどは駅の反対側にある懐古園を訪れました.ここは以前は小諸城だった場所で、いまは公園や動物園、神社などがあります.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
往時の建物は門などを除いてほぼ残っていないものの、石垣は残されています.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
朝のうちはどんよりとした天候だったのですが、懐古園を見学しているうちに徐々に晴れ間が見えてきて、急激に気温も上昇してきました.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
お昼は草笛にて藤村そばをいただきました.
草笛は以前に長野駅の店は利用したことがあり、くるみそばが有名です.藤村そばは小諸にゆかりのある詩人、島崎藤村にちなんだもので、小諸本店のみの限定メニューとのことです.冷やしそばの上に、くるみ、かき揚げ、りんごの天ぷら、煮りんご、とろろなど具沢山です.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
列車の時間までまだ少し余裕があったので、駅前にある「停車場ガーデン」を散策しました.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
庭園の片隅は油庫がありました.油庫、またはランプ小屋と呼ばれるこの建物は、鉄道の運行に必要なランプ、そしてその燃料などの危険物を保管するための小屋であり主要路線の各所に設置され、その多くがレンガ造りとなっています.駅の改札外からアクセスできることからも、もはや駅の施設扱いではないようですが、倉庫かなにかとして使われてるようです.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
小諸から上田に戻ります.今度は新型車両のSR1系電車でした.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
上田に戻ってきた頃にはさらに日差しは厳しくなり、外を歩くのもままならないほどでした.温度計は29度を示していましたが、実際にはもっと暑く感じられました.街中を散策しようと思っていたのですが、もはやそんな余裕もなく、駅近くの喫茶店でアイスコーヒーを飲みつつ休憩.
しばらく休んでようやく落ち着いてきたところで、駅に戻ってコインロッカーから荷物を取り出し、上田電鉄の改札に向かいます.
つづきます.
2024/07/02
2024年5月にM4搭載の新型iPad ProとM2搭載のiPad Airが発表になりました.
自分が使用しているiPad Proは2018年発売の11インチ、いわゆるiPad Pro 11インチ(第1世代)と呼ばれる製品です.発売から6年が経過し通常の使用用途には支障がないものの、次期iPad OSに搭載されるApple Intelligenceには非対応となります.
日々使うものですし、年数的にもそこそこ使ったし、新機能も使えないのならそろそろ変えてもいいかな…… と思い、
・サイズ13インチ
・容量256GB
・Wi-Fi+Cellular
という条件で検討してみることにしました.
……が、新型iPad Proですと驚きの25万円オーバーです.昨今はデジタルカメラなどでも円安の影響で後継機が大きく値上がりするような事例がありますが、さすがにこれは買うのに勇気のいる価格です.
同じ条件でiPad Airにしてみると17万円ちょっとになります.まだお高いですが多少現実味のある価格になりました.
ではiPad Airを買うか…… とApple Storeに行って現物を触ってみると、悪くはないのですがいくつか引っかかる部分がありました.
すぐ隣にiPad Proが展示されていたため交互に使ってみると、
・スクロールの滑らかさが違う(ProMotionテクノロジーの有無でディスプレイのリフレッシュレートに差がある)
・音がやや弱い(Proは4スピーカーで縦横どちらで持ってもステレオで聞こえるのに対し、Airは2スピーカーで横位置で持った場合にのみ左右から聞こえる)
という2点が気になりました.いま使っているのが6年前の製品とはいえiPad Proなので、ProMotionや縦横対応の4スピーカーに対応しています.そこからiPad Airに変更するとなると、処理速度は速くなるもののディスプレイや音質では劣る部分が出るわけで、ちょっとこれは買う意欲を削がれます.
んー、まあ再検討しますか、ということでその日は買わずに店を出ました.
17万円出して新品のiPadを買うのに、6年前の製品より部分的とはいえ劣る製品を買うのはちょっと抵抗感がある、されど25万円出してオーバースペックすぎる製品を買うのもどうか…… と悩んだ末にたどり着いた結論が、旧型のiPad Proを買うということでした.
AppleのWebサイトには「認定整備済製品」というページがあります.要は一度販売したものの何らかの理由により返品された製品をAppleが新品同様に仕上げて安く売るというものです.以前にも何度か購入したことがありますが、質素な外箱に入っているものの中身は傷ひとつない新品同様であり、型落ちの製品狙いですと悪くない選択です.その時々で在庫は変動しますが、自分が見たときには2世代前のiPad Pro、M1搭載の製品が15万円ほどで売られていました.
現行のM4搭載のiPad Proはかなりのスペックアップがなされた製品ですが、1世代前のM2搭載の製品と2世代前のM1搭載の製品ではプロセッサの処理速度差が2割くらい、その他の部分ではWi-Fi 6か6Eかなど、細かな違いなので2世代前だからといってもすぐ使い物にならなくなるようなことはありません.それに次のiPad OSで搭載されるApple Intelligenceにももちろん対応しています.
ということで購入に至りました.
RICOH GR III
シンプルな白い外箱は再整備品の証です.とはいえ、中身は新品と見分けがつきません.
電源を入れると新品と同様に「ようこそ」画面が表示されてセットアップが始まるので、いつものようにデータ移行をすることで環境を移すことができました.
データ移行はできたものの、多少作業が必要になるのがモバイル回線の移行です.iPad Pro 11インチ(第1世代)が4Gであるのに対して、iPad Pro 12.9インチ(第5世代)は5Gのため、若干の移行作業が必要となります.
まず事前準備として旧iPad Proに入っている物理SIMをeSIMに切り替えます.自分はキャリアがauなので、auのWebにて申し込みました.その後、旧→新iPad ProへとeSIM環境を移行します.ここで4Gから5Gへのプラン切り替えが必要とある旨の表示が出たので、案内されるままに5G契約に切り替えを行いました.
もし物理SIMのまま移行すると、新iPad Proで動作保証のない4G環境で使用するか、もしくは通信キャリアの店舗などに出かけて物理SIMを交換する必要があります.
なお、eSIMでも物理SIMでも4Gから5Gへの移行には手数料がかかります.
外出時はiPad miniを使うので基本的に外に持ち出すことはなくWi-Fiモデルでもなんとかなるのですが、やはり旅行などに持って行くときに単体で通信できるのは便利です.それに、自分の場合はiPad ProとiPhoneともにau回線での契約ですので、通信量をシェアすることが可能です.なのでiPad Pro分の通信料金も無駄にはなりません.
RICOH GR III
ケースはいつものようにDODOcaseにて注文しました.
アメリカはテキサスから発送なのに、注文から5日程度で届くのは驚きです.ただし、送料込みで$135くらいかかるので、円安のご時世だとiPadのケースにかける金額とは思えない請求がきます.まあ見なかったことにしておきましょう.
今回は「EXECUTIVE LEATHER IPAD CASE」というレザー張りのものを選びましたが、素晴らしいクオリティです.iPad自体が大きいこともあってか重さもあって公式サイトによると12.6オンス、つまり357g程度ありますのでiPad本体と合わせると1kgを超えてしまいます.見た目、感触、重さも含めて図鑑でも見ているかのような感覚にさせられます.寝ながら使って寝落ちして顔の上に落とさないよう注意せねば.
RICOH GR III
カメラ部分もきちんとくり抜かれています.もっとも、室内利用メインですしカメラを使うこともほとんどないでしょう.せっかくのRiDARスキャナが宝の持ち腐れです.
2週間ほど使ってみましたが、やはり画面が大きいというのはいいものです.電子書籍で漫画を読むときも11インチでは1ページずつ読んでいたため見開きで1コマのページが見づらかったですが、このサイズにもなると2ページを1画面で表示しても読むことができます.
従来のiPad Pro11インチ初代でも大半の利用に支障はなかったのですが、プロセッサがM1になると同時に搭載メモリが8GBになったことが効いているのか、処理速度がまったくのストレスフリーになっただけでなく、アプリケーションを切り替えても地図アプリの閲覧位置がリセットされて現在地に戻ってしまうようなことも少なくなり、調べ物などがやりやすくなりました.
ネックなのはやはり重さ.ケースを外したりもっと軽いケースを使えば多少は軽減できるのはわかっているのですが、そこはやはり気に入ったケースを使いたいもの.とくにDODOcaseは初代iPadから10個以上使い続けていますので、そこは外せません.
2024/06/15
映画『マッドマックス フュリオサ』を観てきました.
作品としては『マッドマックス 怒りのデスロード』の前日譚となり、登場人物のフュリオサの幼少期から『怒りのデスロード』につながっていく話となります.
(以下、ネタバレを含みます)
(more…)
2024/06/10
親知らずを抜きました.前回は3年前に右上で、今回は右下です.
今回抜いた親知らずは完全に横向きに生えており、しかも虫歯が進行しており、さらに横向きに生えているために隣の奥歯を圧迫するなど問題点が多く、ずっと前から抜いた方がいいと歯医者に行くたびに指摘されていました.
ただ、横向きに生えた親知らずというのは抜くのに難易度が高いようで街中にある歯科医院では対処できなく、抜くのであれば紹介状を書くので大学病院に行ってほしいと言われてしまい、億劫さと抜歯するという怖さにより先延ばしにしていました.しかし、そろそろ先延ばしも限界になり、隣の奥歯との隙間が狭くなって虫歯が発生している可能性があるとのことでようやく思い腰を上げ、普段診てもらっている歯科医院から大学病院に予約を取ってもらい、紹介状を手に大学病院に向かいました.
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信濃町駅周辺の2大スポットは国立競技場と慶應義塾大学病院らしく、床にはこのような行き先案内が.改札を出て右手に向かうと慶應病院、左手に向かうと国立競技場です.
【大学病院訪問1回目】
病院側から指定された時間が朝8時過ぎだったので、普段の出社よりも早く起きて家を出て、信濃町駅前にある慶應義塾大学病院に向かいました.
慶應病院に行くのは初めてで、当然ながら病棟の作りやレイアウトもわからないのですが、建物が3つに分かれているあたりから老舗の旅館のように増設に次ぐ増設がされたことがうかがえます.正面の入り口や受付は2号館で、口腔外科の診察を行うのが3号館4階の「4X」で、「2号館を2階に上がり、ファミマの前を通過して左折し、3号館に入ったら4階に向かってください」と案内されました.床には各建物に向かうための線が引かれているのですが、診察を行う場所が細い廊下の先を曲がったところにあったりとちょっとした迷路のようです.
3号館4階の4Xと書かれた場所に着いたのですがそれらしき受付がありません.隣では4Wが受付しているのですが、4Wは眼科なのでさすがに受付は違うであろうことが想像できます.しばらく待っていると奥の扉が開いて4Xの受付が開始となりました.同じ病院なのに科目によって開始時間が違うというのが謎です.
4Xで受付をすると、今度は1号館1階に行ってレントゲン写真を撮ってくるようにと言われます.これがまた難解で、今いる3号館を1階まで降りると1号館には行けないので、2階で1号館に向かってから1階に降りるように案内されます.最初に受付をしたのは2号館では?と思ったら、1号館と2号館は渡り廊下などではなくそのまま繋がっているようです.老舗の旅館ライクとでもいうか、一種のロールプレイングゲームっぽさがあるなと感じました.
レントゲン撮影を終えて再び4Xに戻り、検査終了の旨を受付にて伝え、待合室でしばらく待った後に1回目の診察.状況を伝えて他に罹患している病気や服用している薬を伝え、再び待合室に.またしばらく待ったのちに再度呼ばれて2回目の診察.診察の結果、やはり親知らずを抜いた方がいいですねという結論になり、3人目の医師と抜歯の日程調整を行ってこの日は終了.結局3時間ほどかかりました.
【大学病院訪問2回目】
病院側の抜歯可能なスケジュールに空きがなくて、2週間ほど経過してようやく抜歯手術を受けました.
今回抜歯する親知らずですが、かれこれ20年以上も凸凹の虫歯然とした状況が続いていたものの痛みはありませんでした.ところが診察を受けて「この状態で痛くないんですか?」とか「痛むかもしれませんが抜歯まで我慢していてください」などと言われることで意識が集中してしまったのか、じんわりと痛みのような違和感を感じるようになってきました.まったく、人の感覚などいい加減なものです.
13時から抜歯手術を行うので15分前に受付に来てくださいと言われたので定刻に訪れたところ、さすがに予約済みだけあって、すぐに血圧と体温を測られ診察室の歯医者のあの椅子に通されました.椅子横のテーブルには何かを覆い隠すかのような紙がかけられており、やがて助手らしき方が来ると手で触らないようにしてさらに追加の器具類(抜歯、というか人間の口内に突っ込むにしては随分と大きくてゴツい工具っぽいもの)やら削るためのドリル状のものなどを設置していきました.平然を装ってはいましたが、さすがにこれはちょっと怖いなと感じましたね.
抜歯自体は自分の知識の範囲内といった感じ.といって仕舞えばそれまでですが、複数回の麻酔注射ののちに埋没箇所の歯茎を切り、引き抜こうとするもうまく抜けず(なんせ横向きですからね)、焼け焦げるような香ばしい匂いがするほどにドリルで歯を削り、3つほどに分解した状態でようやく抜けました.抜いたあとは縫合していただいたのですが、縫合時の糸が口元で擦れて切れてしまい、どちらかというと抜歯箇所よりも口元のほうが後々まで痛く、口を開いたり食事の妨げとなってしまいました.
痛み止めの鎮痛剤と化膿対策として抗生物質を処方されたのですが、一般的な病院ですと処方箋が出たら近隣の調剤薬局で購入という流れになるかと思いますが、この病院では「手術(抜歯)」→「支払い」→「支払いのレシートに薬引換券が印刷」→「同じ建物内の薬局で受領」という昔ながらの方式でした.内部で情報が共有されているらしく、規模の大きな病院ながらも支払い完了時にはすでに薬が用意されており待ち時間はゼロでした.
手術直後はそれほど腫れてはいなかったのですが、やはりその後腫れが酷くなり、見た目でわかるほどに左右で頬の形状が違う事態に.術後の状況が読めなかったので手術当日と翌日は有給休暇を申請していたので、平日に2連休するの久しぶりだなと思いつつおとなしく静養することにしました.
術後でつらいのはやはり食事.抜歯した右側は手術当日は血が止まらず、翌日も唾液にうっすらと血が混じる状況でしたので、怖くて右側では噛めません.というよりも、咀嚼すると痛み止めを飲んでいても痛みというか違和感があり、結果として柔らかい食べ物(おかゆ、雑炊、伊勢うどん、菓子パン)といったものばかりの食事となります.おかゆや雑炊は「美味しい」とパッケージに書かれていても食感含めて味気なく感じられるのですが、救いとなったのは何気なく購入しておいた、電子レンジで調理する骨抜き魚のセットでした.歯に負担を与えない程度に柔らかく、しかもしっかりとした味付けでおかゆのサポートとして頼もしい存在でした.白ごはんのお供としても十分いけるので、これからも冷凍庫に常備してもいいかなと思えるほどに気に入りました.
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【大学病院訪問3回目】
抜歯から1週間後、縫合箇所の抜糸と経過観察のために3度目の通院をしました.
抜糸も痛むのかなと想像していましたが、まったく痛み(というよりも糸を抜かれた感覚すらも)なく、経過も問題なしということでこれにて終了となりました.鎮痛剤や抗生物質は4,5日分を処方されていたので抜糸時にはすでにどちらも飲み切ってしまっていましたが、追加の必要性は感じられなかったので処方はしてもらいませんでした.
抜歯1週間で口の中がどうなったかというと、親知らずを抜いた部分は穴が空いた状態になっており、その周囲には抜歯時に切った頬や歯茎部分と思われるものは柔らかな肉のようになって残っています.いずれは親知らずのあった場所は埋まっていくのでしょうけど、食べ物のカスが入って炎症など起こさないようにしばらくは注意が必要そうです.
怖いのは抜歯した隣の奥歯が虫歯になっていないかということ.親知らずが奥歯を圧迫するようにして生えていたので、歯ブラシなどが届かない部分があったのです.そちらは普段から診てもらっている歯科医院のお世話になることになります.