2014/10/05
以前に導入したことをブログに書いた、実家で使用しているおもいでばこが故障しました.
導入時のエントリでもフリーズしたりしたことを書きましたが、先日も写真を取り込んだらフリーズしたので電源を強制切断したらすべての操作を受け付けなくなりました.なのでサポートに電話をかけて対応方法を尋ねたところ、電源プラグを1時間ほど抜いて完全放電してくれとの返答で、その通りに実行したところ、無事に起動するようになりました.
が、起動後の画面にファームウェアアップデートの告知が出ていたのでアップデート処理を行ったところ、再びフリーズ.しばらく放置した後に電源を入れ直したところ、メニュー画面が表示されてしばらくすると画面がブラックアウトしてしまいすべての操作を受け付けなくなるという状態になってしまいました.
再びサポートに問い合わせたところ、データのバックアップをとって修理に出してほしいとの返答でした.上記のような状況説明をしているのでバックアップがとれないのはわかっているはずなのですが…….直前に取り込んだ写真以外は外付けハードディスクにバックアップされているはずであり、直前の写真もメモリカードからデータ削除をしていないので、実質的なデータ損失はないのが救いでした.
修理に出すにあたっては修理依頼票を印刷して保証書とともに添付する必要があるのですが、実家にはプリンタがないので、セブンイレブンのネットプリントを利用して対処しました.修理依頼票だけであればネットプリント指定をかけてバッファローの担当者にその旨を伝えても対処可能というような表記をどこかで見た記憶があるのですが、保証書がどこかに埋もれて見当たらなかったので、購入証明となるネット通販の書類も印刷する必要があったのです.
おもいでばこの故障について思うこと.
そもそも、「おもいでばこ」という製品はコンピュータによる写真管理ができない人などに向けた、専門知識がなくても写真の管理をできるようにした機材です.とはいうものの、中身はハードディスクが使用されており、故障した場合には中身が消去されてしまうのはコンピュータと同じであったりします.
今回のような故障によるデータの紛失を防ぐためにUSB端子に外付けハードディスクが接続できるような設計になってはいますが、コンピュータの取り扱いが苦手な人向けの製品で果たしてどれだけの確率でバックアップがとれるような環境が構築できていたかは疑問ではあります.とくに、記録しているものが「おもいで」であるのだから、データが消えてしまうことに対してはメーカーももう少し慎重な設計やサポート体制が必要なのではないかと感じました.本体価格の上昇やランニングコストとして利用者の負担が発生するとしても、ハードディスクのミラーリングやクラウド連携サービス、それにファームウェアはハードディスクではなくメモリに保存してA/B面でどちらかが異常を来してもバックアップから起動するようなシステムを構築してほしいなと思いました.
修理依頼してからどれほどで戻ってくるかはわかりませんが、設置して正常動作を確認し、バックアップから写真が戻せるか検証するのは年末に帰省したときになることでしょう.
2014/10/02
RICOH GR
早野龍五、糸井重里共著による、『知ろうとすること。』を読みました.
以前から読みたかったのですが、自宅近辺の書店では売り切れてしまっており入手困難であり、帰省ついでに静岡市内の書店に行ったところ入手することができました.
内容は早野先生と糸井氏による対談です.震災後から現在に至るまで、早野先生がツイートし、とってきた行動を糸井氏とともに振り返るという内容です.
早野先生は東京大学理学部の教授なので原子力発電所の専門家ではありませんが、原子核物理学を専門としていることもあって、原子力発電所の敷地内でセシウムが検出されたことに通常ではない事態であることを理解し、それにまつわるツイートを始めました.その後も福島の学校給食を調べる「陰膳検査」、赤ちゃんや小児を対象に内部被曝を調べるホールボディカウンタ「ベビースキャン」の開発など、めざましい活躍をしています.
その行動をTwitterを通じて目の当たりにしていた糸井氏が当時を振り返りながら、わかりやすく解説を行っています.
震災が発生した当時の自分の記憶と照らし合わせてみることで、原発事故に対する恐怖感が非常にリアルに思い起こされました.様々な憶測やデマが飛び交い、仕事中もテレビは付けっぱなしで、事故発生から数日すると自由出社となり、さらに計画停電になったことなど.
偶然ともいえるいくつかの不幸といくつかの幸運により、それ相応の放射性物質が拡散されながらも、日本は現在のような状況になっています.その拡散された放射性物質により、居住区域は制限され、農作物も厳しい環境下に置かれましたが、年数がたつにつれて当初想定されていたものよりも遙かに低い影響しか発生しないことも明らかになりました.
しかし、当初想定されていた「最悪の事態」から情報が更新されず、いつまでも必要以上に恐怖感を抱き続けている人も多いのもひとつの現実であり、この本はそうした不安を抱く人たちに早野先生が取り組んだひとつの記録でもあります.
単純に「被害がある/ない」もしくは「いい/悪い」という二元論ではなく、科学的にどこまで許容かを検証し、実際にはどのようになっているかを明らかにすることで安全性を提示する、早野先生の手法には感服します.と同時に「本来は必要のない」とされる「ベビースキャン」を開発し(乳幼児の場合は代謝が早いため、セシウムが排出されて体内に残りづらいので影響は小さい)、これにより小さな子供を持つお母さんを安心させるという、一見「非科学的」な手法で安心を提供する、その姿勢を尊敬します.
2014/10/01
RICOH GR
帰省ついでに静岡県立美術館に出かけてきました.
RICOH GR
お目当てはこの企画展「美少女の美術史」.
過去から現在までの「美少女」と呼ばれるものをまとめた展覧会です.展示されているのは旧くは浮世絵から、最近のものではフィギュアや初音ミクなどまで.浮世絵や美人画などの過去の絵画から「美少女」というものの変遷を検証し、文化との関係をまとめています.
フィギュアがずらっと美術館のギャラリーに展示されている様子は、造形の凄さはもちろん理解できるものの、ちょっと不思議な感じを受けました.
平日の午前中ということもあり、来場者はまばら.やはり女性が多いですが、自分以外にも男性で1人で来ている人もいました.
自らが「美少女」になることはないいわば「鑑賞」する立場である男性と、「憧れ」でもあると同時に「美少女」になりうる女性では当然受け取り方も異なるでしょう.それに絵画としてならともかく、解説文にもたびたび表現されている「鑑賞」という存在に対する受け止め方によっても見方が分かれそうな展示会であると感じました.
RICOH GR
RICOH GR
静岡県立美術館には「ロダン館」という建物があるほど、ロダンの彫刻物を収集しており、「地獄の門」や「考える人」が展示されています.
「考える人」は日本国内にもいくつかあるとのことで、NHK Eテレの番組開始時にも登場していた記憶がありますが、実際に見たのはこれが初めてかもしれません.
2014/09/28
RICOH GR
洗車をしてもらいにディーラーに出かけたところ、新型デミオが展示されていました.
営業さんに尋ねたところ、9月26日の発売とのことで発売したばかり.
この展示車は1.3Lのガソリン.ホイールもキャップだったので、展示用に安い車種を導入した感じでしょうか.
もちろんこれとは別に試乗車が用意されており、自分が見ただけで2台あったのでディーラーとしても相当に意気込んでいるようです.実際、その試乗車もいろいろな人に乗られており、普段より店内も活況を呈しているようでした.
RICOH GR
後部座席から撮影.デミオといえば、競合車種はヴィッツやフィットなどになりますが、その辺の車と比べても高級感があり、しっかりと作られている印象です.運転席にも座ってみましたが、ステアリングのがっしりした感触も含め、もっと上位のクラスの車のような感覚です.
あいかわらずナビがマツダコネクトなのはなんとかしてほしいところですが…….
RICOH GR
CX-5、アテンザ、アクセラと続く、マツダの「魂動」デザインですが、小型車でありながらもその雰囲気は受け継がれています.しかも単純に縮小するのではなく、小型車に合ったデザインがされているのはさすがです.
またいずれ、試乗機会があったら運転してみたいです.
2014/09/25
RICOH GR
Bluetoothのレシーバを購入しました.JVCのHA-FBT80という製品です.
1年ほど前にもBlutoothレシーバを購入していますが、以前との違いは通信方式.ひとくちにBluetoothといっても、通信内容に応じて様々なプロファイルが用意されており、昨年購入したソニーのSBH50は音楽データ通信のプロファイルにSBC(Sub Band Codec)を使用しており音質が劣化してしまうのが欠点でしたが、今回購入した製品はプロファイルにAAC(Advanced Audio Coding)を使用しており、劣化なくiPhoneからBluetoothレシーバに音楽データを伝えることができます.
ただし、SBCに比べてAACでの通信のほうが相性問題があるらしく、レシーバによっては曲間が空いてしまったり、曲頭が乱れることがあるそうです.このあたり、iPhone側に起因するところもあるようで対処が難しいようでまったく問題のない製品というのは見当たらないような状況なので、比較的安定しているとされるJVCの製品を選んでみたというわけです.
RICOH GR
JVCではBlutoothレシーバ部は共通でイヤホンの異なる3種類の製品を出しています.価格は4,000円弱から6,500円くらいまで.イヤホンは手持ちのものを使用するのでいちばん安いものでもよかったのですが、上級機のイヤホンの音質も気になったのでHA-FBT80を選びました.
イヤホンはJVC製HA-FXD80のケーブルを0.6mにカットしたものを使用されています.音質は高音寄りでやや低音が物足りない感じ.下位モデルのHA-FBT60のイヤホンがHA-FX3Xという重低音を強化したイヤホンをベースにしたものを使っているので、低音好きはHA-FBT60を選んだほうがよさそうです.
レシーバ部のサイズは一般的なUSBメモリと同じくらいでしょうか.
RICOH GR
普段使っているソニーのMDR-EX800STにケーブルをMDR-EX1000用の短めのものを組み合わせて試聴.心なしか低音がやや細くなったような気がしなくもないですが、ケーブル直結と遜色ない音質です.
ノイズは皆無というわけではなく、音が途切れて数秒後に静かになったのを感じるほどのレベルでわずかにホワイトノイズがありますが、気にするようなものではないでしょう.
レシーバ正面のボタンは1回押すことで再生/一時停止、2回押すことで1曲送り、3回押すことで曲頭に戻ります.また着信時には押すことで電話を受け、もう一度押すことで電話を切ることができます.
RICOH GR
右側面.電源ボタンのみ.電源を入れると自動的に最後に使用した機材にペアリングしにいくので手間いらずです.
ちなみに8台までペアリング可能です.
RICOH GR
左側面.ボリュームボタンと低音強調用のBASSボタン.ボリュームはiPhoneのボリュームには連動しないので、iPhone側のボリュームを大きめにしておいてレシーバで調節するほうが使いやすいです.
また下面には充電用のマイクロUSB端子があります.充電時間は3時間、再生時間は10時間.バッテリ残量が少なくなるとレシーバのLEDが赤く点滅して知らせますが、iPhoneのBluetooth接続を示すアイコンのところにもバッテリ残量が電池アイコンで表示されますので、使おうとしたら電池切れということを防ぐことができます.
AAC接続の他のBluetoothレシーバを使っていないので比較はできませんが、音質は文句ありません.音飛びや曲頭の乱れは選曲時にそこそこの率で発生しますが、シャッフル再生などでは発生しないので許容です.また、曲間で音が切れることはないので、ライブ盤などを聴いても違和感なく聴くことができます.
まとめです.
レシーバ単体での発売はないので、手持ちのイヤホンを使いたい場合には若干の割高になってしまいますが、音質や安定性から見てもオススメできる製品です.SBH50は安定性の面で難があって、ときどきリセットしてペアリングからやり直す必要がありましたが、今のところそのような不安定な状況にはなっていません.
最後に注意点をひとつ.Bluetoothの仕様かもしれませんが、曲を再生した状態でレシーバの電源を切ると、音声がiPhoneのスピーカから出てしまうことがたまにあったので、一時停止をしてからレシーバの電源を切る癖を付けたほうがよさそうです.