2013/09/21

RICOH GR
あさりよしとお氏の『宇宙へ行きたくて 液体燃料ロケットをDIYしてみた 実録なつのロケット団』を読みました.
あさり氏といえば「まんがサイエンス」の作者であり、科学に造詣が深い方でもあります.
そのあさり氏らが完全に民間だけで宇宙に行こうと設立した団体が「なつのロケット団」です.できるだけ低コストで、ホームセンターなどで手に入る部品を使って液体燃料ロケットを作り、人工衛星打ち上げサービスを成功させ、いずれは有人宇宙旅行に行こう、というのを目標に据えて活動をしており、この本は活動初期から現在までの事柄をまとめたものです.
最初はアパートのユニットバスでパイプに水を流しての試験、そこから徐々に開発が進んでロケットの打ち上げを行うまでの過程が書かれており、一歩一歩進んでいく様子に引き込まれます.
ロケットというと、ミールやH-IIA、最近話題になったイプシロンなどを思い浮かべます.また、日本未来科学館でロケットエンジンの展示を見たこともありますが、あまりにも複雑な作りをしており、これを国家レベルでない一般人が作るのは難しいんじゃないかと思っていました.それをパーツの設計から行い、町工場に製造を依頼して打ち上げまで行ってしまうというのが驚きです.
資金面でのバックアップと同時にロケット好きとして参加している堀江貴文氏についても触れられており、単なる投資やお金持ちの道楽としてでなく、ロケット好きという側面がうかがえるのも興味深いところです.
宇宙好き、ロケット好きはもちろんのこと、自分であれこれと工作するのが好きな方にオススメできる本です.
2013/09/20
どうしようかと迷っていたiPhone 5sですが、発売日である今日の朝8時にWebで注文をしました.
決め手はやはり電波.auでiPhone 5を使用しているのですが、対応しているLTEエリアが狭いのでスピードが出ないのです.先日の東北旅行でも3Gになることが多く、その遅さにはイライラすることもありました.5s/5cになって帯域が広く速度の出る800MHz帯が使えるようになることでかなりの高速化が望めるであろうと判断したわけです.
選んだのはスペースグレイの64GB.
注文受け付け開始の朝8時はWebサーバも混雑しており、auとヨドバシの空いているほうで注文しようとしたのですが、まずヨドバシが8時ちょうどに「ただいま大変混雑しております」のメッセージが出てアクセスできなくなってしまったので、au一本に絞って注文しました.あとから確認したら、ヨドバシのサイトも受取店舗を選んだところでauのサイトに転送されるので、どちらで注文しても同じだったようです.
昼過ぎに確認したら、各キャリアともスペースグレイは在庫ありとの表示が.どうやら今回はシルバーと新色のゴールドが入荷数が少ない上に注文が殺到してアンバランスな状態になっているようです.
こんな感じだったらWeb注文せずに会社帰りに機種変更すればよかったとも思いましたが、せっかく手続きしたのでこのままauショップから連絡が来るのを待とうかと思っています.
『劇場版タイムスクープハンター』(注意:音が出ます)を見てきました.
タイムスクープハンターはNHKで放送されている、歴史物のドキュメンタリー番組、とでもいったらよいのでしょうか.未来からタイムワープをして過去の人々の生活や出来事を取材するという形式の、多少娯楽風味の入った番組です.
シーズン単位で不定期に放送され、シーズン5まで放送されるほどの人気もあり、映画化されました.
今回の歴史は戦国時代、織田信長が本能寺の変で討たれたところから始まるという、歴史上でも人気のある時代の大きな出来事をテーマに持ってきました.
とはいえ、主人公である沢嶋雄一が所属するのが歴史に埋もれた名もなき人々の生活を記録するという「第二調査部」のため、本能寺の変やその後の羽柴秀吉と明智光秀の戦いは扱われず、もっと地味なテーマが最初は扱われます.このあたりはTV放送と同じ展開ですね.
しかし映画化ということもあってか展開も激しく普段よりは内容は派手目.いつにもまして小道具も活躍します.
もっとも、派手目なのもよしあしでドラマティックに話が展開する反面、TVシリーズに見られた名もなき人々の生活を記録するという地道さや密着感が薄れ気味かなという気もしました.
TVシリーズでは30分のところを2時間なので間延びするかなと思いきや、結構あっという間に過ぎてしまいました.つまりかなり楽しめました.単純な歴史物にとどまらない、かといって過剰な演出もない絶妙なさじ加減がいい感じでオススメです.
2013/09/19

iPhone 5s/5c発売に先立って、iOS 7が公開されました.
様々な機能が追加されていますが、やはり目を惹くのは見た目.今までは現実世界に近いリアルなアイコンが多用されていましたが、大きく方向転換されて抽象的なデザインになっています.また、アイコンに光の反射や影のエフェクトが付けられていたのも廃止されるなど、「立体感」から「フラット」なデザインになりました.
フォントも細くなって影がつかなくなったため、明るめの壁紙を使っていると時計やアプリ名の文字が見づらいですね.これについては「設定」の「アクセシビリティ」で文字を太くするオプションを選択すれば今までと同じ太さになるようです.
細かなところでは、「KDDI」の表記が「au」になってますね.
あれこれと画面をいじってみての印象は「エフェクトが増えたな」というものでした.アプリの起動時のズームインなど慣れてないせいか、やや過剰にすら感じます.
不具合というかちょっと気になったのは、「ミュージック」で「ジャンル」を選んで「アーティスト」を選択すると、同じアーティストで他のジャンルに入れているものまで表示されてしまいます.自分はライブアルバムだけジャンルわけしているのですが、「Live」を選んでもアーティストの通常のアルバムが表示されてしまいます.これはちょっとイマイチ.
「ミュージック」は今回、大幅に手が加えられたので、全体的に操作性がこなれてないような気がします.アルバムを選ぼうとしてもアーティストを選ぶと次に曲名まで表示されてしまうので、数十枚ものアルバムを入れているアーティストでは画面の移動量が大きいのです.
リリースされたばかりの新バージョンのOSなので、これから多少の修正が入って使いやすく熟成されるのを期待しています.
2013/09/18
つづきです.
北上の江釣子にある、旅籠屋に泊まり.ついに旅行最終日.三陸を旅行するところまでは宿泊地の関係もあってスケジュールを組んでいたのですが、最終日の予定はとくに考えていませんでした.
ホテルのすぐそばには東北道のインターチェンジがあり、そこから高速に乗れば昼過ぎには自宅に着くことができるのですが、ここまできてあっさりと帰ってしまうのはあまりにももったいない.
ということで、前日夜に地図を眺めて予定を組み、まずは秋田県横手市に向かい、昼食に横手やきそばをいただくことにしました.
北上から横手まではほぼ一本道.山間を抜ける道路ですが交通量も少なく、快適にドライブできました.
やや早めについてしまったので、街の手前にあるダムに行ってみたり市内を移動しつつ時間を潰し、さてお目当ての店に行こうとしたところ、カーナビの指示通りに走っても店に到着しません.側道に入り右折との指示なのに道路がないのです.理由はわかりませんが、地図を見直して別の方向からアクセスして無事に店に着くことができました.

RICOH GR
訪れたのは「安楽食堂」.「横手やきそば暖簾会」のWebで高評価だったので選びました.
横手やきそばの特徴は、太麺、上に乗った目玉焼き、そして付け合わせの福神漬け.
しっかりソースのきいた、濃厚な焼きそばでした.

RICOH GR
横手を出て向かったのは山形の山寺.距離にして約130km.部分的に高速道路も開通しているのですが、急ぐ必要もないしということで一般道を移動.高速道路は移動時間は短縮できますが、景色やその土地の雰囲気は楽しめないですからね.

RICOH GR
15時近くに到着したので駐車場はもうガラガラでした.
この日は東北でも気温が30度くらいあり、そこそこ暑い日でした.登り始めた最初のうちは木陰は涼しくていいなというようなユルいことを考えていましたが、次第に汗が大量に出てきて、息が切れ始めました.普段の不摂生がこういうときにもろに出てきます.

RICOH GR
もっとも高さのある奥之院まで着いたときには、汗だらだらでじっとしても脚ががくがくするような有様に.
どうしてこんな岩肌の険しいところに、こんな建物を作ろうと思ったのか、まったく理解できません.眺めはよいのですが.

RICOH GR
はるか眼下に見えるのがJR山寺駅や駐車場です.あそこから登ってきたのかと思うと、そりゃ汗だくにもなるよなと納得.
下山して、山形駅で少し買い物をして、例によってスターバックスコーヒーで水筒にコーヒーを入れてもらい、給油も済ませたらもう17時を回っていました.
ここからはまっすぐ帰宅し、到着したのは22時過ぎでした.
総移動距離は1,300kmを少し超えるくらい.なかなかの長距離ドライブ旅行でした.
山寺での移動がやはり効いたらしく、翌日と翌々日は筋肉痛でふくらはぎが痛かったです.