2013/01/20
前回のつづきです.
購入したのは、
・ソニー Cyber-shot RX1
・ソニー レンズフード LHP-1
・ソニー サムグリップ TGA-1
・ソニー モニター保護セミハードシート PCK-LM15
・フォクトレンダー 35mmビューファインダー
の5点.しめて約27万円.
RX1には純正で電子ビューファインダと光学ビューファインダが用意されています.
電子ビューファインダのメリットは視野率が100%、つまり撮れるものと同じ画像がファインダに表示されます.そしてシャッター速度などの情報も表示されます.デメリットは液晶モニタなので実際のものと色味が若干異なるあたりでしょうか.画素数的にはかなり細かいので、以前のようにドットの粗さが目につくようなこともなくなったと思います.ただ、個人的には未だに電子式には馴染めないのと、見た目が格好悪く感じたのでパス.
光学ビューファインダのメリットはクリアに見えることに尽きます.あとは両手に加えて接眼部の3点でホールドできるのでブレにくいことでしょうか.デメリットはなんといってもパララックス(視差)が大きいので、ファインダで見ているものと実際に撮れる画像では範囲が異なります.とくに近距離ではその差がさらに大きくなります.それから、撮影情報なども表示されません.ただし、RX1にはそれをフォローするための機能として、液晶モニタ全画面に撮影情報を表示する機能を備えています.
純正の光学ビューファインダはツァイスブランドのもので、T*コーティングが施されたものです.コシナから売られているツァイスブランドの光学ビューファインダと形状が同じなので、製造はコシナでしょう.ただ、形状が四角くて自分の好みではないこともあって、あえてフォクトレンダー(こちらも製造はコシナ)の丸形のものを選びました.
それに対して、下取りに出したのは、
・CarlZeiss Distagon 25mm F2.8 ZF
・CarlZeiss Planar 50mm F1.4 ZF
・ニコン AiAF28mm F2.8D
・ニコン Zoom-Nikkor DX 18-70mm F3.5-4.5
・マンフロット 自由雲台 496
の5点.下取り金額は約7万5千円.まあ圧倒的に足りませんね.
Distagon 25mmは最短撮影距離17cmと、ほとんどレンズ前からピントの合うマクロ性能が素晴らしく、お気に入りのレンズではあったのですが、広角レンズでF2.8ではボケ等は期待できず、さらに絞り開放だと同心円状の目の回るようなボケが盛大に出ることもあって自分の手には負えない感じでした.Planar 50mm F1.4は昔から続くツァイスの看板レンズともいえるものですが、同じツァイスのマクロレンズMakro-Planar 50mm F2の性能がとにかく素晴らしく、使用頻度が少ないのでこれも手放すことに.ちなみにこの2本のレンズ、CONTAX RXを使っていたときにも使っていたレンズで、2度目のドナドナとなります.
さて.ここまでの計算では差額は20万円ほどもあるのですが、この差はもうちょっと縮まります.
まず、フジヤカメラは下取り査定の場合は査定金額が10%アップします.これで査定金額は8万円を超えます.さらに、特定の製品の場合、下取り商品があると本体価格が値引きされます.RX1にもこれが適用されて、8,000円引き.よって、総支払額は18万といくらかといったところになります.
支払いを済ませ、店を出て向かった先はフジヤカメラの2階に隣接しているルノアール.
私は我慢のできない悪いオトナなので、家まで大人しく帰るようなことはできないのでここで開封するのです.
コーヒーを注文し、カメラ本体に比べて大ぶりな箱を開け、カメラ本体を取り出します.高揚する一瞬です.バッテリをセットし、自宅から持ってきたSDカードもセット.そして側面のふたを開けてエネループモバイルブースタからのUSBケーブルを差し込みます.今回は購入を決めてから実際に購入に至るまで日数があったこともあって、こうした準備は万端です.
充電しながら細々とした製品の箱を開けて、フードをねじ込み、サムグリップを取り付け、さらにその上にビューファインダを取り付けます.さらに電源を入れてささっと初期設定とカスタマイズ.


Apple iPhone 5 + Hipstamatic
コーヒーを飲みながら、これはカッコイイと自己満足に浸り、そのコーヒーを意味もなく撮ってみたり.GR DIGITAL IVのときもそうでしたが、カメラを買うととりあえず喫茶店で初期設定をするので、1枚目の写真はコーヒーカップが写っていることが多いようです.
さらにつづきます.
2013/01/19
2012年の6月頃、ソニーは1インチセンサーという、コンパクトデジカメとしてはかなり大きなサイズといえる撮像素子を搭載した「DSC-RX100」というデジカメを発表しました.一般的なコンパクトデジカメに搭載している1/2.3インチサイズの撮像素子に比べて面積比で約4倍も大きく、ツァイスのレンズとの組み合わせもあってかなりの人気機種となりました.
それから3ヶ月.
突如としてネット上に「ソニーがフルサイズの撮像素子を搭載したコンパクトデジカメを出すらしい」という噂話が流れ始め、すぐに「DSC-RX1」として正式発表されました.「フルサイズ」とは、かつての35mmフィルムと同じサイズであることを指し、1/2.3インチの撮像素子と比べると30倍ものサイズになります.
発表されたRX1は、いろいろな意味で破格のデジカメでした.とくにレンズは単焦点のCarlZeiss Sonnar 35mm F2、フルサイズの画像領域をサポートするため一眼レフ並みのサイズのレンズが搭載され、沈胴もしないので奥行きは7cmほどもあります.そして価格は約25万円.
ばかげてます.どこの世界にコンデジに25万円出す人がいますか.そりゃフルサイズがすごいのはD700を使っているのでわかっています.でも同じ値段でフルサイズの一眼レフカメラが買えるのです.
と当初は考えて、ソニーご乱心くらいにしかとらえていませんでした.
それからさらに3ヶ月たって12月.
RX1は多少のスペック変更はあったものの、そのイカレたスペックのまま発売されました.しかも驚くべきことに、生産が追いつかないほどの人気ぶりでした.世の中不景気じゃなかったのかよと思いつつも、まあボーナスシーズンだし、マニアは一定数いるだろうね、とまだ静観していました.
そんな傍観者でいられたのもここまで.店頭に展示してあった実機を触ってみたら衝撃を受けました.
あらゆる点が驚きでした.フルサイズの撮像素子を搭載したカメラとしては例のないほどのコンパクトさ、すぐれた操作性、そしてもっとも衝撃だったのは異様なまでの作り込みです.
一般的なコンデジはプラスティックやらアルミの外装にボタンの説明がプリントされているのが常です.乱雑に扱われると、それがはがれてきたりしてみっともなくなったりします.が、RX1はボディがマグネシウム製.しかも文字などがすべて彫り込みでホワイトが流し込まれているのです.
さらに驚いたのは各種ダイヤルの感触.RX1には絞りリングやモードダイヤル、露出補正などいくつものダイヤルが搭載されていますが、そのそれぞれが重量感があるだけでなくそれぞれの目的に即した重さや感触をしているのです.
もう十分です.ソニーが素晴らしい製品を作り上げたことは十分伝わってきました.25万円は高いです.コンデジとして見たら常識外れな価格であることはいうまでもありません.しかし、その金額に見合う製品を作ってきたことは認めざるを得ません.この仕上がりの良さは2,3万円で買えるコンデジでは絶対に得ることができないものです.そのうち待っていれば大量生産でコストダウンされて低価格機に降りてくるようなものではないのです.買うことに決めました.
買おうと決めたものの、もうちょっと安くならないと手が出ないよねと思い続けて2013年を迎えました.
品薄状況も徐々に解消され、ゆっくりとですが値段も下がってきました.
欲しい、でも高い、でも無理すれば買えない金額じゃない、でも精神的に手を出しづらい、でも欲しい、いやでも…という感じで自分の中でも葛藤が続く日々を過ごしていました.
本体価格は25万円から徐々に下がりつつあるとはいえ、レンズフードは必須だし、ホールド性を高めるサムグリップも欲しい、実用性は微妙かもしれないけど光学ファインダも欲しい、となるとそれらのオプションだけでも5万円以上するのです.オプションまでずいぶんと高いなと思ったら、ご丁寧にもフードはアルミ削りだしなのだとか.そしてどのパーツも日本製.オプションで手を抜くような真似はしないということなのでしょう.
いい加減に根負けして購入検討に入り、手持ちの使用頻度の低いレンズなどを下取りするべく金額を調べたところ、多少なりとも現実味のある金額になってきたので、中野のフジヤカメラ店に行って購入してきました.
つづきます.

Apple iPhone 5
2013/01/17
この冬は雪降らないななんて思っていたら、14日の月曜、祝日に想像以上に大量の降雪があった首都圏.
17日の夜になっても、除雪をしていない場所や日陰には雪が残り、それらが踏み固められてアイスバーン状になっていて、気を抜くと足を滑らせてしまうこともあります.
滑るのは車も同じことですが、ここ数日、ちょっとこれはどうなのかと思えるようなことがいくつかありました.
1. チェーン
チェーンは駆動輪につけるのはいうまでもないことですが、フィットとシエンタで後輪につけているのを見かけました.
自分の車の駆動方式を知らないのか、チェーンは後輪につけるものという先入観があるのかはわかりませんが、意味ないですね.FFベースの4WD車もあったりしますが、前輪が滑ってから後輪にパワーを配分するタイプの車も多いと思うので、後輪につける必然性はないですね.
2. 横滑り防止装置
DSCとかVDCとかESCとかメーカーによって呼び名の異なる、横滑り防止装置.
通常時はタイヤの空転を検知してブレーキをかけたりエンジン出力を抑えてくれる便利なシステムではありますが、滑りやすい雪道ではマイナスに作用することが多いです.滑ったらそのタイヤに配分する出力を落とすのですから、前に進みませんよね.
輸入車の大半と、日本車でもある程度以上の車には装備されている機能なのですが、そういう機能があること、そしてそれをオフにすることができるというのを知らない人がかなり多いということを社内で話していて知りました.
DSCがない車やグレードは購入時に除外する自分としてはちょっと驚きではありますが、多くの人はそんな感じなのでしょうか?
2013/01/12
まだまだ寒い日々が続いています.
寒いので部屋の暖房を入れるて毛布にくるまったりもするのですが、足などの末端が冷えてしまうのはなかなか解消されません.そもそも、一人暮らしなんだし自分自身が暖まれば室内全体が暖かい必要性自体がないだろうという判断もあって、ピンポイントで暖めることのできるアイテムとして湯たんぽを購入しました.

Apple iPhone 5 + Hipstamatic
安価なものであれば無印良品あたりでも湯たんぽ本体+カバーで2,000円くらいから買えてしまうのですが、気に入ったものを長く使いたいという考えからちょっといいものを購入することに.
購入したのは、毛布やら食器など生活雑貨を買うことの多いscope.正月休み中に注文して、今日届くように日時指定したのですが、販売サイトを見たらいつの間にかセールが始まってお安くなってますね…

Apple iPhone 5 + Hipstamatic
カバーはフィンランドのLapuan Kankurit社製、湯たんぽ本体はドイツのfashy社製です.湯たんぽというと昔ながらの金属製の楕円形のものやいろいろなものがありますが、これは氷枕ライクな感じでポリ塩化ビニール製です.
容器の耐熱温度は-20度から100度までなので沸騰したお湯を入れても問題はないのですが、長時間人体に触れると低温やけどの可能性もあるので、まずは給湯器のお湯(約55度)で数時間試し、続いて70度程度まで暖めたお湯を入れて使ってみました.
容量は2リットルですが実際には2/3程度まで入れて使うよう書かれていました.すぐ冷めちゃうんじゃないのと思っていましたが、55度のお湯でも5,6時間は暖かみを感じました.寝る前に準備するのであれば給湯器でもよさそうですが、帰宅してからすぐ使うような感じであればやかんなどで沸かすほうがよいですね.
2013/01/09
「X-Trans CMOS IIセンサー採用の「FUJIFILM X100S」」
「像面位相差AF、X-Trans CMOS II搭載の「FUJIFILM X20」」
「ペンタックス、クラシックなデザインの1/1.7型センサーコンパクト「MX-1」を海外発表」
「シグマ、中望遠75mm相当F2.8レンズ搭載の「DP3 Merrill」」
「【CES】キヤノン、ユニークな操作性のWi-Fi搭載機「PowerShot N」など」
アメリカでコンシューマ・エレクトロニクス・ショー(CES)が開催されており、各メーカーからコンパクトデジカメを中心に新製品が発表されています.
ハイエンド寄りのコンパクトデジカメが多いのは、やはりローエンドはスマートフォンに立ち位置を奪われているという現状を反映したものでしょう.
iPhoneでいえば、8メガピクセルのデジタルカメラ機能に画像を加工する機能(ソフトウェア)をあとから好きなものを追加でき、しかもそれを単体でネットワーク上のサービスにアップできるのですから、並のデジカメで対抗するのは難しいことです.スマートフォンと競合しないポジションを狙うことになった結果、高画質化、高倍率ズーム、防水、フリーアングルといった特徴のある製品を出すようになり、結果としてユニークな製品が増えてきた印象があります.
高画質化という観点からいけば、やはり重要な要素を持つのが撮像素子のサイズです.
今回の新製品で見ると、APS-Cサイズを搭載しているのがシグマのDP3 Merrillと富士フイルムのX100S.2/3インチが富士フイルムのX20、1/1.7インチがペンタックスのMX-1あたりでしょうか.
GR DIGITAL IV(1/1.7インチ、CCD)を使用していて感じるのは、1/1.7インチ程度ではボケといった表現手法に絞りが使えないということです.GRD4についていえば、絞り開放のF1.9で撮ってもそれほどボケませんし、F3.5あたりまで絞るともう回折で画像全体がぼんやりとしてきてシャープさが失われます.D40(APS-C、CCD)だとF値の小さな明るいレンズを使えばGRD4と比べものにならないほど綺麗にボケます.そのD40もD700(フルサイズ、CMOS)と比べるとボケが固く感じます.撮影後に加工処理でもしないかぎりは撮像素子のサイズによる壁を乗り越えるのは不可能なのです.
そのあたりを踏まえて考えると、今回の新製品で気になるのはフジのX100Sでしょうか.35mm F2の単焦点レンズというのは人によっては敬遠しそうですが、28-35mmあたりの単焦点が好きな自分としては歓迎できます.
既存の製品まで含めて検討すると、ソニーのRX100(1インチ、CMOS)とRX1(フルサイズ、CMOS)が候補にあがってきます.値段を考えなければ、魅力的なのはやはりRX1でしょう.サイズ的にも重量的にもX100Sに近いのに撮像素子がフルサイズなのは惹かれるものがあります.X100SがRX1と同様のサイズなのにAPS-Cなのは、凝ったファインダを採用したところが大きいと思われます.RX1で電子ビューファインダや光学ファインダを使いたければ外付けになるので、そこまで含めて考慮するとX100Sのほうがコンパクトということになります.
蛇足ですが、ソニーのRX1とRX100.いかにもRX10という中間の機種が出そうに見えます.
スペックを想像するに、
・撮像素子は1インチ(RX100と同等)、またはAPS-C
・ズームレンズ採用で、望遠端まで明るくテレマクロにも対応
・レンズの大型化に伴いボディサイズも大型化
というような感じになるのではないでしょうか.
RX1が性能的にも価格的にもコンパクトデジカメとしては孤高の存在であるので、RX10もある程度は高価格帯に位置しそうですが、RX1ほどの手の込んだ作りになるかどうかは微妙かもしれません.
価格的な制約さえクリアできれば、現状ではRX1が欲しいですね.