2011/11/11
出張で仙台に出かけてきました.
仕事の内容についてはここでは触れませんが、内勤者の自分が宿泊ありで出張に出かけたのは、十数年働いていてこれが初めてです.
仕事自体は前日に終わり、翌日は午後過ぎまでに出社すれば問題ないため、松島海岸までちょっと出かけてみました.

Apple iPhone 4S
石巻に石ノ森章太郎の博物館(→石ノ森萬画館)があるとかで、仙石線にはこのようなラッピングされた車両が走っています.しかしながら、今は震災の影響で仙石線は石巻まで開通しておらず、途中がバス代行運転になっています.また石ノ森萬画館も震災の影響で休館しているそうです.

Apple iPhone 4S
仙台から約40分で松島海岸駅に到着しました.帰りの新幹線の都合もあって滞在時間はわずか30分ほどしかありません.片道40分かけて滞在時間30分ってどうよとも思いましたが、仙台までくることもそれほど多くないので少しだけでも見ておこうと思ってやってきました.
松島海岸に着くまで、ずっと車窓を眺めていたのですが、復興が進んできているとはいえ、所々にがれきが積まれていたり、建物などを補修している重機などが見受けられました.
松島海岸の周囲でも歩行者用の橋が損傷していたり、瑞巌寺も補修工事らしきものをしているなど、震災前の状態に戻ったとは言いがたい状況ではあります.
が、観光自体は問題なさそうな印象でした.
以前にTVで見たのですが、松島も震災で被害を被っているからという認識があって観光客が減っているようです.
今日で震災からちょうど8ヶ月.義援金を贈るよりも観光として現地を訪れる、そういう段階に来ているように感じました.
2011/11/06

Apple iPhone 4S
大道芸ワールドカップで盛り上がっている静岡に触発されて、エヌ氏を誘って下北沢にある静岡おでんの店「EXCELLO しずおか屋」に行ってきました.

Apple iPhone 4S
もともとはソウルバーかなにかだったようですが、いつの間にか静岡おでんが始まって、元静岡住民などが吸い寄せられているようです.
繁盛しているのか大根の煮込みがちょっと足りないのが残念でしたが、味はおおむね満足です.また静岡市内のおでん屋に行きたくなりました.

Apple iPhone 4S
シメにミスドでフレンチクルーラーとコーヒー.
ミスドのコーヒーは以前に比べておいしくなったような気がします.
2011/11/05

Nikon D700 + Voigtlander ULTRON 40mm F2
11/3の祝日に会津方面に日帰り旅行に出かけてきました.
東京から会津に向かう最短ルートは新幹線で郡山乗り換えなのですが、それでは観光としてちょっと味気ないので、新宿から日光行きの特急「日光」に乗りました.
この列車、JRの列車なのに行き先は東武線の東武日光駅です.JRの日光駅もあるのですが、そちらはローカル線のみになっています.日光や鬼怒川温泉などの観光のてこ入れにと、JRと東武鉄道が協調するということでこのような運用になったようです.

Apple iPhone 4S + Halftone
下今市で特急日光から各駅停車に乗り換え、さらに鬼怒川温泉で「AIZUマウントエクスプレス」に乗り換えます.鬼怒川温泉から会津若松までは鉄道がつながっていますが、野岩鉄道や会津鉄道、さらにJR只見線と、路線が多岐にわたっており、一本で行ける列車は非常に少ないです.
iPhone 4Sで撮影をして、アメコミ調に変換する「Halftone」を使って加工してみました.ジョーク系アプリなのに印刷のモアレ具合を調整できたり、紙質を選べたり、吹き出しや効果音の文字がアウトラインデータだったりと妙に芸が細かくてよくできてます.

Nikon D700 + Voigtlander COLOR-SKOPAR 20mm F3.5
塔のへつり駅.奥にちょこっと見えているのが駅舎ですね.一面の落ち葉で風情があります.



Nikon D700 + Voigtlander COLOR-SKOPAR 20mm F3.5
塔のへつりは阿賀川の流れで沿岸の岩が浸食されて、塔のようになった奇岩が並ぶ景勝地です.緑色の澄んだ水の美しさが印象的でした.
手前側には売店があって、その土地でとれた野菜やキノコなどが並んでおり、その場でも食べられるようになっています.キノコ汁とかものすごく惹かれたのですが、どうしても例の一件のせいで腰が引けてしまいます.キノコ好きとしては悔しいところです.

Nikon D700 + Voigtlander COLOR-SKOPAR 20mm F3.5

RICOH GR DIGITAL III
再び列車に乗って会津若松に移動します.13時くらいに到着したのでまずは腹ごしらえということでしばらく歩いて街中の商店街にある「桐」でソースカツ丼をいただきました.
自分の生まれ育った環境では「カツ丼」といえば卵でとじたものが一般的というかそれしかなかったのですが、どうやら会津ではカツ丼といえばソースカツ丼をさすようです.そういえば以前に行った前橋もソースカツ丼でした.あと、駒ヶ根とかも有名なようです.山間部にソースカツ丼が多いのはなにか理由があるのでしょうか?
ソースも通常のものと異なり、酸味の強いものでした.会津若松全体がそうなのかはわかりませんが、こってりとしたとんかつに酸味がプラスされておいしかったです.

Apple iPhone 4S
いったん駅に戻ってバスに乗って飯盛山に向かいます.
お目当ては「さざえ堂」.以前にも一度来たことがありますが、この奇異な建築物が大好きなのです.

Apple iPhone 4S
横からの眺め.水平をどこにあわせたらいいのかわからないような作りをしています.
・内部は階段がない(というか、全部スロープ状になっている)
・二重らせん構造になっており、入り口から出口まで通り道が異なる
というのが特徴で、寛政8年(1796年)に建立されたとのことです.3.11の震災でもものすごく揺れたとのことですが、建物自体はとくにダメージもなく大丈夫だったそうです.

Nikon D700 + Voigtlander COLOR-SKOPAR 20mm F3.5
内部はこんな感じ.薄暗くてこうした通路がずっと続いています.建立当時はこの通路に沿って観音札所の本尊の写しがおかれて巡礼観音堂として使われたとのことですが、今はとくになにも置かれていません.

Nikon D700 + Voigtlander COLOR-SKOPAR 20mm F3.5
さざえ堂の最上部です.六角形をしているのがわかります.千社札で埋め尽くされてますね.

Nikon D700 + Voigtlander COLOR-SKOPAR 20mm F3.5
山陰になるようなところではすでに銀杏がこんなに色づいていました.

Nikon D700 + Voigtlander ULTRON 40mm F2
飯盛山に向かう参道です.天気が悪いとはいえ、11月の観光シーズンにしてはちょっと人出が少ないですね.


Nikon D700 + Voigtlander ULTRON 40mm F2
買い食い.あわまんじゅうとおでん.あわまんじゅうは会津地方に伝わるお菓子で、「災害にあわないように」という願いが込められているそうです.

Nikon D700 + Voigtlander ULTRON 40mm F2
会津若松からは快速列車で郡山に向かい、新幹線で帰りました.
震災や原発事故の影響なのか、やはり若干寂しい印象を受けました.いろいろと大変だとは思いますが、一歩一歩進んでいけるよう、自分も支援していきたいと思います.
2011/11/02

iOS用画像加工アプリ「Snapseed」を購入しました.
iPhoneなど各デバイスにカメラが搭載されていることもあって、iOSにはカメラアプリが山のようにありますが、いくつか試した限りではこのアプリが自分にはベストだと感じました.お値段は450円です.
このSnapseed、開発元がNik Softwareという会社なのですが、ニコンのデジタル一眼レフカメラのRAW現像ソフト「Capture NX」に搭載されている「コントロールポイント」という機能を開発した会社なのです.Capture NXは実際のところ、あんまりデキのいいソフトではないのですが、それでもこのソフトをあえて使いたくなるほどの魅力を持っているのがこのコントロールポイントなのです.
詳しい説明をすると長くなるので省きますが、その魅力的なソフトを開発したところの製品だけあって、このSnapseedも多機能でありながら使いやすい機能が搭載されています.

編集したい画像を開くと、このように表示されます.下に並んでいるのが画像調整や加工のボタン.
操作方法は、下のボタンから機能を選んで、画像処理を行い加工がOKであれば完了ボタンを押して再度この画面に戻り、また別の画像処理を行う、というような流れです.

こちらはiPad版の画面.Snapseedはユニバーサルアプリなので、1本のアプリでそれぞれの画面解像度を活かした操作ができます.なので、iPhoneで撮影してフォトストリームでiPadに取り込んで加工、なんてこともできます.

「?」ボタンを押してヘルプを呼び出すと、このようにして簡易ヘルプが表示されます.直訳的でビミョウな日本語ですが、とりあえず意味はわかります.ボタンに各機能を振り分けているため、操作画面もシンプルです.

編集画面です.指の上下で機能を選択して、左右でパラメータを変化させます.
輝度やコントラスト、ホワイトバランスのような基本的設定のほかに、コントロールポイントを使ったピンポイントでの輝度などの指定、傾き補正、トリミング、そして諸々の画像加工機能が備わっています.

流行りの画像加工であるミニチュアライズ処理も搭載しています.エフェクトをかける形状(ライン or 円形)、エフェクトの範囲、強さ、シャープネスや色調補正などムダに機能充実しています.

こちらはモノクロ加工で荒れた感じを出して、さらにフレームをつけたもの.
ほかにクロスプロセス処理やドラマティック処理など、ミラーレスカメラやコンデジなどに最近搭載されている流行の画像処理が搭載されており、一部の機能はランダム処理もできるようになっています.
基本的な画像処理からお遊び的な機能までひととおり網羅しつつも、シンプルで使いやすい操作系を備えており、初心者からカメラ好きまで幅広く使える間口の広いソフトです.
2011/10/31
iPhone 4Sのカメラはスゴいと評判ですね.とはいえ、入手するまでは「あくまで携帯電話のカメラとしてはスゴいというレベルじゃないの?」くらいにしか思っていませんでした.
実際に入手してみて、GR DIGITAL IIIと撮り比べてみました.
すべての写真はレタッチなしの状態です.GR DIGITAL IIIは普段使いの設定、つまり自分の好みにセッティングをいじってあります.

左がGR DIGITAL III、右がiPhone 4Sです.GR DIGITALは自分の好みによりアスペクト比が3:2になっています.iPhone 4Sは標準のカメラで普通に撮ったのでデフォルトの4:3のままです.
ホワイトバランスはGR DIGITALのほうが近いですね.GR DIGITALはIIIになって「マルチパターンAUTOホワイトバランス」なる機能が追加され、ホワイトバランスがかなり改善されました.とはいえ、若干寒色系なのでiPhone 4Sくらいでも許容かなと思います.
背後のボケはGR DIGITALのほうがボケていますね.絞り値や撮像素子のサイズの違いもありますが、GR DIGITALのほうがレンズが広角なので、サイズを合わせるために寄って撮ったというのも理由の一つとしてあげられます.

中央部のアップ.GR DIGITAL IIIのほうがシャープで金色の描写も優れています.こうしてみるとさすがにGR DIGITALのほうが画質は上ですが、iPhone 4Sの画質がダメというわけではなく、むしろかなりいい線いっているとみるべきでしょう.

続いて夜景.すいません、iPhone 4Sのほうは傾いてます.GR DIGITAL IIIは28mm、iPhone 4Sは35mmなので画角の違いが出ています.

正面の建物の看板のアップ.さすがにiPhone 4Sのほうがノイズが出ていますが、下手なノイズ除去処理をかけていないのはいいですね.コンデジなんかでも酷い製品だとノイズ除去処理のせいで塗り絵みたいになっている画像のものがありますから.
ちなみにそれぞれの撮影データは次のとおり.
GR DIGITAL III:絞りF1.9、シャッター速度1/15秒、ISO感度367
iPhone 4S:絞りF2.4、シャッター速度1/15秒、ISO感度800
結論をいうと、たしかにスゴいです.携帯電話というか情報通信機器の隅に申し訳程度にくっついているカメラの画質とは思えないほどです.鞄からGR DIGITAL IIIを引っ張り出してきて撮影するよりも、ポケットからiPhone 4Sを出してささっと撮影することのほうが多くなりそうなくらいです.
残念なのは盗撮対策なのか、シャッター音が非常に大きいこと.スピーカーを指で押さえて撮れば音量はかなり落ちますが、それでも静かなところでは気になるかもしれません.もうちょっとなんとかならないものでしょうか.
それから、撮影をしている最中に急にすべての操作を受け付けなくなったり、画面が真っ暗になるといった不可解な動作が発生することがありました.まだ若干のバグを持っているようなので、早めにフィックスしたバージョンをリリースしてもらいたいところです.
【補足】

上のiPhone 4Sで撮影した写真をsnapseedでレタッチしたもの.少し派手にしすぎましたが、こんな感じでちょこっといじれば十分見栄えのする画質になります.