2011/08/16
「RX-8を振り返る-1」の続きです.
■納車
2003年7月に納車となりました.RX-8の発売は2003年4月ということもあって、車台番号8,000番台と初期型に属します.

MINOLTA DiMAGE F200
なにはともあれ、慣らしをかねて遠出することにしました.昼間のうちに車を受け取りガソリンを入れて一休み.夜中に自宅を出て、関越-北陸道-上信越道と走って途中のSAで仮眠して信州中野まで.温泉に入って蕎麦を食い、ガソリンを入れて再び同じルートで帰宅.ムダに遠回りして往復約800km.最初からいきなり無謀ですね.とはいえ、高速安定性はロードスターの比ではないので、疲れもそれほどではありませんでした.
東京→名古屋→焼津と1日で500kmほど走ったりもしましたが、長距離運転が苦にならない車でした.スポーツカーというよりもGTカー的なポジションに近いのかもしれません.
■購入後の変更点
購入してからやはり細かなところが気になったりして、手を加えたところがいくつかあります.
・オーディオ(スピーカー)
ボーズのオーディオシステムが標準装備だったのですが、高音は眠たく、低音はボコボコと締まりのないボディソニックかよと突っ込みたくなるようなシロモノでダメダメでした.しかしながら、スピーカーを交換しようにもアンプのオーム数が特殊だとかで代替部品がありません.ネットで調べたところ、ツイーターは交換可能なものがソニーからパーツ扱いで出ているとのことがわかったので秋葉原まで買いに出かけ、とりあえずツイーターだけ交換しました.これで多少はマシになりました.
余談ですが、ボーズ自慢の「AUDIOPILOT」という周囲の音を拾って自動イコライジングするシステムがあるのですが、これも壊れているんじゃないかと思えるほどに過剰補正されて非常に聴き疲れするので、早々にオフにしました.
・オーディオ(iPod接続)
2003年当時はまだiPodの普及率も今ほど高くなく、オプションでも接続アダプタのたぐいは用意されていませんでした.そのため、MP3データCD-R対応デッキを選択したのですが、これも操作性がイマイチでしかもCD-Audioと比べてもげんなりするほど音質の悪いものでした.
CD-RでMP3がイマイチなので、iPodの音声をFMトランスミッタで飛ばすことにしました.しばらくはこれで満足していたのですが、やはりFMで飛ばすぶん、音質も悪くなるので直接つなぎたくなりました.
しかし初期型モデルであるがゆえに、オーディオユニット側のファームウェアが古く、純正のiPod接続アダプタ(あとから純正オプションが用意された)が取り付けできないことが判明しました.ファームウェアの更新もサポートされていなく、メーカー側でのサポートは無理ということになってしまいました.

Canon IXY Digital 10
ところが、オーディオの裏面端子で使用されずに余っているテープ端子にオーディオをつなぐアダプタをアメリカ人が開発して通販しているという情報を入手したので、さっそく個人輸入して取り寄せることにしました.これでオーディオ直結できる、と思って8月の暑いさなかに車内にこもって取り付けをしたのですが、エンジンをかけるとなにか挙動がおかしいのです.オーディオの電源を入れても反応がないし、ディスプレイも表示されないので空調もいじれません.どうやらオーディオユニットがショートして壊れたっぽい・・・ しかもディーラーに持って行こうにも夏休みで営業していないというダブルパンチ.オーディオユニット全体が壊れたら結構な修理費になるかもと冷や汗ものでしたが、結局のところ一部の部品交換のみで修理完了し、無事にライン入力も使えるようになりました.当然ながらFMトランスミッタの音とは段違いのクリアさで、これは大満足.
・シフトノブ
購入時に標準モデルかTypeSか迷った理由の一つにシフトの感触がありました.結局他の機能性を優先してTypeSを選んだのですが、それを改善すべく購入後にあれこれと見た目も含めてシフト周りに手を加えてみました.

Canon IXY Digital 10
シフトノブがRX-8標準装備品はやや大ぶりに感じられたので、NAロードスターのときに購入した「Jimmy」に交換.サイズ的に手に馴染むので、多少改善されました.

Canon IXY Digital 10
さらに別のシフトノブを試してみたり、純正のショートシフターを組み込んでみたり、さらにはシフトブーツの質感が気になり始めて交換してみたりと、あれこれ変更しました.最終的にはシフトノブはJimmyで落ち着いています.
シフトブーツはコレミヤに注文しました.一緒にアームレストのパッドも注文しましたが、どれも素晴らしいものでした.おそらく次のロードスターでも注文することでしょう.

SONY Cyber-shot T9
フェンダー部分に取り付けたエアアウトレットガーニッシュ.お飾り系パーツですね.若干のレトロさを感じさせるパーツです.納車時から迷っていたのですが、購入から3年ほど経過してからようやく取り付けました.未だに気に入っているので、これは取り付けてよかったかなと思ってます.
2011/08/15
あと数日で8年間乗り続けたRX-8を手放します.
なんとなくその8年間を振り返って、つらつらと書き連ねてみようかと.
■試乗
2003年5月.当時、私はNAロードスターに乗っていました.
ある日のこと、ポジション灯が切れたので交換をしてもらいにディーラーに行ったところ、試乗車のRX-8が置いてありました.「ちょっと乗ってみます?」という言葉に誘われて試乗してみることに.ロードスターに比べると遙かに大きく、がっしりとした作りのRX-8に最初はちょっと戸惑いました.運転してみると、するすると滑らかにスピードが上がっていく、ロータリー特有の感覚に圧倒されました.それほどスピードを出しているわけではないのに、結構な速度が出ているのにも驚き、これはスゴいエンジンだなと.
ロードスターは非常に気に入って乗っていたのですが、エンジンだけは非常に不満でした.ガサガサとした音で5,000回転以上回すとその騒音でもういいやって気分になるほどでした.なのでなおさら、RX-8のロータリーエンジンは魅力的に見えたのです.
最初に試乗したのは6MTのモデルで、その後5MTも試乗したりしていろいろと悩みました.ロータリーエンジンは素晴らしい、でも屋根が開かないのは嬉しくないし、それにちょっと大きすぎやしないかと.しかしながら、いつかはロータリーエンジン車に乗ってみたい、どのメーカーにせよ、看板技術を搭載した車は乗ってみるべきだろうと.アウディならクワトロだし、アルファロメオだったらツインスパーク(なくなっちゃったけど)、そしてマツダだったらロータリーエンジンだろうと.
■購入まで

MINOLTA DiMAGE F200
試乗したRX-8(標準仕様車)
100%の決心はついていないものの購入を前提とした検討を行うことにしました.まあ「100%の決心はついていない」とかいっても、こうやって検討するということはほぼ購入が決まったようなものなのですが・・・.
迷ったのがグレード.MTは確定なので、グレードは2つ.標準仕様車とTypeS.標準が240万円でTypeSが275万円.
大きな違いは、
・エンジン出力(210PS/250PS)
・ギア枚数(5速/6速)
・ホイールサイズ(16インチ/18インチ)
他に細かなところでボーズ製オーディオやフォグランプが標準装備かどうかといった違いもありました.35万円の価格差は大きいですが、後から変更できないメカニカル系の違いは無視できません.しかしながら上位モデルが必ずしも良いというわけでもなく、迷いが生じたのはミッションの感触.6MTはアイシン製のもので少し引っかかりがあって感触はイマイチで、5MTはたしかマツダ内製でRX-7とかにも使われていたもので、こちらのほうが気持ちよくシフトできたのです.
結局、オプションリストを眺めて、標準車にボーズとフォグランプを付けると価格差が縮まることを踏まえてTypeSに決定しました.
装着したオプションはほとんどなかったですね.TypeSはそのままでも装備が充実していたので、オーディオを6連奏CDやCD/MD、MP3データ対応CDのなかからMP3データのものを選んだくらいでしょうか.

RICOH GR DIGITAL III
アイバンラーメンPLUSで期間限定のスパイシー冷やしチリ麺をいただいてきました.
砕いたアーモンドとともに真っ赤になるほどチリパウダーがまぶされています.上にはキュウリと茹で鶏がのっているあたりが冷やし中華っぽさでしょうか.
食べようとすると「あとで残ったスープにご飯をいれるとおいしいので、小ライスをサービスするのでいってくださいね」とのお言葉.酸味はそれほどなく、じわじわと辛さがやってくる感じ.砕いたアーモンドの食感があたかも氷を砕いているかのようで冷やし麺らしさを演出しています.
麺を食べ終えたところで小ライスをいただいてまぜて食べてみたところ、これまた辛いけどおいしくて.
以前に比べて定番メニューも増えて、限定メニューもバリエーションが増えるなど、券売機の前で迷ってしまうほどです.
2011/08/14

RICOH GR DIGITAL III
「日常にひそむ数理曲線」という、DVDと解説本をあわせたものを購入しました.「ピタゴラスイッチ」の監修である佐藤雅彦氏が監修して作られたもので、パッケージもちょうどピタゴラスイッチのDVDブックと同じような形態をしています.

RICOH GR DIGITAL III
数理曲線、つまり放物線やクロソイド曲線のようなものは授業で学んだりしても実生活には縁のないものとして捉えられがちです.しかし、私たちの生活する世界のなかにもこうした曲線が潜んでいる、それを明らかにして理解を深めようというのがこのDVD本の趣旨です.
たとえば、東京タワーの影を追うことで地面と太陽の動きから双曲線を見つけ出したり、高速道路のインターからクロソイド曲線を見つけ出したりと、30分ほどの映像ですが引き込まれるようにして見てしまいます.難しい数式も出てきますが、まあその辺はすっと流して見てもおもしろさが伝わってきます.
2011/08/12
「原発事故処理用のアシモ開発へ ホンダ早期実用化目指す」
ホンダがアシモの技術をベースに、放射線量の高くて人の入れない場所で作業するためのロボットの開発を進めるそうです.
原発事故の発生後にホンダにも質問が多く寄せられたらしく、WebのFAQにも「ASIMOに原発事故処理をしてもらえませんか。」なんていう項目が出ていました.それだけアシモに対する期待が大きかったのでしょう.
放射能汚染の恐怖におびえながら人類は生活を送り、そして人間型ロボットが活躍する.
SF小説や漫画の世界ではよく扱われるテーマですが、まさか実際にそのようなシチュエーションがやってくるとは、半年前に誰が想像できたでしょうか.幸か不幸かと問われれば、間違いなく不幸な形で21世紀という「未来」はやってきたようです.
輝かしい未来技術の象徴として取り上げられることの多いアシモ.それがこうした形で原発に投入される.人が入れないような場所で作業を行ったアシモは当然ながら役目を終えたあとは放射性廃棄物として処分される運命に.つまり片道切符.どんなに功績を残しても博物館に飾られることもない.
機械、ロボットとはいえ、なまじ人間に近い形をしているがゆえに寂しさや悲しさのようなものを感じるのは人間側の勝手な思い上がりというものでしょうか.