2024/12/30
1年を振り返る、旅行篇です.
今年はいくつかの要因もあって、遠出することの多い1年でした.
ひとつは車の買い替え.やはり新しい車に乗り換えたら旅に出たくなろうというものです.
他にも、『大人の休日倶楽部』に入会して、『大人の休日パス』を使えるようになったことや、JR東日本のポイントを貯めての『どこかにビューーン!』を使っての旅行などが出かける回数の多い要因ですね.『大人の休日倶楽部』も『どこかにビューーン!』もJR東日本の施策に取り込まれている感がありますが、そこはあえて乗っかって利用していきたいものです.
1月:金沢
Nikon Zf + NIKKOR Z 26mm f/2.8
1月に能登を震源とした大きな地震があり金沢界隈の観光客が激減していること、そして3月に北陸新幹線が敦賀まで延伸することで関西圏から金沢まで直通する在来線特急が消滅してしまうので今のうちに乗っておきたいという2つの理由で冬の金沢に出かけてきました.
東京から出発するのに金沢行きの北陸新幹線ではなく、わざわざ東海道新幹線で京都でサンダーバードに乗り換えて金沢に向かうという行程で、北陸線特急に長距離乗車するのも乗り納めかとややしんみりしました.能登の復興にあわせて関西圏から能登直行の特急を走らせるという話もあるようですが、新幹線に乗ってほしいJR西日本の意向を考えると、実現しても限定的なものになりそうです.
金沢はたしかに人が少なく、ひがし茶屋街のような観光地でも閑散としていました.
4月:出雲・松江
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2
こちらも鉄道車両の引退にまつわるもの.
国鉄型特急車両の最後の生き残りといわれている、岡山と山陰を結ぶ振り子式特急の381系がもうすぐ引退するというので、一度乗っておきたいなと思って『サンライズ出雲』の空き状況を見ていたら、金曜に空きがあるのを見つけたので即座に予約を入れて、仕事帰りにそのまま夜行に乗って山陰まで出かけてきました.
出雲や松江は行ったことのない地域なので、まずはスタンダードなところに行ってみようと思い、出雲大社に参拝して三段割子蕎麦をいただき、松江城を見て帰ってくるルートをとりました.帰りに松江から岡山まで381系に乗車しましたが、グリーン車だったこともあってか座っている分にはそれほどの不快感はなかったですね.とはいえ、車内を回っている車掌さんが「次は……」と言いかけたところで大きな揺れで座席にぶつかっていたり、途中でトイレに立ったものの、この揺れで用を足すのは不可能と判断して我慢することにしたくらいには暴力的な揺れでした.新型車両も振り子式車両ですが方式がまったく異なり快適になっているとの評判なので、いつか乗ってみたいです.
4月:長野(ロードスター購入)
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
ND2ロードスターが納車されたので、慣らし運転を兼ねて長野まで出かけてきました.
ND1型(2015年式)からの乗り換えなので車両感覚は慣れているとはいえ、新車ということもあってシフトの渋さやステアリングの感触、足回りの動きに違いがあって、乗り慣れた車のはずなのになんか違うという不思議な体験でした.
中央道と長野道経由で松本で一泊し、大町や長野市内を経由して小布施に行き、上信越道と関越経由で帰ってくるというルートでした.桜のシーズンはもう終わりかなと思っていましたが、まだまだ見頃で運転していても景色のよいところを走れてよかったです.
6月:上田(どこかにビューーン!)
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2
田沢湖、上越妙高と続いて、3度目の『どこかにビューーン!』の行き先は上田でした.
行ったことのない街なので楽しみではあるのですが、出発時間の選べない『どこかにビューーン!』の本領発揮とでもいうか(出発/到着のざっくりした時間帯は選べるものの便は選択不可)、東京駅出発が6時半ごろで上田到着が8時前.早朝で起きるのも大変ならば着いてもまだ店舗も開いておらず、行程を組むにも悩まされます.
宿は以前から行ってみたかった別所温泉で決まりとして、それまでの時間をどうしようと思い、小諸まで足を伸ばしたりして過ごしました.途中でいただいた蕎麦や宿の食事など、美味しい食べ物をいただいた旅行でした.
7月:銚子
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
毎年のように出かけている銚子.やはりお目当てはイワシ料理.
イワシ以外にも金目鯛などをはじめとした海産物で美味しい料理が多々あるのですが、だんだんと食が細くなってきてあれこれと食べられなくなっているのがつらいところです.
7月:足尾
Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4
『わ鐵』こと、『わたらせ渓谷鐵道』は以前から行ってみたいと思いつつも、なかなか行けていない場所でした.
浅草から赤城まで特急で向かい、上毛電鉄で西桐生、桐生からわ鐵、というルートで鉄道の旅を堪能してきました.わ鐵は鉄道車両のカラーリングやデザイン、駅舎の雰囲気など、鉄道好きの心をくすぐるような路線でした.
通洞駅で足尾銅山観光でトロッコに乗って坑道に入りましたが、ここもなかなかよかったです.本数が少ないので通洞から足尾駅まで歩きましたが、足尾駅の旧国鉄車両の展示なども風情があってよかったです.
9月:東北
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2
車を新しくしたら、やはり遠出をしたいというもの.
以前から行ってみたいと思っていた、岩木山と、そのふもとで食べられるとうもろこし『嶽きみ』を目当てに、弘前まで出かけてきました.
行きは郡山まで東北道を走り、そこから内陸に入って猪苗代湖を回って会津若松、喜多方、米沢と回って山形で宿泊.翌日も秋田の内陸部を走ったところ、秋田内陸鉄道が走っているところを見かけて、ちょっとあれ乗ってみたいなと思ったのが翌月の東北旅行につながりました.
9月:八ッ場ダム
Nikon Zf + Voigtlander Super Wide-Heliar 15mm F4.5 VM
八ッ場ダムは完成間近のとき以来の訪問です.完成間近のときも近隣の道の駅はそこそこ賑わっていましたが、完成後は観光地として定着したようで、道の駅は駐車場も大半が埋まるほどの混雑ぶりでした.
八ッ場ダム自体も来訪者が多くて賑わっており、ダム完成までの紆余曲折がいい方向に向かって観光地として定着した感じのように見えました.
10月:東北(大人の休日パス)
FUJIFILM X100VI
大人の休日倶楽部の会員の特典として『大人の休日パス』があり、1年に何回か、JR東日本の全区画(と3セクなど一部の私鉄)が5日間、新幹線も特急も含めて乗り放題という切符が発売されます.今回はその切符を使って東北のローカル線などを乗り継ぐ旅行をしてきました.
秋田内陸縦貫鉄道 秋田内陸線は大人の休日パスの対象ではないですが、9月にロードスターで東北旅行に出た際に走行しているのを見かけて乗ってみたくなったので角館から鷹巣まで乗車しました.
さらに金田一温泉に宿泊するなど、いつもと違った旅を楽しむことができました.
12月:長野(どこかにビューーン!)
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 II
どこかにビューーン!を利用しての旅行、今年は上田に続いて2回目です.またしても長野県、しかも県庁所在地である長野です.
定番の観光地である小布施を観光したのちに、長野の象徴ともいえる善光寺の宿坊に宿泊し、翌朝は夜明け前から参列して『お朝事』に参加してきました.善光寺は何回か訪れてはいますが、このようにしてしっかりと参列したのは初めてです.
今年は結構あちこちに行きましたが、前述のような理由で東北から甲信越方面が多かったですね.
たまには飛行機乗りたいなとか、西のほうにも行ってみたいなと思いつつもなかなか行けてないですね.
2024/12/29
今年も残すところあとわずか.
1年を振り返る恒例の企画.まずは映画、そして食べたものなど.
■映画
3月:『DUNE(PART2)』
4月:『オッペンハイマー』
4月:『クラユカバ』『クラメルカガリ』
5月:『ソイレント・グリーン』
6月:『マッドマックス フュリオサ』
11月:『インターステラー』
夏場以降、映画館にあんまり足を運んでないですね.『ソイレント・グリーン』は1973年の映画の再上映、『インターステラー』は2014年上映の10周年記念としてIMAXで再上映されたので出かけてきました.『インターステラー』はやはり大画面で観たいものです.
『オッペンハイマー』は世界的には昨年夏の公開だったものが、原子爆弾の開発がストーリーの主軸を占めていることもあって上映が危ぶまれ、ようやく年を越して3月に公開されました.原爆が作られたことを賛美するような単純な内容でもなく、判断は観客に委ねる印象もあって上映が危惧された理由がよくわからなかったですね.
例年であれば音楽についても触れるのですが、あれこれいえるほど新しい音楽に触れなくなってしまいましたので割愛します.
■食べたものなど
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 ZM
旅館の食事というのは似たり寄ったりになりがちではあるのですが、別所温泉に行ったときにいただいた料理は、極力土地のものを用意しようとしているのが感じられて、またどれもが美味しくて満足でした.
海から数百キロ離れた土地でマグロなどを出されてもさほどありがたみはないですが、ここはしっかりと土地のものとして信州サーモンと信州産岩魚(イワナ)のおつくりなのが嬉しいですね.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 ZM
予約時に追加でオーダーしていた馬刺しも絶品でした.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
ほぼ毎年のように夏の銚子に出かけますが、お目当てはイワシ.
銚子でイワシを食べるまでは、青魚特有の生臭さが気になって刺身で食べる気にはなれませんでした.しかし刺身はもちろん、漬け丼やなめろうなどでいただくイワシの美味しさに認識が改めさせられました.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
フライももちろん絶品です.
銚子も青魚の水揚げが減ってきており、イワシのみならずサバも厳しい状況だと聞いています.来年も行けるといいのですが.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2
東北を旅行していて、米沢でいただいたステーキ.以前に米沢を訪れたときも米沢牛を頂きましたが、やはり何度食べても美味しいですね.旨みが濃縮されていてさすが米沢牛だと思いました.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2
弘前城近くでいただいたアップルパイ.このときは山形から弘前まで車で向かい、夕方到着時にいただいたこともあって、疲労やいくらかの特別感もあってなおさら美味しく感じられたのかもしれません.
RICOH GR III
自家製パッパルデッレ トリュフクリームソース.
年末にいただいたものですが、『パッパルデッレ』とは幅の広いパスタのこと.『ひもかわうどん』ほどの幅はないですが、初めて食べるパスタでした.これにトリュフのクリームソースがからめられており、濃厚な味わいでした.
RICOH GR III
Tボーンステーキ.赤身肉の物量でのしてくる感じのパワフルな味わいの肉でした.同じ牛肉でも米沢牛のそれとはまったく違う感じがして、どっちもアリですね.とはいえ、年齢相応に胃腸の弱った身として量を食べるのは厳しいものがあります(写真のもので4人分).
2024/12/27
Apple iPhone 13mini
今年の5月、ニコンZマウントのレンズを3本購入した記事において、Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Asphericalに対して私はこのように書きました.「弱点…… とまではいいませんがやや残念なのは、最短撮影距離が35cmなこと.食べ物写真を撮るときなどには、あと5cm寄れたらいいのにと思うことがあります.」と.
その後、APO-LANTHAR 35mm F2は販売終了となってしまい、あんないいレンズなのに販売終了とはもったいない…… と思っていたところに、II型の発表がありました.I型との違いは、
・外観を他のVoigtlanderレンズと共通のデザインに揃える
・最短撮影距離を35cmから27cmに縮める
・フードがねじ込み式からバヨネット式に変更(逆さづけ可能)
といったあたりです.最短撮影距離35cmが唯一の弱点と思っていたわけなのですから、することは1つだけです.買い替えです.というわけで予約して発売日当日にI型を下取りに出して受け取ってきました.
Apple iPhone 13mini
デザインについてはとくにI型も悪くないと思っていたのですが、装着してみると結構雰囲気が変わった気がします.
FUJIFILM X100VI
I型の外観.絞り値の数値ごとに塗り分けられていることからも分かるように、FマウントMFレンズのデザインに寄せているのがわかります.
FUJIFILM X100VI
こちらがII型.I型で気になった、マウント部に比べて鏡筒部分が細くてアンバランスな印象がなくなり、結果として鏡筒部分が全体的に太めになりました.ピントリングが大きくなり、逆に絞りリングは狭まりましたが、操作上の違和感はとくに感じられません.全体的にデザインが落ち着いたようにも見受けられます.
FUJIFILM X100VI
買い替えた理由がこれ.最短撮影距離27cmです.光学系はI型II型ともに変更はないとのことで、寄れるようになったのは素晴らしいことです.
ちなみにMFレンズということもあってピント合わせに微調整を要するという目的もあってか、ピントリングの回転は無限遠から最短撮影距離まで270度くらいにもなります.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2(I型)
絞りF2 1/40秒 ISO640
I型の最短撮影距離35cmで撮影すると、このくらいになります.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2(II型)
絞りF2 1/40秒 ISO320
II型の最短撮影距離27cmで撮影すると、このくらいまで寄ることができます.
テーブルフォトなどでこのようにして料理を撮影するときにも重宝します.これ以上拡大したいときにはマクロレンズの領域ですね.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2
絞りF2 1/40秒 ISO140
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2
絞りF2.8 1/40秒 ISO220
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2
絞りF5.6 1/40秒 ISO900
F2解放はもちろん、F2.8とF5.6でも円形となる特殊形状をした絞りリングが採用されています.F4のボケが汚いというわけではないのですが、F5.6メインで撮影し、ぼかしたい時はF2やF2.8を使うことが多くなりました.F2で開放で撮影すると周辺減光があるので、撮影としてうまく使っていきたいところです.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2
絞りF5.6 1/40秒 ISO220
光学系はそのままなので歪みなどもほぼなく、建築物でも安心して撮影することができます.むしろ、斜めや被写体に正対することなど、撮影する側の腕がシビアに求められます.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2
絞りF2 1/4000秒 ISO100
Zfのファインダは見やすいのですが、絞り開放ですとピントがシビアなので拡大表示が必須となります.Zfは拡大表示をシャッターボタン半押しで解除できないのがもどかしいところです.早くファームウェアアップデートで対応してほしいところです.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2
絞りF5.6 1/1600秒 ISO100
Zfの色調設定は、汎用性のあるやや派手目に振ったものと、色調を抑え気味にしたものの2つを使い分けていますが、これは色調抑えめのもの.逆光気味でもあるのでモノクロームにも近い雰囲気があります.使いやすい画角、質感のある描写でお気に入りのレンズです.
2024/12/26
どこかにビューーン!で長野へ、つづきです.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
翌朝、6時20分ごろ集合で善光寺に向かいました.
善光寺では日の出に合わせて「お朝事」と呼ばれる朝の法要が行われます.また、その前に数珠にて参拝者の頭を撫でられる「お数珠頂戴」という法要も行われます.
この日のお朝事が始まる時刻は6時57分.日の出時刻に合わせて毎日1分ずつ時刻が変更されます.冬至の日には7時ちょうどになるそうで、自分が参加した日は冬至の3日前なので6時57分というわけです.
なお、気温はマイナス3度.案内をしてくださる方から、宿坊にあるブランケットを持参するように言われましたが、確かに必須でした.夏場であればこんな寒い思いをせずに済むのに…… と思われるかもしれませんが、夏至の時期のお朝事は5時半から開始となるので、別の意味でつらそうです.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
賑わう善光寺も朝7時前ですとさすがに人通りが少ないですね.
本堂前の石畳で「お数珠頂戴」をされたのちに、本堂に入って法要に列席しました.
また、宿坊からガイドしてくださった方から興味深い様々な話を聞くことができました.
・善光寺というのは寺院としては珍しく、どこの宗派にも属していない(日本で宗派ができる前に建てられたため)
・ただし宗派が存在しないと管理もできないので、天台宗と浄土宗の2つの宗派が半分ずつ担当している
・なので「お朝事」が行われる1時間も、30分ずつ天台宗と浄土宗の法要が営まれる
・浄土宗の法要は時間がかかり30分には収まらないので、通常よりも早口で法要が行われる
・本堂の仏様にむかって左側が仏様のおられる世界、右側が現世を意味しているので、左側にて法要が営まれて、参列者も左側に座る
などなど、知らないことばかりでした.
なお、「お数珠頂戴」は「お朝事」の開始前だけでなく終了後にもあり、開始前は天台宗の流儀で数珠の玉の部分で重量感のあるお数珠頂戴を、終了後は浄土宗の流儀で数珠の房の部分で軽く撫でるようにしてお数珠頂戴をされる、といった違いがあります.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
お朝事が終わると8時半近くになっていました.昨日と変わっていい天気です.案内してくださったかたいわく、昨日の朝は雪が降っていてお数珠頂戴も寒くて大変でした、とのことでした.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
宿坊にもどり、朝食をいただきます.精進料理とはいえ、なかなかのしっかりしたボリュームです.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
帰りの新幹線が12時過ぎなので、どこかを観光するほどの時間的余裕もなく、参道の土産物店などを冷やかしつつ長野駅まで戻りました.
途中、いただいたおやき(野沢菜)がとても美味しかったです.おやきはスーパーなどでたまに販売されているものを買ったりしますが、作りたてということもあって油で炒められた野沢菜の旨みが感動的でした.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
土産物を買い込み、お昼は駅ビルで購入したソースカツ丼をいただきました.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
さらにシンカンセンスゴイカタイアイスとコーヒーを.
宿坊に泊まり、お朝事に参加させていただいても煩悩はそう簡単には収まらないですね.
2024/12/25
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
今年を締める旅行として、運に任せてみようかということで、たまっているJREポイントを活用して「どこかにビューーン!」で出かけてきました.
行き先は長野駅です.ちなみに他の候補地は、村山駅(山形県)、新潟駅、くりこま高原駅(宮城県)です.この中でどこに行きたかったかといえば新潟だったのですが、長野も観光地としてはよい選択肢だと思われます.もっとも、今年は長野県に行った回数が多かったので別のところがよかったなという気持ちもありましたが……
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
9時半ごろに東京駅を出発し、11時過ぎに長野駅に到着するのでわりとゆったりした行程です.停車駅の多い便でしたが、それでも1時間半程度で到着するので長野は近く感じられます.
東京を出てずっと晴天で、長野県に入っても篠ノ井のあたりまではいい天気だったのですが……
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
ほんのちょっと進んで川中島のあたりまで来たら急激に天候が変化しました.どんよりとした雲が垂れ込め、屋根は雪で白くなっています.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
JR長野駅から長野電鉄の長野駅に移動し、特急列車に乗車します.
長野電鉄の長野駅はJRに隣接しているので、雨や雪に濡れることなく移動できます.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
30分ほどの乗車で小布施駅に到着しました.隣の線路には上りの特急列車が.編成は短くなっているものの、旧小田急電鉄ロマンスカーを使い続けてもらっているのは小田急線沿線住民としては嬉しいものがあります.しかもこの車両、連接台車といって車両と車両の間に台車がある、メンテナンスが面倒な車両なのでなおさらです.
Apple iPhone 13mini
余談ですが、今回の旅行には前日に発売されたばかりのコシナ(Voigtlanderブランド)のレンズ、APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical IIを持ってきています.
コシナの工場は、この長野電鉄をもう少し進んだところにある中野市にあるので、よもやこのレンズも発売翌日にこんな近くまで里帰りするとは思っていなかったでしょう.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
小布施駅からしばらく歩いた先に店舗や葛飾北斎の博物館などが並ぶ一角があります.
お昼はそこの『寄り付き料理 蔵部』にていただきました.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
地元の食材を使用した料理が取り揃えられており、『信州鶏 蔵部の山賊焼き 特製ソース2種添え』をいただきました.また、ご飯を岩魚(イワナ)とキノコの炊き込みご飯に変更してもらいました.
山賊焼きはどちらかといえば長野でも諏訪や松本界隈の料理ですね.下味のしっかりついた揚げたての鶏肉はそのままでも美味しく、2種のソース(大根とにんじん、チーズとわさび)がいいアクセントになります.
岩魚とキノコの炊き込みご飯もとても美味しく、これだけでもご飯が進みます.白米のおかわりは自由とのことでしたが、次もあるのでここは我慢します.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
続いてやってきたのが『えんとつ』.9月や10月などの栗のシーズンともなると期間限定の『朱雀』を求めて混雑しますが、さすがに12月はオフシーズンですので人も少ないです.とはいえ店内は席の半数以上が埋まるほどの賑わいなのはさすがです.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
メニューは『モンブラン朱雀』と飲み物(朱雀ブレンドホットコーヒー、アイスコーヒー、紅茶、小布施産りんごジュース)の1メニューのみ.
朱雀ブレンドホットコーヒーを選びました.中深煎りくらいの飲みやすい味わいです.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
秋限定の『朱雀』は加糖していない、蒸して裏漉ししただけのストレートな栗を味わうためのもので上級者コースな味わいですが(中は栗あん)、『モンブラン朱雀』は栗あんベースなので食べやすいです(中はアイスやクリームなど).添えられているソースはカシスとココア.ココアのほうが自分の好みでした.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
小布施は葛飾北斎ゆかりの地で昼食をいただいた蔵部のすぐそばにも葛飾北斎の美術館『北斎館』がありますが、2kmほど歩いたところにある寺院『岩松院』にも北斎直筆の天井絵があります.そちらを訪れてみました.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
山の麓にある寺院で、内部は撮影禁止です.
天井絵は仏様に向き合うようにして鳳凰が描かれており、寺院のかたが見所などをガイドしてくださります.北斎晩年の作品で、多種多様な絵の具を用いた豪華な仕上がりで、見る向きによって色合いがまったく異なるなど、見入ってしまいます.
また、この寺院は葛飾北斎以外にも武将の福島正則、俳人の小林一茶ともゆかりがあり、寺院内の池では一茶の有名な句、「やせ蛙まけるな一茶これにあり」を詠んだ場所といわれています.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
小布施駅に戻って、長野方面に向かいます.
小布施駅には売店のようなスペースがあり、農作物などが売られています.シャインマスカットがこのボリュームで400円というのは安いですね.とても美味しかったです.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
善光寺下駅で下車し、善光寺に向かいます.時刻は16時半くらいですが、冬至も近いこの時期、すでに暗くなってきました.
宿に入る前にコーヒーを買っておこうと思い、スターバックスに立ち寄りました.参道にある店舗は周囲の環境に配慮してデザインされた『リージョナル ランドマーク ストア』になっています.自分が行ったことのある店舗だと、他には弘前公園前店と富山環水公演、出雲大社店が該当します.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
今回は宿泊先としてホテルや旅館ではなく、善光寺の宿坊を選びました.善光寺には30近い宿坊があり、今回宿泊したのは薬王院です.宿坊に宿泊したのは、以前に高野山を訪れたとき以来です.
ホテルや旅館ほどの自由度はなく、どちらかといえば民宿に近い雰囲気といえるかもしれません.お風呂は時間を指定して交代制にて入る、門限は21時、それ以降はお静かにお過ごしください…… というようなことを除けば、普通の宿と変わりません.
また、希望すれば写経や坐禅を体験することもできます.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
食事については夕食、翌日の朝食とも精進料理ですので、肉や魚はありません.宿坊にもよるようですが、般若湯(いわゆるアルコール類)は注文できました.
つづきます.