2024/10/21
JR東日本には50歳以上を対象とした「大人の休日倶楽部」という会員サービスがあります.
こちらに加入していると、通年でJR東日本エリアの料金が5%引きとなります(65歳以上になると30%引き).
また、期間限定で1年に何回か「大人の休日倶楽部パス」という切符が販売されます.これがなかなかの大盤振る舞いで、
・連続する5日間、JR東日本エリア全線乗り放題(新幹線や特急も含む)
・6回まで指定席発券可能
・えちごトキめき鉄道、IGRいわて銀河鉄道、青い森鉄道、三陸鉄道なども全線乗り放題
と破格のサービスながら、価格が普通車用が18,800円(えきねっと発券の価格)、グリーン車用が35,000円なのです.この価格がどれだけ割安なのかといえば、東京-新青森の片道が17,670円であることを見ても明らかです.さらにJR北海道エリアも含めたものやJR北海道のみという切符も用意されています.
今回はこの切符を使って、遅い夏休み第2弾として東北旅行をすることにしました.
FUJIFILM X100VI
5日間有効、とはいうものの、すでに夏休みとして3日使ってしまい、残りは2日のみ.土日を含めても連続して使える休暇は4日.
なので、仕事帰りに帰宅せずそのまま夜出発で新幹線に乗り込みました.
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「大人の休日倶楽部パス」含めて特急券もすべて事前に紙発券しておく必要があります.
モバイルSuicaなどと連携してくれると発券の手間がなくて便利なのですが、JR東日本のエリアがすべてSuicaに対応しているわけではないのと、利用者の対象年齢を考慮しても紙発券するのが確実ということなのでしょう.
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19時前の東北新幹線に東京駅から乗車し、21時過ぎに北上駅に到着しました.初めて降りる駅ですが、車の旅行ではこの近くに東北道の北上江釣子インターがあり、東西南北どちらでも向かえる交通の要衝みたいな場所なので比較的馴染みがあります.
ちなみに、当初の計画では北上ではなく、上越新幹線で新潟に向かう予定でした.新潟で宿泊し、翌日の特急「いなほ」に乗車して秋田に向かうつもりが、羽越線内で大雨の影響で「いなほ」が新潟-酒田間運休になったとのことなのでやむなく計画変更したのです.
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翌日.ここからが旅行本番なので1日目とでもいいましょうか.
北上駅から北上線に乗って横手に向かいます.9時55分の便を乗り逃すと次は13時42分なので1本乗り遅れるだけで行程がすべて台無しになってしまいます.今回はローカル線の旅がメインなので、本数が少ない路線が多くて時間の把握に気を使いました.
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JR東日本の非電化ローカル線ではよく見られる、キハ100系です.1両のみの運行で、大船渡線と運用が共通のようで車体には「ドラゴンレール大船渡線」のステッカーが貼られていました.
大人の休日パスの期間だからか、車内はそこそこ席が埋まるほどの混雑ぶりでした.
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横手に到着したら乗り換えまで40分ほどあるので、駅から少し歩いた幹線道路沿いのスターバックスにてコーヒーを購入しました.都市部の駅のように駅構内にテイクアウトのコーヒーが買える店が多いわけでもないので、コーヒーが飲みたい場合には事前に購入ポイントを調べておく必要があります.スターバックスやタリーズ、ドトールなどの店舗があればそこで調達し、なければコンビニで、となるのですがコンビニだって駅前に必ずあるわけではないですし.JR東日本は系列のコンビニチェーンとしてNewDaysを展開していますが、今回の旅行で見た感じでは、新幹線の駅であれば土産店も兼ねてほぼ出店されており、特急の停車駅でも必ずしも出店されているわけでもないようでした.先日訪れた酒田駅も駅構内の店舗はテナントの土産物店だけでしたし.
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横手から奥羽本線で大曲に向かいます.車両はこの界隈ではよく見かける701系です.だいたい非電化路線だとキハ100/110系で電化路線だと701系なので、このあとも何度も乗車することになります.
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大曲駅で乗り換えに40分ほどあったので外に出てみました.花火が有名な街だけあって駅舎に花火玉のオブジェがあり、駅壁面も花火らしきデザインがされていました.電飾のように見えるので、夜間になると点灯するっぽいです.
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駅前の商店街も「花火通り商店街」です.一度は行ってみたい大曲の花火大会ですが、なにぶん遠距離なこと、そして交通渋滞が凄まじいと聞くので(オフィシャルサイトにも道路は夜中の2時3時まで渋滞しますとの案内が)、躊躇してしまいます.
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大曲駅は在来線(奥羽本線)と秋田新幹線(田沢湖線と併用)の両方の路線があります.
改札口は新幹線と在来線の共通で、さらにその先で新幹線用ホームがあるという二重構造になっています.
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改札口を抜けた先に在来線と新幹線それぞれの方面の案内が出ています.
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新幹線側のエスカレータを降りていくと新幹線用改札があるのですが、大曲駅で秋田新幹線はスイッチバックする構造になっており、線路を跨ぐような位置に改札口があります.
かつての大曲駅は奥羽本線(福島、山形と経由して秋田、青森に向かう路線)がメインで、田沢湖線は盛岡と大曲を結ぶローカル線にしか過ぎませんでした.しかし奥羽本線の一部(福島-山形(のちに新庄)間)が山形新幹線となって線路幅の関係でが分断されてしまい、さらに盛岡から大曲までの田沢湖線と大曲から秋田までの奥羽本線が秋田新幹線となったため、運行系統が細切れ状に分断された奥羽本線よりも秋田新幹線の一部となった田沢湖線の方が優先度が高くなりました.ただし、田沢湖線は福島・山形方向に線路が敷かれており、新幹線になった時も改められなかったので、大曲駅で進行方向が変わってしまうのです.
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スイッチバックなので、終着駅でもないのに車止めがあります.
自分が乗る列車の前に、東京発秋田行きの列車が到着したので様子を見ていたのですが、さすがに短時間で準備を済ませて発車していきました.
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大曲駅から乗車し、新幹線の駅でいうと1駅、10分ほどの乗車で角館駅で下車します.
秋田新幹線区間は同じ線路を在来線が走行しているので新幹線に乗車する必然性はないのですが、在来線は本数が少なく、秋田新幹線が1時間に1本あるのに対して在来線の列車は2時間に1本、ひどい時は4時間ほど間隔が開くこともあります.なので次に来る列車に乗ろうとすると新幹線になってしまうことが多いのです.
FUJIFILM X100VI
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角館で1時間ほど余裕があるので、角館駅前にあるJR東日本直営の宿「フォルクローロ角館」の飲食店で昼食をいただきました.
いただいたのは、角館名物という御狩場焼き.狩で獲った鳥をその場でさばいて山椒味噌をつけて焼くという、佐竹北家伝承の郷土料理だそうです.秋田で鶏肉といえば比内地鶏.歯ごたえがあり、噛めば噛むほど旨味が広がります.
大人の休日パスの特典として、NewDaysなどの店舗で割引が受けられるのですが、ここもJR東日本の店舗なので1割引でいただくことができました.
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角館からは秋田内陸縦貫鉄道 秋田内陸線に乗車します.
昨年、どこかにビューーン!で田沢湖に行った際に角館に立ち寄り、内陸線乗りたいなと思い、つい1ヶ月前にロードスターで東北旅行をした際にも内陸線と並走したことから、いつか乗ってみたいと思っていた路線なのですが、自分でもまさかこんなすぐに乗りに来るとは思ってもみませんでした.
終点の鷹巣まで乗車しますが、途中で1回だけ下車できる「片道寄り道きっぷ」を購入しました.
FUJIFILM X100VI
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座席には秋田犬の図柄があしらわれています.
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窓下の飲み物などを置くトレイ部分には路線図が描かれており、ここにも秋田犬が.
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阿仁合駅で途中下車しました.
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阿仁合駅は秋田内陸線の中で主要駅の1つで、秋田内陸縦貫鉄道の本社もここにあります.
駅構内には車庫や整備場があり、複数の車両やラッセル車なども停められていました.
着いたのは15時過ぎですが、駅構内の売店が店を閉める時間だというのであわてて「バター餅」などを買い込みました.
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次の列車が来るまで約2時間.旅行の計画を立てるときにあれこれ下調べをするのですが、2時間を使い切れるほどの見どころもなく、やや手持ち無沙汰な感じのところにきて雨も降り出してしまったので、とりあえず駅前にある、『阿仁のマタギ座敷 内陸線資料館』と書かれた建物に入りました.
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中には最近まで使用されていた列車集中制御装置や阿仁合駅のジオラマ、そして秋田内陸線とその前身である国鉄阿仁合線と角館線ができた当時の新聞記事などが展示されていました.この新聞記事がとても興味深くて、昭和初期に阿仁合線(鷹巣駅から伸びる路線)が部分開業した際には町を挙げて大歓迎で新聞記事も楽観的な書き方をしているのですが、その後の延伸が進んだ記事には乗客減や赤字といった暗い話題が多くなり、1970年に部分開業した角館線(角館から伸びる路線)の記事にいたっては、できたものの1日3本しか列車がないとか暗い話題ばかりになっています(実際、開業のたった11年後には廃線が決定されています).結局その後、1986年に阿仁合線と角館線を国鉄から引き継いで秋田内陸縦貫鉄道 秋田内陸線が発足し、その3年後に両方の路線を繋ぐ部分が開業して、ようやく当初の計画の路線が完成したわけです.
A駅とB駅を結ぶ路線を作ろうとして両端から工事を進めるも、資金不足や技術的困難から中断し、部分開業で収益の上がらない盲腸線が2本できるというパターンは国鉄時代にはあちこちにありましたが、地元がそれを引き継ぎ、完成させるというパターンはそれほど多くない気がします.三陸鉄道の南リアス線が同じようなパターンでしょうか(南リアス線の場合は片側から作り進めていっていますが).
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ところで、『阿仁のマタギ座敷 内陸線資料館』と建物の入り口にあるように、秋田内陸線の展示物の先には座敷があり、熊がいました.
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熊の毛皮の敷物に「どうぞすわってみてください」とあったので座ってみましたが、熊の毛皮など触ったこともないので座っても何だか落ち着きません.
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座るとすぐ横には熊の剥製もありますし、どうにも居心地が悪いので早々に退散しました.
阿仁合のある阿仁地区は「阿仁マタギ」と呼ばれる猟師で知られる地域であり、阿仁マタギをテーマにした温泉宿では熊、鹿、ウサギといったジビエ肉がいただけるようです.興味があるのですが、今回は行程の都合でそこへの宿泊は見送りました.
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2時間後、やってきた列車に乗って鷹巣に向かいます.
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秋田内陸線の車両は車体色がバリエーション豊かですが、やってきたのは青い車両.そして車内には秋田犬の写真があちこちに貼られていました.
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鷹巣駅に到着しました.
鷹巣駅はJR東日本との共用駅ですが……
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JR東日本の駅名は鷹ノ巣駅です.もともとはどちらの駅も鷹ノ巣駅でしたが、秋田内陸線が全線開通した際に当時の町名の鷹巣町に合わせて改名したそうです.
FUJIFILM X100VI
FUJIFILM X100VI
鷹ノ巣から大館まで移動し、この日は大館にて宿泊しました.
夕飯は事前に予約しておいた駅弁を駅前の店舗にて受け取ってホテルでいただきました.
つづきます.
2024/09/29
X100シリーズ用のフードを販売しているスウェーデンのSquarehoodの新作、X100 Glass (Haze 10%)が発売になったので、海外通販にて取り寄せてみました.
RICOH GRIII
Squarehoodは初代、mkII、Model V、Model Pと買っていますので、これで5個目です.日本の代理店としてオリエンタルホビーにて取り扱いがありますが、出たばかりですと扱ってないこともありますので、早くほしい時は海外通販になります.オリエンタルホビーで扱いがあれば届くのも早いですし、日本語で買い物できるのでこちらがおすすめです.自分は幸運にも海外通販でものが届かないとか違うものが届いたというようなトラブルに遭遇したことはないですが、できれば高額ものは買いたくないですね.
今回は注文から1週間足らずで届いたので、スウェーデンから発送ということを考えると早いなという印象です.段ボール箱に入れられて送られてはきたものの、箱が潰れて蓋が半分開いたような状態でした.中身は問題なかったので、まあ無事で届いてなによりです.
RICOH GRIII
同梱物はフード本体、かぶせ式キャップ、六角レンチ、クリーニングクロス.
フード本体が2ピース構造になっており、カメラ本体側のパーツをレンズ先端のねじ切り部分に取り付け、先端側のパーツの向きを合わせ、六角レンチで固定します.従来のModel VやModel Pはマイナスねじだったのに今回は変わったのはなにか理由があるのでしょうか.
RICOH GRIII
かぶせ式のキャップが丸みを帯びたクラシカルな雰囲気をしているので、取り付けるとX100シリーズの雰囲気と馴染んでオールドカメラっぽい佇まいになります.かぶせ式なので不意に外れたりかしないかが不安でしたが、かなりタイトなので奥まで取り付けておけば外れることはないでしょう.むしろタイトすぎるので、取り付けたあとでロゴの向きを変えようと回すのも大変です.下手したらフードの向きが変わってしまうかもしれないので取り付け後は回転させない方がよいとすら感じました.
RICOH GRIII
今回購入のフード、X100 Glass (Haze 10%)の特徴としては、
・フード先端部にフィルタが内蔵されており、X100V/X100VIでは防塵防滴構造となる
・フィルタがプロテクトフィルタではなくにじみ効果のあるフィルタを採用している
という2点になります.
X100V/X100VIはレンズユニット駆動部分を除けば防塵防滴構造になっており、フードを使用してフィルタでカバーすることでボディ全体が防塵防滴構造になります.なので多少サイズが大きくなってもフィルタはつけておきたいのです.
RICOH GRIII
そのレンズユニットですが、近接域を撮影しようとするとレンズユニットがかなり前面に突き出てきます.そのためフィルタとレンズ先端の間にはある程度のスペースが必要となります.なのでフィルタとフードを取り付けるとレンズ先端が長めになってコンパクトさをスポイルしてしまうのです.そうした中でもフード前面にフィルタを取り付けたX100 Glass (Haze 10%)は、他の製品と比べても比較的コンパクトにまとまっています.
購入前から個人的に気になっているのが、フードとフィルタが一体化されているということ.汚れたら交換するというフィルタの特性とフードでは耐久性の面で違いがあるのではないかと思ったのです.ただ商品説明によると「傷防止とグレア防止コーティングを施した日本のAGC製光学ガラスを使用しています」とのことなので、そう簡単に汚れや傷がつかないことを期待したいと思います.
FUJIFILM X100VI + FUJIFILM PROTECT FILTER PRF-49S
ISO640 F5.6 1/15秒
FUJIFILM X100VI + X100 Glass (Haze 10%)
ISO640 F5.6 1/15秒
X100 Glass (Haze 10%)に使用されているフィルタは「シネブルーム/10%ヘイズフィルター」が使用されているとのことで、あまり詳しい情報はないのですが、おそらくはブラックミスト的なフィルタのようです.
試しに光源としてLEDランタンを撮影してみました.上が富士フイルム純正のプロテクトフィルタ、下がX100 Glass (Haze 10%)です.下は光のにじみ具合に違いがあるのがわかります.もっとボワッとにじむ、これみよがしなフィルタ効果だったらどうしようと思っていましたが、光源のようなものを撮らなければ違いはわかりませんし、ほどよいさじ加減のフィルタ効果だと感じました.
上でも書いたように防塵防滴構造になるフード/フィルタとしては比較的コンパクトに収まっており、デザイン的にもバランスよくまとまっていますので今後はこれを使っていきたいところです.
2024/09/26
RICOH GRIII
ロジクールのトラックボール、MX ERGO Sを購入しました.
トラックボールは2017年12月に前作であるMX ERGOを購入し、後継機が出ないこともあって6年9ヶ月使い続けていました.操作性などに不満はないのですが、難点なのは充電がmicroUSBであること.7年前ならともかく、いまどきとなってはmicroUSBを使う機材もほぼなくなり、充電のスパンは長めとはいえ、充電のたびにケーブルを引っ張り出してこなくてはならないのが面倒でした.
RICOH GRIII
付属品は本体のほかにはUSB Type-AのLogi Boltレシーバーと説明書や保証書などの紙のみ.充電ケーブルは付属しませんが、USB Type-Cケーブルなどその辺にいくらでもあるので困りません.接続先がM2 MacBook AirでUSB-CしかないのでLogi Boltレシーバーは使わずBluetooth接続にて使用しています.Logi Boltレシーバーは本体収納できないのが不便ですね.
RICOH GRIII
左が今回購入のMX ERGO S、右側の従来のMX ERGO.外観上の違いはUSB端子の形状と、底面のプレートにプリントされている文字くらいでしょうか.手を乗せた時の感触も、表面のラバーコーティングが経年劣化で硬化していることを除けば同じです.
実際に使ってみると大きく異なるのがボタンのクリック.左右クリックをホイールのクリックが静音設計になっているので使い始めは慣れなくて戸惑いました.しかしすぐに無音であることに慣れました.ただ残念なのは左右クリックとホイール以外のボタンは従来と同様にクリック音が出るので中途半端な印象があります.
基本的な操作部分は全く同じなので、発売直後に買い替えるほどのものではなかった、という気もします.ただ、トラックボールというデバイス自体がマイナーなものなので、こうしてリニューアルまで7年かかっても新型が出てくれるのはありがたいことです.
2024/09/25
9月の3連休、そろそろ新米入荷の時期でもあるので、米の調達がてら八ッ場ダムに出かけてきました.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
まずは道の駅八ッ場ふるさと館にて昼食のダムカレーをいただきます.仕切りというか築堤を崩さずにカレーを下流に流出させないようにいただきました.
お目当ての新米はあったものの、5kgのみ在庫だったので購入は諦め、代わりにシャインマスカットやお菓子などを購入しました.
帰りがけに別の道の駅で1kgのものが売られていたので、無事に購入できました.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
道の駅のすぐそばにある不動大橋からダム側を眺めます.この時期は台風などによる水かさが増すことを想定して貯水量は控えめにしてあるとのことで、若干少なめです.
FUJIFILM X-Pro2 + Voigtlander Super Wide-Heliar 15mm F4.5 VM
こちらはほぼ同じ場所から2019年9月に撮影した貯水前の光景です.比較してみるとおおよその水深がわかります.
Nikon Zf + Voigtlander Super Wide-Heliar 15mm F4.5 VM
続いて、ダム近くにある高台の展望台、やんば見放台に移動しました.
FUJIFILM X-Pro2 + Voigtlander Super Wide-Heliar 15mm F4.5 VM
こちらは同じやんば見放台から2019年9月に撮影したもの.貯水すると水深がわからなくなりますが、こうしてみると結構な深さがあることがわかります.堤高116mで30mくらい水面から上に出ていましたので、水面から下にはこの3倍の水深があることがわかります.
Nikon Zf + Voigtlander Super Wide-Heliar 15mm F4.5 VM
日中はダムが開放されており、資料館や食堂、売店も併設されています.資料館の映像によると観光施設の要素が大きいのはダム湖に沈んだ地域の振興を図るといった側面もあるようです.
資料館の映像や展示パネルによると、建設計画ができた頃から完成までの間には、反対運動や政権交代による中止、その後の再開、完成直後のいきなりの大活躍と、翻弄され続けてきたというか話題に事欠かないダムだというのが伝わってきました.
Nikon Zf + Voigtlander Super Wide-Heliar 15mm F4.5 VM
ダム堤体の変色しているところまでは水がきたことがあるという印ですね.完成まで紆余曲折あった八ッ場ダムですが、試験湛水のタイミングで大型台風がやってきていきなりの大活躍をしたというのは一種の伝説となっています.
Nikon Zf + Voigtlander Super Wide-Heliar 15mm F4.5 VM
堤体(ダムの上)から上流側を眺めた光景です.10月以降は非洪水期として台風対策の余力分をとらずに貯水するようなので、多めに貯水する姿を見れそうです.
Nikon Zf + Voigtlander Super Wide-Heliar 15mm F4.5 VM
堤体にエレベータがあって、観光客もそれを使って下流側の堤体下に降りることができます.なお、ダム自体含めて入場料等はかかりません.
下から眺めるダムは巨大な神殿のようにも見えます.そして吐水の轟音が響いています.
Nikon Zf + Voigtlander Super Wide-Heliar 15mm F4.5 VM
側面から勢いよく放流される水が音も含めて大迫力です.これだけ大量に放流されていても川下はそれほどの勢いや水量を感じさせず、なんか不思議な感じです.
Nikon Zf + Voigtlander Super Wide-Heliar 15mm F4.5 VM
ダム下流近くにはダム建設に伴って線路の付け替えの行われた吾妻線の旧線が残されています.
この旧線を使って、自転車を左右に2台繋げたような乗り物でレール状をサイクリング(?)できるようなアトラクションが営業されています.
吾妻線といえば名物だったのが日本一短いトンネルでしたが、そのトンネルも通り抜けることができるようです.かなり人気のアトラクションのようでこの日も先の時間帯まで完売になっていました.
道の駅もダムも多くの観光客で賑わっており、しかも自動車のナンバーを見るとかなり遠くからも観光に来ているようでした.
2024/09/19
東北旅行、つづきです.
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ホテルの朝食バイキングですが、青森らしさを感じさせるメニューが豊富でした.
左奥にある汁物はせんべい汁、その右にある丸いものはイカメンチ、リンゴゼリーを挟んで右側は「スタミナ源たれ」を使った豚肉と野菜の炒め物.手前左はホッキ貝、右のご飯はホタテの炊き込みご飯です.ジュースはもちろんリンゴジュース.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
朝食のあとは弘前城近くにあるスタバまで出かけてコーヒーを買ってきました.
ここのスタバは登録有形文化財の建物をリノベーションした店舗で、旧第八師団長官舎(弘前市長公舎)だったそうです.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
岩木山に向かう途中で岩木山神社に参拝します.
比較的天気のよい日でしたが、このように雲が出ており、おかげで麓から岩木山を拝むことができませんでした.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
1200年以上もの歴史のある神社で、古来より岩木山信仰が篤かったのが伺えます.
岩木山信仰なので、この鳥居の先に御神体たる岩木山が見えるはずなのですが、雲で見えません.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
参拝して旅の無事を祈り、御朱印をいただいて岩木山を目指します.
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岩木山は標高1,624mで、津軽富士などとも呼ばれる裾野が美しく広がる山です.
車で8合目までは行けるのですが、その道路、津軽岩木スカイラインがこのポスターのように曲がりくねっているのです.合計69ものカーブがあって…… というのは事前知識でもちろん知っていたのですが、実際に走ってみると思っていた以上に直線部分が短くてひたすらヘアピンカーブを曲がり続ける感じでした.これはこれで楽しいのですが、残念ながら道路が結構荒れており、ところどころ穴があるうえにカーブの先の見通しはよくないので神経を使います.
平日の観光用有料道路ということもあってかそれほど交通量も多くなく、すれ違ったのは路線バスくらい(地元の温泉から運行されてるらしい)でした.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
岩木山8合目にて.雲の位置で高い場所に来ているのがわかります.
ここから9合目までは後ろに見えるリフトで登れるのですが、山頂を目指すには本格的な山装備がないと無理だそうです.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
しばらくしたら徐々に雲が取れてきましたが、それでも見晴らしはさほど改善されず、そして標高が高く肌寒いので早々に下山しました.
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下山したところで道路沿いに何軒もあるとうもろこし農家の店で「嶽きみ」をいただきます.甘みが強くて美味しかったです.
この辺りの地域を「嶽(だけ)地区」と呼び、そこで採れるとうもろこしなので「嶽きみ(きび)」と呼ぶそうです.鮮度が落ちるのが早いそうで、首都圏などには出荷されているのを見たことがないですが、地方発送は可能のようでした.
これにて今回の旅の目標が果たされました.よってここからは帰路になります.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
岩木山を弘前と反対側に降りることで日本海側の街、鯵ヶ沢に出ます.行きは郡山から東北中心部を走って弘前までやってきましたので、帰りは日本海側、白神山地の日本海に面した道路(現地の呼び名では西海岸)を南下することにしました.
西海岸沿岸は白神山地が海まで迫っており平地が少ないこともあって、道路(国道101号線)と五能線と並走する区間が多いです.
走っていると、以前に「リゾートしらかみ」に乗車した際に観光したことのある千畳敷にやってきたのでしばらく休憩しました.
鉄道の車窓で眺めていた道路を今度は自分が車で運転するというのも、旅行冥利に尽きるものだなと感じました.今回の旅行はそれを感じる部分がいくつかあり、山形市からさくらんぼ東根駅あたりの、以前に山形新幹線の車窓で眺めた、街路樹が等間隔で植えられている一直線の道路も走行できたりして、懐かしく感じました.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
昼食の計画はまったく立てておらず、やや遅くなった時間に道の駅が見えたのでそこでいただきました.
マグロ丼がおすすめと張り紙があったので注文しようとしたところすでに売り切れており、パッと目に入った鉄板ナポリタンを注文したらこれが当たりで、道の駅らしく地元野菜を使っており美味しくいただきました.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
この日は酒田にて宿泊です.酒田か鶴岡か迷ったのですが、鶴岡は以前に泊まったことがあるので酒田を選びました.
初めて訪れる街で、時刻表を見ると特急停車駅として地域の代表駅的な扱いに見えたので大きい街なのかなと思ったら、駅と街中はやや離れているようで駅前は寂れ気味でした.そんな状況を打開しようとするためか、駅前に公共施設(図書館と観光施設)とホテルを併設した建物が新規に建てられていましたので、今回はそちらに宿泊しました.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
ホテルの部屋からの眺めですが、こんな感じでトレインビューというかステーションビューです.しかも背景には鳥海山も見れ…… るはずなのですが、宿泊中はあいにくの天候で雲に遮られて見ることができませんでした.今回の旅行は雨に降られることはあんまりなかったのですが、雲が多くて期待していた景色を望めない部分が多々あったのが残念でした.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
駅周辺は居酒屋のような店は何軒かあったのですが、自分は飲めないのでホテルのレストランでいただくことにしました.
注文したのは季節のお刺身御膳.マグロはやや水っぽくて残念でしたが、他の刺身は美味しくいただきました.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
翌日は鶴岡市の海沿いにある加茂水族館に.7年ぶり2度目の訪問です.前回は逆回りで新潟から北上して鶴岡にやってきたのでした.
夏休みシーズンも終わった9月とはいえ、土曜日ですので子供連れも多くそこそこの混雑ぶりでした.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
加茂水族館といえばやはりクラゲ.クラゲの飼育で経営を持ち直したといっても過言ではない水族館なので、展示される種類の多さや展示内容の濃さなど圧倒されます.他にも近辺の魚やアシカやアザラシといった海獣類の展示なども充実しています.近辺の魚、特に海水魚は説明書きで刺身や鍋、煮付けについて言及されており食べることと繋がっているのがいいですね.もちろんクラゲについても調理法の説明書きがありました.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
そして加茂水族館の看板ともいえる展示がこのクラゲドリームシアターです.直径5mもの水槽に約1万匹ものミズクラゲが漂う姿は見入ってしまいます.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
予定していた観光地はこれで見尽くしたので、あとは帰るだけ…… ですが、ここから新潟を経由して名物のタレカツをいただくことにしました.カツ丼といえば、だし汁と卵でとじたものや、千切りキャベツを敷いてソースをくぐらせたソースカツ丼がありますが、新潟の名物は醤油系のつゆにくぐらせたタレカツ丼なのです.少し前まで、会社の近くに新潟の物産館があってそこでタレカツ丼が食べられたのですが、移転してしまったためにすっかりご無沙汰になってしまっており、久々にいただきました.美味しかったです.
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新潟からはずっと高速道路にて帰宅しました.
今回の旅行の隠れた目的として、道の駅や高速道路のサービスエリアで新米の自主流通米を買ってこようと思っていたのですが、まだ時期が早すぎたようで実った田んぼはたくさん見たのですが刈り取りをしている様子は新潟の一部くらいでしか見ることができず、販売もされていませんでした.
今回のルートです.距離にして1,570kmほどなので、いままでの東北旅行の中でも最長距離となりました.GPSログをeTrex Solarで記録していたのですが、どうも動作が不安定な部分があって、今回の旅行のハイライトといえる、弘前から岩木山を登るあたりのログがごっそりと記録されていませんでした.津軽岩木スカイラインは次にいつ行けるかわからないようなところなので、そこはやや残念です.