2024/05/26

『ソイレント・グリーン』

Category: 映画 — Annexia @ 12:23

 映画『ソイレント・グリーン』を観に行ってきました.
 公開は1973年で、今回の上映はデジタル・リマスター版での上映となります.

 舞台は2022年のニューヨーク.人口が増加しすぎて自然環境が破壊され資源が枯渇した世界.人類は富裕層と仕事のない貧困層に二分されて貧困層は海水のプランクトンから生成されたとされる「ソイレント・グリーン」の配給に頼って生きている、という世界で、殺人事件が起きて刑事が犯人を追ううちに「ソイレント・グリーン」の正体を知り事件に巻き込まれていく…… というストーリーです.
(以下、ネタバレが含まれます)

(more…)

2024/05/13

Keychron Q2 Pro購入

Category: コンピュータ,物欲 — Annexia @ 22:57

 勤務先で使用しているキーボードはKeychron K8 Proです.「TKL(Ten Key Lessの略)」とか「80%」と呼ばれるタイプのキーボードで、一般的なサイズのキーボードからテンキー部分をカットしたものです.これをベースにキースイッチをGateronNorth Pole(Ver.1)に交換し、キーキャップをDropDROP + BIIP MT3 EXTENDED 2048 CUSTOM KEYCAP SETに交換しています.
 これはこれで気に入っているのですが、たまには気分を変えたくなるのに加えて、自分の使い方ではファンクションキーとか使わないなーと思ったので、もっとキー数の少ないキーボードでいいか…… と思っていたところに、Keychronが7周年記念で20%引きセールをやっていたので、Q2 Proを購入しました.

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RICOH GR III

 注文から約2週間.中国から送られてきました.パッケージを手にした段階でずっしりとした重みが伝わってきます.

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RICOH GR III

 付属品はUSBケーブル(USB-C to C、A変換アダプタつき)、Windows用キーキャップ、キーキャッププラー(引き抜き道具)、分解用工具や予備のゴム足などの補修部品など.完成品であるものの、分解を前提としたパーツが付属してくるあたりがマニアックです.公式サイトでも改造用パーツとして「音響アップグレードキット」やパーツ固定用の「プレート」などを売っており、それらを取り付けるための分解解説動画まで用意されています.

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RICOH GR III

 通常のキーボードと比べてかなりシンプルに見えます.テンキー、ファンクションキー、そしてROLL UP/DOWNなどの特殊キーが省かれており、キーの減少率から「65%」と呼ばれたりします.右上にあるのは回転式のノブで初期状態では回転で音量調節、押し込むとミュートです.K8 Pro同様にすべてのキーがカスタマイズ可能ですので、たとえばこのノブに拡大/縮小を割り当てる、なんてことも可能です.
 重量は約1.5kg.MacBook Airよりも重たいですね.K8 Proよりキー数は減っているのに300g以上重たくなっています.社内で同僚に持たせたら「鈍器だね」と言われる始末です.
 今回選んだのはボディカラーがシェルホワイト、キースイッチがKeychron K Pro バナナ軸です.K8 Proが本体色ブラックなので、白を選んでみました.

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RICOH GR III

 K8 Proと比較.キーの数が減っているわりには幅はそれほど縮まっていません.Q2 Proのほうが余白が大きいのが影響していそうです.

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RICOH GR III

 Keychron K Pro バナナ軸はタクタイル(キーを押す途中で軽く引っかかりがあるタイプ)で、その中でも「Holy Panda」タイプと呼ばれる、強めの引っかかりがキータイプの初期の段階にあるキースイッチです.
 荷重57±8gでタイプされる、通常のもの(一般的なメカニカルスイッチは45g程度)よりやや重めのキーなのですが、使ってみるともうちょっと重い方が好みだなと感じて、さらに重い67±8gのミント軸も購入してみました.しかしさすがにこれは重すぎで、数字やアルファベットキーはバナナ軸、スペースバーやEnterキーなど一部にミント軸を使うという方法に落ち着きました.バナナ/ミント軸ともに同じメーカー製でHoly Panda系なので重さ以外は同傾向のため違和感なく使えます.

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RICOH GR III

 Q2 Pro標準のキーキャップは「KSAダブルショットPBT」と呼ばれるものです.
 KSAはキーの形状や配列の角度を意味し、一般的なものよりも傾斜がつけられています.
 ダブルショットはキーキャップが二重構造になっており、キー本体とキーの文字が別素材で作られていることを示します.なので構造上、文字が消えることはありません.
 PBTはプラスティック素材の樹脂の種別です.一般的なキーボードに使用されているABS樹脂よりも耐油性(皮脂によるテカリを防げる)や耐摩耗性(表面がツルツルになりづらい)に優れています.
 高価格帯のキーボードらしく比較的いいパーツを使ってはいるのですが、キー形状の好みや、同じPBT樹脂でももっと厚みのあるものを使いたいということで、DropからDROP + ZAMBUMON MT3 SERIKA R2 KEYCAP SETを取り寄せました.アメリカから発送され、配送会社がDHLだからか、途中なぜかドイツを経由して2週間以上かけて届きました.せっかくQ2 Proが20%引きで安く買えたというのに、この円安の時期に海外からキーキャップなんぞを取り寄せたせいもあってトータルで5万円以上かかってしまいました.
 テンキー部分などを含めたフルセットでの発売なので、Q2 Proに使用すると結構な量のキーが余ります.Macで使うのでCOMMANDとOPTIONの追加キーも注文しました.

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RICOH GR III

 キーキャップを交換すると雰囲気がかなり変わりますね.特殊キーが黄色いこともあってポップかつややレトロな印象です.
 ちなみに製品名につく「ZAMBUMON」とはデザイナの名前のようです.世の中には「キーキャップデザイナ」と呼ばれる人がいるということを、キーボード沼に片足を突っ込むようになってから知りました.

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RICOH GR III

 キーキャップの書体は「IBMビームスプリング端末とオリベッティタイプライターに触発されたオーダーメイドの書体、Audacia」を使用しているとのこと.思えばいにしえのコンピュータ、PC-8001や9800シリーズ付属のキーボードはこんな書体だったような記憶があります.
 前述したようにすべてのキーがカスタマイズ可能なので、「LOCK」というキーを押すとスリープになるよう設定したので離席時に便利です.また、「SYS」キーとカーソルキーのコンビネーションでROLL UP/DOWNやHOME/ENDを割り当てています.あんまり使いませんが.

 Q2 Pro、さすがにKeychronの上位モデルだけあって(この上にQ2 Maxというさらに上位機もある)購入時の状態でもかなりの高品質さを感じましたが、カスタマイズしたことで好みの仕様に仕上がり、満足しています.変わり者扱いされそうなのであまり社内でも喧伝しませんが、キータイプしていて楽しいと感じるキーボードは仕事にもプラスになりそうです.物書きなどの職種がペンにこだわるのと同じです.
 今後の目論見として、キースイッチにGateron Baby Kangaroo 2.0なんてのもいいなとか考えたりもしています.キースイッチは多種多様な種類があるものの、あまりレビューも多くなく、スイッチテスターのようなものを触っても通常のタイプとは違うので限度もあるし…… ということで判断が難しいところです.

【追記】

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Apple iPhone 13mini

 キースイッチはその後、手元にストックのあったMOON DROPのアーリータクタイルタイプのTESSENCEに交換しました.Keychron K Proバナナ軸と同様のHoly Pandaライクなアーリータクタイルスイッチでバナナ軸と比べてもタイプ初期の遊びが少なくかっちりとした感覚が指に伝わってくるのが気に入っています.オーディオメーカーの作ったスイッチだけあって、タイプ音が歯切れのよいクリアな音であることも好みですね.

2024/05/12

Zマウントレンズ 3本購入

Category: カメラ・写真,物欲 — Annexia @ 19:59

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Apple iPhone 13mini

 Nikon Z f購入の記事でも触れましたが、本体と同時に購入したレンズはNikon NIKKOR Z 26mm f/2.8のみでした.
 マウントアダプタでライカMマウントレンズを使える環境は整備したものの、やはりあと何本かZマウントのレンズがほしい.ということで富士フイルムXマウント一式を売り払って3本のレンズを購入しました.

 購入にあたっての選考基準はこんな感じ.今回は2-4のそれぞれの条件に見合ったレンズを購入しました.
1. 機動性のよい小型単焦点レンズ(1本めに購入したNikon NIKKOR Z 26mm f/2.8が該当)
2. 汎用性があり、なおかつ画質のよいズームレンズ
3. ブツ撮りなどに使えるマクロレンズ
4. 個人的に好みの画角で趣味性の高いMF単焦点レンズ

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FUJIFILM X100V

 1本め.「汎用性があり、なおかつ画質のよいズームレンズ」に合致したレンズとして選んだのがNikon NIKKOR 24-120mm f/4 Sです.
 Zマウントだったらとりあえず買っとけ、と評判の1本です.24mmから120mmまでという必要十分+αの焦点域を備えつつF4固定という使い勝手の良さに加えてS-Lineという、ニッコールレンズでも高画質グレードに属するため、画質も申し分ありません.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
24mm F11 1/800秒 ISO160

 広角端24mmで撮影.太陽光が直接入るような環境でも安定した描写です.
 汎用性の高いレンズということもあり、天候に関わらず使うことを想定して、保護フィルタもいいものを選んでおこうということで純正のARCREST II PROTECTION FILTERを使用しています.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
120mm F11 1/320秒 ISO160

 望遠端120mmで木更津から東京湾越しに都内のビル群を撮影.
 天気の良い日でうっすらとビル群が見えているような天候でしたが、上空を飛ぶ飛行機も含めてしっかり捉えられています.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
57mm F8 1/60秒 ISO2000

 AFレンズをあまり使ってこなかったのと、いままであまりAFの得意ではないメーカーの製品を使ってきたこともあってか、薄暗いような室内でもAFに迷いもなく無音で合焦するのは気分がよいものです.F8まで絞ってはいますが、後ろが滑らかにボケていて描写も好みですね.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
54mm F8 1/60秒 ISO1250

 最短撮影距離はズーム全域で35cm.個人的に好みの画角である28-35mmくらいで使うことが多いのですが、その画角でもっと寄りたいときにはズームすることで被写体を好みのフレーミングで収めることができます.
 24-120mmでF値固定、比較的寄れて画質もいい、ということで人気の一本であることも納得です.

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FUJIFILM X100V

 2本め.「ブツ撮りなどに使えるマクロレンズ」ということで選んだのがNikon NIKKOR Z MC 50mm f/2.8です.
 小物の撮影などにマクロレンズはやはり一本持っておきたいもの.純正のマクロレンズとしては50mmと100mmがあり、一般的にマクロレンズとして定番なのは90-100mm程度の画角ですが、個人的にあまり得意ではないこともあって50mmを選択しました.
 フィルタは手元にあったCarlZeissのUVフィルタを使用しています.

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Nikon Z f + NIKKOR Z MC 50mm f/2.8
F5.3 1/25秒 ISO3200

 手持ちのセミスケルトンの腕時計に寄って撮影.金属パーツの研磨まで描写されています.
 レンズには手振れ補正は付いていないものの、Z f本体側に8段までの手振れ補正機能が備わっています.とはいえ、マクロ撮影時にはレンズ先端がかなり伸びることもあってブレやすいので要注意です.

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Nikon Z f + NIKKOR Z MC 50mm f/2.8
F5.6 1/50秒 ISO5600

 生ハムとデコポンのサンドイッチ.ピントの合っているサンドイッチの具材はシャープに写り、そこからなだらかにボケています.若干絞ることでボケがなだらかになりますが、開放寄りで撮影すると急激にボケる印象です.

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Nikon Z f + NIKKOR Z MC 50mm f/2.8
F4 1/50秒 ISO1800

 デコポンと日向夏のパフェ.サンドイッチよりも寄って、さらに絞りを開けて撮影したので、ミントの葉を見るとわかりやすいですがボケ方が急激になっています.視点を集中させたいなどの理由がない限りは、マクロ域はF5.6くらいまで絞って撮影する方が個人的に好みかなと感じました.

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FUJIFILM X100V

 3本め.「個人的に好みの画角で趣味性の高いMF単焦点レンズ」ということで選んだのがVoigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Asphericalです.
 個人的にもっとも好みである画角の35mm、MFレンズ、そして極めつけは絞りリング搭載と、まさに趣味性の塊のような一本です.
 メーカー自身が「フォクトレンダー史上最高性能の準広角レンズ」とうたうだけあって画質を追求したレンズで、9群11枚のうち5枚が異常部分分散レンズ、2枚が非球面レンズという、特殊レンズの方が多い構成になっています.
 サードパーティ製のMFレンズですが、ニコンの正規ライセンスを得て設計された製品なので、カメラボディとの通信機能を備えており、EXIFによる撮影データの記録やピント合焦情報、手振れ補正との連携にも対応しています.
 
 メーカーのかたいわく「画質が落ちるのでできれば使わないのをお勧めする」とのことなのでフィルタは使っていません.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
F2 1/3200秒 ISO100

 絞りF2開放で撮ると周辺減光がそれなりに出ますね.個人的には周辺減光は好みの表現手法でありますし、後処理で補正できるので気にはなりません.
 多くのレンズが絞り開放で若干ゆるい画質になりがちですが、開放からシャープな描写で、しかも周辺であっても十分な画質です.レンズ銘に「APO」とつくようにアポクロマート設計で色収差を極限まで減らしているのが特徴なので、絞り開放であってもフリンジの類は出ません.
 また建築物を撮影するときになるのが歪みですが、気にならないレベルに収まっています.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
F5.6 1/40秒 ISO450

 出雲大社前駅に展示されている旧型車両の運転台をNikon Picture Control EditorのPortra NC設定にて撮影.F5.6まで絞っているので周辺減光は解消されていますが、この手のレトロな被写体や絵作りの場合には絞り開放で撮った方が似合うかもしれません.
 薄暗い場所でもボディとレンズで通信がなされておりピント合焦の表示が出るので撮影しやすいです.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
F5.6 1/1250秒 ISO100

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
F5.6 1/400秒 ISO100

 晴天でF5.6まで絞るような条件ですと収差のなさも相まって描写の精緻さに圧倒されます.ビルの外壁やクレーンの細いワイヤーもシャープに描かれています.
 このレンズの特色として、特殊な絞り羽根設計により絞りF2はもちろんとして、F2.8と5.6でも円形絞りになります(そのかわり1/3段絞りをずらしたりF4でエッジの立った絞り形状になりますが).
 また絞り開放時のピントのピーク(合焦範囲)が鋭すぎて、同じAPO-LANTHARシリーズの50mmや65mmハーフマクロでは絞り開放での撮影でピント合わせがシビアすぎて大変だそうですが、35mmですとカメラ側のフォーカスアシストに頼ってもわりとなんとかなる感じです.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
F2.8 1/40秒 ISO900

 弱点…… とまではいいませんがやや残念なのは、最短撮影距離が35cmなこと.
 食べ物写真を撮るときなどには、あと5cm寄れたらいいのにと思うことがあります.とはいえ最短近くまで寄ってもピントの合った場所のシャープさとそこからの美しいボケは変わりません.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical(DXクロップ)
F5.6 1/80秒 ISO100

 寄れない弱点を補う手段の1つとして、DXクロップ(APC-Cサイズでクロップして撮影)という手段もありますが、Z fは2400万画素機なのでDXクロップで1000万画素くらいになってしまうのが悩ましいところです.

 Z fと同時に買った26mm パンケーキ、そして今回の24-120mm、50mm マクロ、35mm MFで、自分の考える基本的なレンズが揃ったかなという印象です.
 使用頻度が高いのはやはり趣味性に振ったAPO-LANTHAR 35mm F2ですね.旅行に持って行って撮り歩き、軽装備にしたいときやAFを使いたいときには鞄の隙間にでも入れておいた26mm パンケーキに差し替える、というパターンが使いやすいです.24-120mmは悪天候が予想される状況や遠くのものを撮影するような事態が想定される場合など、50mm マクロは花を撮りにいくようなとき以外は自宅で使用する感じでしょうか.

2024/05/04

ND2 ロードスター購入

Category: 旅行・観光,物欲, — Annexia @ 21:10

 以前にND2ロードスターを試乗した時にも書きましたが、試乗後にND2ロードスターを購入しました.
 購入手続きをしたのが2月上旬、生産が3月上旬、それから約1ヶ月半ほど経過し納車の運びとなりました.
 地震の影響やら海外からの部品入荷の遅れなど、さまざまな理由に精算の遅延が言われており、当初の予定としては5月の連休明けに納車される予定ですが、早まった格好です.ただ、そのあとも納車は遅れており、5月現在での納車予定は3ヶ月後となっていますので、タイミングがちょうどよかったのかもしれません.

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 ディーラーに出向いてしばらく経ってから別室に案内されると、引き渡しスペース?には新旧のロードスターが並べられていました.NCロードスターからND1ロードスターへの乗り換えのときは、もっと狭めの荷物置き場然とした場所でした.

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 ホイールはデザインが変更と(とはいえ以前のデザインに近いもの)なると同時に、自分の購入したS レザーパッケージ Vセレクションの場合には高輝度シルバー塗装になって雰囲気が異なっています.
 ND1のブラック塗装のホイールも車体カラーに合っていてよかったのですが、ソウルレッドのボディカラーにスポーツタンの幌と内装にはシルバーが似合っている印象ですね.

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 外装デザインはND1からND2でほぼ変化がありません.変更になったのは前後のライトなどごくわずか.テールライトは立体的な造形となり、ジェットエンジンの排気口をイメージしたものになっています.またフロントグリル右寄りのところにマツダレーダークルズコントロール(MRCC)のセンサーが取り付けられたくらいで、ほかは違いがありません.
 NDロードスターが発売開始になってから9年経過しましたが、いまだに古びた印象がないのはすごいことです.

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 納車前の一種の儀式のようなものでしょうか、シートにかかっていたビニールやら内装のあちこちに貼られていた保護フィルムを剥がしました.訪問前に剥がしておいてくれていいのですが、こういうのを自分で剥がしたいor剥がさずしばらくそのままにするという方もおられるのでしょう.
 このスポーツタン色の内装が気に入ったのが最大の買い替え理由といっても過言ではないので、こうして現物を目の前にすると気分も上がるというものです.

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 引き渡し手続きや説明を受けるテーブルには納車式の式次第と鍵が置かれていました.なんていうか結婚式っぽい仕立てです.
 式次第にはひとしきり説明などの項目が並び、最後に「店長挨拶」「お見送り」とありましたが、自分が訪問したタイミングでは店長は会議に出ているとかで外出しているそうなのでその辺はカット.というか、その手の演出はいらないというのをわかっている営業さんの計らいで外出している形になっているのかもしれませんが.
 引き渡し前の最終チェックとサイン、そしてコネクテッドサービスの登録、ついでにETCカードのマイレージ登録の変更手続きなどを行なって納車完了です.
 コネクテッドサービス、とあるようにロードスターのような軽量化重視で装備を削りがちの車でも「SOS」ボタンが搭載されて緊急通報ができるようになっていたり、降車後もスマホからドアロックなどの状況をチェックできるようになりました.もっとも、こうした電装品周りやサイバーセキュリティ対策のアップデートをするために今回のマイナーチェンジが行われているわけなのですが.

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RICOH GR III

 毎度のことながら、納車されたら慣らし運転を兼ねてドライブに出かけます.半分弱ほど燃料が入っていましたが、行き先はガソリン代が高いことで知られる長野県なので、高速道路に乗る前にガソリンスタンドにて給油.

 メーター類はND1ロードスターと比べてシンプルな配色になりました.そして自分の乗っていたND1初期型ロードスターと比べると左のメーターがフルカラーモニタになっています.
 「9km」と表示されているのが走行距離です.走行距離ともなんとも表示されていないので、どうやったら走行距離が表示されるのかしばらく悩みました.

 試乗のときにも感じましたが、いままでと同じサイズで同じ着座位置の車ながら、ステアリングの切った感触や動きなどに細かなところで変化(改善)があると同時に、新車ゆえに動きの渋いシフトの入り具合に気を使う必要があるなど様子を見つつの出発となりました.
 新機能として搭載された、マツダレーダークルズコントロール(MRCC)も高速道路走行中に試してみました.従来のオートクルーズは例えば時速100kmでセットすると前車との距離が詰まった状態でも100km/hで走り続けます.MRCC搭載により、100km/hで走行していて距離が詰まった場合には自動的に速度が低下し、また距離が空いた場合には100km/hまで自動復帰します.
 自分の感覚では高速道路は運転を楽しむ場所ではなく、目的地まで比較的安全かつ短距離に移動するための手段という認識なので、高速道路走行時は積極的に活用したいと思いました.ただし、自分の運転する感覚とはやはり違うもので、加減速がやや急というか荒っぽくも感じられました.

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RICOH GR III

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RICOH GR III

 納車手続きを行ったのが15時過ぎで、都内を出たのが17時くらい.中央道と長野道を走行し、20時近くに松本に到着しました.この日はここで一泊.松本で宿泊するときにはお城近くのホテルをよく利用しているのですが、今回は駅近くの専用駐車場完備の宿を選択し、できるだけ駐車時に接触事故とかされないような場所を選んで駐車しました.さすがに納車日初日に車をぶつけられるのはイヤですからね.

 夕飯は駅近くの「盛よし」にてチーズハンバーグとエビフライ、カニコロッケをいただきました.
 以前から気になっていた店で、初訪問だったのですが、20時過ぎに行っても順番待ちができていました.昔から人気のある店らしく、美味しくいただきました.

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 翌日.松本を出て大町経由で仁科三湖方面に向かいます.
 どこか適当なところで写真でも撮ろうと思っていたら、道路沿いに桜の咲いている場所があったのでそこで撮影.
 長野県の道路事情は詳しくないのでナビ任せで、高速道路を使わないという条件で仁科三湖近辺から小布施に向かうルートを検索したところ、小川村を経由するルートを提示されました.この道路が非常に快適で、天候のよさと相まって気分よくドライブできました.

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 小布施に到着.小布施堂にてお昼ごはんをいただきます.

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 月替わりで季節の料理が供されるのですが、これが美味しいのです.
 4月ということもあり、料理には筍や鰆などの旬の素材が使われています.

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 小布施の近辺も桜が綺麗でした.
 観光地の開花予報では長野県各地はすでに葉桜の予報となっていましたが、品種や標高によっては開花時期も異なりますので楽しむことができました.

 このあと、軽井沢方面を経由して碓氷峠を下って群馬県に向かい、帰宅しました.
 走行距離は約570km.買い替え前と同じ車でありつつもちょっとずつ様々なところが異なり、また新しいこともあって回転を抑えつつの運転でしたがやはりロードスターは楽しい車です.

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FUJIFILM X100V

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FUJIFILM X100V

 ND1ロードスター初期型からND2ロードスターに変わり、キーの大きさも変わったのでキーケースも新しいものを購入しました.
 Organ縦型ファスナーキーケース GS-31です.こうしたちょうどよいサイズのキーケースを探し出してくるのも楽しいものですね.

2024/04/28

出雲・松江旅行(その2)

Category: 旅行・観光 — Annexia @ 22:52

 出雲・松江旅行、その2です.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 前日は会社帰りにそのままサンライズに乗車したのでシャワーも入浴もしていません.なので、まずは風呂に入ってさっぱりとしたい、ということで駅近くにある日帰り温泉「出雲駅前温泉 らんぷの湯」に.
 岡山で分割したサンライズ瀬戸の終着駅である高松駅前には日帰り温泉がなく、電車移動して行ける温泉としては仏生山温泉があるのですが11時から営業なので、こうして朝10時から営業している温泉がすぐ近くにあるのはありがたいですね.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 出雲市駅の外観です.出雲大社を意識したようなデザインになっています.
 国鉄の時代には出雲大社近くまで向かう大社線という路線があって、終着駅の大社駅がさらに風格のある駅舎をしていましたが廃線になってしまいました.大社駅の駅舎は今も残されているので訪問したかったのですが、残念なことに修復工事中でしたので訪れることができませんでした.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 出雲大社までは「ばたでん」こと一畑電車で向かいます.ホームに上がると「しまねっこ」をあしらったデザインの車両が停車していました.
 塗装のせいか新しい車両にも見えたのですが、これは東急1000系の中間車を改造したものだそうです.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 出雲大社が縁結びの神様と言われていることもあってか、列車内の床には向かい合った乗客をあみだで結ぶようなイラストが入っていました.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 列車は途中の川跡駅でスイッチバックし、出雲大社前駅に向かいます.
 地方私鉄では見かけることの多い京王の旧5000系車両がここにもいました.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 飲食店や土産物店の連なる参道をしばらく歩き、出雲神社にやってきました.
 伊勢神宮には何度も訪れていますが、出雲大社に来たのはこれが初めてです.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 参道を進んだ先にあったしめ縄を見て、ああこれがあの有名な大きなしめ縄か、でも思ったよりも小さいな…… と思っていたら、それは別のところにありました.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 一般の参拝者が入れるのはここまで、しかも拝殿の向きは90度ずれているそうで、多くの参拝者は拝殿の周囲をぐるっと周り、本来の拝殿の向きでも参拝していました.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 タイミングを狙ったわけではないのですが、ちょうど桜が満開の時期でした.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 参拝もしたし、おみくじも引いたし、お守りも買ったし、さて帰るとしますか…… と思ったところで、しめ縄のことを思い出しました.
 さっき見たのは思っていたものより小さかったし、実は他にあるのではないかと検索したら、参道から外れたところにある神楽殿のしめ縄が巨大だというので行ってみたところ、本当に巨大でした.あやうくここまで来て見逃すところでした.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 巨大すぎて、どう伝えればいいのか難しいですね.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 お昼ごはんは名物の三段割子そば.注文したのは「琴弾割子」.三段割子そばのそれぞれに、舞茸天、とろろ、山菜おろしが入っています.
 割子そばの食べ方は、一番上の容器に薬味と蕎麦つゆを入れて食べ、食べ終えたらつゆを下の容器に入れて足りなければ蕎麦つゆを追加して食べ、さらにその下も…… というものだそうです.こうした食べ方は初めてです.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 再び一畑電車の出雲大社前駅まで戻り、ここから松江に向かいます.
 乗った列車は川跡駅でスイッチバックして出雲駅に向かうので「松江しんじ湖温泉駅」行きに乗り換えます.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 川跡駅で乗り換えた列車は途中の一畑口駅でスイッチバックします.これはかつて一畑口駅から伸びていた路線の名残りだそうです.
 途中からはずっと宍道湖のそばを走り続けます.出雲市駅まで乗車したサンライズ出雲が走行する山陰線は宍道湖の南を走行し、一畑電車は北を走行します.サンライズは自分の個室が反対側を向いていて宍道湖を見ることができなかったので、これが初めて見る宍道湖です.穏やかな水面にしじみ漁でしょうか、船が通っていく様子が旅情感を誘います.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 松江に行ったらやはり欠かせないのが松江城.
 お城に向かって進んでいくとなにやらスピーカーで喋っている声とともに火縄銃でしょうか発砲音が聞こえてきます.城内ではあちこちにこうした武者姿などに仮装した方々がおり、桜の開花時期に合わせて「お城まつり」が開催されていました.前知識なしにふらっと訪れたわりにはいいタイミングでした.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 松江城を出るときに、せっかくだから別の出口から出てみようと思い反対側に向かうと、満開の桜と鳥居、石灯籠と狐と狛犬という雰囲気溢れる稲荷神社が.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 ちょっと異界に引き込まれそうな雰囲気があるな…… と思いつつ参拝してきました.
 参道は途中で左に折れて小高い丘を登った先に神社がありました.

 予定としては宍道湖に沈む夕陽を見たかったのですが、曇ってしまい夕日は望めなさそうだったのでそのままホテルに向かいました.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 翌日は早めの列車で帰宅の途に.
 山陰線は単線区間が多いので、列車が来ない時間がしばらく続いたかと思ったら上下とも何本も一気にやってきます.ここで列車交換と時間調整をする感じですね.自分が乗る列車の少し前にもこうして鳥取行きのキハ187系特急「スーパーまつかぜ」、各駅停車の西出雲行きのキハ47、さらに木次線ラッピングのキハ120を見ることができました.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 早めの時間の列車に乗ったのは、翌日が平日で出社しなくてはならないというのももちろんあったのですが、この旧型車両の381系特急「やくも」に乗車したかったというのもあります.
 この前日に273系の新型車両がデビューしていたのでそっちの方が旬ではあるのですが、ここはやはりなくなる車両に乗っておきたいというもの.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 この381系やくも、リニューアル車両でシートピッチを広げて「ゆったりやくも」という愛称がつけられているのですが、別名「ぐったりはくも」と呼ばれています.岡山と出雲市という、山陽-山陰間の山間部を高速走行して結ぶ特急列車として当時の国鉄で開発されたばかりの新技術「自然振り子方式」を採用しているのですが、傾きを検知してから遅れて車体が傾き、さらにそれが戻るときにも揺り返し的な反動があるなど、とにかく揺れるのです.走行中に興味本位を兼ねてお手洗いに向かったのですが、とても用を足せる状況ではなく諦めて帰ってきたほどです.
 新型車両である273系はその問題点を克服して「車上型制御付自然振り子方式」という方式を採用し、傾きなどの走行情報と事前に登録されたデータをもとに傾きを制御するようになり、かなりの改善が見られるようです.まあ新型車両はまたいずれ乗ればよいこと.最後の国鉄型特急の生き残りと呼ばれる381系は今年の6月で定期運転から外れるそうなのでこちらに乗っておくべきでしょう.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 今回はグリーン車に乗車しましたが、厄介なのが座席の指定.「ゆったりやくも」になってシートピッチが広がった弊害として、座席と窓の位置がずれてしまいました.なので、適当に選ぶと真横に壁があるようなハズレをつかむこともあるわけです.その辺も考慮して選んだ結果、車窓を堪能できる座席を確保できました.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 とはいえそこは年季の入った車両、曇りガラスですかこれは、もしくは思い出映像でも見させられているのでは的な、ぼんやりとした車窓になってしまうのでした.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

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Nikon Z f + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 岡山駅で「やくも」から新幹線「のぞみ」に乗り換え.
 乗り換え時間は15分もあれば駅弁も買えてスタバでコーヒーも買えるだろう…… と思っていたらそれほどの余裕もなく、スタバの場所も見つけられずとりあえず駅弁とお茶だけ確保しました.
 岡山らしい駅弁といえばやはりこれ、「桃太郎の祭ずし」.具材の多さが魅力ですが、個人的には「ままかり」が入っているのが嬉しいですね.
 行きのサンライズで東京から岡山まで8時間半くらいかかっていたのに、新幹線だとちょうど半分の4時間15分程度で着いてしまうというのがさすが新幹線速いなと思いました.とはいえ、あの寝台列車で過ごす時間というのはまた乗りたいと思わされる魅力があります.

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RICOH GR III

 島根は30年くらい前に仕事で一度行ったきりの場所で、その時も松江にしか行っておらず往復とも飛行機だったので観光もなにもなかったので初めて訪れたも同然の場所でした.いつもの悪い癖でタイトにスケジュールを詰め込んでいた関係で移動中に気になったものがあっても見送ってしまった部分が多々あり、再訪したいものだと思いました.
 余談ですが、会社土産をいくつか松江駅で購入したのですが、買ってから気づいたのですがどれも鳥取の土産物でした.今回鳥取は通過しただけなのだけどな…… と思って、追加でこのような「鷹の爪」の「吉田くん」のお菓子を購入することに.