2022/03/20

iPhone 13 mini

Category: コンピュータ,物欲 — Annexia @ 22:35

 iPhone 13 miniを購入しました.
 この2年間、マスクが手放せない世界が続いており、マスクを外さないと使えない顔認証よりも指紋認証の端末のほうが使い勝手がよいこともあってiPhone SE2を使用していました.マスクをつけたままでもロック解除できるのは指紋認証のメリットですが、その反面水濡れしたり汗ばんだ指では認識しづらいという難点もありました.なので、マスクをつけた状態でも顔認証ができるようになったら、iPhoneを買い替えようと決めていたところ、iOS 15.4にてマスクありの顔認証が使用可能になるという発表があったので、さっそく購入しました.
 いちおう、iPhone SE3の発表まで待って様子を見ていたのですが、顔認証非搭載どころか筐体がSE2とまったく同じで新鮮味がないので購入候補からは除外することに.iPhone 13シリーズの中から選ぶとしたら、やはり手に馴染むこのサイズということで13 miniを選択しました.
 12からシリーズに加わったminiですが、不人気機種のようで13で販売終了になるという噂も流れているので、買うならいましかないというのも購入を後押しした理由の一つです.

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FUJIFILM X100V

 iPhone SE2の箱と比べてずいぶんと箱が小さくなっています.これはSE2で付属していた電源アダプタやイヤホンが付属しなくなり、本体以外はUSB-CからLigtningへのケーブルのみ付属となったからです.コストダウンではあるのですが、出力の低い電源アダプタや手持ちで何本も持っているケーブルやイヤホンはあっても使わないので、付属していなくてもまったく問題ありません.

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FUJIFILM X100V

 左がiPhone SE2、右がiPhone 13 miniです.どちらもPRODUCT REDです.
 同じPRODUCT REDでも製品によって色が変化しているのですが、13 miniのレッドは以前に使っていて気に入っていた8のレッドと同じ、深い赤で気に入っています.
 SE2に比べてカメラの存在感が強いですね.自分はケースに入れずに使うので裏面はフラットなほうがありがたいのですが、カメラが大きな売りなのでレンズやセンサーのスペースを確保するためには仕方ないのでしょう.

 データ移行は当初、機種間で直接移行するほうを選んだのですが、なぜかiOSの最新版へのアップデートがまったく進まず、いちどリセットをかけて再度試すもデータ移行の画面が変化せず…… という状況だったのでiCloudのバックアップから戻すことにしました.こちらは問題なく完了しました.

 今回は4G端末から5G端末への機種変更ということもあり、auショップまたは電話にて手続きが必要とのことだったので、電話対応にて4Gから5Gへのプラン変更手続きを行いました.最大で1時間ほど切り替えに時間がかかるとのことで、急ぐ場合にはauショップに行ったほうが早いそうです.ただ、最近のauショップは予約制なので時間を合わせるのが大変そうではありますが.
 4Gでも速度的に不満はなかったので5Gになって高速化したという実感はないですね.現状では4Gの基地局を転用して見かけだけ5Gにした基地局が多く、高速化のメリットも享受できそうにないですし.auの基地局マップを見て5G Sub6の電波を出しているであろうと思われる建物の近くでスピードテストをしたところ、下り400Mbps以上出たので速くなったことは確認できました(数回テストしたら2GBほど通信量がかかっていたので、速いからといって気軽に動画コンテンツを観たりするのは怖いなと思いました).速度に関しては通信速度よりもiPhone本体の処理速度の速さのほうが実感できますね.

 マスクありFace IDに対応したiOS15.4がリリースされる前に先走ってSE2から13 miniに機種変更したので、数日ほど不便な思いをしました.ここ2年ほどのあいだ、Face ID対応のiPhoneを使っていた方々はさぞかし大変だったのだろうなと感じました.

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FUJIFILM X100V

 本体と同時に購入したもの.
 画面の保護フィルムと純正のMagSafe充電器です.
 iPhone 8/SE2は画面の縁がラウンドしており、全体を保護するタイプのフィルムを貼っていると鞄から出し入れするときなどに引っかかって剥がれてしまいがちでした.そのため途中で貼るのをやめてしまったのですが、今回はフラットな画面なので剥がれづらいだろうということで貼ることにしました.
 SE2のときはAnkerのスタンドタイプの非接触充電器を使っていましたが、どうやら高さの関係なのか13 miniには対応しないとのことだったので、MagSafe充電器を買いました.立てかけるタイプのほうが気軽に使えて好きなのですが、非接触充電は位置がずれると充電できなくなったり充電効率が落ちるようで、Appleとしても磁力を使って失敗しないよう充電できる方式を推したいようです.

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FUJIFILM X70

 MagSafe充電器は背面にあてがうだけで適正な位置に磁力で吸着して充電できるので便利なのですが、磁力がやや強いこともあって単体で使うと外しづらく、またケーブルをいためそうな雰囲気がしたので、組み込んで使うスタンドを入手しました.購入したのはElagoMS2 CHARGING STANDです.

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FUJIFILM X70

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FUJIFILM X70

 シリコーン製の柔らかな素材で、専用品らしくぴったりとフィットします.

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FUJIFILM X70

 内部は空洞になっており、余ったケーブルを収納することができるので、乱雑にケーブルがはみ出るのを防ぐことができます.
 残念なのは角度調節ができないので、会社のデスクに設置したときにかなり上向きになってしまい画面が反射してみづらくなってしまいました.対策として底面後部にピンを刺してやや立たせ気味に調節しました.

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Apple iPhone 13 mini

 iPhone SE2から変化があったのがカメラ.背面のカメラが2つになり、広角と超広角をサポートするようになりました.とはいえ、超広角はパースがつきすぎて癖が強いので、広角をメインカメラとして使う感じになりそうです.
 「フォトグラフスタイル」を「リッチなコントラスト」で撮ったせいか、イチゴの赤が強く出過ぎているようにも感じられました.フォトグラフスタイルをオフにしても色合いが強く感じられるので、一般受けするようなくっきりした絵作りになっているのかもしれません.

 機種変更してから約1週間ですが、現状としてはまったく不満がありません.iPhone SE2と比べて小型化され手に馴染むサイズ感、iPhone 4から続くエッジの立ったデザイン、高速な処理速度、PRODUCT REDの濃いめの赤などにいたるまで、長く使えそうな端末だと感じました.

2022/02/13

Astell&Kern PEE51

Category: コンピュータ,物欲,電化製品,音楽 — Annexia @ 21:43

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FUJIFILM X100V

 iPad mini6を購入したときに、イヤホン端子がないということでAnkerのUSB-Cをイヤホン端子に変換するAnker USB-C & 3.5 mm オーディオアダプタを購入しました.
 USB-C端子からの音声データ出力はアナログではなくデジタルで出されるので、デジタルからアナログへの変換(D/A変換)を行うチップを搭載した変換アダプタが必要となります.従来、イヤホン端子がついていたモデルは本体内にD/Aコンバータが内蔵されていましたが、単なる端子形状の変換だけでなくデジタル-アナログ処理も必要となるわけです.
 Ankerの製品も音質はそれほど悪くはないのですが、若干音にざらつきを感じるのと、ハイレゾ対応とはいえ24bit 96kHzまでの対応なので、もう少し高音質なものが欲しいと思い、Astell&KernPEE51を購入しました.

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FUJIFILM X100V

 Ankerのアダプタが24bit 96kHzまで対応なのに対し、PEE51は32bit 384kHzまでの対応となっています.手持ちの製品としてはShureのAONIC 50が同じく32bit 384kHzまで対応しています.

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FUJIFILM X100V

 左右独立のD/Aコンバータ搭載など音質重視の設計のためか、Ankerの製品に比べてサイズがあります.また使用中は若干熱を持つのと消費電力が大きいのかiPad mini6のバッテリ消費も早くなります.デザインは色合いも含めてなかなか格好よく見えますね.
 音質はAnkerの製品と比べても、滑らかで細かな音まで出ている印象です.またクリアな音質というか線の細い印象で、低音が弱いようにも感じられます.イヤホンはShureのSE425を使っていましたが、これをAONIC 4に交換してみると低音がやや強調されてバランスがいい音に感じられるようになりました.
 Ankerと比べて価格差が約10倍あるのですが、10倍音が良くなったかといえばさすがにそこまでの差はないですね.もし差があったとしても自分の耳では聴き分けられないでしょう.イヤホン(というかオーディオ全般)が沼なので、こだわるとこの先にはリケーブル、バランス出力、ヘッドホンアンプ…… と続いていってしまうので、そこそこのレベルで満足するという観点では妥当な選択かなと思います.

2022/02/12

コート2着

Category: 日記・雑記,物欲 — Annexia @ 23:22

 この冬、コートを2着買ったのでその記録を.

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Apple iPhone SE2

 Mackintosh Irelandのコート.色はオリーブです.
 マッキントッシュのコートというと、生地の間にゴムを挟んだ防雨コートが知られていますが、そこから転じてレインコート的な用途として使えるコートを総称してマッキントッシュ、またはマックコートと呼ぶそうです(受け売りの知識).
 スコットランドのオリジナルから暖簾分けなのかライセンス生産なのかわかりませんが、アイルランドの会社が独立してゴムではなく新素材を用いて開発したコートだそうです.
 同じ会社のものを以前に購入して使っていたのですが、少々くたびれてきたので追加で購入しました.

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FUJIFILM X100V

 Gloverallのダッフルコート.色はグレーです.
 こちらも以前から別のものを着ていたのですが、鞄と擦れて背中というか腰に近い部分に穴が開いてしまったので、急遽購入することに.
 服装に無頓着な自分が1シーズンにコートを2着も買うことなど初めてですが、1着は予定外だったのでちょっと痛い出費でした.

2021/12/31

2021年を振り返る – 物欲篇

Category: コンピュータ,物欲,自転車,,電化製品 — Annexia @ 13:47

 2021年を振り返る、物欲篇.
 遠出をしなかったのが物欲にも出ているような気がします.

■自転車(BROMPTON)関連
4月 BROMPTON S2L

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 10年以上遠ざかっていた自転車に再び乗ることにしました.
 理由は、COVID-19対策で公共交通機関を避けたいことや運動不足解消などもありますが、折りたたみ自転車が輪行やパーツとかのカスタマイズ含めて楽しそう、と思ったのが大きいですね.
 折りたたみ自転車ということで自転車本来の機能面で妥協すべきところが多いのかなと思っていましたが、案外乗りやすく、改善の余地はあれど、しっかり走れる製品だなと思いました.
 輪行は一度試しただけですが、疲れたときに畳んで袋に入れれば電車で運べるのはやはり便利です.
 自転車本体の値段も20万円ちょっとしましたが、あとからカスタマイズでサドルやグリップ、BBなどをパーツ交換するなどして、もろもろ追加出費がかさんでいます.

■オーディオ関連
9月 Shure RMCE-TW2

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 昨年購入した、MMCX規格対応の左右独立Bluetoothレシーバ RMCE-TW1のモデルチェンジ版です.TW1は充電不良などの不具合が多発して回収になるなど失敗作でしたが、TW2では不具合や使い勝手の悪さが改善され、操作系も曲送り/戻しやボリューム変更ができるようになりました.Shureは左右ケーブル接続タイプのBluetoothレシーバでも1作目のRMCE-BT1がやはり不評でBT2で改善されたので、Shureの初物は手を出さないほうがいいのかもしれません.
 Shure AONIC4と接続して使用していますが、音質や通信の安定性、操作性など満足のいく製品に仕上がっていると思います.

12月 final ZE3000

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 評判のよさにつられて深く考えずに購入したイヤホンですが、大当たりでした.
 音質のよさもさることながら音の広がりが素晴らしく、イヤホンで聴いているとは思えないほどの感覚です.

■コンピュータ関連
4月 NEC Aterm WX3000HP

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 長年使っていた有線LANルータの調子が悪くなったので、Wi-Fiアクセスポイント含めリプレースしました.
 自宅でのWi-Fi環境はAppleのAirMac系を使っていたのですが、AppleがWi-Fi製品から手を引いてしまったので他のメーカーから選ぶ必要が出てきました.NECを選んだのは仕事がらみで導入したものが安定していたからです.
 欠点としてはDHCPサーバのリース数が少ないのでそこだけ要注意ですね.速度的にもWi-Fi6対応ということもあり従来のものより高速化され、安定性の面でも不満のない動作をしています.

9月 Apple iPad mini 6

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 iPad mini 6が出るという噂が出たときに、iPad Airのような側面の指紋認証が搭載され、Lightning端子のかわりにUSB-Cが搭載されたら買おうと思っていました.実際に出た製品がその2つを搭載して、なおかつ最新のiPhone 13と同じプロセッサを搭載しているということで、即決で注文を入れました.
 速度、サイズ感などあらゆる面で非常に満足のいく製品です.やはり持ち歩くにはぴったりのサイズですね.コンパクトなので鞄を選ばないのもポイントです.

■その他
2月 CO2濃度測定器

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 COVID-19関連で換気が重視されていることもあり、CO2濃度測定器が1万円程度で販売されるようになったので自宅用に買ってみました.一般的にCO2濃度が1000ppmを超えると判断能力が鈍ってくるなどといわれていますが、自宅環境でも寒いからと窓を閉めているとあっさり1000ppmを超えてしまいますね.

2月 パナソニック 電子レンジ

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 使っていた電子レンジが動かなくなってしまったので、必要にかられて購入しました.カメラやコンピュータ、イヤホンとかそうしたものは必要にかられなくてもポンと買ってしまうのですが、白物家電的なものはさして興味がないこともあって、壊れるまで使い続ける傾向にあります.
 昨今の電子レンジはオーブン機能やスチーム調理などの付加価値がついたものが主流なのですが、シンプルに温めだけできればOKという観点からローエンドでデザインがまともそうなものを購入しました.機能的にできることは「温め(冷凍ごはんを食べる)」「飲み物(甘酒やホットココアを作る)」「レンジ(惣菜を温める)」「解凍(これは使わない)」と、ほぼ必要十分な感じですね.

5月 BALMUDA The Lantern

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 就寝時にぼんやりとつけておくランプとして購入しました.バッテリを内蔵しているので、屋外での使用(IP54の防塵防滴)や停電時の照明としての用途も考慮しています.
 電源スイッチがダイヤル式になっていて、明るさの調整ができるのがいいですね.しかも暗めにしたときはランプのゆらゆらとした揺らぎを再現しているのも気に入っています.

7月 DUNLOP LE MANS V

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 新車購入から6年が経過し、タイヤ自体が硬くなってきているのとひび割れもしてきているのでやや早いかなと思いつつNDロードスターのタイヤを交換しました.新車装着のタイヤはヨコハマのADVAN Sport V105でスポーツ寄りのものでしたが、ややコンフォート寄りで音の静かなタイヤがいいということでダンロップのLE MANS Vを選びました.
 6年使用してすり減ってきているタイヤとの比較になってしまいますが、タイヤのノイズはかなり静かですね.逆に幌をクローズにした状態でも風切り音のほうが気になるくらいです.

10月 パナソニック 電動歯ブラシ

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 10年以上使用したブラウンの電動歯ブラシが動かなくなったので買い替えました.やはり白物家電は壊れるか調子が悪くなるまで使い続ける傾向にあります.
 電動歯ブラシでメジャーなものというとブラウン(オーラルB)、フィリップス(ソニッケアー)、パナソニック(ドルツ)あたりでしょうか.性能面で評判がいいこと、日本のメーカー(なおかつ日本製)であることと、交換ブラシが安価であること、さらに型落ち(性能的には新型も同じ)の製品が安く出ていたことが機種選定の理由です.
 ブラシの動きというか磨き方はメーカーによっても違いがあるわけですが、古いオーラルBと比べても明らかに磨いた後の歯の表面がツルツルしていて、しっかり磨けている感じがします.携帯用ケースは付属していませんが本体サイズが上位機と同じなので、部品取り寄せで携帯用ケースを入手して旅行用にも使えるようにしました.

 このほか、衣類関連として自転車用コートや普段使い用コートを購入しました.
 旅行に出かけることがなく使用機会が減ったこともあって、カメラ関連の出費はほとんどない1年でした.ここ数年では珍しいことです.
 来年はどうでしょうか.旅行に出かけられるような環境が整ってきたら輪行もしたいのですが、なんとも状況が読めない感じではあります.

2021/12/26

final ZE3000

Category: 物欲,電化製品,音楽 — Annexia @ 23:00

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FUJIFILM X100V

 finalのワイヤレスイヤホンZE3000を購入しました.
 購入のきっかけは、通勤時にShureのAonic TW2という耳掛け式のワイヤレスイヤホンアダプタを使用しているのですが、マスクとメガネとイヤホンアダプタで耳をフックとして使いすぎて痛みを感じるので、耳掛けではないイヤホンが欲しくなり、手持ちのものではなく、なんか新しいものを買ってみようかと思ったのが理由です.
 それまでfinalの製品は買ったことがなく、ワイヤレス機器用サブブランドのagTWS03Rを買ったことがあるくらいですが、finalブランドのイヤホンはコアなファンがいるらしいのと、ワイヤレス向けのサブブランドがあるのにわざわざfinalブランドでワイヤレスイヤホンを出してくるのが気になったのと、まだ出たばかりであるものの高い評価がなされているのが購入の決め手でした.
 購入価格は15,800円(税込).ワイヤレスイヤホンでは付加価値的機能として搭載されていることの多い、ノイズキャンセリング、外部音取り込み、アプリによるイコライジング etc.といった機能はいっさいありません.音だけで勝負、といった感じの製品です.

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FUJIFILM X100V

 付属品はイヤホン本体にケース兼充電器、充電用USB-A to Cケーブル、イヤーチップ SS/S/M/L/LL.

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FUJIFILM X100V

 イヤホン単体での再生時間は7時間、ケース兼充電器を併用することで35時間使用可能.コンパクトなケースで重量もそれほどありませんがバッテリの持ちは長めです.
 充電端子はUSB-Cです.最近はmicroUSBの製品は減ってきましたね.

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FUJIFILM X100V

 独特の形状をしたイヤホン本体.どことなくF-117やズムウォルト級戦艦を彷彿とさせるステルス機的なイメージを感じました.ケースとイヤホン本体にはカメラなどに塗装されているようなシボ状の塗装が施されており、finalのロゴも含め、なかなか格好いいのではないかと思っています.
 形状に関しては果たしてきちんと耳に収まるのだろうか…… と装着するまで不安でしたが、すんなり収まる上に動いても外れる気配もありません.人によって個体差があるところなので誰にでもフィットするというわけではないとは思いますが、自分には合うようです.ちなみにサイズは出荷状態ではLサイズが装着されていますが、自分の場合はMまたはSサイズがフィットし、いまは耳の奥まで収まりやすいSサイズを使用しています.

 肝心の音質について.レビューなどからそれなりに期待をしていましたが、それ以上でした.
 音場感というか音の広がりがすごいのです.耳穴に対して音を出すイヤホンの特性上、頭の中で音が出ているように感じられるのが一般的ですが、なんていうかもっと左右の離れたところから音が出ているような錯覚を感じます.またこんな小さな筐体なのに絶妙な残響があってそれがまたいいのです.なるほどこれがfinalの音というものか、ファンがいるのも納得だなと感じました.
 また細かな音の描写がすごく、いいイヤホンを語る上でよく出てくる「いままで聴こえなかった音が聴こえる」という表現がぴったりです.
 音のシャープさという点では若干角が柔らかい感じがして、自分の手持ちのイヤホンと比べるとShure SE425のようなはっきりとした描写まではされていない感じです.
 音域ごとの特徴でいうと、低音はやや強めなものの他を邪魔するほどではなく、中高音の美しさはかなりのもので、細かな描写をしつつも音楽を楽しく聴かせる傾向の強いイヤホンだと感じました.

 音質以外で気になったのは操作系がタッチセンサーなのですが、一時的にポケットにしまった時に反応してしまうなど、仕様上仕方がないのですが意図しない動作をしてしまいがちです.好みが分かれるところではありますが、ハードウェアスイッチのほうが個人的には好みですね.

 まとめると、曲のジャンルを問わずおすすめできるイヤホンです.ワイヤレスというのを忘れるような音質のよさ、とくに音の広がりという点では他にちょっとないタイプのイヤホンなのではないかと思われます.