RUSH(邦題:ラッシュ/プライドと友情)を見てきました.
1976年のF1シーズンをメインに、ニキ・ラウダとジェームス・ハントの2人のレーサーの関係をテーマにした作品です.1976年というと、自分は生まれてはいたものの幼児なので、リアルタイムでこの戦いを見ているわけではありません.が、後世まで語り継がれるほどのバトルであり、雑誌かなにかでそのあらましは読んで知っていました.
性格が正反対といっても過言ではない2人の戦いと友情関係、そして大事故.
2人だけでなく、周囲の登場人物も実存しているので、基本的なストーリーはノンフィクションであることは間違いないのですが、枝葉の部分はある程度話を盛っているのかなという印象を受けました.
個人的に目を惹いたのはF1マシンたち.どこまで実写でどこからCGなのかはわかりませんが、リアリティの高さを感じました.ストーリーとは直接関係ないのですが、F1カーとして「6輪タイレル」が登場しており、日本グランプリの時にはちゃんとひらがなで「たいれる」と書いてあったののはさすがです.
なまじF1カーがリアルなだけに、もうちょっとF1カー自体の描写やレースシーンが多ければよいのにとも感じました.
今年1年を振り返る、恒例の企画.音楽や映画など.
音楽は徐々に趣味が固まったというか、新たな音楽を聴かなくなってきた傾向にあり、映画もそもそもそれほど多くは見ないので、多くを語ることもできないのですが.
■ 音楽
今年購入した新譜でよかったのは、
・sakanaction / サカナクション
・RADIO ONSEN EUTOPIA / やくしまるえつこ
・Heavenly Music / 細野晴臣
・Presente / Bajofondo
の4アルバム.
・sakanaction / サカナクション
サカナクションはすべてのアルバムを持ち、昨今の配信がメインとなりつつある現状でもCDで購入するほどお気に入りのアーティストです.
今作もバンド名をタイトルにするほどであり、彼らとしても自信作であることが伺えます.そしてその期待を裏切らない、密度の濃い作品に仕上がっています.
どの曲も素晴らしいのですが、「ミュージック」がやはり出色の出来ですね.
・RADIO ONSEN EUTOPIA / やくしまるえつこ
もともとはNHK-FMで放送されたライブセッション.それに未発表音源を加えてアルバムとしてリリースされたもの.アニメのサントラなどの曲としてシングルリリースされていた曲などが多いのですが、もとのシングルVer.とは別物ともいえるライブならではの躍動感と空気感が魅力です.
・Heavenly Music / 細野晴臣
カーペンターズの「Close to You」からクラフトワークの「Radioactivity」まで、様々な名曲をカバーしたアルバム.カバーといっても、そこには細野晴臣ならではの温もりのあるボーカルと適度にゆるいスローテンポの楽曲があり、オリジナルとは別物の仕上がりとなっています.
・Presente / Bajofondo
アルゼンチンとウルグアイによる、タンゴをベースに現代風のアレンジを加えているバンド、Bajofondo.その3枚目のアルバム.
タンゴならではの憂鬱というか耽美な雰囲気はそのままに、シンセやドラムなどが加わり聴きやすくも奥深さもある作品です.
■ 映画
今年見た映画は、
・Pacific Rim
・Star Trek Into Darkness
・劇場版 タイムスクープハンター -安土城 最後の1日-
の3本だけ.なので、よかったものを選ぶほどではないので、それぞれの感想を.
・Pacific Rim
IMAX 3Dで吹き替え版を鑑賞.監督のギレルモ・デル・トロが子供の頃に見た、日本の怪獣映画に影響を受けて作られた作品.それに吹き替え版では「わかってる」翻訳がなされた結果、「ロケットパンチ!」なんて言葉まで飛び出す、マニアから普通の人まで楽しめる作品に.
3Dでみたこともあり、巨大な怪獣とイエーガーが激しく動く様子に圧倒されディテールまで追いきれないところもあり、結局iTunes StoreでHD版を購入(これももちろん吹き替え版).
・Star Trek Into Darkness
3D版もありましたが、じっくり内容を見たいので2D字幕版を鑑賞.スタートレック好きとしては、はずせない映画.とかいいつつも、前作の「Star Trek」は見なかったので、あとからiTunes Storeでレンタルしたのですが.
いまどきのハリウッド映画らしく、アクションの成分とご都合主義的なところを強く感じ、また逆にスタートレックらしい理論的な科学っぽさがやや希薄なところが気になったものの、満足のいく作品.新キャストで初代のスタートレックの時代の作品を作るという点では、続編も期待せざるを得ません.
・劇場版 タイムスクープハンター -安土城 最後の1日-
NHKにて放送されている「タイムスクープハンター」の映画版.
通常は30分程度の番組のところを映画版にしたこともあり、扱うテーマもいつもの地味な歴史に埋もれた人々の生活ではなく、タイムスクープ社でいうところの「第一調査部」にあたる歴史上の大きな出来事にも関わるものを扱っており、TV放送とはやや趣向が異なっている感じです.
映画版としての長さにあわせるためか、タイムスリップの回数が多かったり、使う小道具が多かったりと、やや間延び感があるのは否めないところ.なのでTV放送よりも娯楽よりの作りとして楽しめました.
『劇場版タイムスクープハンター』(注意:音が出ます)を見てきました.
タイムスクープハンターはNHKで放送されている、歴史物のドキュメンタリー番組、とでもいったらよいのでしょうか.未来からタイムワープをして過去の人々の生活や出来事を取材するという形式の、多少娯楽風味の入った番組です.
シーズン単位で不定期に放送され、シーズン5まで放送されるほどの人気もあり、映画化されました.
今回の歴史は戦国時代、織田信長が本能寺の変で討たれたところから始まるという、歴史上でも人気のある時代の大きな出来事をテーマに持ってきました.
とはいえ、主人公である沢嶋雄一が所属するのが歴史に埋もれた名もなき人々の生活を記録するという「第二調査部」のため、本能寺の変やその後の羽柴秀吉と明智光秀の戦いは扱われず、もっと地味なテーマが最初は扱われます.このあたりはTV放送と同じ展開ですね.
しかし映画化ということもあってか展開も激しく普段よりは内容は派手目.いつにもまして小道具も活躍します.
もっとも、派手目なのもよしあしでドラマティックに話が展開する反面、TVシリーズに見られた名もなき人々の生活を記録するという地道さや密着感が薄れ気味かなという気もしました.
TVシリーズでは30分のところを2時間なので間延びするかなと思いきや、結構あっという間に過ぎてしまいました.つまりかなり楽しめました.単純な歴史物にとどまらない、かといって過剰な演出もない絶妙なさじ加減がいい感じでオススメです.