2011/09/18
金曜の夜から土曜にかけて、伊勢神宮と名古屋にあるJR東海の博物館「リニア・鉄道館」に行ってきました.
3連休なのにその前日の金曜から出発したのは、混雑を避けるためと予定を立て始めた時点で土曜の宿泊がかなり埋まっていたためです.当初は土曜の早朝に出て日帰りにする予定で計画していたのですが、伊勢神宮とリニア・鉄道館の両方を見るのはちょっと厳しそうということで変則的ながら1泊することにしました.
定時まで普通に働いて、その足で新幹線に乗って旅行に出かけるというのは初めてのことです.そのせいもあって、普段の旅行よりも(もちろん普段の通勤よりも)荷物が多く、今回は一眼レフは持参せずGR DIGITAL IIIのみで撮影しました.28mm単焦点なので不便な点もありますが、明るいレンズと豊富な撮影機能と使いやすさ、そして強力なマクロでほとんど困ることはありませんでした.
RICOH GR DIGITAL III
名古屋に着いてホテルで荷物を下ろしてから、なにはともあれ名古屋めしということで近所の風来坊に.手羽先の店ということで「世界の山ちゃん」とともに知られた存在ですが、風来坊はこれが初めてです.世界の山ちゃんは東京にも店舗があるので何度か行ったことがあります.
雑居ビルに店舗を構えている店らしく雑然とした雰囲気ですが、同行者いわく以前に行った店はもっとこぎれいでこんなんではなかったと.過剰に期待しすぎていたせいか、都内で食べた世界の山ちゃんのほうが自分はおいしく感じられました.
翌日は早めに起きて、近鉄名古屋駅7時50分発の鳥羽行き特急に乗りました.今までにも伊勢は何度か行ったことがありますが、JRや鳥羽までフェリー、車などで近鉄に乗るのはこれが初めてです.
土曜日の朝ということもあって、車内はそこそこの混雑ぶりでした.
遠くに四日市のコンビナートが見えます.遠目に見ても規模の大きさははっきりとわかるほどで、これは一度きちんと来訪せねばダメだなと思いました.
天気予報では70-80%程度の確率で雨とのことでした.名古屋は小雨がぱらついていましたが、四日市や津は比較的天気がよく、これは予報が外れたかなと思っていたら、徐々に崩れ始めて下車駅である五十鈴川駅に着く頃には土砂降りでした.
内宮の入り口である宇治橋に着いても雨は降ったりやんだりでした.
これだけ雨が降ったりしているにもかかわらず、不思議と五十鈴川の流れは澄んでいました.
鳥居に縛られている榊も紙垂がぐちゃっとなってしまっています.とはいえ、こうして雨に濡れた光景も悪くありません.なにより、観光客が少なめです.
正殿です.この石段から先は撮影禁止です.式年遷移が2年後ということもあり、隣では新たな正殿の建築が進んでいるようでした.
参拝の順番を待っているさなかに急に雨が強くなってきました.
すごい雨です.神殿で雨宿りというのもなんだか罰当たりな気もしますが、これだけの雨では致し方ないところでしょうか.
このあと「開運お守り」を購入したところ雨もやんだのですが、もしかしたら開運お守りの効果は雨がやんだことで使い切ってしまったのでしょうか・・・
伊勢詣でが済んだら訪れるのはここ、おかげ横丁.
目的は赤福本店で食べるかき氷「赤福氷」なのですが、なんと氷の扱いをしていません.もう9月も半ばを過ぎたので終わってしまったのかと思い、がっくりしました.
雨の後で蒸し暑く、喉も渇いたので「横丁サイダー」なるものをいただきました.優しい味わいとでもいうか、炭酸も弱めでもう一つ、こう、パンチがほしい感じでした.
赤福氷も食べられなかったし、早めに昼食にするかということで名物の伊勢うどんをいただきました.赤福氷が食べられなかったので、大盛りで.
コシのない極太の麺を下にたまった醤油タレで食べる伊勢うどんは、独特の存在感があります.伊勢の地でどういう経緯を経てこのような食べ物が生まれたのか、興味深い食べ物です.
と、食べ終えて再び内宮に向かって歩いていたところで、内宮のすぐ近くの赤福の支店で赤福氷が売られているのを見つけました.が、すでにもう赤福氷を食べる余裕は時間的にも腹具合的にもありません.泣く泣く諦めることにしました.
五十鈴川駅に戻り、再び近鉄特急に乗って名古屋に戻ります.
行きとは違う車両で、二階建て車両でした.見た目は旧そうな感じだったのですが、リニューアルしたのかあとから追加で製造したのか、綺麗で快適でした.GPSロガーでチェックしたところ110km/hくらいは出ており、同じ区間を走るJR東海が非電化で単線なのに比べると大きな違いを感じました.
その2 に続きます.
2011/04/16
今回の九州旅行は九州新幹線に乗ることもさることながら、デザイン性に優れたJR九州の鉄道車両を見るのも楽しみの一つでした.自分が見た車両について紹介したいと思います.
(more…)
2011/04/15
九州旅行、2日目です(1日目はこちら ).
RICOH GR DIGITAL III
朝食です.焼き魚にのり、納豆という旅館スタンダードな品が並びます.
納豆って関西より西では食べられていないものだと思っていました.納豆のたれに「あまかたれ」と書かれていて熊本の住所が書かれていたのですが、このたれが甘くてビックリしました.九州ではこういう甘いたれがスタンダードなのでしょうか?
RICOH GR DIGITAL III
別府から大分まで移動して、さらに大分から特急「ゆふ」に乗って久留米を目指します.
鉄道好きとしては「ゆふ」ではなくて「ゆふいんの森」に乗りたいところなのですが、時間的な理由もあってそれは叶いませんでした.
途中、高級温泉地で有名な由布院を通ったのですが、朝が早いこともあって道中眠ってしまい、残念ながら記憶がほとんどありません.
RICOH GR DIGITAL III
久留米駅です.JR九州は車両も駅舎もデザインが洗練されていますが、久留米駅も新幹線開業にあわせてリニューアルされたようでピカピカです.文化や風習をあしらったステンドグラスも見事です.
ここで再び新幹線に乗り換えるのですが、昼食やお土産を買うために少し時間をとっておいたので一休みします.
RICOH GR DIGITAL III
久留米の名物というと焼き鳥と久留米ラーメンです.久留米ラーメンは駅前に元祖を名乗る店があったのですが、前日の昼食にとんこつラーメンを食べたので、焼き鳥丼を食べました.
RICOH GR DIGITAL III
久留米から「さくら」に乗ります.カーブの多い東海道新幹線に比べて直線が多く、また飛行機との競争も激しい山陽新幹線では300km/hまで速度を上げます.GPSロガーの液晶にもきっちり300km/h出しているのが表示されていました.
Nikon D700 + CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2
徳山駅周辺では巨大な石油コンビナートを見ることができます.海側に見えるので、写真を撮る場合には座席指定で「A席」を確保するのをオススメします.
RICOH GR DIGITAL III
福山駅で下車します.当初の予定では新大阪まで一気に移動して、少し時間をつぶしてから東京に帰る予定でいました.が、行きの新幹線で停車した福山駅の車窓から満開の桜にお城が見えたので、予定を変更しました.
Nikon D700 + CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2
味気ない話をしてしまうと、本来の福山城は空襲で焼失してしまっており、コレは戦後建てられた鉄筋作りのものです.
とはいえ、こうした満開の桜をからめて撮影するとさすがに写真映えしますね.
Nikon D700 + CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2
天守閣内部は歴史博物館になっており、階段を使って最上階まで行くことができます.
天守閣から福山駅方面を眺めていると、500系新幹線が走ってくるのが見えました.
1泊2日の慌ただしい旅行ではありましたが、ここしばらくの「非日常」な日々を別の「非日常」で忘れさせるという目的は達せられたのかなという気がします.
とはいえ、東京に戻ってしまうとまた現実に引き戻されてしまうのもまた事実であり、次はどこに行こうかとまた計画を練っているところでもあります.
2011/04/14
週末を利用して、九州まで旅行に行ってきました.
交通手段は鉄道.東京から九州まで旅行に行くには普通は飛行機を使うところですが、今回は新幹線に乗ることがひとつの目的だったりするので、往復ともに新幹線を乗り継いできました.
Nikon D700 + CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2
東京からのぞみに乗って新大阪で下車します.博多行きの新幹線なのでそのまま乗っていても良いのですが、新大阪始発の九州新幹線「さくら」に乗り換えます.
隣の新幹線に比べて青っぽい色合いをしています.光の加減によるものではなく、実際に陶磁器を意識した青みがかかったボディカラーが採用されています.
RICOH GR DIGITAL III
青みがかった車体とは対照的に暖色系でまとめられた車内が見えます.利用者数などを考慮してか、8両編成と東海道新幹線の半分でなおかつ指定席も2+2列でゆったりとしています.なので新大阪から博多方面に移動するときには、「のぞみ」よりも「さくら」「みずほ」がオススメですね.
ちなみに車体下に見える赤いJRのロゴはこの車両がJR九州所有のものであることを意味しています.
RICOH GR DIGITAL III
博多駅で一旦下車して昼食をいただきます.もちろんとんこつラーメン.個人的には醤油ラーメンが好きなのですが、やはり九州に来たからにはとんこつラーメンを食べたくなりますね.
Nikon D700 + CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2
再び新幹線に.ここからは右側の九州新幹線「つばめ」に乗ります.
RICOH GR DIGITAL III
車内に乗り込んだ途端、そのデザインに驚きました.シートや手すり、窓ガラスのブラインドにいたるまで木材をふんだんに使い、座席は西陣織の生地、壁面には金箔をあしらうなど、九州産を中心に天然素材をふんだんに使って和の雰囲気を醸し出しています.東海道新幹線の車両が寒色系でまとめられて実用性一点張りなのとは大違いです.
RICOH GR DIGITAL III
熊本駅で新幹線から在来線に乗り換えます.JR九州は車両だけでなく駅舎などのデザインも凝っており、新幹線の自動改札も白でまとめられていました.
RICOH GR DIGITAL III
熊本駅で「九州横断特急」に乗り換えます.
Nikon D700 + CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2
熊本駅を出発した九州横断特急はスイッチバックで山を登り、阿蘇山の麓を通って九州東部、大分県に向かいます.
RICOH GR DIGITAL III
今回の宿泊先である別府駅に到着しました.
博多から別府温泉に行くのであれば、ふつうはこんな面倒なルートを使わないのですが、移動を楽しむのが今回の目的でもあるので、わざわざ遠回りをしました.
駅前には謎の像がたっています.台座には「ピカピカのおじさん」なる文字が入っています.どうやら別府温泉を温泉観光地に育て上げた人のようです.
RICOH GR DIGITAL III
別府タワー です.この横に建っている旅館が今回の宿泊先です.
震災や原発の影響で東日本は節電でネオンが消えていますが、ここ別府でも自粛なのかコンビニやこうした建築物のネオンの多くが消えていました.節電は結構なのですが、ここで消費電力を抑えても首都圏に電気を回すことはできませんし、私のような現実逃避気味にここまで観光にやってきた人間にしてみればちょっと残念な感じにも見えます.
RICOH GR DIGITAL III
夕食です.まあありがちな旅館の晩ごはんです.
RICOH GR DIGITAL III
一品追加してみました.大分名物の「とり天」です.下味を付けた鶏肉を天ぷらにしたもの、であっているでしょうか.さくさくの衣の食感と鶏肉のうまみがピッタリです.
今回の旅行目的は九州新幹線に乗ることもさることながら、一種の現実逃避的な側面もありました.地震とか縁のない遠くに行こうと.
しかーし、非常に残念なことに宿でくつろいでいる最中に微震ですが地震に見舞われてしまいました.九州って地震は結構少ないハズなんですが・・・ 悲しいですが、どこまで逃げても地震からは逃れられないかのようでちょっとぐったりな気分になってしまいました.
2011/04/06
地震と津波と原発のあおりですっかり影が薄くなってしまいましたが、3月12日は九州新幹線が全線開通した日でした.
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全線開通を祝う、3分もの長大なCMです.本来であれば盛大なセレモニーなどが開催されるはずでしたが、軒並み中止となってしまったようです.このCM自体も自粛の影響を受けているそうです.こういうときこそ、元気の出るこうした素晴らしい映像を流すべきだと思うのですが.
【追記】別のCMもありました.こちらもいいですね.
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しかし、「未来は明るいに決まってる」という言葉は結構刺さりますね.