どこかにビューーン!で長野へ、つづきです.

Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
翌朝、6時20分ごろ集合で善光寺に向かいました.
善光寺では日の出に合わせて「お朝事」と呼ばれる朝の法要が行われます.また、その前に数珠にて参拝者の頭を撫でられる「お数珠頂戴」という法要も行われます.
この日のお朝事が始まる時刻は6時57分.日の出時刻に合わせて毎日1分ずつ時刻が変更されます.冬至の日には7時ちょうどになるそうで、自分が参加した日は冬至の3日前なので6時57分というわけです.
なお、気温はマイナス3度.案内をしてくださる方から、宿坊にあるブランケットを持参するように言われましたが、確かに必須でした.夏場であればこんな寒い思いをせずに済むのに…… と思われるかもしれませんが、夏至の時期のお朝事は5時半から開始となるので、別の意味でつらそうです.

Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
賑わう善光寺も朝7時前ですとさすがに人通りが少ないですね.
本堂前の石畳で「お数珠頂戴」をされたのちに、本堂に入って法要に列席しました.
また、宿坊からガイドしてくださった方から興味深い様々な話を聞くことができました.
・善光寺というのは寺院としては珍しく、どこの宗派にも属していない(日本で宗派ができる前に建てられたため)
・ただし宗派が存在しないと管理もできないので、天台宗と浄土宗の2つの宗派が半分ずつ担当している
・なので「お朝事」が行われる1時間も、30分ずつ天台宗と浄土宗の法要が営まれる
・浄土宗の法要は時間がかかり30分には収まらないので、通常よりも早口で法要が行われる
・本堂の仏様にむかって左側が仏様のおられる世界、右側が現世を意味しているので、左側にて法要が営まれて、参列者も左側に座る
などなど、知らないことばかりでした.
なお、「お数珠頂戴」は「お朝事」の開始前だけでなく終了後にもあり、開始前は天台宗の流儀で数珠の玉の部分で重量感のあるお数珠頂戴を、終了後は浄土宗の流儀で数珠の房の部分で軽く撫でるようにしてお数珠頂戴をされる、といった違いがあります.

Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
お朝事が終わると8時半近くになっていました.昨日と変わっていい天気です.案内してくださったかたいわく、昨日の朝は雪が降っていてお数珠頂戴も寒くて大変でした、とのことでした.

Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
宿坊にもどり、朝食をいただきます.精進料理とはいえ、なかなかのしっかりしたボリュームです.

Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
帰りの新幹線が12時過ぎなので、どこかを観光するほどの時間的余裕もなく、参道の土産物店などを冷やかしつつ長野駅まで戻りました.
途中、いただいたおやき(野沢菜)がとても美味しかったです.おやきはスーパーなどでたまに販売されているものを買ったりしますが、作りたてということもあって油で炒められた野沢菜の旨みが感動的でした.

Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
土産物を買い込み、お昼は駅ビルで購入したソースカツ丼をいただきました.

Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
さらにシンカンセンスゴイカタイアイスとコーヒーを.
宿坊に泊まり、お朝事に参加させていただいても煩悩はそう簡単には収まらないですね.