
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
今年を締める旅行として、運に任せてみようかということで、たまっているJREポイントを活用して「どこかにビューーン!」で出かけてきました.
行き先は長野駅です.ちなみに他の候補地は、村山駅(山形県)、新潟駅、くりこま高原駅(宮城県)です.この中でどこに行きたかったかといえば新潟だったのですが、長野も観光地としてはよい選択肢だと思われます.もっとも、今年は長野県に行った回数が多かったので別のところがよかったなという気持ちもありましたが……

Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
9時半ごろに東京駅を出発し、11時過ぎに長野駅に到着するのでわりとゆったりした行程です.停車駅の多い便でしたが、それでも1時間半程度で到着するので長野は近く感じられます.
東京を出てずっと晴天で、長野県に入っても篠ノ井のあたりまではいい天気だったのですが……

Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
ほんのちょっと進んで川中島のあたりまで来たら急激に天候が変化しました.どんよりとした雲が垂れ込め、屋根は雪で白くなっています.

Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
JR長野駅から長野電鉄の長野駅に移動し、特急列車に乗車します.
長野電鉄の長野駅はJRに隣接しているので、雨や雪に濡れることなく移動できます.

Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
30分ほどの乗車で小布施駅に到着しました.隣の線路には上りの特急列車が.編成は短くなっているものの、旧小田急電鉄ロマンスカーを使い続けてもらっているのは小田急線沿線住民としては嬉しいものがあります.しかもこの車両、連接台車といって車両と車両の間に台車がある、メンテナンスが面倒な車両なのでなおさらです.

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余談ですが、今回の旅行には前日に発売されたばかりのコシナ(Voigtlanderブランド)のレンズ、APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical IIを持ってきています.
コシナの工場は、この長野電鉄をもう少し進んだところにある中野市にあるので、よもやこのレンズも発売翌日にこんな近くまで里帰りするとは思っていなかったでしょう.

Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
小布施駅からしばらく歩いた先に店舗や葛飾北斎の博物館などが並ぶ一角があります.
お昼はそこの『寄り付き料理 蔵部』にていただきました.

Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
地元の食材を使用した料理が取り揃えられており、『信州鶏 蔵部の山賊焼き 特製ソース2種添え』をいただきました.また、ご飯を岩魚(イワナ)とキノコの炊き込みご飯に変更してもらいました.
山賊焼きはどちらかといえば長野でも諏訪や松本界隈の料理ですね.下味のしっかりついた揚げたての鶏肉はそのままでも美味しく、2種のソース(大根とにんじん、チーズとわさび)がいいアクセントになります.
岩魚とキノコの炊き込みご飯もとても美味しく、これだけでもご飯が進みます.白米のおかわりは自由とのことでしたが、次もあるのでここは我慢します.

Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
続いてやってきたのが『えんとつ』.9月や10月などの栗のシーズンともなると期間限定の『朱雀』を求めて混雑しますが、さすがに12月はオフシーズンですので人も少ないです.とはいえ店内は席の半数以上が埋まるほどの賑わいなのはさすがです.

Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
メニューは『モンブラン朱雀』と飲み物(朱雀ブレンドホットコーヒー、アイスコーヒー、紅茶、小布施産りんごジュース)の1メニューのみ.
朱雀ブレンドホットコーヒーを選びました.中深煎りくらいの飲みやすい味わいです.

Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
秋限定の『朱雀』は加糖していない、蒸して裏漉ししただけのストレートな栗を味わうためのもので上級者コースな味わいですが(中は栗あん)、『モンブラン朱雀』は栗あんベースなので食べやすいです(中はアイスやクリームなど).添えられているソースはカシスとココア.ココアのほうが自分の好みでした.

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小布施は葛飾北斎ゆかりの地で昼食をいただいた蔵部のすぐそばにも葛飾北斎の美術館『北斎館』がありますが、2kmほど歩いたところにある寺院『岩松院』にも北斎直筆の天井絵があります.そちらを訪れてみました.

Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
山の麓にある寺院で、内部は撮影禁止です.
天井絵は仏様に向き合うようにして鳳凰が描かれており、寺院のかたが見所などをガイドしてくださります.北斎晩年の作品で、多種多様な絵の具を用いた豪華な仕上がりで、見る向きによって色合いがまったく異なるなど、見入ってしまいます.
また、この寺院は葛飾北斎以外にも武将の福島正則、俳人の小林一茶ともゆかりがあり、寺院内の池では一茶の有名な句、「やせ蛙まけるな一茶これにあり」を詠んだ場所といわれています.

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小布施駅に戻って、長野方面に向かいます.
小布施駅には売店のようなスペースがあり、農作物などが売られています.シャインマスカットがこのボリュームで400円というのは安いですね.とても美味しかったです.

Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
善光寺下駅で下車し、善光寺に向かいます.時刻は16時半くらいですが、冬至も近いこの時期、すでに暗くなってきました.
宿に入る前にコーヒーを買っておこうと思い、スターバックスに立ち寄りました.参道にある店舗は周囲の環境に配慮してデザインされた『リージョナル ランドマーク ストア』になっています.自分が行ったことのある店舗だと、他には弘前公園前店と富山環水公演、出雲大社店が該当します.

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今回は宿泊先としてホテルや旅館ではなく、善光寺の宿坊を選びました.善光寺には30近い宿坊があり、今回宿泊したのは薬王院です.宿坊に宿泊したのは、以前に高野山を訪れたとき以来です.
ホテルや旅館ほどの自由度はなく、どちらかといえば民宿に近い雰囲気といえるかもしれません.お風呂は時間を指定して交代制にて入る、門限は21時、それ以降はお静かにお過ごしください…… というようなことを除けば、普通の宿と変わりません.
また、希望すれば写経や坐禅を体験することもできます.

Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
食事については夕食、翌日の朝食とも精進料理ですので、肉や魚はありません.宿坊にもよるようですが、般若湯(いわゆるアルコール類)は注文できました.
つづきます.