いろいろと書いてきた、DSC-RX1のまとめです.撮影した画像や、後日購入したオプション、感想など.
SONY DSC-RX1
F5.6 1/800秒 ISO100
工事の続く渋谷駅東口.収差補正などはオフにしてありますが、隅々まで色ずれもなくピントが合い、まったく文句なしです.素晴らしいレンズです.
SONY DSC-RX1
F2.8 1/80秒 ISO1250
渋谷駅の再編で、こうして高いところを走る銀座線もいずれ見られなくなるようです.
もうちょっと寄りたいところですが、バス待ちの列から撮ったのでどうにもならず.ズームがあると便利なシチュエーションではありますが、2,400万画素(6,000×4,000ピクセル)という高画素なので多少トリミングしても問題ないですね.
ただ、自分としては完全にオーバースペックな画素数でもあるので、一段階落として1,000万画素モード(3,936×2,624ピクセル)を常用してもよいかなとも思っています.RX1からiPhoneにFlashAirを使って無線LAN経由で画像転送することがあるのですが、枚数が多いと結構な時間もかかってしまっているので.
SONY DSC-RX1
F2 1/40秒 ISO100
SONY DSC-RX1
F4 1/10秒 ISO100
マクロ撮影.最短距離で撮ったものですが、絞り開放だとボケすぎて被写体の一部にしかピントが合わないです.
もう一枚はF4で撮ったもの.これぐらいのほうがよさそうです.
SONY DSC-RX1
F5.6 1/80秒 ISO2500
やや薄暗い店内で撮影した、つぼ鯛の一夜干し.
飲食店だとホワイトバランスに苦労したりするものですが、オートでも十分綺麗に撮れています.完全に修正するのではなくほどよい雰囲気に仕上げられています.
ISO感度は2500まで上がっていますが、ノイズはまったく気になりません.個人的にはノイズがあってもディテールが残っているほうを好むので、通常のNRはオフ、長秒時NRをオンにして使っています.
SONY DSC-RX1
F2.8 1/80秒 ISO1250(ピクチャーエフェクト:ミニチュア)
写真にエフェクトをかける機能も搭載されており、その中からミニチュアを試してみました.高さのあるところから撮ると、いかにもそれっぽくなりますね.グリーンかぶりしてしまっているのですが、ミニチュアモードによるなんらかの効果なのか単なる色転びなのかは不明.同じ場所で普通に撮ったほうは正常な色調だったのですが.
エフェクトはトイカメラやレトロ風、ハイコントラストモノクロなどがありますが、GR DIGITAL IVで気に入っているブリーチバイパスやクロスプロセスがないのは残念なところです.
SONY DSC-RX1
F8 25秒 ISO100
川崎の工業地帯で撮影.RX1には高速シャッターを連続で切って合成する「マルチショットノイズリダクション」という機能があるのですが、気温1度という寒さだったのでじっと立っていても震えてしまうような有様なのでブレまくりでした.
これは三脚を使って25秒かけて撮ったもの.以前に同じ場所でD700 + Makro-Planar 50mm F2で撮ったものと比べても遜色ないです.むしろホワイトバランスの正確さはこちらの方が上ですね.
【後日買い足したものなど】
Apple iPhone 5
RX1はバッテリ消費が大きく、最大撮影枚数はカタログスペックで220枚となっています.そのため旅行に出たときなどにバッテリ切れの可能性もあるので予備を1本購入することにしました.また、RX1は本体充電なので充電しながらもう1本のバッテリで撮影ということができないので、充電器も購入.
充電器は従来のソニー製デジカメのバッテリにも対応した製品でなにやら複雑な形状をした製品になっています.それに本体充電にも対応できるようにと、USB 1.5Aの出力も装備されています(バッテリ充電とUSB出力は同時利用は不可).そのためか、充電器としてはやや大きめです.
Apple iPhone 5
Apple iPhone 5
最後まで迷ったストラップは、ユリシーズのクラシコに.
金属パーツを使用せず、すべて革製なので本体への傷がつくこともなく安心です.革自体も柔らかく細身なので大仰な感じがないところも気に入りました.色はチョコレート、たすき掛けをするので長さはL.
【まとめ】
購入から1週間.あれこれと試し撮りしてみたり、会社に持って行って行き帰りに撮ったりもしてみましたが、買ってよかったと満足しています.値段が値段なので誰にでも勧められるようなカメラではありませんが、カメラ好き、メカニカルな感じの製品が好きなかたにはオススメできると思います.
買うまでちょっと懸念であった操作性やカスタマイズですが、GR DIGITAL IVほどではないにしても、カスタマイズできるボタンが5箇所あり、ダイヤルに好みのセッティングを3つ登録できるなど、使いやすく仕上がっています.
難点はやはり鞄の隙間に突っ込めるサイズではないので、普段から持ち運ぶのはやや厳しいこと.とはいえ、それは最初からわかっていたことですし、フルサイズの撮像素子を搭載していることを考えれば破格にコンパクトなので、難点というほどのものではないでしょう.
あえて重箱の隅をつつくような指摘をすると、
・アスペクト比が3:2、16:9のほかに1:1もほしい
・画素数M(1,000万画素モード)のときにスマートテレコンを使うと2,400万画素からトリミングして疑似ズーム的な使い方ができるが、さらに拡大すると自動的に画素数が460万画素になってしまう.これでは1,000万画素で撮ったときの画像をトリミングしているのと同じなので、標準の画素数を考慮した処理にしてほしい
・背面のコントロールダイヤルとコントロールホイールの質感が他に比べてイマイチ
・ピクチャーエフェクトやクリエイティブスタイルに銀塩フィルムのシミュレータ的なマニアックな要素がほしい
・WiFiやGPSに対応してたらよかったのに
というような点が上げられますが、それほど大きな問題点でもないですね.