リコーから「GR」が発表されました.
リコーは銀塩フィルム時代から小型で高性能な「GR」という名前のついたカメラを作ってきました.
1996年のGR1から始まり、GR10、GR1s、GR21、GR1V.そして数年のブランクを経て、そのデジタル版であるGR DIGITAL/II/III/IVを2年おきにリリースしてきました.
その最新モデルが、今日発表された「GR」です.
GR DIGITAL IVの次なので、GR DIGITAL Vになるのではと予測されていたのですが、VどころかDIGITALの名称もなくなってシンプルに「GR」のみとなりました.これは「GRシリーズの集大成、総決算として『GR』と名付けた」という理由からだそうです(デジカメWatchの記事より).
GRのプロモーション映像です.
当初、これの英語版の動画がリークされたときには、あまりの性能の高さにガセなんじゃないかと疑っていました.
現行のGR DIGITAL IVより8mmほど横幅が大きくなった意外は奥行きや高さも1,2mm程度しか大きくなっていないというのに、撮像素子サイズはAPS-Cと一気に大型化されているのです.
APS-Cサイズの撮像素子を搭載したコンパクトデジカメというとニコンのCOOLPIX Aや富士フイルムのX100S、ライカのX2なんかがありますが、どれもそれなりにサイズがあります.COOLPIX Aは最近出ただけあってGRに近いコンパクトさではありますが.
GR DIGITALはIIから使い始め、III、IVと普段から持ち運ぶ常用カメラとして使ってきました.
異常なほどのカスタマイズ性の高さ、銀塩フィルムらしいエフェクトなど使っていて楽しいカメラではありましたが、1/1.7インチという小型な(従来のコンパクトデジカメとしてはそれでも大型だったのですが)撮像素子サイズでは絞りをいじってもさして画像に変化が起きず、絞りすぎると回析ボケが出て画質が落ちるといった問題がありました.今回のAPS-Cサイズの大きな撮像センサーはまさにそうした問題を解決するものです.
GRの寸法は、シリーズの初代である銀塩のGR1と同じだそうです.レンズも28mm F2.8とフルサイズ換算したときのスペックは同じ.
フィルム時代からシリーズが続いていて、こうして同様のスペックの製品が出ているコンパクトカメラは他にはないような気がします.
偉大なる普段使いカメラとして、購入したいと思います.というわけで予約しました.5月下旬が楽しみです.