2014/09/11
「APS-C高級コンパクトデジカメ「FUJIFILM X100T」」
「特別塗装の「FUJIFILM X-T1グラファイトシルバー」」
「富士フイルム、ボケ味にこだわった大口径望遠レンズ」
「富士フイルム、大口径望遠ズームレンズ「XF 50-140mm F2.8 R LM OIS WR」」
富士フイルムから新しいカメラやレンズなどの新製品が一気に発表されました.
X100Tについて.
X100、X100Sに次ぐ、X100系の新製品.末尾はS(Second)、T(Third)の略でしょうか.だとしたら次はX100F?
X100には光学式ファインダと電子ビューファインダを一体化した、ハイブリッドビューファインダなる装備がありますが、今回はさらにそれが進化し、光学式ファインダ表示時に部分的にマスクしてピント確認をアシストする機能が備わっています.
レンズ周りは従来機種そのまま.定評のあるレンズなので無理して変える必要もないのでしょう.
シャッター速度は従来の1/4000秒から電子シャッター方式で1/32,000秒に高速化.X30に搭載されたフィルムシミュレーションに「クラシッククローム」を追加、というあたりが目新しいです.
また、今回はブラックモデルが限定ではなく標準で用意されるのがいいですね.X100もX100Sも、ブラックが後出し的に発売されてしかも台数も限定だったので手に入れれない人もいたでしょうし.
X-T1グラファイトシルバーについて.
ブラックのみが発売されていたX-T1の追加カラー.単純なシルバーというのではなく、ブラックを混ぜた多層塗装を行うことで深みのあるシルバーに仕上がっているのが特徴.Webの写真を見ても「HDR写真?」と思うような濃淡のある色調になっています.塗装が複雑なぶん、本体価格もブラックに比べて高いようです.
そして、重要なのが新しいファームウェア.X30に搭載された新しいフィルムシミュレーション「クラシッククローム」や、少し前から噂が流れていた1/32,000秒の超高速電子シャッターの搭載に加えて、カーソルキーで直接AFポイントを選択できるようになったり、マクロモードのON/OFFをメニューから呼び出さずに直接切り替えられたりするなど、X-T1を使っていて不満を感じるところにかなり手が入っている印象です.X-T1グラファイトシルバーが11月発売でX-T1ブラックへのファームウェアアップデートは12月とのことなので楽しみに待ちたいと思います.
XF56mm F1.2 R APDについて.
2月にXF56mm F1.2 Rが発売されていますが、今回のXF56mm F1.2 R APDは「APD=アポダイゼーションフィルタ」を内蔵したやや特殊なレンズです.
アポダイゼーションフィルタとは、ピントの合っているとこはそのままに、前後のボケている部分の輪郭をなだらかにさせることで、さらに美しいボケを出すことのできるレンズです.特殊なフィルタを入れることや、特性上AF化しづらいという理由で今まで発売していたのはソニー(旧ミノルタからの資産受け継ぎ)くらいでした.このレンズはAPDレンズとしては初のAFレンズとのことです.
ベースとなったXF56mm F1.2から半年程度でスペシャルなレンズをリリースするのはすごいのですが、どちらもポートレートがメインであることを考えると、2月の段階で将来的にAPDレンズも出しますよとアナウンスしておいたほうが親切ではなかったかなという気がします.APDレンズがすべてにおいて性能が上というわけではなく、フィルタの都合上若干暗くなるので、使用者が選べたほうがよかったかと.ちなみにお値段はXF56mm F1.2の約10万円に対して1.5倍くらいとなかなかに高価です.
富士フイルムは短期間で大量のカメラボディとレンズを発売しており、ユーザとしては選択の余地があってとても嬉しいのですが、その反面、果たして事業的に収支が成り立っているのか不安であったりもします.たくさん発売したけど、ビジネスにならないからやっぱりやめますっていわれても困りますし.
と思っていたら、「「FUJIFILM X100T」などの発表会レポート デジカメ事業が黒字に。APS-C機と交換レンズに注力」なんて記事が出ており、「黒字を計上できるところに来た」とのことなのでとりあえず一安心です.
2014/09/10
「【速報】Apple、「iPhone 6」と大画面の「iPhone 6 Plus」を発表」
「アップル、腕時計型デバイス「Apple Watch」を2015年初めに発売」
昨晩、というか今朝はiPhoneの発表会でした.
いつものようにネット中継を見ていたのですが、注目度が高くてアクセスが集中したのか、それともなんらかのトラブルか中継が安定せず、Appleやニュースサイトが随時更新する情報を眺めて情報を得ていました.
昨日発表になったのは大きく2つ.
・iPhone 6 / 6 Plus
・Apple Watch
です.
iPhone 6について.
旧モデルに比べて、薄く大きくなったのが特徴.4.7インチのiPhone 6と、5.5インチのiPhone 6 Plus.サイズ違いによって液晶の解像度も異なり、またiPhone 6 Plusのカメラには光学式手ぶれ補正を備えています.
外観の特徴はディスプレイ面のガラスまで含めてラウンド処理されていること.現物を見ていないので早急な判断は禁物ですが、従来の直線基調のデザインからは大きく変化しており、なんとなくAndroidのスマホってこういうのが多いような気がするなという印象でした.
NFC(Near Field Communication)を搭載しているものの、現状としては「おサイフケータイ」への対応については言及なし.まあ日本ローカル規格にわざわざ対応している可能性は低いでしょう.
大型化したのは個人的にはマイナス.5.5インチのiPhone 6 Plusなんかは「ファブレット」(PhoneとTabletをあわせた造語)的な使用を想定して作られたと思われますが、iPhone 5SとiPad mini Retinaを持ち歩いている自分としては、iPhoneの大型化は歓迎できるものではありません.iPhoneとiPadを一本化することについても考えましたが、iPhoneの小型画面を想定して作られたページを大画面で見てもスカスカになるだけでは?かといってiPad用アプリは動かないしという点から中途半端なイメージがします.
Apple Watchについて.
以前から登場が予測されており、Appleならではの特徴のあるすごいものが出てくるに違いないという過剰なまでの期待の中で出てきたので、なんとなく肩すかしされたような気分.
もっとも、自分はもう長いこと腕時計は使っていないので、Apple Watchに手を出すことはないでしょう.
iPhone 4s > 5 > 5Sと毎年新たなiPhoneに機種変更してきましたが、現状では交換しようという気分には至っていません.
もっとも、現物を見たり、買った人に自慢されたりすると気が変わる可能性は否めませんが.
2014/09/06
RICOH GR
感触が心許ないからと以前にX-T1のカーソルキーにシャークスキンを貼り付けました.
快適に使えていたのですが、天然皮革ということもあって徐々に比較の繊維質のようなものがほつれてきたりしたので新たに貼り替えることにしました.
RICOH GR
今回使用したのはこちら.ジャパンホビーツールのカメラ貼り革.
いくつか種類が出ていますが、X-T1のグリップとパターンが似ているものとしてキヤノンEOS-1タイプを選択.
RICOH GR
今回は中央のOKボタンにも貼ってみました.サークルカッターの最小サイズでカットしたらちょうどよいサイズでした.
できればDISP/BACKボタンやFOCUS ASSISTボタンにも貼りたいのですが、直径4mmの円形にカットする機材がないので断念.
2014/09/04
「マツダ、新型「マツダ ロードスター」を世界初公開」
ND型こと、新型ロードスターが発表されました.
世界3ヵ所(日本、アメリカ、スペイン)で同時発表、しかもプレス向けだけでなく一般人を招待してのイベントという、新車発表会としては異例の出来事でした.25年、3代にわたって発売されてきて、多くのファンのいる車にふさわしいやり方だったと思います.
とはいえ、発表会はあったものの特設ページやPhotoページで情報公開されている程度でまだ詳細については明かされていません.
発表会の模様や写真を見ての印象は、純粋にかなりカッコイイというものでした.現行の自分が乗っているNC型が抑揚を抑えたデザインであるのに対して、ND型はうねるようにしてリアが盛り上がっているところが気に入りました.また、どことなくジャガーやアストンマーティンのような英国車系のデザインを感じました.
また、赤のボディにドアミラーやAピラーなどをブラックアウトした仕上げはNC型の25周年記念車にも共通するものであり、NCからNDへ、25周年の歴史をつないでいるかのようです.
現在発表されている情報としては、車重はNCより100kgほど軽量つまり1t程度しかなく(そのため、ホイールは4穴)、エンジンは完全に前輪より内側に入り込んだフロントミッドシップです.車幅はNC型より10mm広い1,730mm、全長は105mm短い3,915mm、そして高さは10mm低い1,235mm.まだ目標値とのことで決定ではないようですが、コンパクトに作られているのがわかります.
昨今の車、とくにドイツ車は「ドイツ人の体格にあわせて」と称してモデルチェンジのたびに大型化する傾向にありますが、サイズダウンそして100kgもの軽量化というのは目を見張るものがあります.
プレスリリースには2015年にグローバルに導入、とあるので発売にはもう少し時間がかかりそうですが、ディーラーに入荷したらさっそく試乗してきたいと思います.
2014/08/31
X-T1を購入してから約5ヶ月.一緒に購入したXF14mm F2.8 Rについて.
FUJIFILM X-A1 + XF60mm F2.4 R
F4.0 1/56秒 ISO6400
APS-Cで14mmなので35mm換算で21mmの広角レンズです.Xマウントの広角レンズというと、この14mmのほかに18mm、10-24mmズーム、そしてZeissの12mmがあります.18mmだと換算27mmで画角にかなり違いがあるのに加えてGRとかぶり、10-24mmはまだ発売されてなかったこともあるため、Zeissの12mmと比較検討しました.価格と性能面で純正の14mmが魅力的であったことに加えてZeiss 12mmのピントリングがゴム製で耐久面での不安があったのが購入の決め手となりました.
FUJIFILM X-A1 + XF60mm F2.4 R
F4.0 1/60秒 ISO5000
F2.8と必要十分な明るさで、比較的コンパクトで重量も235gと軽量なのが美点です.フードはプラスティック製の花型で、18-55mmと共用のものが付属されていますが、大仰になるので自分は使っていません.
ギミックとして、ピントリングを手前に引くとMFに切り替わります.X-T1はボディ正面右側にフォーカス切り替えスイッチがついていますが、ピントリングの前後でAF/MF切替ができるほうが素早く操作できて便利です.この仕掛けは14mmのほかには23mmにしか採用されていませんが、すべてのレンズに導入して操作方法を統一してほしいものです.
FUJIFILM X-T1 + XF14mm F2.8 R
F11 1/4秒 ISO200
写りについて.
ファインダを覗いて感じるのは歪曲の少なさ.最近のレンズは後処理で歪曲を補正することを前提の設計のものが多いですが、このレンズは補正をしていないそうです.
正面の絵画も、天井のパネルも歪むことなくまっすぐです.要注意なのはこうした正面に向き合うような写真を撮るときには傾きはもちろん、きちんと正対して撮らないと途端にバランスが崩れたような写真になってしまいます.左右の傾きはカメラ内蔵の水準器を参照すればなんとかなりますが、被写体に垂直に向かっているかはファインダをきちんと確認する必要があります.
FUJIFILM X-T1 + XF14mm F2.8 R
F2.8 1/10秒 ISO6400
夜の工業地帯.ホワイトバランスを工場の照明に合わせたら月明かりが紫に.
深夜でプラントの照明とわずかな月明かりでの撮影ということもあって絞り開放で撮りましたが、緻密な描写が素晴らしいです.
FUJIFILM X-T1 + XF14mm F2.8 R
F5.6 1/60秒 ISO2500
35mm換算で21mmなのでこうした写真では遠近感のはっきりした写真になります.
この広角ならではのパースの付き方は好みが分かれるところですが、私は非常に好きですね.
FUJIFILM X-T1 + XF14mm F2.8 R
F5.6 1/60秒 ISO5000
最短撮影距離はマクロモード時で18cm.かなり寄れるので食事前に1枚、なんてこともできます.しかしながら、やはりパースがつくので小鉢が多いような料理全体を撮るような場合には向かないですね.そういう場合は上面から撮ったりもしますが、周囲の環境に気を遣ったりするとなかなか撮りづらいこともあります.
FUJIFILM X-T1 + XF14mm F2.8 R
F8 1/500秒 ISO400
明け方の尾道.太陽に徐々に照らされる街並みやわずかに残るブルーアワーなど、素晴らしい描写です.
FUJIFILM X-T1 + XF14mm F2.8 R
F2.8 1/60秒 ISO400
広角なのでボケは期待できませんが、最短撮影距離で絞り開放で撮ると、これくらいにはボケます.
広角レンズは設計上、ミラーを考慮する必要のある一眼レフよりもミラーレスカメラのほうが有利といわれており、このレンズもそれを裏付けるかのように素晴らしい画質です.
これだけ高画質でありながらコンパクトということもあって、旅行に持ち出すことも多いレンズです.広角好きであればオススメできる1本です.